「さくらの木の下を歩いているときに毛虫が落ちてきた…」という経験はありませんか。せっかくのお花見が台無しになってしまいますよね。なぜ、毛虫はさくらを中心とする樹木にいることが多いのでしょうか。1匹ならまだしも大量発生する場合もあるようで、困ってしまいますよね。
そこで今回は毛虫が大量発生する原因を知り、大量発生した場合どのように対処すればよいか、毛虫が大量発生する前に予防できることはあるのかをご紹介していきます。
庭木で注意が必要な毛虫の種類
毛虫は蝶や蛾の幼虫で、体に毛やとげが生えているものをさします。毛やとげがないものは「いもむし」、緑色のものは「あおむし」といわれますが、明確な定義がないため見る人によって意見が分かれるようです。
毛虫が大量発生した場合、刺されたりしないか心配ですよね。毛虫というと毒をもっているイメージがありますが、実は毛虫の中で毒をもつものは全体の2%くらいといわれています。ここでは毒があるものと毒がないものに分けて何種類かご紹介します。
毒のあるもの
チャドクガ
大きさは25~30mmくらいで、全体に黒い部分が多く側面に白い線があり、頭部は黄褐色という特徴があります。体には50万本の毒針毛があり、チャドクガの毒針毛に触れるとしばらくしてから肌が赤く腫れあがり、激しいかゆみを感じます。
かゆみは1~2週間ほど続くようです。ツバキやサザンカなど、100種類以上の樹木に発生します。成虫になるまで6回脱皮し、抜け殻にも毒を残すので注意が必要です。
毒のないもの
マイマイガ
大きさは50~75mmくらいで、頭部に目のような模様がありカラフルな2列の点々が特徴です。毒はありませんが、マイマイガの毛は鋭いため刺さるとかなり痛いようです。広葉樹・針葉樹・草花などほとんどの葉に発生します。孵化すると糸をはいて枝からぶらさがり、風にのって移動します。
アメリカシロヒトリ
大きさは30mmくらいで、背面が灰色で側面は黄色、白くて長い毛が特徴です。北米からの外来種で、1匹が約1000個の卵を産み1週間で孵化するという驚異的な繁殖力をもちます。サクラ・やなぎ・ポプラなどの広葉樹に発生します。
クスサン
大きさは80mmくらいとかなり大きく、成虫は2週間の寿命の間エサを食べることなく卵を産みます。クスノキやイチョウなどの広葉樹に発生します。
このほかにも毛虫の種類はたくさんありますが、上記の毛虫は街中で大量発生することが多い毛虫です。特徴を知り、毒があるものには近づかないよう注意が必要です。
予防必須!毛虫が大量発生する原因
毛虫が大量発生する原因は、いくつかあります。
毛虫は素早く動くことができないため、天敵である鳥やスズメバチ、他の虫などに食べられることが多いようです。そのため、なるべく多くの卵を産み、成虫まで生きられる数を多くしています。
卵は鳥やスズメバチにみつかりにくい葉っぱの裏にまとめて産みつけます。孵化してからも集団で生活するので、一か所にまとまって大量発生してしまうのです。
また、ご家庭などで毛虫が発生して殺虫剤をまいたとしても、毛虫には効いていない場合があります。毛虫を食べる他の虫にだけ効いてしまうと毛虫を食べる虫がいなくなり、かえって毛虫が増えてしまうということも考えられます。
毛虫対策の手順について
毛虫が大量発生した場合、どのように対処すればいいのでしょうか。毛虫は幼虫の間は集団で行動することが多いので、その間に駆除するととても楽です。春先や秋口に発生するので、幼虫が小さいうちや卵のときに発見して対処できるとよいですよね。
毛虫が大量発生した場合、毒のあるチャドクガであれば注意が必要です。肌を露出しないように長袖、長ズボン、手袋、帽子、眼鏡、マスクなどを着用しましょう。チャドクガ専用の殺虫剤を使用することで、危険な毒針毛が飛び散ることを防ぐことができます。スプレータイプの殺虫剤を使用すると、毒針毛が飛び散るため危険です。
駆除後は使用した服などに毒針毛が刺さっている場合があります。洗濯をしても毒針毛をすべて取り除くことはできませんので、掃除機を丁寧にかけて取り除きましょう。または50度以上のお湯で洗ったり、洗濯後にスチームアイロンをかけると毒針毛の毒性がなくなるようです。
大量発生を抑えるには日頃の予防が大切
毛虫が大量発生してしまった場合の対処方法をご紹介しました。では毛虫の大量発生を予防するにはどうしたらよいのでしょうか。
毛虫は秋口に卵を産みつけるので、冬の時期に卵を除去しておくことが大切です。卵のついた葉を切り取っておくことで、生まれてくる毛虫を少なくすることができます。ただし、卵にも毒針毛がついているので、作業には注意が必要です。
そして、毛虫の天敵である鳥やスズメバチが毛虫を見つけやすいように木を剪定しましょう。そうすることで、鳥やスズメバチが毛虫を食べてくれます。
毛虫が木につかないように、オルトラン粒剤などの殺虫剤をまくことでも予防ができます。根元にまいておくと、根から殺虫成分を吸い上げて全体にいきわたるため、毛虫がつきにくくなります。このように普段からできる毛虫対策はありますので、お困りの場合はぜひ試してみてください。
まとめ
今回は大量発生する毛虫の種類や特徴を知ることができました。毛虫が大量発生するのは、毛虫がまとめてたくさんの卵を産むことや、葉の裏などに産みつけることで外敵にみつかりづらいことが理由として挙げられます。
毛虫が大量発生した場合の対処法もご紹介しました。特に毒のある毛虫には注意が必要です。毒をもつ毛虫を駆除するときには、肌を露出しないように気をつけましょう。また、毛虫の大量発生を予防するためには、毛虫が卵から産まれる前に除去しておくことが大切です。
しかしご家庭で駆除や予防をする場合は、やり方があっているのかわからないこともあると思います。もし毛虫の被害に困っているのなら、衛生害虫駆除のプロに相談をしてみてはいかがでしょうか。適切なアドバイスで問題を解決してくれることでしょう。
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