パソコンを使うときによくきく「グラボ」とはグラフィックボードのことです。グラフィックボードとは、ディスプレイに画像や映像をよりきれいに映すために必要な部品。最近のパソコンの多くにはこのグラフィックボードが搭載されています。
そんな画像や映像をきれいに映す役割をもつグラフィックボード。製品によっては、消費電力が激しく、場合によっては、直に電力を取る必要があることはご存じでしょうか。
このコラムではグラボの補助電源についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
グラボの補助電源の役割
グラフィックボード、いわゆるグラボはディスプレイの映像や画像をよりきれいに映すために必要な部品。今のディスプレイをよりよい性能にしたい場合はグラボの存在は必須です。
しかし、製品によっては消費電力が高いものがあり、通常通りに使うと満足にグラボが機能しないことも。そんなときに知っておきたいのが今回の焦点となる「グラボの補助電源」なのです。
グラボの補助電源とは
消費電力が高いグラボになると、マザーボードから供給される電力のほかからも電力を供給しないと、満足に機能しない、機能したとしてもすぐに電力切れを起こしてしまうことがあります。
そこで知っておきたいのがグラボについている補助電源です。
補助電源は、グラボが直に電力をとるのに必要なもの。補助電源を使うことで、消費電力が高いグラボでも電力切れを起こしにくく、安心してグラボを使うことができます。
グラボはマザーボードから電力が供給される
パソコンを電気の力で動かすには電源ユニットの存在が不可欠です。電源ユニットとはパソコンに備え付けられている電力供給装置のこと。パソコンの充電器から家庭用の交流電気を受電して、その交流を直流に替え、パソコンの電気が必要なあらゆるパーツに電気を送り込みます。
グラボをはじめとした拡張ボードの場合、まずは電源ユニットから送られた電気をマザーボードが受電します。そのマザーボードの受電した電気でグラボは動いています。
補助電気は電源ユニットに直接つなぐ
では、グラボの補助電源はどこから電気を取ってくるのでしょうか。じつは電源ユニットから直接電気を調達します。消費電力が高いグラボは、マザーボードから受電する電力だけでは電気の力が弱すぎて、すぐに電力切れを起こしてしまうのです。
そのためマザーボードから送られる電気とは別に「電源ユニットから「直接」電力をもらうことで、マザーボードからの少ない電力供給を補うことができます。
グラボの補助電源につけるコネクターは種類があります
グラボの補助電源は、グラボに直接強い電力を供給するために使われます。ですので、消費電力が高いグラボほど、補助電源は必要なものになるのです。
このグラボの補助電源にはコネクターが必要になるのですが、補助電源の種類によって、コネクターにも違いがでてきます。この章ではそんなコネクターの種類について知っていきましょう。
補助電源のコネクターの種類
補助電源に付けるコネクターは以下の通りです。間違えると故障の原因になる場合があるので注意してくださいね。
6ピン
補助電源のコネクターはピンの数によって把握することができます。6ピンは名前の通り、コネクターに6つの凸があるコネクターのことです。
供給できる電力は最大で75Wです。
8ピン
8つの凸があるコネクターを通称8ピンとよびます。8ピンで最大150Wの電力供給が可能です。
多くのグラボで採用されているコネクターでもあります。
ピンによって電力供給量が違う
少しだけ触れていましたが、グラボには消費電力というものがあり、コネクターも、供給できる電力に違いがあります。使っている、または、これから購入する予定のグラフィックボードの大まかな最大電力消費量を把握しておくことで、グラボの補助電源に合うコネクターを見つけやすくなりますよ。
グラボの変換ケーブルの役割
消費電力が高いグラボをはじめ、多くのグラボには補助電源があります。この補助電源を使うには専用のコネクターが必要になりますが、製品によってはこのコネクターが取り付けられない場合があります。
こういった困ったときに便利なのが変換ケーブルです。この変換ケーブルがあれば、6ピンや8ピンといった特殊な形状をしたコネクターを差し込むことができるのです。
変換ケーブルは多くのグラボの付属品としてついていますが、時々、付いていない製品があったり、自分自身が変換ケーブルを失くしてしまうこともあるよう。
こういった場合は、通販ショップなどでも購入できますので、必要であれば利用してみましょう。
補助電源無しのグラボとは
あえて性能を落として設計されたグラボは基本的に少ない電力供給でも動くため、補助電源を設けていない製品があります。こういったグラボは容量がないPCなどでも安定して使えるため、コンパクトにグラボを使いたい、消費電力が高いグラボを使えないパソコンをお持ちの人にはピッタリです。
グラボの補助電源で注意すること
グラボの補助電源は足りない電力を供給したり、グラボを機能的に使ううえではかかせない存在になります。だからこそ、グラボ自体の電力不足を恐れて補助電源に「容量多めのコネクターを繋いでしまおう」と思われるかもしれません。ですが、少しだけお待ちください。
グラボの補助電源を使うにはいくつか注意しておかなければならない点があります。
最後にこのグラボの補助電源を使う上で注意しておくべきことについてみていきましょう。
【注意①】グラボの消費電力
グラボ、いわゆるグラフィックボードには消費電力というものが存在します。これはグラボの商品説明欄などに書いてあることが多いのですが、この消費電力を目安にコネクターを選んでいきます。
ちなみマザーボードがグラボに供給できる電力は75Wまでとされています。補助電源を使う場合は、この75Wにプラスした電力を供給をするというわけです。
例えば。消費電力が150Wのグラボを使おうとすれば、ソケットから供給される75Wとは別で、補助電源から約75W以上の電力を必要とすると考えておくといいですね。
【注意②】繋ぐケーブルを間違えない
補助電源にケーブルを繋ぐときはケーブルを取り違えないように注意しましょう。無理に取り付けてしまうと、補助電源はおろか、グラボが故障してしまうおそれもあります。
【注意③】無理にコネクターを繋げない
補助電源のケーブルが足りないときなどに、変換ケーブルを使い、無理な供給ルートを作ってしまうことがあります。こういったことをしてしまうと、電力の供給が追い付かなかったり、ケーブルが発火してしまうことがあるので注意してください。
【注意④】電源ユニットの容量を超えないようにする
電源ユニットにも熱や設計の都合上、パソコン全体で供給できる電力には限りがあります。消費電力が電源ユニットの容量を超えてしまうことで電源が不安定になるほか、排熱などの能力が足りなくなることも。
自作パソコン、もしくはBTOパソコンの場合は各パーツを交換することも容易なため、電源ユニットを大きめのものに変えることができるかもしれません。
繋げ方がわからない場合は業者に相談しよう
パソコンに詳しい人であればともかく、パソコンのなかに搭載するグラボをいじる場合、多くは、パソコンのパーツをある程度取り外してからおこなわなければいけません。
また、製品によっては補助電源の形状や場所に違いがあったりします。もし、グラフィックボードを快適に使いたい。補助電源を取り付けたい人はパソコン修理業者に相談してみましょう。
まとめ
グラボの補助電源は、主に消費電力が高いグラボで重宝され、上手く補助電源にコネクターなどを繋げられれば、安定してグラボを使うことができるでしょう。
しかし、コネクターを繋げる場所や、種類を間違え無理につなげてしまえば、グラボやパソコンが壊れてしまう原因にもなりかねません。こういったときは、一度、パソコン修理業者に相談してみましょう。
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