いつものように玄関や部屋を出る際に、ドアノブがガタガタして気になる……と感じている方はいないでしょうか?調子の悪いドアノブを放置していてもいいことはありません。早く直したいと思う方も多いはずです。
業者に頼むのも一つの手ですが、ドアノブは自分でも交換することが可能です。交換をおこなう場合、ドアノブやドアの種類を知っていることで、ご自宅に合うドアノブを選ぶことができるでしょう。ここではそんな知って損のないドアノブや錠前などの種類を説明していきます。
目次
ドアノブの種類と特徴
まず初めにドアノブの種類について、説明していきます。皆さんはドアノブにはさまざまな種類の形状があることをご存じでしょうか?
普段、会社や学校、ご自宅などで見る、それこそだれもが知っている回すタイプやレバータイプのドアノブは有名ですが、中にはおしゃれにこだわったデザイン性重視のドアノブや、逆に使いにくいだろ!とツッコミを入れたくなるようなドアノブが存在します。
ここではそんな一般的なものから変わったドアノブまで、多種多様に紹介していきます。
誰もが知る一般的なドアノブ
・丸型タイプ
これは丸くなっているドアノブ部分を回すタイプです。
誰もが一度は見たことあるのではと思われるスタンダードなものです。一昔前まではほとんどのご自宅や会社などで使われていました。ドアノブ部分を握り玉とも呼びます。最近ではレバータイプに人気が移り、数が減っていっています。数多くあるドアノブの中でも昔から使われている古いタイプです。
・レバー型タイプ
レバー型タイプが出現してからは手をひねる動作がいらない分、丸型タイプのものより楽に扉の開閉ができるようになりました。楽に使用できるため、お年寄りや障害のある方に人気があります。新築のお家や、リフォームでレバー型タイプに変えるご家庭も多く、見かけることも多いのではないでしょうか?
・プッシュプルタイプ
前後に押したり引いたりすることで扉を開閉できるタイプです。このタイプも簡単に使用できることから、多くのご家庭で見られるようになりました。とくに最近の住宅やマンションの玄関で使用されていることが多いようです。
ドアノブの業界も奥が深く、恐らくこれからもまだまだ新しいタイプのドアノブが出現しては、ご自宅に取り入れられていくことでしょう。
余談:遊び心満載なドアノブ
まるで握り返してきそうな人の手の形状をしたドアノブがあるのをご存じですか?
このタイプは日本ではあまり見たことないかもしれませんが、海外ではいろいろな種類の手の形状をしたドアノブがあるようです。それこそ開けるのに躊躇(ちゅうちょ)してしまうようなものが多いような気もします……いったいどんな場所で使われているのか、気になるタイプのドアノブです。
・握手タイプ
文字通り握手を求められているようなドアノブです。ドアを開けるたびに握手をするというのも面白いかもしれません。
・ぐったりしたタイプ
ドアの中に閉じ込められてぐったりしているかのようなドアノブです。あたかもドアの向こう側に人がいて、手を出しているのではないかと思ってしまいます。
一度見たら絶対に忘れないような印象的なドアノブです。こういうドアノブも面白いかもしれません。その他にも犬や猫の形を模していてレバーがしっぽになっているほのぼの系のものやドアノブ部分が地球の形をしているものまであるようです。
錠前の種類と特徴
つづいて錠前について説明していきます。
錠前は、ドアノブと違い変わったデザインのものは少ないようです。安心感のあるデザインとカギとしての機能を重視しているからかもしれませんね。しかし、だからといって種類がないのかといえばそういうわけでもありません。
錠前の構造の違いや場所によって、種類が分かれるため、ここでは錠前の種類についてご紹介していきます。
円筒錠
いわゆる、丸型タイプのドアノブに使っていた錠前です。今では丸型のドアノブが少なくなってきたために見かけることが少なくなってきましたが、これは扉に円筒状の穴を開けて取つける錠前で、内部にシリンダーが組み込まれています。防犯性が高くないため寝室内やホテル客室、さらには事務所など主に室内で使用されます。
浴室錠
これは文字通り浴室などに使用される錠前です。この錠前のよい所は内側から簡単に施錠ができるうえ、非常時には外側からも解錠できることです。浴室のほかでいえばトイレの扉などにもよく使用されます。
インテグラル錠
円筒錠と同じく室内や勝手口などでよく使われる錠前です。外側のノブがもぎ取りなどの破壊に弱く、簡単に破壊解錠が可能のため、防犯性は高くないでしょう。
チューブラ錠
デッドボルト(鍵を閉めたときに出てくる四角形のボルト)を持たない錠で、ラッチボルト(ドアを仮締めする先端が三角形のボルト)が固定されることでデッドボルトの役割を果たす錠です。室内ドアに適しています。
ケースロック(箱錠)
錠ケースが箱型でノブとシリンダーが別になっている錠です。その錠ケースをドアに掘り込んで取りつけます。取りつけた後はこじ開けづらく、防犯性が高いです。
空錠
部屋のドアなど施錠する必要のないドアに使用するものです。ドアノブのみで施錠機能がありません。
ドアの種類と特徴
ここまでドアノブや錠前の種類についてご紹介をしてきましたが、ドアにもさまざまな種類があります。ここでは、それぞれ違うよさを持つドアの種類についてご紹介していきます。
ローリングドア
これは通常の片開きドアと比べると軽く引くだけで開閉が可能なドアです。また楽に開けることができることからお年寄りなどが生活するうえで便利です。
従来の開き戸と比べ、ドアの軌道が小さく開閉スペースが約3分の1で済むというのが特徴です。
引き戸
扉を開けたときに普通のドアのように前後に開閉するのではなく、左右に動かして開閉するために場所を取らないのが特徴です。
また、左右に動かすために風を気にする必要もなく、少しだけ開けておくことも可能のため、通風性に優れています。
開き戸
気密性がよく、マンションなどではよく見かける扉です。
蝶番(ちょうつがい)などを軸に扉が弧を描いて前後に開閉します。
扉が一枚の片開きと二枚の両開きがあります。
ドアの用語集
これまでドアノブや錠前、ドアの種類について説明してきましたが、ここでは最後にドアの用語について紹介していきます。
錠前
錠前はその種類にもよりますが金属、機械、電子的な道具を使用して扉に取りけるもので、カギやカードキーなどと組み合わせることによって開けることができます。
プッシュプルハンドル
押したり引いたりするバーの上下にそれぞれ鍵穴が設けられています。両方にカギを差し込むことで、防犯対策として優秀なタイプのハンドルです。
他にはない2ロックという特徴があります。
上記で説明されているように一般的な家庭に多く普及されています。
レバーハンドル
取っ手が握りやすく、また、軽い力で簡単に開閉ができるという特徴があります。
上記でも説明されているように一般的な家庭に多く普及されています。
シリンダー錠
鍵を差し込む本体部分が円筒形をしている錠で、内部にはスプリングのついた数本のピンがあり、そのピンの位置と高さに合った鍵を差し込むことで施錠・解錠することができます。
デッドボルト
施錠するための閂(かんぬき)のことです。鍵を閉めたときに出てくる四角形のボルトといった方がわかりやすいかもしれません。キー、サムターンで操作します。本締まりとも呼びます。
サムターン
室内側からデッドボルトを出し入れする回転ツマミのことです。
ラッチボルト
ドアが風などで開かないように仮締めする先端が三角形のボルトのことです。
フロント
デッドボルトやラッチボルトを固定している金属のプレート部分のことです。
ドアノブを交換する前に確認すること
これまで豊富な種類のドアノブをご紹介してきました。ご自分の好みのものに交換してみたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
ドアノブを交換する際はしっかり寸法し、新しいものがはまるかどうかを確認してから購入しなければなりません。サイズや寸法が合わないものは、使用することができないので、正しく測りましょう。
確認しておかなければいけないのは、次の各点についてです。
・フロント板の縦の長さ
・ビスとビスの間の長さ
・ドア本体の厚さ
・フロント板の幅
・丸座の直径
・バックセット
・メーカー名
ドアノブの採寸は細かく測らなければなりません。金具を1つずつ取りつけ、新しいドアノブがしっかりはまるかを知るためには、ドアの厚さやメーカー名までしっかり理解する必要があります。
基本的にメーカーが同じであれば使用できるものが多いので、購入の際も統一するのがいいでしょう。
不安な方は、ドアノブの種類を熟知したプロに事前に確認してから購入するのがおすすめです。作業をまかせることもできるため、適切に交換することが可能でしょう。
ドアノブの交換方法
ドアノブは自分で交換することが可能なのがわかったと思います。ここでは業者に依頼せずに、自分で交換する場合の方法をご紹介します。自分で交換するのが困難と感じる場合は無理をせず、業者に依頼するのをおすすめします。
1.内側のノブを外す
内側のノブの付け根部分の穴にマイナスドライバーを挿し込みます。その穴を軽く押しながらノブを動かすとわずかにバネのような手ごたえがあるのでそこを押しながらノブを引くと外れます。
2.丸座を外す
丸座の側面にマイナスドライバーを挿し込んで起こすとロックが外れ丸座が浮くのでそのまま引き抜き、外します。
3.丸座裏金を外す
丸座を固定している裏金はネジで2箇所固定されているのでドライバーで取り外しましょう。
4.フロント板とラッチを外す
ドアの側面にあるフロント板のネジを緩めてフロント板とラッチを外します。
以上で取り外しは完了です。取りつける際はこの逆の方法で取りつけましょう。
交換をする前にドアの厚さ、フロント部分、バックセット(フロントからドアノブの中心部分)、ビスピッチ、メーカー名を調べておくと新しいドアノブを探す際に参考になります。
まとめ
ドアノブや錠前は、ご自宅や会社、学校など使う場所によっても適しているものが違います。そのため、ドアノブや錠前の種類を知ることは修理・交換をする際においても必ず役に立つ知識となるでしょう。
また、ドアノブや錠前の修理・交換については、ご自身でおこなうことももちろん可能です。工具と新しいドアノブとネジやビスを準備するだけで簡単におこなうことができます。生活110番の「家のドアノブをDIYで変えよう!手順と必要なものを紹介 」に修理・交換方法に関して詳しく紹介されていますので、あわせてご覧ください。ご自身で交換するのが難しいときは、ドアノブ修理のプロにご相談いただくことをおすすめします。
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