窓のサッシ修理はDIYできる?サッシ部品や修理費用・掃除について解説

2023.9.12

窓のサッシ修理はDIYできる?サッシ部品や修理費用・掃除について解説

窓やドアからすき間風が吹き込んだり、開閉がしにくかったりする場合、その原因はサッシにあるかもしれません。もしこれらの不具合がサッシにあるようなら、自分で対処することもできます。しかし、自分で対処できないようなら、業者に修理してもらう必要があるでしょう。

この記事では、サッシ修理について詳しく解説しています。サッシのどんな不具合なら自分で対処できるのかの判断基準から対処法、業者の費用相場や選びのポイントまで解説していますので、ぜひサッシ修理の参考にしてください。

サッシ修理はプロでも難しい

窓やドアで使われることの多いサッシは、実はプロでも修理が難しいものです。自分でサッシ修理をしようと考えている方は、作業を始める前にプロでも難しい理由を知っておきましょう。

部品が廃番になりやすい

プロでもサッシ修理が難しい理由のひとつに、部品が廃番になっていることが多いというものがあります。新しいサッシに代わるサイクルは4年ほどとなっており、耐久性に優れたサッシの場合、不具合が起きたころには部品が廃番になっている可能性が高くなるのです。そのため、どんなに高い技術をもったプロであっても、修理することが難しくなってしまいます。

細かい部品が複数ある

枠のような見た目のサッシですが、実はいくつもの細かい部品が使われています。サッシの種類によって使われている部品の数は異なりますが、多いものだと5種類以上になるようです。使われている部品をわかりやすいものでいうと、開閉をスムーズにするための戸車や蝶番(ちょうつがい)といったものがあります。

とくに、戸車は細かな備品を組み合わせて作られているため、内部の修理となると知識が必要になってくるのです。そのため、そういった細かな部分の知識があるプロでなければ、正確にサッシの修理をするのは難しくなっています。

正確な修理には図面が必要

サッシ修理を正確におこなうには、プロであっても図面が必要になります。上記でも説明したようにサッシには、5種類以上の細かい部品が使われていることが多く、それぞれを正確に修理するためには図面が欠かせません。そのため、修理して欲しいサッシの図面が用意できなければ、全交換になってしまう可能性があるということも覚えておきましょう。

サッシの種類に関わらず難しい

サッシの素材には大きく、「アルミなどの金属」「金属と樹脂」「樹脂」と3つのパターンがあります。主流になっているサッシの種類はアルミサッシで、木造のサッシに関しては木造住宅などでなければ、ほとんど使われることはないようです。

このようにサッシの素材にはいくつかの種類がありますが、基本的には修理方法に違いはありません。そのため、どんな素材のサッシであっても不具合の原因によっては、プロでも修理が難しいものになってしまいます。

そもそもアルミサッシって何?

不具合の内容によってはDIYも可能

サッシ修理の難しさを知っていただけたら、ここからは本題について解説していきたいと思います。確かにサッシ修理はプロでも難しい場合があります。

しかし、すべての修理が難しいというわけではなく、自分でできる修理もあるのです。ここではまず、自分か業者どちらで修理したほうがいいのか判断する方法をご紹介していきます。

DIYできる不具合

サッシの不具合が立てつけが悪くすき間ができたり、開閉がスムーズにできなかったりする場合なら、自分で修理することができるかもしれません。これらは戸車や鍵、蝶番といった部分に不具合がある可能性が高く、簡単な調整をすることで解決することができるかもしれないからです。詳しい解決方法は、このあとでご説明します。

業者に依頼したほうがよい不具合

自分ではどうすることもできないサッシの不具合は、「窓枠の歪み」「ガラスの割れ」「サッシのへこみ」といったものになります。これを修理するためには、専用の道具や技術が必要となるためです。

これらの不具合で修理を検討されている方は、自分でやろうとはせず業者に任せましょう。無理に自分で修理しようとすると、あとから余計な修理費用がかかってしまうかもしれません。

アルミサッシの修理方法

窓ガラスのサッシをDIYで修理する

サッシの不具合が、「立てつけの悪さ」や「スムーズな開閉ができない」ことであれば、一度自分で修理してみましょう。修理というと大げさかもしれませんが、「戸車」「蝶番」「ドアクローザ」の調整や「鍵」の交換で解決できるかもしれません。それぞれの調節・交換方法についてご紹介していきます。

戸車の調節

スライド式の窓サッシには、上下に戸車が設置されていると思います。基本的には、上下左右あわせて4つ設置されているはずです。この戸車の高さがズレていると、立てつけが悪くなったり、開閉がスムーズにできなかったりします。

そこで、戸車の側面についているネジを締めたり、緩めたりして高さを調節することで、サッシの不具合を解決できることがあるのです。もし戸車の調節をしてもサッシの不具合が解決しない場合は、窓枠や建物の構造に問題がある可能性もあります。そのときは業者にサッシの状態を、確認してもらうのがよいでしょう。

鍵の交換

こちらも窓のサッシで起きやすい不具合になります。引き違い窓の鍵や三日月形のクレセント錠を止めているネジが緩んでいたり、劣化していたりすると、スムーズな開閉ができなくなることがあるのです。そのため、鍵部分を止めているネジを締めたり、新しいものに交換したりすることで、サッシの不具合を解決できることもあります。

蝶番の調節

片開き・両開きになっている扉や窓で使われることの多い蝶番も、不具合の起きやすい部分になります。サッシと柱をつないでいる部分のネジが緩むと、ドアが傾き立てつけが悪くなります。そのため、ネジを締め直すことで簡単に解決することもあるのです。

また、それでもスムーズな開閉ができないという場合には、蝶番のすき間部分に専用のオイルを吹きかけてみてください。蝶番のすき間のオイルが切れると、摩擦が強くなりすぎて開閉がスムーズにできなくなるためです。

ドアクローザの調節

ドアの開閉スピードを調節するためのドアクローザに不具合がある場合は、油漏れや速度調整弁に不具合がある可能性があります。ドアクローザは油圧によって開閉速度を調整しているため、四角い本体の上下にある主軸を確認してみましょう。もし油漏れしているようなら、新しいドアクローザに交換する必要があります。

油漏れしていないようなら速度調整弁を調節することで、ドアの不具合を解決できるかもしれません。速度調整弁は種類によって1~3段階のネジがあり、ドアが閉まる段階によってそれぞれの速度を調整するものです。閉まり始めが1段階、閉まりかけが3段階といった順番になります。ただ、ドアクローザの種類によって、速度調整弁の数は異なるようです。

ドアの開閉速度が速いようなら、それぞれの調整弁を反時計回りに回すことで遅くすることができます。遅いようなら、時計回りに回しましょう。このとき、調整弁を緩めすぎると、油が漏れてくるおそれもあるので注意してください。

アルミサッシのメンテナンス方法

業者選びのポイントと費用相場

ここまで紹介してきた方法を試しても、サッシの不具合が解決しない場合は、自力での対処は難しいでしょう。そのときは、プロに任せるしかありません。しかし、サッシ修理を依頼する場合、業者選びには注意が必要です。ここでは、業者を選ぶときの注意点や費用相場についてご紹介していきます。

サッシを修理できない業者に注意!

はじめにも説明しましたがサッシ修理というのは、プロであっても難しい場合があります。そのため、修理できているつもりでも、ちゃんと修理できていなかったとうことも少なくはないようなのです。

この場合、再度修理が必要になるだけでなく、費用までもかかってしまいます。このような事態にならないためには、依頼する前に業者の実績などを確認しておくのがおすすめです。実績を確認するときは、業者の公式HPなどからみることもできます。

しっかりと見積りを確認する

サッシ修理を業者に依頼するときは、まず複数から見積りをもらいましょう。業者によっては無料で見積りをもらうこともできるので、とくに費用が負担になることはありません。見積りをもらうことで詳細な料金や作業内容を確認することがきるので、少しでも安く希望に沿った業者を選ぶことができます。

サッシ修理の費用相場

見積りをもらった際に、その費用が高いのか安いのかの目安になるよう、サッシ修理の相場についても確認しておきましょう。業者や状況によっても金額は変化するため、一概にはいえませんが、業者を選ぶときの目安にしてください。

サッシ修理:3万円~
サッシ交換:5万円~

サッシ修理の場合、1回の訪問で済むか2回以上の訪問が必要かでも、大きく金額は変わってきます。もし1回の訪問で修理できるようなら、1万5千円ほどで済むこともあるようです。また、ドアの大きさや重さ、サッシの構造といったさまざまな要素で金額が変動するため、依頼する前にはしっかりと見積りを確認しておきましょう。

サッシは定期的に掃除しよう!

最後にご紹介するのは、サッシの掃除方法についてです。丈夫なアルミサッシを修理することは少ないかもしれませんが、定期的に掃除をすることで不具合を起きにくくすることができます。サッシの掃除頻度や方法、その効果を確認しておきましょう。

掃除の頻度

これといった掃除の頻度が定められているわけではありませんが、大掃除のタイミングや気づいたときに掃除をするのがおすすめです。1年に数回程度は掃除するように意識しておくと、劣化を防ぎ不具合にもすぐ気づくことができます。

そうすることで業者を呼ぶほどの不具合になりにくく、結果的に費用を抑えることにもつながるのです。もう少し具体的な頻度の目安が知りたいという方は、以下を参考にして掃除をするようにしてみてください。

海岸・潮風があたる地域:2か月に1回または年に3~6回ほど
周りに森や田畑が多い地域:年に1回ほど
工場などが多い地域:年に1~3回ほど
住宅の多い地域:年に1~2回ほど

海岸や潮風のあたる地域であれば、海水の塩分の影響で錆びやすいため、ほかの地域よりも掃除をする頻度を多くしたほうがよいでしょう。工場が多い地域や住宅の多い地域の場合は、空気中の塵やゴミが多くなるため、上記のように年に数回は掃除をするのがおすすめです。

一方、森や田畑が多い地域であれば、ほかに比べてサッシに影響を与えるものが少なくなるので、掃除をする頻度は少なくなります。お住まいの環境を考えて、サッシに不具合が起きないよう定期的に掃除をするようにしましょう。

サッシの掃除方法

サッシの掃除は簡単です。基本的に水洗いで汚れを落とし、水気をふき取れば完了です。窓の外側部分なら、あっという間に終わってしまうでしょう。室内のサッシ部分なら濡らした雑巾を使ってふき取り、細かな部分は使用済みの歯ブラシなどを使うのがおすすめです。

水洗いでは取れない頑固な汚れがある場合は、中性洗剤と歯ブラシを使うときれいにすることができます。サッシの修理費用をかけたくないという方は、定期的に掃除をするようにしましょう。

サッシに劣化が見られたら注意!

サッシを掃除せずにいると、「チョーキング」「腐食」といった劣化がみられます。チョーキングは、太陽光や雨風によって、白い粉が発生する劣化です。腐食は、砂やガスなどの汚れがサッシに付着することで起きる劣化になります。

もしサッシにこれらの劣化がみられる場合、修理ではなく交換が必要になってしまうかもしれません。交換となると5万円ほどの費用が必要になり、高いときは10万円以上かかることもあるようなのです。これらの劣化を抑えるためにも、サッシは定期的に掃除するようにしましょう。

まとめ

サッシ修理はプロでも難しいものですが、戸車や蝶番の調節、鍵やドアクローザの交換なら、自力での解決も可能です。しかし、これらの対処法を試してもサッシの不具合が改善されない場合は、業者に修理を依頼したほうがよいでしょう。

アルミサッシなどの修理を業者に依頼する際には、見積りをもらい費用や作業内容をしっかりと確認してください。そうすることで、希望に沿った業者選びができるでしょう。また、サッシを長持ちさせるためには、定期的な掃除がおすすめです。

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