シバンムシとはあまり聞きなじみがない方もいらっしゃるかもしれませんが、シバムシは立派な害虫です。もしかしたら家の中で飛んでいた虫はシバンムシの可能性もあります。シバンムシは放っておくと厄介です。ここでしっかりシバンムシの知識をつけて予防や対策をしていきましょう。
目次
シバンムシとは?生態や特徴について
シバンムシとは、ゴキブリより小さく、コバエぐらいの大きさの虫のことです。ほとんどのシバンムシは、ゴマ粒くらいの大きさで、丸くて固く、茶色です。羽があるので飛行することもでき、日本全国はもちろん、世界に広く分布している虫です。
成虫は午前中ほとんど活動せず、午後から夜間にかけて活発に活動します。主に4月から11月くらいまで発生するといわれていますが、現代社会では暖房設備などが整っているため、冬季でも発生することもあります。シバンムシは20~30度前後を好むため室内設備が整っているほど、発生する可能性も高いといわれています。
シバンムシは、一匹で最大100匹分ほどの卵を産むとされていますので、その数はどんどん増えていきます。それに対し、成虫の寿命は長くても3週間ほどと短いです。
シバンムシは害虫?どんな被害があるか
シバンムシは、ゴキブリのように嫌悪感を抱くことがあまりなく、攻撃したりかみついたりもしません。しかし一度発生すると、繁殖力はすさまじくゴキブリと同じくらい繁殖力があります。そのため、一匹みつけると次々と見つけられるかもしれません。
成虫になる前の幼虫のころから、家の中にあるあらゆる食品を食害しドライフラワーなども好みます。また食品や医療品などに入り込むため、混入異物となることも多いです。
タバコの吸殻を放置していたり、ペットフードなどのエサを開封したまま放置していると、大量に発生することもあります。
シバンムシは木材も食害し特に古材を好み、文化財などにも被害が出ています。
木材の割れ目などに産卵し、幼虫が木材を食べて、成虫となって外に出ていきます。痕跡をみつけにくいのですが、小さな穴が複数見つかったらシバンムシ被害を疑ってみるといいでしょう。
また幼虫に寄生するシバンムシアリガタバチが同じように発生することもあります。人を刺すので、2次被害が出ることもあります。もし刺されると痛み伴い腫れてくることもあるので、このシバンムシアリガタバチを発生させないためにも、シバンムシの対策はしっかりしたほうがいいでしょう。
シバンムシは大きくわけて2種類あります。
タバコシバンムシ
体は丸くゴマのような形をしている茶色の虫です。主に食品に寄生する害虫で保管してある、あらゆる乾燥した食品から発生します。その中でも、小麦粉を使った食品など植物質のものを好んで寄生します。食品の他に、畳からも発生することもあるのです。畳は常に餌になるため、長期間にわたって発生することがあります。年に3回程発生しますが、越冬するのはほとんどが幼虫の状態の個体となります。
ジンサンシバンムシ
あらゆる乾燥した植物体に発生し、雑食性が高いです。乾燥朝鮮人参を食害していたことからジンサン(人参)と名付けられました。触手の形状や色が若干違いますが、基本的にはタバコシバンムシとよく似ており、なおかつ小さいため、見分けがつかないことが多いようです。一般家庭ではタバコシバンムシのほうが発生することが多いです。
シバンムシの駆除方法
シバンムシを発見したらまず発生源を特定しなければ次々と発生します。
シバンムシの発生源の特定方法
シバンムシは乾燥した植物を好みます。畳や小麦粉、米、食品棚を疑ってみましょう。またドライフラワーや木の置物なども要注意です。
発生源が食品などの場合は包装紙に小さい穴が空いており、シバンムシが大量に発生しております。
また畳に発生している場合は、持ち上げると死骸や排泄物などが多くみられます。しかしなかなか発生源をみつけるのは難しいと言われています。
シバンムシを発見した時の緊急処置
発見したら早めに駆除しないと次々と発生していきます。手軽にできる駆除方法がいくつかあります。
殺虫剤
窓を開け換気をし、殺虫剤を吹きかければ十分に効きます。
掃除機
燻煙剤
外に飛んでいる成虫に効きますが食品に発生している場合には効かないことが多いです。
フェロモントラップ
オスの成虫を捕獲できます。しかしあくまでも捕獲だけですので駆除することはできません。
シバンムシを徹底的に駆除する方法
いくら駆除をしても安心してはいけません。シバンムシは繁殖力も高いため、羽化してから10日前後で外に出てきます。駆除後にまた新しくシバンムシが発生したら、完全に駆除できていなかったということになります。何度も対策をしても発生する場合はプロの方に早急に頼んだほうがよいでしょう。
シバンムシの予防はどうする?
簡単にできる予防方法をしましょう。
・食品
一度開封した食品などは、密閉容器などに入れ替えて保存しましょう。シバンムシはビニール袋など軟らかいものは破ってしまうため、できればフタがしっかりと閉められるタッパーなどがおすすめです。密閉した食品は冷暗所や冷蔵庫に保管し、食べかけのものや放置していたお菓子の箱などは処分するようにしましょう。
・畳
日干しするだけで大きな予防になります。難しい場合は燻蒸剤を使用したり、業者に頼んで畳を加熱乾燥してもらいましょう。
食品などが落ちているとそこにシバンムシは発生するため、こまめに掃除をすることも大事です。
また一般的に虫は、湿気がある場所を好むことが多いため、こまめに家の中を換気し、風通しをよくしましょう。家の中の湿度を上げないようにすることも大切です。
まとめ
シバンムシは一度発生してしまうと退治するのが非常に大変です。また、家の中のあらゆる乾燥植物などを好む雑食性のため、気づかないところで発生している可能性もあります。早めの対策と予防が大事になってきます。日頃の心掛けで快適な生活を守りましょう。
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