突然の給湯器の故障……。ある日突然、お湯が沸かなくなるとお風呂に入れなくなったり、台所で温水が使えなくなったりするなど、とても不便ですよね。
給湯器からお湯が出ない、温度調節ができないというトラブルが発生した場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。今回は給湯器のトラブルの原因やその対処方法についてご紹介します。
目次
給湯器の症状と対処法
給湯器が故障したときの対処法にはどのようなものがあるのでしょうか?給湯器の症状別に対処法をご紹介します。
①お湯が出ない
給湯器からお湯が出ないときの原因として、ガスメーターがガスを遮断していることが考えられます。給湯器にはガス漏れを検知する機能がついているため、微量であってもガス漏れを検知するとガス遮断機能が作動する場合があります。
ガスの遮断が発生した場合の対処法は以下のとおりです。
(1)電源を切ったり、栓を閉じたりして家にあるすべてのガス機器を止める。
(2)ガスメーターの黒いキャップ(復帰ボタン)を左に回したのち、外す。
(3)復帰ボタンを一回、ゆっくりと押し、ゆっくり手を離す。
(4)赤ランプが点滅するのを確認したら、黒いキャップを元に戻したのち、3分待つ。
②追い炊きができない
浴槽の中に十分なお湯が張られているかを確認しましょう。また、お風呂のフィルターのつまりも、追い炊きができない原因になります。定期的にお風呂のフィルターの掃除を行うようにしましょう。
③水が漏れている
ガスの温水機器の元バルブが閉まっているか確認するようにしましょう。それでも解決できない場合は、パッキンの劣化が考えられます。
給湯器の水漏れは漏電する可能性があるため、放っておくと非常に危険です。古い給湯器が水漏れを起こした場合は一度、給湯器修理・交換の業者に相談してみましょう。
④温度の調節がうまくいかない
お湯の温度がうまく調節できない場合は、給水栓やガス栓が全開になっていない可能性があります。給水栓とガス栓が全開になっているか、また給湯温度は適切に設定されているかなどを確認しましょう。
⑤エラーコードが出ている場合
給湯器が故障を検知した場合、リモコンパネルにエラーコードが表示されます。代表的なエラーコードが以下になります。
・011 給湯燃焼のタイムオーバー……電源を入れなおしてみてください。
・111 給湯点火不良……電源を入れなおしてみてください。
・140 過熱防止装置作動……の修理または交換おすすめをします
1995年以降の給湯器は、それぞれのメーカーでエラーコードが統一されていますが、それより前の給湯器はメーカーごとにエラーコードが異なるので注意しましょう。
エラーコードのなかには、ご自分で簡単に解決できるものもあります。しかし、過熱防止装置が作動した場合などは非常に危険なため、すぐに給湯器の使用を中止し、業者に相談しましょう。
⑥異音がする場合
給湯器は正常な場合でも音がなるものです。しかし、故障した場合には異音が発生することがあります。小さな爆発音や低くうなる音が聞こえたら、給湯器が故障している可能性が高いです。そのようなときは使用を中止し、業者に相談してください。
給湯器が故障する原因
給湯器は故障する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは主な故障原因をご紹介します。
①寿命
給湯器には寿命があります。給湯器の平均耐用年数は約8~10年といわれており、給湯器の修理業者もこの耐用年数を参考に交換工事や修理を行っています。10年以上使用している給湯器の場合、修理ではなく交換が勧められるのは、この耐用年数が関係しています。
②凍結
冬の寒い日には、配管に溜まったままの水が凍ってしまい、配管が壊れてしまうことがあります。一度凍結して壊れてしまった配管は修理しなければなりません。
③過度な負担
家庭用の給湯器を業務用として使用するなど、本来の性能を超えた使い方をすることも故障の原因になります。給湯器の性能は号数によって違うので、家族の人数に合わせた給湯器を選択しましょう。
④雨の影響
給湯器は大雨のあとに、一時的に調子が悪くなることがあります。ある程度の風雨を想定して設計されているとはいえ、あまりにも激しい雨に打たれると内部に雨水が侵入してしまいます。給湯器内に雨水が侵入すると、点火しづらくなるようです。
修理と交換はどっちがお得?
給湯器が故障した場合、修理と交換はどちらがお得になるのでしょうか。それは、給湯器がメーカーの保証期間中であるかどうかで変わります。
もし、保証期間内であれば無償で修理をすることができます。保証期間外の場合で、8年程度使用しているのであれば、ランニングコストなどを考えると交換したほうがお得になる場合もあります。買ってから10年以上のものは迷わず交換しましょう。
修理・交換にかかる日数と費用相場
給湯器を修理する場合、一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。先ほども説明したとおり、メーカーの保証期間であれば無償で修理を受けられます。しかし、保証期間を過ぎてしまっている場合は有償での修理になります。
有償修理の場合、給湯器の故障箇所によって修理料金が変わってきます。あくまで平均的な費用ですが、燃焼系の不具合の場合は17,000円程度、電装系の不具合の場合は6,000円程度です。
そのほかにも安全装置系の不具合の場合は7,500円程度、水制御系の不具合は10,000円程度が相場です。加えて、出張費として2,000円程度かかります。
給湯器の故障は放置厳禁!
給湯器の故障には、放置しておくと大きな事故につながる危険性もあります。
給湯器の故障で発生する「一酸化炭素中毒」とは
給湯器が不完全燃焼を起こしている場合、放置していると一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。一酸化炭素は非常に毒性の高い気体であり、中毒を起こすと死に至ることもある危険な物質です。
また、一酸化炭素は無色透明でにおいもないことから、発生してもなかなか気が付かないことも特徴の一つです。
一酸化炭素中毒を防ぐには
給湯器による一酸化炭素中毒を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。まず、長年使っている給湯器の場合は、正しく動作しているのか一度点検してもらいましょう。
1989年以前の製品には、不完全燃焼防止装置がついていないことがあるので、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性が高くなります。
給湯器の調子に不安を感じる方は、なるべく早めにメーカーや修理業者に相談されることをおすすめします。
給湯器を長持ちさせるコツ
給湯器の故障のリスクをおさえるために、具体的にどのようなことをしていけばよいのでしょうか。給湯器を長く使うコツをご紹介します。
・給湯器周辺に物を置いて排気口を塞がない
排気口がふさがると、故障を早める原因になるだけではなく、一酸化炭素中毒を引き起こす原因になります。
・使用人数に適した号数を選択する
給湯性能を超えた使用をすると、給湯器の寿命を早める原因になります。そのため、適切な号数(給湯性能)の給湯器を使用することが重要です。
・入浴剤を入れて追い炊きしない
入浴剤もまた、給湯器を痛める原因になる可能性があります。中性のものはとくに問題はないとされていますが、硫黄を含むものや塩分を含むものを使用する場合は、追い炊きは避けたほうがいいといわれています。
まとめ
今回は、給湯器が故障した場合の症状や対処方法についてご紹介しました。
給湯器が故障した際に起こりうる事故として、もっとも危険なのは一酸化炭素中毒です。一酸化炭素中毒は日ごろの給湯器の保守、点検で防ぐことができます。
給湯器を交換するか修理するかは、給湯器の使用年数から考えましょう。1989年以前の給湯器には不完全燃焼防止装置がついていない可能性があるので、できれば新しいものに交換するのが望ましいでしょう。
給湯器を長く使うためには、家族の人数や目的に合わせた給湯器を選択することが大切です。もし給湯器のことでご相談があれば、給湯器修理の業者に依頼をしてみましょう。
給湯器修理・交換を依頼できる業者や料金
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