蜂の巣の駆除後には、生き残った蜂がふたたび戻ってこないように対策をする必要があります。
“巣を撤去したのに同じ場所でまた蜂を見かける”という状況は、決してめずらしくありません。じつは蜂の駆除は、一度ですべてが解決するとは限らないのです。蜂の巣の駆除後には、蜂の習性に合わせたアフターケアをして再発を予防しましょう。
もしも駆除後に蜂を見かけた場合には、刺されないように十分注意してください。巣を撤去したあとにあらわれる蜂は、帰る場所を失って気が立っているため通常よりも攻撃的です。自力での対処には危険をともなうので、少しでも不安を感じたときには蜂駆除のプロに相談することをおすすめします。
それでは、蜂の巣を駆除したあとにふたたび蜂が戻ってくる“戻り蜂”を防止するための方法と対策について一緒に学んでいきましょう!
目次
蜂の巣を駆除後は蜂の再来(戻り蜂)に注意!
蜂の巣を駆除しても、蜂が全滅するわけではありません。
駆除から生き残った蜂が、再度同じ場所に巣を作ることがあります。こういった再び同じ場所へ戻ってくる蜂のことを“戻り蜂”といいます。
せっかく巣を撤去するのなら、戻り蜂対策も一緒にしておきましょう。
戻り蜂を防ぐ効果的なグッズ
ハチ用のグッズは多くあり、どれがよいのか迷ってしまいますね。
今回ご紹介しているグッズは、よく使用されている自分でできるタイプのものばかりです。気になる方は試してみてください。
◆殺虫剤
巣のあった場所の周囲には、市販の蜂用殺虫剤をまいておきましょう。殺虫剤にふくまれる成分には忌避効果があるため、戻り蜂は帰ってきても寄りつかず去っていきます。蜂の巣の駆除後から1~2週間ほどは、継続してまくようにしてください。
ただし、戻り蜂が飛び回っていたり、壁にとまったりしている場合は、刺激を与えてしまうので無理に殺虫剤をまかないでください。また、屋外の場合は、雨が降ることで殺虫剤の効果が弱まってしまうため、定期的にまき直す必要があります。
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ハチアブマグナムジェット 蜂駆除スプレー
◆粘着シート
すでに戻り蜂の姿が見られる場合は、周辺に粘着シートを設置して捕獲するのも効果的です。蜂用のものが市販されているので、使用方法の説明にしたがって設置しましょう。設置するときは、肌を隠すために長袖・長ズボン・手袋などを着用し、あたりに蜂が飛んでいないことを確認しておこなってください。
捕獲した蜂はしばらく生きているおそれがあるため、シートを回収する前には殺虫剤を吹きかけて確実に駆除をしてください。また蜂の針は、死んでも毒は消えないのでうっかり触って刺さないよう注意しましょう。
SHIMADA 忌避材 2枚入
◆捕獲トラップ
蜂が家のまわりを飛んでいるなら、トラップを仕掛けてみましょう。
トラップの中には蜂を誘引する液体やゼリー状のものが入っており、蜂をおびき寄せます。そしてトラップの中に入った蜂は外に出られない仕掛けとなっています。
吊るしておくだけなので、手軽にできることが魅力ですがすぐに捕獲できるとは限りません。また、遠くの蜂まであえて呼び寄せてしまうというデメリットもあります。
フマキラー カダン ハチ激取れ(2こ入)
戻り蜂をできるだけ出さない駆除の方法
それでは、実際にどのような方法で戻り蜂対策をしたらよいのか、手順を見ていきましょう。
①蜂の巣を撤去します
②撤去した場所にハチ用殺虫スプレーを噴射します
③近場で作られやすそうなベランダや軒下、天井裏などにもスプレーをかけます
-ここまでが巣作りを防止する対策です-
④最後に…生き残りの蜂が飛ぶ回るのを防ぐ対策です。
捕獲トラップや粘着シートを、人とぶつからないような生け垣や樹木などにぶら下げておきましょう。玄関先やベランダでは人の出入りも激しく、蜂と人の距離が近くなるため危険です。できるだけ離れた場所かつ蜂の巣作りに適した場所に仕掛けます。
なぜ「戻り蜂」になるの?巣が消えた蜂の行動
すでに巣を撤去したのになぜまた蜂があらわれたのか、疑問に思われるかもしれません。この現象には、蜂がもつ習性が関係しています。適切な対処をするためのヒントとして、蜂の行動について知っておきましょう。
戻る理由は「帰巣本能」
蜂は自分の巣の場所を覚えており、離れていても帰ってくることができます。昆虫には蜂以外にもこのような習性をもつ種類が多数いますが、なぜ戻ってこれるのかはハッキリと解明されていません。太陽の位置やニオイ、道を記憶しているなどいろいろな説がありますが、どれも確証はなく真実は蜂に聞くしかないようです。
このように“どのようにして帰ってくるのか”はわかりませんが、ちゃんと自分の巣の場所を覚えているため巣を完全に撤去しても、蜂は同じ場所へ戻ってきます。
巣を失った蜂はまた巣を作りなおす
そもそも巣を作られたということは、その場所が気にいったからです。蜂にとって住みやすい環境ならば、また巣を作られるおそれは高いです。
また同じ蜂でなくても、違う蜂がその場所を狙ってくることもあります。
そのほか、まったく同じ場所でなくても近場で良さそうな場所があれば、そこで新しく巣を作りなおすことも考えられます。
戻り蜂の厄介なところは、“戻ってきて、また巣を作りなおす”ことでしょう。だからこそ、蜂の巣駆除と同時に“戻り蜂の対策”も重要なのです。
下の図は巣を失った蜂たちがどうなるのかをまとめたものです。ここでポイントなのが、女王蜂の存在です。
じつは蜂というのは、人間のような社会性のある組織です。トップに女王蜂、その下に働き蜂が存在しています。女王蜂は1匹なのにたいし、働き蜂は数多く誕生します。
女王蜂は巣の中で幼虫を生むことが仕事ですが、働き蜂は幼虫と女王を守ることが重要任務です。
◆幼虫から栄養を分けてもらっているため、巣がなくなる(=幼虫がいなくなる)と生きていくことができず、じきに寿命を迎える
◆蜂の巣作りは女王蜂の主導でおこなわれるため、放っておくと同じ場所にまた巣を作られてしまう
◆女王蜂にくわえて複数匹の働き蜂も生き残っている場合には、巣作りの進行はさらに早まる!
もし蜂の巣の駆除後に蜂を見かけたときの対処法
徹底的な駆除をして蜂の巣を撤去したあとでも、ふたたび蜂があらわれることがあります。あたりを飛び回ったり、複数匹で集まって壁にとまったりしている様子を見ると、また住みつかれるのではないかと心配になりますよね。このような蜂を見かけたときには、どう行動すればよいのでしょうか。
【危険】蜂は興奮しているから近づかないで!
巣のあった場所のまわりで蜂を見かけたときには、近づかないよう注意してください。巣を失って行き場所のなくなった蜂は凶暴で、ちょっとした刺激にも反応して敵意を向けてきます。“巣がないなら大丈夫だろう”と油断して近づいてしまうと襲われる危険性があるのです。
しかし、近づかないよう注意するのはよいとしても、生活圏内に蜂がいるという状況はなんとかしたいものです。自宅の玄関先やベランダ、窓に近い軒下などに発生すると、日常生活にも支障が出てしまいますよね。早期解決のためにも、状況にあった適切な対処をしましょう。
安全な対処法は自治体や業者などに連絡すること
駆除後に蜂を見かけたとき、はじめにとるべき行動は見かけた場所によって違います。公園や街路樹のような公共の場で発見した場合は、管理している自治体の役所に連絡してください。住宅で発見した場合、賃貸にお住まいであれば大家さんか管理会社に連絡し、駆除業者を手配してもらいましょう。
一戸建てなどの持ち家で発見した場合には、直接駆除業者へ依頼します。ご自分で退治したいという方は、蜂に刺されないように十分注意しておこなってください。
壁に蜂の巣の跡が残ったときの掃除方法
蜂の巣があった跡には、黒っぽい(茶色っぽい)色がついてしまうことがあります。
白い壁にそのような跡が残ってると目立ってしまい、きれいに掃除をしたくなりますね。
ここでは簡単にできる“蜂の巣があった跡を掃除する方法”をご紹介します。
まず蜂の巣の原材料からお話しします。たとえばスズメバチやアシナガバチは、樹木の皮をかみ砕き、唾液を混ぜたものを巣に使っています。
そこまで強力な素材ではないので、水とブラシで落とすことができるそうです。もし水だけで取り切れないときは、住居用の洗剤なども使えるでしょう。
ただし、それぞれ巣ができた場所によって使える洗剤も違うので、裏面の注意事項を読んで確認をしてください。ウッドデッキなら木材、プランターならプラスチックと、さまざまな場所に巣を作られるため、家の素材も統一されません。そのほかアルミやガラスでできた家の箇所もあります。せっかく巣跡の掃除なのに、家の塗料を剥がしてしまったり変色させたりしないように気をつけましょう。
また使用するブラシも、家を傷つけるような硬いものは選ばず、できるだけ軟らかい素材のブラシやスポンジ、タオルを用意したほうが安心です。
駆除後の巣作り対策はプロに相談を
今回は蜂の巣を駆除したあとに気をつけたい戻り蜂の対策についてお話ししました。
蜂の習性で、巣を撤去しても同じ場所に戻ってきてしまったり、また新たに巣を作り出したりする戻り蜂には“もう二度と巣を作らせない!”という強い気持ちで、対策予防をしなければいけません。
さもないと、来年も再来年も巣を作られてしまうこともあります。
また“キイロスズメバチ”という種類は、巣をお引越しする習性があります。もし巣を撤去したタイミングが、ちょうどお引越し中であったならまた新しい場所にお引越ししていくだけです。引越し前の大元の巣を見つけ出して撤去する必要がありますね。
◆戻り蜂の対処に自信がない
◆蜂がこわくて自分では何もできない
このような方は無理せず、業者を頼ってください。業者は蜂の知識が豊富で駆除経験もあります。きっと戻り蜂のことも考え、適した蜂駆除、蜂の巣駆除をしてくれるでしょう。
また業者によっては再来したときのアフターケアも手厚く保証してくれるところもあります。
気温があがる春から夏は蜂が活発になる時期です。蜂のことで何か気になることがあれば、ぜひ弊社へご相談ください。
ご相談、現地調査、お見積り、すべて無料です。またキャンセル料もいただきません。話だけ聞きたい方も大歓迎。スタッフ一同、お客様からのお電話、心よりお待ちしております。
まとめ
蜂の巣の駆除後にも、巣のあった場所のまわりに蜂があらわれることがあります。それが戻り蜂でも引っ越し中の蜂でも、放置しておくと刺される危険があるうえに、ふたたび巣を作られかねません。
蜂の巣を駆除した直後から周囲に殺虫剤をまいておき、蜂が近寄ってくるのを予防しましょう。すでに蜂の姿が確認できるときには、粘着シートを設置するのも効果的です。ただし、いずれの方法もおこなうときには、蜂を刺激することがないよう十分に注意してください。
戻り蜂や蜂の巣作りにお困りのときは、プロに頼るのが安心です。蜂の巣駆除のプロであれば、蜂の種類や行動を見きわめ、豊富な知識と経験にもとづいた対策をおこなうことができます。
“蜂駆除・対策を頼みたいけれど、どうやって業者を探したらいいの?”と思われた方は、ぜひ生活110番をご利用ください。数ある業者のなかから、お客様のご希望にかなうプロの蜂駆除業者をご案内いたします。
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