みなさんはヒョウヒダニの健康被害をご存知ですか。そもそも、ヒョウヒダニがどのようなダニかわからないという方もいらっしゃると思います。今回はヒョウヒダニがどのようなダニなのか、どのような健康被害があるのかをご紹介します。
ダニは繁殖しやすい時期や場所を理解することで予防が可能です。ダニが発生してしまっていても駆除する方法がありますし、再度ダニが発生しないように予防することもできます。今回の記事を読んでダニ駆除・予防を知りましょう。
ヒョウヒダニが引き起こす健康被害
ダニは世界中で多くの種類が確認されていますが、ヒョウヒダニとはどのような特徴をもつダニなのでしょう。まずはどのようなダニなのか見ていきましょう。
ヒョウヒダニの大きさは0.2~0.4mmくらいのため肉眼で見ることは難しいようです。卵から成虫になるまで1カ月程度かかり、一生で200~300個の卵を産みます。ほこりや人間の汗やフケなどを食べ、カーペットやたたみ・ふとんなどに生息します。そのため家のなかに発生することが多いダニなのです。
ヒョウヒダニが発生するとダニアレルギーやぜんそくの原因となる健康被害があります。ダニアレルギーの主な症状は鼻水・くしゃみ・咳・のどの痛み・目のかゆみ・目が充血する・皮膚のかゆみ・皮膚の炎症など多岐にわたります。
また、ヒョウヒダニは人を刺すことはなく吸血をしないため、家のなかに発生していても気がつきにくいようです。さらにヒョウヒダニが増えることで、ヒョウヒダニを餌とするツメダニも発生してしまいます。ツメダニは動物の体液を餌にします。刺されるとすぐにではなく、しばらくしてからかゆみや皮膚の腫れなどの症状がでることが特徴です。
ダニが繁殖しやすい時期と場所
ダニが繁殖しやすいのは湿度の高い梅雨の時期で、8月にピークを迎えます。ヒョウヒダニが繁殖しやすい場所はカーペットやベッド・たたみ・寝具など、私たちの生活用品全般といえます。そのなかでも特にふとんはダニが繁殖しやすいようです。
ふとんには何十万~何百万のダニがいるといわれていて、そのなかの90%以上がヒョウヒダニです。ふとんは温かく、人間のフケや汗などの餌も豊富にあるのでヒョウヒダニにとってはとてもよい環境であるといえるでしょう。
徹底駆除!ダニの撃退方法とは
毎日使うふとんですからヒョウヒダニが増えてしまうと困りますよね。ここではヒョウヒダニの駆除方法をご紹介します。
ダニは60度以上の高温で死滅させることができます。そのため、ふとん乾燥機やコインランドリーの高温乾燥機などを使用することで駆除することが可能です。ただし羽毛布団については羽毛にダメージを与える場合がありますので、洗濯表示を確認してから使用しましょう。
そして、駆除後に重要なことは掃除機をかけることです。ゆっくりと時間をかけて吸い込むことで死滅したダニを吸い込み、ふとんから除去することができます。
ふとんを天日干しすればダニはいなくなると思っている方も少なくないと思います。しかし、天日干しではダニを死滅させることはできません。ダニは暗いほうへ逃げていく習性がありますので、日が当たってないほうへダニが移動してしまい完全に駆除することはできないのです。
ダニの死がいや糞にも要注意!
ふとんを干すときにたたくという方もいると思いますが、この行動には注意が必要です。ふとんをたたくことでヒョウヒダニの死骸や糞が飛び散ってしまうのです。
ヒョウヒダニの死骸や糞にはアレルギーやぜんそくの原因となる死骸や糞が含まれているため、ふとんをたたくと舞い上がってしまいます。これを吸い込み続けることでダニアレルギーを発症してしまうのです。ひどくなると意識低下や血圧の急低下などのアナフィラキシーショックを起こすともいわれています。
また、ダニの死骸や糞を含むほこりが原因でぜんそくになる危険性もあります。生きているダニだけではなく、死骸や糞にも危険があることがわかりますね。次の項目では私たちの健康をおびやかすダニの予防方法をご紹介します。
ダニを増やさないための予防策
家のなかにいるヒョウヒダニを増やさないためにダニを予防する方法はいくつかあります。
ヒョウヒダニはほこりも餌とするため、こまめに掃除をしてほこりをためないようにしましょう。そして、ダニは高温多湿の環境を好みますので、部屋の換気をおこない部屋の湿度を下げておくことが大事です。洗濯物を部屋干しする方は部屋の湿度が高くなってしまうので除湿器を使うことも効果的でしょう。
ふとんは丸洗いすることで汚れを落とすことができますし、ダニの死骸や糞なども除去することができます。ただ、丸洗いするのは大変ですよね。そういう場合は布団カバーを使用したり、タオルなどをふとんと人が接する部分にかけておくとすぐに洗濯できるのでおすすめです。
天日干しではダニを駆除することはできませんが、ふとんの湿度を下げることができますので予防には最適です。
ダニの寿命は2~3カ月のため、梅雨から夏は生きているダニの駆除を、秋になったら死骸と糞の除去をすることでかなりの予防になるのではないでしょうか。防ダニの製品が多く販売されていますので、そういったものを活用するとも予防には効果があります。
まとめ
ヒョウヒダニによる健康被害について危険性がわかりました。ヒョウヒダニの死骸や糞によってダニアレルギーやぜんそくを引き起こし、私たちの体に影響を与えるのです。「くしゃみが止まらない」「目がかゆい」「肌が炎症を起こしている」などのトラブルは、もしかしたらダニが原因という可能性もあります。
気になる方はダニの駆除を試してみたり、ダニが発生しないように予防したりすることで症状が改善されるかもしれません。ぜひ試してみてください。
しかしご家庭で駆除や予防をする場合、やり方があっているのかわからないこともありますよね。もしダニの被害に困っているのなら、衛生害虫駆除のプロに相談をしてみてはいかがでしょうか。適切なアドバイスで問題を解決してくれることでしょう。
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