日本は、治安の良い国というイメージがあります。しかし、犯罪がおこらないというわけではありません。繁華街やショップなど、絶対といっていいほど監視カメラが設置されており、監視カメラがきっかけとなって犯罪が解決されることも多いです。
監視カメラは証拠として映像を残すだけではなく、犯罪の「抑止」にも繋がると言われています。近年では、不審者やいたずらを防ぐ目的で自宅に監視カメラを設置する家庭もあるそうです。
そこで、「もしも」の時に備えて自宅に監視カメラを設置するときに効果的な方法を、泥棒や不審者などの「犯罪者の心理」をもとに、ご紹介していきます。
目次
犯罪者は「見られる」ことを嫌う!?
人は、じっと見つめられると緊張し、行いを正そうと意識します。例えば、面接やプレゼンテーションを行う時のように。このような状態を心理学用語で「自己注視」と言います。
犯罪者も同じく、監視カメラに「見られている」ということを知ると、「倫理的に悪いことを行う、後ろめたさ」や「失敗すること(逮捕)」を感じるそうです。実際に、ショップなどではカメラを設置することによって、万引き件数減少につながった事例もあります。
また、一般家庭に監視カメラを設置することで「防犯意識の高い家」ということが犯罪者に伝わり、狙われづらくするといった効果もあるそうです。
どういう場所に防犯カメラを設置するべき?
玄関に設置することで「空き巣」の被害を防ぐ
監視カメラを玄関に設置する場合、ドア側を向けて死角が無いように設置するのがポイントです。なぜ、ドア側(家の方向)に向けるのでしょうか。
玄関から侵入を試みる空き巣は、ドアの鍵をピッキングやサムターン回しで解錠します。そのためドア側に向けることで犯行手口の撮影が行えます。そして、空き巣は解錠を行う時、背後を非常に警戒しており、カメラが背後にあることで抑止効果に繋がるのです。
無防備な「窓」周辺のセキュリティを強化する
一戸建て住宅やマンションの低階層に住んでいる場合、空き巣は「窓」から侵入することが多いそう。警視庁の調べによると、空き巣の約6割が窓からの侵入を行っているのです。
玄関よりも人目に触れずに侵入できるだけでなく、扉よりも破壊が容易なことから窓を選ぶと言われています。そういった観点から、窓が映るように監視カメラを設置するというのは非常に効果的です。
家の外に向くように設置して「いたずら」を防ぐ
空き巣など、大きな被害に繋がる犯罪だけでなく、住宅に「いたずら」を行う不審者というのは多いもの。庭にゴミを捨てられることや、車に傷を付けるなどの被害を受けてしまったという方もいるのではないでしょうか。
そういったいたずら防止策として、庭や車庫を見渡せるように監視カメラを設置するのが効果的です。それにあわせてセンサーライトを設置しておくことで、夜間のいたずらの抑止になります。
また、撮影範囲が広いので、死角にならないよう住宅の形状にあわせて隅に設置しましょう。
防犯カメラを設置する際の方法と注意点
防犯カメラを設置する際には設置場所の材質や構造の強度を確認したうえで取り付けるようにしましょう。壁面に取り付ける際には壁の種類や構造によって使用するネジやアンカーが変わってきます。ポールへ取り付ける場合はステンレスバンドやポールバンドで固定します。
ワイヤレスでない防犯カメラの場合には電源ケーブルや映像ケーブルなどの配線があるため、その配線を保護材で保護しておきましょう。特に屋外に設置する場合には雨にさらされるため、接続部分の防水処理はしっかりやっておきましょう。穴を開けたり、通気口を通したりしてなるべくケーブルが外に出ないようにすることも重要です。
防犯カメラの撮影範囲や角度にも注意しましょう。他の家や隣人などが映ってしまうと個人情報保護法の違反になったりプライバシーの侵害に繋がったりする恐れがあります。また、監視されていると勘違いしてご近所の人とのトラブルの原因になる可能性もあります。
おすすめの監視カメラ
監視カメラの設置場所についてご紹介しました。さらに効果を高めるために、監視カメラの機種についても考えましょう。
各メーカーより、監視カメラはさまざまな製品が開発されています。購入する前に、どの機種を選ぶかよく吟味しましょう。選び方がわからないという方は、以下のおすすめの監視カメラを覚えておくことをおすすめします。
ボックス型カメラ
監視カメラは、そのデザインから「ボックス型」と「ドーム型」の2つに分けることができます。
ボックス型カメラは、カメラが四角いボックスに内蔵されています。見た目の威圧感が強いことから、犯罪の抑止に効果を発揮します。レンズを交換することで、広範囲・高画素の撮影など対応力も高いです。
屋外に設置する場合は防水性のある屋外用のタイプか、ハウジングと呼ばれるケースに入れなければいけません。
赤外線LED搭載カメラ
犯罪者は夜間に接近することが多いですが、赤外線LED搭載カメラなら夜間でもくっきりとした映像を残すことができます。
赤外線LED搭載カメラは、人間の目には見えない赤外線を投射することによって映像を映し出します。基本的に白黒の画面になりますが、近年はカラー撮影が可能なタイプの開発も進んでいるようです。
似たようなものでは、わずかな光でも撮影可能な高感度ナイトビジョンカメラや、センサーライトと併用するカメラもあります。
ネットワークカメラ
ネットワークカメラとは、無線LANやインターネットなどのIPネットワークを利用したカメラです。外出先からパソコンやスマートフォンを通して映像を確認したり、親機を遠隔操作して撮影範囲を調整したりすることも可能です。
不審者の警戒だけでなく、自宅内で留守番する家族やペットの様子を確認する際にも役立ちます。
動体検知カメラ
動体検知機能の付いたカメラは、動くものを検知した時点で録画を開始します。これにより、無駄な録画データによる容量の圧迫を防ぎ、後から人間の目で確認することも容易になります。中には、アラームやライトで相手を威嚇する製品もあります。
主に倉庫や閉店後の店舗など、人の動きが少ない場所で便利な機能です。
ところで、ダミーカメラって効果はあるの?
防犯カメラの設置場所に関してのご紹介しました。しかし、住宅の様々なポイントにカメラを設置するのは、費用的に難しいという方もいるかもしれません。監視カメラの価格は安いもので1万円前後、夜間対応の赤外線機能などが搭載されていれば、さらに価格が高くなります。その点、録画機能を持たないダミーカメラは安値です。
犯罪者の「見えるところ」に監視カメラを設置するのが、防犯上効果があるのだとすれば、「安価なダミーカメラでも効果があるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、ダミーカメラは、あまりおすすめできません。なぜなら、犯罪者は防犯カメラに関しての知識を持っている可能性があるためです。あまりに安価なダミーカメラであれば、ひと目で偽物だということが分かってしまうそうです。
高価なダミーカメラであれば、精巧に作られているので、多少は効果を見込めますが、そういった商品を買うのであれば、本物の監視カメラを設置するほうが結果的によいのかもしれません。
ダミーカメラの効果が唯一あるとすれば、今回ご紹介した中でも「いたずら」の防止策としての利用です。犯罪者という自覚を持っていない方が多いそうです。そのため、対防犯策としてカメラの知識を持っている場合が少ないです。いたずら犯に対しては、少なからず効果があるでしょう。
まとめ
犯罪の証拠を撮影するためだけでなく、犯罪をあらかじめ防ぐ手段としても利用できる監視カメラ。一度も被害に遭ったことがないという方でも、設置しておく価値は十分にあるでしょう。
犯罪者も、私たちと同じく人間です。倫理的に悪いとわかっていながら行う犯行が「誰かに見られること」を避けようとします。犯罪者が訪れやすい場所を知識として理解し、適切な場所に監視カメラを設置することで、死角を作らずに撮影することで監視カメラの効果を最大限に発揮できるでしょう。
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