窓ガラスの修理や交換をするときは、ガラスの種類や特徴、ガラス業者の選び方を知っておくことが大切です。
ガラスには種類があり、向いている設置場所がそれぞれ違いますし、種類によって修理・交換の値段が違うからです。他にも、ガラス業者の違いや選び方を知ることで、納得のいく依頼ができます。
ガラスが割れてから修理完了するまでの流れを知り、お得でスムーズにガラス修理をしましょう。
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目次
窓ガラスが割れたらどうしたらいいの?
窓ガラスが破損したときは、落ち着いた行動を心がけましょう。
窓ガラスが割れると大きな音や衝撃が発生するためパニックになってしまうかもしれませんが、慌てて行動するとケガをする危険性があります。
ガラスが割れた影響でケガをするのを防ぐために、ガラスが割れてから修理・交換業者に依頼するまでの流れをひとつずつご紹介しますね。
1.自分以外の人やペットが近づかないようにする
窓ガラスが割れたときはまず安全を確保しましょう。
特に小さい子供やペットがいる場合は、割れたガラスの危険性がわからず触ってしまったり踏んでしまったりすることがあります。
割れた窓ガラスの破片は想像よりもかなり広い範囲で散らばります。
ガラスの破片でケガをしてしまうのを避けるためにも、自分以外は絶対に近づけないようにしましょう。
2.ガラスの破片を掃除する
ガラスの破片を掃除するときは底が厚いスリッパや靴を履き、もし破片を踏んでしまっても肌に刺さることがないように対策しましょう。
破片を掃除するときは、素手で触るとケガする危険があるためホウキとちりとりを利用します。
また、細かい破片はホウキでは集めきれないので掃除機にストッキングをかぶせてから吸うと効率良く集められますよ。
3.窓ガラスの状態をチェックする
ガラスの破片の掃除が終わったら、窓ガラスの破損状況を近くで確認します。
強い衝撃を受けて窓ガラスが割れた場合は、窓ガラス周辺のサッシや窓枠が変形してしまっている場合があります。
このような場合は、窓ガラス以外の部分も交換が必要になるかもしれませんのでよく確認しておきましょう。
4.応急処置で対応する
窓ガラスを修理・交換するには業者を利用しますが、それまでの間はクリアファイルか段ボールを使い応急措置しましょう。
クリアファイルか段ボールで破損した部分を隠すようにあてて、周囲を養生テープで止めます。
「ガムテープの方がいいんじゃないの?」と思う人がいるかもしれませんが、ガムテープは粘着力が強く、窓ガラスや窓枠が汚れてしまう場合があるため養生テープがおすすめです。
5.修理や交換する方法を検討する
割れた窓ガラスの応急措置が完了してからようやく修理・交換を検討しましょう。
窓ガラスの修理・交換の費用はガラスの種類によって変わります。
そのため、交換費用が適切か見極めるためにも、まずはガラスの種類ごとの費用の相場を覚えましょう。
窓ガラスの修理・交換費用の相場
ガラスの種類は、大きく「一般ガラス」と「高機能ガラス」の2種類に分けることができます。
一般的な窓ガラスのサイズである90cm×90cmを想定し、ガラス業者4社のホームページ掲載料金から算出した費用相場をご紹介します。
一般ガラスに交換する際の費用相場(1枚あたり) | |
---|---|
フロートガラス(透明ガラス) | 13,000円~23,100円 |
すりガラス | 19,800円~23,100円 |
型板ガラス | 13,500円~18,700円 |
※上表の価格は全国のガラス修理理業者4社の交換費用の最安値と最高値です
高機能ガラスに交換する際の費用相場(1枚あたり) | |
---|---|
複層ガラス | 26,400円~33,000円 |
網入りガラス | 17,500円~27,500円 |
強化ガラス | 35,200円~45,100円 |
合わせガラス(ペアガラス) | 18,700円~23,100円 |
※上表の価格は全国のガラス修理理業者4社の交換費用の最安値と最高値です
高機能ガラスは一般ガラスよりも優れた性能のため、一般ガラスよりも高額になります。
また、同じガラスで同じサイズにも関わらず料金差がかなりありますが、これはガラスの厚みにより料金が変わるめです。
一般ガラスよりも高機能ガラスは高額になる
高機能ガラスは一般ガラスをベースに性能を高めたタイプが多いため、一般ガラスよりも費用が高いです。
特に、冬の寒さでも部屋の温度を一定に保てる「断熱性」と、夏場のエアコンの効きに大きな影響を持つ「遮熱性」の両方を兼ね備えた複層ガラスはかなり高額になります。
同じガラスでも厚さ・大きさで料金が変わる
同じ種類のガラスでも大きさと厚みで料金が変わります。
ガラス交換業者に記載されているフロートガラス(窓ガラスに使われる一般ガラス)の交換費用を参考に料金がどれくらい変わるのか見てみましょう。
下表はガラスの厚さ・大きさ別の料金をまとめたものです。
3mm | 5mm | |
90cm × 90cm | 18,700円 | 22,000円 |
90cm × 180cm | 25,300円 | 28,600円 |
※上表は当サイトが調査したガラス修理業者A社のホームページに記載されていた料金です。
業者により実際の金額は異なるため、必ずしも上表の料金で交換できるとは限りません。厚さ・大きさ別の料金目安としてお考え下さい。
「90cm×90cmで厚み3mm」のガラス交換費用は18,700円、「90cm×90cm で厚さ5mm」のガラスでは22,000円と、厚みたった2mmの差ですが3,300円の差額があります。
また、家庭にある一般的な窓ガラスは90cm×90cmが多いですが、ベランダなどに面したガラスは90cm×180cmと非常に大きくなります。
先ほどの業者ではガラスの大きさ「90cm×90cm」と「90cm×180cm」の差額は厚みに関わらず6,600円でした。
つまり、ガラスは大きければ大きいほど、厚ければ厚いほど料金が高くなります。
ガラス交換料金を複数社で比較するときは、ガラスの種類だけではなく、大きさや厚さも含めて比較するようにしましょう。
ガラス本体以外に料金が発生することもある
じつは窓ガラスを交換するときは、ガラス以外にも追加費用がかかることがあります。
例えば窓枠にアタッチメントが必要な場合や、窓枠やサッシなどを総入れ替えする場合はかなりの費用がかかります。
ただし、サッシの不具合は自分で直せる場合があります。
窓枠やサッシの交換が必要になると予想外に高額となる場合もあるため、先に業者に現地調査してもらい見積りを取ってもらうといいでしょう。
ガラスを交換する場合はガラスの特徴を知っておこう
ガラスには「一般ガラス」の3種類と「高機能ガラス」の4種類の合計7種類があります。
一般ガラスに明確な定義はありませんが、窓ガラスによく利用される表面がつるつるとしたフロートガラスを筆頭に、日常的によく目にするガラスを一般ガラスといいます。
高機能ガラスは、フロートガラスに熱入れをして強度を高めた強化ガラス、枚数を増やすことで防災や防犯性能を高めた合わせガラスなど、一般ガラスをベースに機能を高めたガラスです。
高機能ガラスは店舗やビルなどで多く利用されていますが、一般住宅でも利用可能なので、空き巣被害にあった場合などは、防犯性能が高い、合わせガラスへの交換がおすすめです
一般ガラス | フロートガラス すり板ガラス 型板ガラス |
高機能ガラス | 複層ガラス 網入りガラス 強化ガラス 合わせガラス |
ガラス交換業者によっては、上記の高機能ガラスが一般ガラスに分類されていることがあるため、注意してくださいね。窓ガラスにはそれぞれに適した場所があります。上記7種類のガラスの特徴や使用例を簡単にご紹介しますので、ガラス選択のミスを防ぐために覚えておきましょう。
フロートガラス(一般ガラス)
フロートガラスとは、表面の加工がない平面なガラスです。
「透明ガラス」や「単板ガラス」とも呼ばれ、透視性に優れています。
窓ガラスに使われることが多いですが、鏡や天窓などさまざまな場所で使用されています。
加工しやすいガラスなので、自分でガラス交換したい人におすすめです。
すり板ガラス(一般ガラス)
すり板ガラスとはガラスの表面に砂を吹き付け、傷だらけにしたガラスのことです。
砂によって傷つけられた表面により、光が乱反射してガラスが白っぽく見えます。
ガラスのなかで安価ですが傷があるため耐久性に乏しく、割れやすい特徴があるため窓ガラスにはあまり向いていないです。
和室の扉や食器棚などの家具に多く使われています。
型板ガラス(一般ガラス)
型板ガラスとは、ガラスの片面にだけ凹凸模様が入ったガラスです。
凹凸の模様によって光が拡散され、フロートガラスよりも明るい光を差し込ませることができるため古くから窓に使われています。
また、凹凸の模様によって視界がぼやけているため、浴室の窓や玄関のドアガラスにも利用されています。
複層ガラス(高機能ガラス)
複層ガラスとはガラスとガラスの間に空間を持たせたタイプのガラスです。
断熱性が優れており室内の温度を外に逃がさないため、寒冷地の窓ガラスにおすすめです。
また、ガラスの表面にLow-E膜という金属膜をコーティングしたガラスを複層ガラスに利用するLow-Eガラスがあります。
Low-Eガラスは遮熱性に優れており、夏の暑さを和らげる役割があります。
つまりLow-Eガラスで構成された複層ガラスは、断熱性と遮熱性に優れており、1年間を通して快適に過ごすことができますよ。
網入りガラス(高機能ガラス)
網入りガラスとは、ガラスに金属製の網が入ったガラスです。
金属製の網が入っているため、ガラスが割れても大きな破片が飛び散ることがないため大怪我するリスクを下げることができます。
天窓や開口部で使われることが多いですが、防火性能が優れているため、窓ガラスにも利用されることもあります。
強化ガラス(高機能ガラス)
強化ガラスとは、フロートガラスに熱処理を施して強度を高めたガラスです。
その名のとおり衝撃に強いガラスとなっているため、窓ガラスやテーブルなどの強度が必要になる場所で使用されます。
また、ガラスが割れたときは大きな破片が飛び散るのではなく、粉々になり大怪我を防げるため子供部屋の窓に使われる場合が多いです。
合わせガラス(高機能ガラス)
合わせガラスとは、複数枚のフロートガラスの間に中間膜という特殊なフィルムを圧着させたガラスです。
また、中間膜の種類によっておもに「防犯ガラス」「防災ガラス」「防音ガラス」の3種類に分類されます。
- 防犯ガラス…泥棒や空き巣に強い
- 防災ガラス…飛来物や強風などの衝撃に強い
- 防音ガラス…遮音性が高い
例えば、防犯性を高めたいならリビングの窓ガラスを防犯ガラスにするのがおすすめですし、寝室や書斎のガラスは防音ガラスにすると静かな空間になります。
合わせガラスの種類は複数ありますが、目的に合わせて選ぶといいでしょう。
できるだけ安く窓ガラスを交換・修理する方法
ガラスの交換費用の相場をみて「ガラスって結構高いな」と思われた方もいるかもしれません。
しかし、ガラス交換は保険金や補助金を利用できる場合があります。
窓ガラスが割れるとすぐに修理・交換したくなりますが、お得に交換できる可能性があるため業者に依頼する前に保険を確認するのをおすすめします。
保険が適用できるか確認する
窓ガラスが割れた原因によっては火災保険や地震保険、損害賠償保険が適用できる場合があります。
保険が適用される条件や名称は保険加入先によって異なるため、必ずご加入先にご確認ください。
- 台風や地震などの自然災害
- 盗難などによる被害(例:空き巣犯にガラスを割られて侵入された)
- 突発的な要因(例:自宅の外からボールが飛んできて割れてしまった)
参照:東京海上日動
保険金を利用するためには、保険会社にガラスが割れた原因の調査をしてもらう必要があります。
調査の結果、割れた原因が条件に該当する場合のみ保険金申請の手続きができます。
条件は保険会社によって少し変わるので、契約している保険会社に条件を確認するといいでしょう。
【賃貸の場合】貸主に負担してもらえないか相談する
賃貸住宅で窓ガラスが割れた場合は、住人に過失がある場合は住人が修理費を負担し、住人に過失がない場合は貸主(大家)が負担するのが一般的です。
- 家具を移動していたらぶつけてしまった
- 自分の子供がおもちゃをぶつけて割れてしまった
- 転んだ表紙に家具が倒れて窓ガラスが割れた
- 地震や台風などの自然災害
- 空き巣や盗難などにあった
- 外からボールや石が飛んできて割れた
- 経年劣化で窓ガラスが割れた
故意ではないとはいえ、住人に過失がある場合は住人が修理費用を負担します。
ただし、住人が負担する場合でも火災保険に加入していると「不測かつ突発的な事故」と判断されて保険金が使える場合があるので保険会社に確認してみるといいでしょう。
補助金制度を利用する
窓ガラスを交換する目的が省エネの場合は、国や自治体の補助金を利用できるかもしれません。
「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」という補助金支援では、住宅の省エネ化を促進し、断熱リフォームにかかる費用を支援してくれる事業です。
ただし、すべての人が利用できるものではないので、適用条件をしっかりと確認したうえで、申請をおこなうようにしてください。
補助金制度に関する疑問や不安がある場合は、事前にリフォームや修理・交換を依頼する業者に確認するのをおすすめします。
業者選びで失敗を防ぐために!良い業者の見分け方
同じ窓ガラスの交換作業でも業者によって工程や費用が異なります。
費用を少しでも安く抑えるには、業者選びがとても重要です。
業者選びの失敗を防ぐ3つのポイントを解説します。
見積り料金の内訳をよく確認する
見積り書の内容は業者によって異なります。
例えば、ガラス代金や施工費、運搬費などをしっかりと見積り書に記載する業者もいれば、見積り書には窓ガラスの代金のみ記載する業者もあります。
後者の場合は施工費や運搬費が高額の場合があるので、見積りを取ってもらったらガラス代金以外の料金が発生するのか確認しましょう。
また、ガラスの交換は緊急性が高いのをいいことに、即時対応を理由に法外な値段で営業をかけてくる業者も存在するため、料金が工事期間に影響しているか確認しておきましょう。
ガラスの修理・交換を依頼するときは、時間に余裕があれば2社以上から見積りを取り費用が適切なのか検討するのをおすすめします。
高機能ガラスをしつこく勧めてこない
高機能ガラスは一般ガラスよりも性能がいいですが、ガラスにはそれぞれに合った場所があります。
例えば、ドアや室内の間仕切りに使用するガラスは、フロートガラスやすり板ガラスなどの一般ガラスが向いており、遮熱性に優れた複層ガラスや網入りガラスである必要はありません。
高機能ガラスは必要ないと伝えているのにしつこく進めてくる業者の場合は依頼を保留して、別の業者でも見積りをとりましょう。
土日祝日でも通常料金で対応してくれる
ガラス交換業者は年中無休で24時間対応の業者が多いです。
そのため、「休日料金」や「早朝料金」などの特別料金がない業者がほとんどです。
ただし、小規模の業者や個人経営の業者は、日曜日や祝日を定休日としている場合があり、特別料金が発生する場合があります。
もし、日曜日や祝日に依頼するときは念のため「ガラス代金や施工費とは別に休日料金が発生するのか」聞いておきましょう。
まとめ
窓ガラスの修理・交換にかかる費用は、ガラスの種類・サイズ・厚さによって異なります。
また、窓枠やサッシの入れ替えが必要な場合は追加料金が発生する場合もあるので、業者に依頼する際は必ず見積りの内訳を確認するようにしましょう。
窓ガラスの修理・交換費用を抑えたい方は、補助金や火災保険を上手に活用するのも方法のひとつなので保険会社にも確認するべきです。
窓ガラスが割れてしまうなどのトラブルは前もって想定できないことなので、どうすればいいのか迷ってしまうかもしれません。
電話一本で、もっとも適切なガラス修理・交換業者を選んでくれる「生活110番」は、日常生活のちょっとした“非常事態”を解決するためのライフサービスです。
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