ご自宅の一室に和室があるという家はどのくらいあるでしょうか。最近ではフローリングの家でも和室を設けているということは珍しくありません。そのような家では特に、畳の清掃はフローリング同様に掃除機をかけるだけで終わっていませんか?
畳はフローリングと違い、畳の下まで掃除する必要があります。このことを知っていても、「畳の上げ方を知らないから掃除できない」などその方法を知らないためにこれまで畳の下の掃除をしたことがない人がいると思います。
実は畳の下は掃除していないとカビや害虫が発生することがあります。カビや害虫は人の体調に影響を与えますからできれば掃除したいものですよね。今回は畳の上げ方や手入れの方法についてご紹介します。上げ方を知っていればだれでも畳の下を掃除することができます。またカビが生えていたときの対処方法もみてみましょう。
カビ防止のために畳は定期的な掃除が必要!
家に和室があって、掃除する際に畳の上を掃除機で掃除するという人は多いと思います。しかし畳の掃除は上の部分だけでは完全に掃除できているとはいえません。畳は畳の下こそ衛生的に良いとはいえない部分であり掃除する必要があるのです。
衛生的に悪くなると、畳に対して次のようなことが起きます。
・カビが生える
カビの発生条件は、温度30℃前後・湿度75%以上といわれています。畳を敷きっぱなしにしておくと、畳の下がこの条件に当てはまるようになります。よって畳の下にカビが生えます。
・害虫が発生する
畳の下にはさまざまな害虫が発生することがあります。特に発生しやすいのはダニです。
ダニの発生条件はカビの発生条件と似ています。そのためカビとダニはほぼ同時に発生しやすいともいえるでしょう。
ダニのほかにも畳の下に発生する害虫がいいます。たとえば、次のような害虫です。
・シバンムシ
・アリガタバチ
・チャタテムシ
どれもミリ単位の小さな虫で、ダニと間違われることがあります。アリガタバチは人を刺すことがあり、刺された箇所には痒みが出ます。畳の下を掃除せずに畳を放置しているとカビや害虫が発生します。発生するだけでなく、カビから不快なにおいが出ることもあります。
そして畳を放置する期間が長いと、カビや害虫は畳の上にも発生するようになります。ですから、定期的な畳の下の清掃は衛生面や健康面で大切なことなのです。
畳の清掃は次のような頻度でおこないましょう。
・畳の上の掃除 1週間に1回
・畳の下の掃除 1か月に1回
定期的に掃除をして畳の清潔な状態を保つことが大切です。
しかし畳の上の掃除はしたことがあるかもしれませんが畳の下の掃除をしたことがないという人がいると思います。畳の下を掃除するには畳を上げなければなりません。では畳の上げ方はどのようにすればよいでしょうか。
畳の外し方と掃除方法
畳を上げるのに必要なものと畳の上げ方をご説明します。
必要なもの
・マスク
・マイナスドライバー
・ゴム手袋
・掃除機
畳の上げ方
①ゴム手袋を付けます。畳を上げるときに滑らず、手で持つことができます。
②1枚の畳の側面部分に隙間があるところを探します。※畳の枠の濃い緑色の部分で探す
③隙間部分にマイナスドライバーを当て、下まで押し込みます。畳にキズがつかないように気を付けます。
④てこの原理で畳を押し上げていきます。
⑤指が入る程度まで押し上げることができたら、指を入れ込み、あとは手で畳を上げます。
このような手順で畳を上げましょう。畳を上げ終わったら、次の作業をするとよいです。
・掃除機でホコリを吸う ※畳の目に逆らうと畳が傷付きます。
・乾いた雑巾で拭く
畳を上げたときにホコリや汚れが目立つときがあります。そのためマスクを着用しておいたほうがよいでしょう。また雑巾で畳を拭くときはかならず乾いた雑巾で拭くようにしてください。畳は少しの水分や湿気で痛みます。
畳を1年以上放置しているなどすると畳を上げたときにカビが生えていることがあります。畳の下にカビが生えていたときはどのように対処したらよいかみてみましょう。
畳にカビが生えていた場合の対処方法
畳にカビが生えていたときの対処方法は、カビを除去するという方法です。カビの除去の方法にはいくつかあります。
①酢を使った方法
酢を水で10倍に薄めて使用します。雑巾などに軽く薄めた酢をつけ、カビがあるところを拭きます。拭いたら乾いた雑巾で水分を拭きとります。酢によっては少しのあいだにおいが発生しますが、数日のうちににおいは消えます。
②エタノールを使った方法
エタノールは薬局やインターネットで購入することができます。エタノールには無水エタノールという種類がありますが、それではなく消毒用と書かれたものを購入しましょう。
エタノールをスプレー用のボトルなどに入れて、カビがあるところに噴射します。スプレーにより霧状になるため、網目の細かい部分までエタノールが行き届きます。雑巾などの布系のものより歯ブラシなどのブラシ状のものでやさしくこすりましょう。とれたカビは掃除機などで吸っておくとよいです。
③重曹を使った方法
市販の重曹やインターネットで購入した重曹を使用します。重曹を使った方法は重度のカビに対しておこないます。畳を放置しすぎていた場合などは重曹を利用したほうがよいかもしれません。
重曹に少しずつ水を加え、ペースト状にしていきます。歯ブラシにペースを少しつけ、カビがあるところをやさしく磨いていきます。このときボロボロとカビが取れますから掃除機で吸い取りながらおこないましょう。
このようにカビを除去することで対策を打てることがわかりました。このように直接カビを除去する以外の方法があります。それは次のような方法です。
・畳を天日干しする ※やり方は次の章でご説明します。
・畳を新調する
カビが重度の場合は、畳を交換するのも方法のひとつです。畳の業者に依頼してみましょう。
ここまで畳の上げ方やカビの対策についてみてきました。次の章では畳の天日干しの方法についてご紹介します。
畳を上げたら天日干しでカビ予防!
畳の天日干しは、よく晴れた日におこないましょう。そして南向きで日が当たる場所がよいです。
よく乾いた砂利の上やコンクリートの上などに畳を寄りかけて放置します。畳の下の面を重点的に日光に当てるとよいです。カビなどが生えていたときはこれを何日か繰り返すとカビ除去に効果があります。
天日干しをして畳がよく乾いたと思ったら、ハタキなどで軽くたたいて中のホコリを出してみましょう。ホコリが大量に出ることがありますからこの作業でもマスクを着用しておこなうとよいです。
畳の上げ方や畳の清掃などのメンテナンスはむずかしいものではありません。ひとりでもおこなえますが、畳は重いですから人手がいたほうがやりやすいです。だれかと協力するとよいでしょう。
まとめ
古くから家の床には畳が使われてきました。最近ではフローリングの家が増えましたが、自宅の一角に和室を設けているなどまだまだ畳を使用する人は多いといえます。畳はフローリングなどと違い畳の下まで清掃する必要があります。
畳の下を清掃するには畳を上げなければいけません。畳の上げ方はひとりでもできる簡単な作業です。一人暮らしの人でも定期的に畳の下を清掃することができるでしょう。
畳は定期的に清掃していないとカビや害虫が発生しやすいです。湿度が高くなりジメジメした時期ではなおさらかもしれません。長いあいだ畳を放置することは衛生的にも健康的にもよくありません。もし畳に大量のカビなどが生えてしまったときは根気よくカビの除去を試みるか畳の新調をしましょう。畳を新調する際は専門の業者に依頼するとよいです。
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