
日本は地震大国です。いつ大きな地震がおそってくるかわかりません。地震の揺れはおそろしいですが、窓ガラスが割れることによって発生する二次被害もとてもおそろしいものです。
もし地震でガラスが割れてしまったら、その破片で大きなけがをしてしまうかもしれません。そんな悲劇に見舞われる前に、「防災ガラス」で対策をしましょう。
本コラムでは、防災ガラスの目的やメリットなどをご紹介します。防災ガラスに交換して安心と安全を手に入れましょう!
地震によるガラス飛散に注意!
地震などの災害は突然やってくるものですが、ふだんから災害が起きたときのことを考えて生活している方は案外少ないものです。しかし、事前に災害対策をおこなっておくことで、いざというときに大きなけがをせずに済むかもしれません。
地震時に大きな脅威となりうるのが、「ガラス」です。どんな家や建物にも基本的にあり、数も多いものです。
2011年に起こった東日本大震災のとき、たくさんの家やビルのガラスが割れ、落下してきました。「もしそれが人にあたってしまったら……」と考えるだけでおそろしいですよね。
地震が起きると当然建物も大きく揺れますので、同時に窓ガラスや窓枠も大きくゆれ、ゆがみが生じます。そうすると、そのゆがみに耐えられなくなったガラスは割れ、周囲に飛び散ってしまうのです。
飛散したガラスの破片の近くにいた場合、大けがをしてしまうこともあります。近くにいなかった場合でも、破片を踏んでしまえば足を負傷してしまうおそれもあるのです。
大きな地震が起これば揺れによる被害が甚大になることもありますが、その揺れにより割れたガラスでけがをするなどの、二次被害が起こる危険性も大いにあります。
そのため、ガラスが飛散しないよう、窓ガラスに対策をほどこすことが重要になってきます。そんなときに役に立つのが「防災ガラス」です。
防災ガラスの構造と目的
「防災ガラス」とは、2枚のガラスで合成樹脂の膜をはさんだガラスのことをいいます。別名合わせガラスともいいます。はさまれた樹脂膜はとても柔軟で強靭な素材であるため、衝撃を受けてもなかなか破損しません。
また、防災ガラスには「脱落防止性能」があります。もし地震などで大きな衝撃を受け、ガラスにヒビが入ったとしても、あまり破片が落下したり飛び散ったりしない頼もしいガラスです。
その他、防犯性や防音性にも優れているため、車のフロントガラスなどにも利用されています。
防災ガラスの主なメリット
防災ガラスは、飛散防止性能以外にもさまざまなメリットがあるため、ここでご紹介します。
・けが防止
防災ガラスは、地震などの衝撃で割れてわずかに破片が落ちたとしても、破片はとても小さくなります。大きな破片はけがのもとになりやすいため、防犯ガラスに替えることで大きなけがを予防できます。
・防犯
防災ガラスは2枚のガラスの間に合成樹脂の膜をはさんでいます。この樹脂膜はとても強靭で頑丈なものなので、たとえバールなどで衝撃を受けても、簡単には貫通させません。
そのため、窓ガラスを割られ侵入される被害を防ぐことにもつながりますので、防犯性能に優れているといえます。
・UVカット
ガラス間の樹脂膜は、直射日光による紫外線をカットしてくれるものが多いです。紫外線は私たちのお肌に悪影響を与えるうえ、家具などを変色・劣化させてしまうことがあります。
防災ガラスに交換することで、害となる紫外線をほとんどカットできますので、私たち人間だけでなく、室内にある家具の健康も守ってくれます。
飛散防止フィルムで家の窓を防災ガラスに
「防災ガラスに交換するのは予算的にちょっと……」という方におすすめなのが、『ガラス飛散防止フィルム』です。
このフィルムは、窓ガラスに貼るだけでガラスが割れたときに飛び散るのを防いでくれる優れものです。ホームセンターや通販でも手軽に購入できます。ここでは、そのフィルムを貼る方法をご紹介していきます。
・霧吹きボトル
・中性洗剤
・ゴムベラ
・メジャー(定規)
・カッターナイフ
・未使用のぞうきんや布巾
①石けん水を作る
霧吹きの中に、水と中性洗剤(水200mlあたり洗剤2~3滴)を入れて混ぜ、石けん水をつくります。
②ガラスを掃除する
フィルムをうまく貼るには、ガラスについた汚れをきれいに落としておくことが重要になってきます。そのため、まず石けん水を吹きかけたらヘラでガラスを擦ります。きれいに汚れが落ちたら、ぞうきんなどでしっかり拭き取りましょう。
③フィルムをカットする
ガラスよりひと回り(1~2cm)大きめにカットしましょう。
④フィルムを貼る前に
ガラスに石けん水を吹きかけます。そのとき、たっぷり吹きかけるのがコツです。そうすることで、フィルムが貼りつけやすくなります。
⑤フィルムを貼りつける
いよいよフィルムをガラスに貼っていきます。窓なら鍵のついている側から慎重に貼りつけていきます。
⑥あらぬきをする
フィルムをしっかり貼ったら、表面に石けん水を吹きかけていきます。次に、ゴムベラでガラスの中央から外に向かって空気をしっかり押し出していきましょう。
⑦仕上げに
はみ出たフィルムはカッターですべてカットし、表面を拭いたら作業終了です。
フィルムの貼り付ける作業はコツがいるため、素人にはなかなか難しいかもしれません。「自分で貼るのは難しそう……」という方は、プロに依頼することをおすすめします。手早くきれいに貼ってもらえます。
防災ガラスと強化ガラスは違う?
防災ガラスとよく比較されるのが「強化ガラス」です。強化ガラスとは、高温で加熱したガラスを急激に冷やすことで、強度を上げたものとなります。その強度は通常のフロートガラスの3倍から5倍の強度になるともいわれており、地震などの衝撃にも強いです。
しかし強化ガラスは防災ガラスとちがって、1点に集中して衝撃を与えられると割れやすく、防犯対策としてはあまり使われていません。割れた破片は丸くなるため、安全性は高いガラスです。
かなりの強度が期待できるため、地震の対策をしたいという方は強化ガラスがおすすめです。防犯対策としても活用したいという方は防災ガラスを選ぶとよいでしょう。
まとめ
防災ガラスは地震が起きた際、万が一ガラスが割れても周囲に飛散する危険性が低いガラスです。そのため、飛散した破片でけがしてしまうのを防ぐことができます。
防災ガラスはけが防止だけでなく、高い防犯性やUVカット効果も期待できるなど、さまざまなメリットがあります。
防災ガラスとよく比較検討される「強化ガラス」もおすすめです。ほかのガラスと比べても段違いの強度を誇ります。地震対策をおもな目的とされる方は強化ガラスに交換するとよいでしょう。
「防災ガラスや強化ガラスに交換したい!」という方は、一度ガラス交換をおこなってくれる業者に相談してみるとよいでしょう。
ガラス修理・交換を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ガラス修理・交換」をご覧ください。
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