【パソコンの悲鳴】パソコンのファンが異音を立てているときの対処法

パソコンを使っていると聞こえる異音。「パソコンを買った当初はこんな音はしなかったけど、仕様なのか」と思う人は少なくありません。最初は何ともなかった異音も放置するたびにどんどん音が大きくなって、壊れてしまうのではないかと思ってしまうほどの異音を上げてしまうことでしょう。

パソコンの異音の多くはファンが原因といわれています。どうすればこの異音を消すことができるのでしょうか。このコラムでは、そんなパソコンのファンの異音やパソコンそのものの異音の正体について説明します。

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ファンの音が大きくなった…原因は？

パソコンからの異音は、パソコン自体になにかあったのか心配になりますし、音自体もとても煩わしいものとなります。
パソコンの異音はファンが原因であることが多く、こういった状態になると、パソコンのファンから異音が出てしまう原因となるでしょう。

パソコンのファンから異音が出てしまう原因

パソコンの異音は音の出方によって、異音の原因や場所に違いがあります。まずは、異音の種類とともに原因を突き詰めてみましょう。
　

【ファンの異音①】ジーまたはブーン

パソコンを起動している状態で「ジー」または「ブーン」という音が聞こえた場合、いつもより速い速度でファンが回っているかもしれません。

パソコンのファンのひとつである冷却ファンは、パソコンにこもる熱を外に掃き出す役割があり、非常にほこりなどが溜まりやすいです。ファンにほこりが溜まってしまうと、ファンの回転する速度が速くなってしまいます。また、パソコン自体にも熱がこもりやすくなり、結果的にパソコン自体が故障してしまうことがあるのです。
　

【ファンの異音②】カラカラ

「カラカラ」という異音がパソコンから聞こえてきた場合、電源ユニットのファンが不具合、またはファンとケーブルが接触している音である可能性があります。

ケーブルとの接触が原因の場合は、ケーブルを縛ってファンに当てないように工夫すること。電源ユニットのファンの不具合、もしくは故障が原因の場合は、早めに不具合を直しましょう。
　

異音の種類関係なく、異音が出る原因

では今度はファンの異音が聞こえたり、音が大きくなったりしてしまう原因を見ていきましょう。考えられる原因は以下の通りです。
　

【原因①】温度が高い場所で使っている

パソコン内部は非常に熱がこもりやすいので、ファンを使ってパソコン内部の温度を下げます。しかし、外の温度が高いとその分、内部にこもる熱を追い出すファンの回転数も速くなるので、異音の原因となってしまうでしょう。

また温度が高い部屋にパソコンを放置しているとパソコン本体の熱が上昇しやすくなり、故障してしまうこともあるようです。
　

【原因②】パソコン自体が古い

長くパソコンを使っていると、ファンや内部パーツの劣化が原因で異音を出してしまうことがあります。劣化が原因の場合は、なるべく早めにパーツを交換したほうがいいでしょう。
　

パソコンのファンから異音がしたらまずは掃除をしよう

パソコンのファンから異音がする場合、ファンにたまったほこりが原因であることが多いです。ファンにたまったほこりはパソコンのトラブルを引き起こす原因にもなりえますので、ファンの掃除は日頃から定期的におこなわなければいけません。もし異音がする場合、一度、パソコンのファンを掃除してみてはいかがでしょうか。

しかし、パソコンのファンは本体内部にあるものです。一度パソコンのパーツを外さなければ掃除ができないうえ、パソコンの知識がない人、不器用な人が下手に掃除をおこなえばパソコンを壊してしまうことでしょう。
ベストなのはパソコンを取り扱うプロである修理業者などにファンの掃除を依頼することです。

ですが、パソコンのファンの掃除を依頼するといっても無料サービスでおこなってくれるというわけではありません。そういった面から、やはり自分で掃除をしたいと思われる人も出てくるでしょう。

ですので、自分でファンを掃除するやり方についてご紹介していきます。

自分でファンを掃除する

自分でファンを掃除する場合は以下の方法でおこないましょう。
　

　
ファンの掃除は簡単かと思われるかもしれませんが、取り扱いには注意が必要です。気が緩んだときに壊してしまう場合もありますので、掃除をする際は自己責任のもとでおこなってくださいね。

掃除をしても異音が直らない場合は

もし、掃除をしてもパソコンのファンの異音が直らない場合は、ファンを交換するか、パソコン修理業者に症状を診てもらったほうがいいでしょう。
とくにパソコントラブルはパソコン修理業者に原因を特定してもらったほうが、高い確率で解決してもらえます。
　

ファンの掃除を業者に頼むといくら？

ファンの掃除の費用は、業者にもよりますが大体約3,000円台から請け負っているところが多いようです。これにオプションをつけることにより、ほかに壊れている箇所がないか調べてもらったり、ファンにほこりが溜まりにくくなるような措置をとってもらったりすることもできます。
　

ファンの音が大きいけどこれが普通？

パソコンは内部の熱を逃すために常にファンを回し続けていますので、まったくの無音で稼働しているというわけではありません。ある程度のファンの音はしますが、通常は扇風機が回っているような静かな音しか聞こえないです。

いつもとは違ううるさい音が鳴り始めたらそれは、パソコンのファンに何らかのトラブルが起きているサインと受け取ってもよいでしょう。
ファンが原因とは限らないにしろ、パソコンの異音は内部に何らかの不調を訴えているサインなのです。

その他の対処方法

パソコンの異音は、ファンの不調以外でも鳴ることがあります。こういった音がする場合は注意しましょう。
　

【異音①】ジジジという音

ジーやカラカラなど継続的になる音ではなく、「ジジジ」と断続的になる場合はハードディスクの不調のサインである可能性が高いです。
まずは、ハードディスクが不具合を起こしていないか確かめましょう。
　

【異音②】低音のブーン

DVD＆CDドライブが読み取り作業をおこなっていると低音のブーンとした音が鳴る場合があります。まずはDVD＆CDドライブが読み取り作業をおこなっているかどうか確かめましょう。
　

【異音③】ピー

「ピー」や「ピピッ」という音の正体は、「ビープ音」かもしれません。ビープ音とはパソコンがユーザーに情報を知らせるときの音です。パソコン内部の部品が原因でハードウェアに異常をきたしているときに鳴ったり、正常起動のときにも鳴ったりすることもあります。
ビープ音については過去コラム「パソコンのビープ音って？その意味とビープ音を止める方法を知ろう」でも紹介していますので、ぜひ見てみてくださいね。
　

ファンが原因じゃない場合はどう対処するのか

パソコンのファンが異音の原因じゃない場合は、音がなる原因を個別に解決しなければいけません。最後に、ファンが原因ではない異音の解決方法をご紹介します。

ハードディスクが原因の場合

ハードディスクが原因で異音が出る場合は……。

・ハードディスクの容量不足
・不具合
・故障

が原因の可能性があります。

容量不足の場合は、不要なデータを消すと解決することがあります。
しかし、不具合や故障の場合は、状況によってはハードディスクを交換しなければいけません。
ハードディスクが故障してしまうと内部に保存していたデータが消えてしまいますので、こまめなバックアップはとっておくようにしましょう。
また、業者へ修理に出す場合も、ハードディスクの中身が消えてしまうことを前提で修理をします。データのバックアップをすすめられるかもしれませんので、そのときはぜひバックアップしておくべきです。

DVD＆CDドライブが原因

正常に作動している場合、読み取りの最中であれば、読み取り完了まで待ってみましょう。DVDまたはCDを取り出して音が止んだのであれば、パソコントラブルによる異音の可能性は低いです。
しかし、DVDやCDの読み込みができない、またはトレイが開かないなどのトラブルが発生してしまった場合、光学ドライブという記憶装置が故障している可能性があります。
一度、パソコン修理業者に調査をしてもらうとよいでしょう。

まとめ

パソコンのファンはすべて内部に設置されているため、ほこりなどが溜まってしまうと異音の原因となってしまうのです。そのことから、パソコンの異音の原因の多くはファンだといわれています。
しかし、異音の正体がすべてファンなのかと問われれば首を縦にふることはできません。

というのも、パソコンのファンの異音以外にも、CD＆DVDドライブの不調やハードディスクなどの動作不良などでも異音は発生するからです。
パソコンのファンからの異音を解決することも大切ですが、まずは、異音の原因から突き詰めてみましょう。
もし、パソコンの異音でお困りの人は一度パソコン修理業者へいって、パソコンの異音の原因を調べてもらうのもいいですね。

パソコン修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「パソコン修理」をご覧ください。