「窓ガラスの修理や交換に火災保険は適用できるのか知りたい」
「できるだけ費用を抑えて窓ガラスの修理や交換をしたい」
窓ガラスが割れてしまったりヒビが入ってしまったりした場合、できるだけ安くガラスを修理・交換したいですよね。
費用を抑えるために適用できるか確認したいのが火災保険です。
火災保険は火災のときだけでなく、さまざまな自然災害や事故で窓ガラスが割れてしまった際にも適用することができます。
しかし、そんな便利な火災保険にも適用できない場合があります。
この記事では、火災保険が適用されるケース、適用されないケースについて詳しく解説しています。
また、火災保険が適用できなかった場合に適用できる可能性のある保険や費用を抑えて修理・交換するポイント、火災保険を適用する際の注意点についてもお伝えしています。
窓ガラスの修理・交換に火災保険を適用しようとお考えの方はぜひこの記事を参考にしてください。
目次
火災保険が適用されるケース
火災保険は火災の損害について補償される保険、というイメージがありますが、実は火災以外の損害についても補償される場合があります。
主に以下の7つのケースでは、ガラスが割れた際に火災保険が適用されます。
台風や竜巻などの強い風の風圧でガラスが割れてしまった場合や、風で飛ばされてきたものがガラスに当たって割れた場合などに火災保険が適用されます。
火災が発生し、外と室内の温度差によってガラスが割れてしまった場合や、隣の家が火事になり延焼で自宅のガラスが割れてしまった場合などに火災保険が適用されます。
ひょうやあられが降ったことによりガラスが割れてしまった場合などに火災保険が適用されます。
大雪や雪崩が発生し、雪の圧力でガラスが割れてしまった場合などに火災保険が適用されます。
空き巣の被害にあい、窓ガラスを割れてしまった場合などに火災保険が適用されます。
保管会社や加入しているプランによっては、盗まれた家財や壊された家具などの損害額の一部も補償される場合がります。
模様替えの際にうっかり家具をぶつけて割ってしまった、子どもが遊んでいるときに誤ってガラスを割ってしまった、などの予測できない事故でガラスが割れてしまった場合などに火災保険が適用されます。
外部から飛んできたボールや石によってガラスが割れてしまった場合や、車や自転車がガラスにぶつかって割れてしまった場合などに、物体の落下・飛来・衝突として火災保険が適用されます。
火災保険が適用されないケース
窓ガラスの修理・交換に火災保険が適用されないケースがあります。
以下のケースでは火災保険が適用されません。
ここでは火災保険が適用されないケースについて詳しくお伝えしていきます。
- 地震で割れた場合
- 補償内容に含まれていない場合
- 故意にガラスを割った場合
- 経年劣化で割れた場合
地震で割れた場合
さまざまな自然災害によるガラスの破損を補償してくれる火災保険ですが、地震によってガラスが割れた場合には、火災保険は適用されません。
地震でガラスが割れてしまった場合は地震保険が適用されるため、別途で地震保険に加入する必要があります。
地震保険については4章火災保険以外で窓ガラスの修理・交換に適用される保険の地震保険の章で詳しく解説しています。
補償内容に含まれていない場合
火災保険の補償内容は保険会社や加入しているプランによって異なります。
火災による補償はどの保険でも基本的に含まれていますが、風災やひょう災、雪災などはオプションになっている場合もあります。
また、盗難被害にあった場合に何が補償されるかなども、保険会社や加入しているプランによって異なります。
ご自身が加入している火災保険がどこまで補償されるのかしっかり確認しておきましょう。
故意にガラスを割った場合
窓ガラスが割れることがわかっていたり割る目的でバットやほうきなどを振り回した場合など、故意に窓ガラスを割った場合は火災保険は適用されません。
明らかに自然災害事故、うっかりや偶然でない場合の破損については補償されないので注意しましょう。
経年劣化で割れた場合
経年劣化によってガラスが割れてしまった場合は、火災保険を適用できません。
ガラス自体の寿命は長いですが、使用していくにつれて紫外線や雨、寒暖差の影響を受けて少しずつ劣化が進んでいます。
経年劣化して細かい傷が多くあるガラスやガラスが白く濁ったような状態になっていると、ある日突然割れたりヒビが入ったりといったトラブルが生じるおそれがあります。
経年劣化しているガラスは、割れたりヒビが入ったりする前に交換することをおすすめします。
火災保険を適用する際は免責金額に注意
火災保険を適用する際には免責金額や損害額によっては自己負担しなくてはいけない金額が発生する場合があります。
免責金額とは、契約者が自己負担する金額のことです。
免責金額の設定方法には免責方式とフランチャイズ方式の2つがあります。
ここではそれぞれの方式について詳しく解説していきます。
免責方式
免責方法とは、損害額から免責金額分を引いた額だけが保険金として支払われる契約です。
損害額がいくらであっても、免責金額分は支払わなくてはいけません。
免責金額が5万円の場合、損害額ごとの保険金と自己負担額を以下の表にまとめました。
損害額 | 保険金 | 自己負担 |
---|---|---|
3万円 | 0円 | 3万円 |
10万円 | 5万円 | 5万円 |
30万円 | 25万円 | 5万円 |
フランチャイズ方式
フランチャイズ方式とは、損害額が免責金額を超えた場合のみ、全額損害額が支払われる契約です。
損害額が免責金額を超えるまでは、全額自己負担になります。
フランチャイズ方式は免責金額が20万円に設定されていることが多いです。
免責金額が20万円の場合、損害額ごとの保険金と自己負担額を以下の表にまとめました。
損害額 | 保険金 | 自己負担 |
---|---|---|
3万円 | 0円 | 3万円 |
10万円 | 0円 | 10万円 |
30万円 | 30万円 | 0円 |
火災保険以外で窓ガラスの修理・交換に適用される保険
仮に火災保険が適用できない場合でも、火災保険以外にも窓ガラスの修理や交換に適用される保険があります。
ここでは火災保険以外の窓ガラスの修理・交換に適用できる、地震保険と個人賠償責任保険についてお伝えします。
地震保険
先ほどもお伝えしたように、地震でガラスが割れてしまった場合には火災保険は適用されませんが、地震保険が適用される場合があります。
地震保険の補償条件については財務省により基準が定められています。
地震保険では、保険の対象である居住用建物または家財が全損、大半損、小半損、または一部損となったときに保険金が支払われます(平成29年1月1日以降保険始期の地震保険契約の場合(※))。
※地震保険に関する法律施行令の改正(平成29年1月1日施行)により、「半損」が「大半損」および「小半損」に分割されました。
財務省が定めた基準の中で、最も損害の小さい一部損の基準は以下のようになっています。
窓ガラス1枚の破損は補償されないので注意が必要です。
地震等により損害を受け、主要構造部(土台、柱、壁、屋根等)の損害額が、時価額の3%以上20%未満となった場合、または建物が床上浸水もしくは地盤面より45cmをこえる浸水を受け、建物の損害が全損・大半損・小半損に至らない場合
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険とは、日常生活の中で他人のモノを壊してしまったり、怪我をさせてしまったりした場合などに補償される保険です。
個人賠償責任保険は契約者本人や、契約者の家族の損害についても補償されるため、子どもが学校や友達の家のガラスを誤って割ってしまった場合などに適用できます。
火災保険が適用されない際に少しでも安く修理・交換するポイント
火災保険が適用されなかった場合でも、できるだけ安くガラスの修理・交換をしたいですよね。
ここでは火災保険が適用されなかった際に少しでも修理・交換費用を抑えるポイントについてご紹介いたします。
補助金制度が使えるか確認する
国や自治体は、高い省エネ性能を持つ住宅のリフォームなどに対して補助金を出しています。
窓ガラスを交換する際、補助金制度を利用することで費用を抑えることができます。
ただ、どの種類のガラスでもいいわけではなく、交換するガラスの種類や性能が決められている場合が多いため、交換したいガラスが補助金の対象になっているかあらかじめ確認しておきましょう。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(トータル断熱) | |
---|---|
内容 | 15%以上の省エネ効果が見込まれる、高性能建材(断熱材、窓、ガラス)を用いた既存住宅の断熱リフォーム事業 |
補償対象 | 高性能建材(断熱材、窓、ガラス+玄関ドア) |
補助金額 | 戸建て:120万円 集合住宅:15万円 |
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(居間だけ断熱) | |
---|---|
内容 | 家族が過ごす時間が長い居間に高性能建材(窓)を用いて断熱リフォームをおこなう事業 |
補償対象 | 高性能建材(窓+玄関ドア) |
補助金額 | 戸建て:120万円 集合住宅:15万円 |
参考:公益財団法人北海道環境財団『【全国対象】既存住宅における断熱リフォーム支援事業』(最終閲覧日:2022年11月22日)
こどもみらい住宅支援事業(リフォーム) | |
---|---|
内容 | 子育て支援やカーボンニュートラルの実現を目的とし、高い断熱性能を持つ住宅のリフォームに対して補助金が出る制度(リフォームの場合は世帯は問わない) |
補償対象 | ・開口部の断熱改修(ガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換) ・外壁、屋根・天井又は床の断熱改修 ・エコ住宅設備の設置 (※)いずれか必須 |
補助金額 | 30~60万円 (※)下限5万円 |
参考:国土交通省『こどもみらい住宅支援事業』(最終閲覧日:2022年11月22日)
次世代省エネ建材の実証支援事業(窓断熱) | |
---|---|
内容 | 工期を短縮できる次世代省エネ建材などの効果の実証を支援する事業。 すべての窓を外窓にて改修する。 |
補償対象 | ・必須:外窓 ・任意:断熱パネル、潜熱蓄熱建材、断熱材、内窓、玄関ドア、調湿建材 |
補助金額 | 補助対象経費の1/2以内 150万円上限 |
次世代省エネ建材の実証支援事業(内張り断熱) | |
---|---|
内容 | 工期を短縮できる次世代省エネ建材などの効果の実証を支援する事業。 断熱パネルや潜熱蓄熱建材などを導入して室内側から改修する。 |
補償対象 | ・必須:断熱パネル、潜熱蓄熱建材 ・任意:断熱材、窓、玄関ドア、調湿建材 |
補助金額 | 補助対象経費の1/2以内 戸建て:200万円上限 集合住宅:125万円上限 (※)下限20万円 |
参考:一般社団法人環境共創イニシアチブ『次世代省エネ建材の実証支援事業』(最終閲覧日:2022年11月22日)
曜日や時間を調整する
業者によっては、深夜料金や休日料金を設定していることがあります。
急ぎでない場合は、深夜や休日は避けて業者に依頼することで、費用を抑えることができます。
賃貸の場合は大家さんに相談する
賃貸住宅の窓ガラスが割れてしまった場合は、管理会社や大家さんに相談しましょう。
住人に過失がない場合の窓ガラス修理・交換費用は大家さん負担になることが多いです。
勝手に業者を呼んで窓ガラスを修理・交換してしまうと、トラブルにつながるおそれもあります。
まずは管理会社や大家さんに相談するようにしましょう。
ガラスの修理・交換は生活110番までご相談ください
ここまで窓ガラスの火災保険について詳しくお伝えしてきました。
窓ガラスが破損してしまった場合は、なるべく早く修理・交換するようにしましょう。
破損した窓ガラスを放置していると、雨や風などで破損が広がったり、そこから空き巣の被害にあったりと、被害が拡大するおそれがあります。
ガラスの修理・交換をお考えの方や、ガラス業者をお探しの方はぜひ生活110番までご相談ください。
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