家から出かけるとき、家に帰って来るとき。またリビングや寝室、浴室などに出入りするとき。1日のなかで必ずといっていいほど通るのがドアという存在であり、その機能を支えるのがドアハンドルです。そのためよく使うドアであればドアハンドルの傾きやがたつき、調子の悪さに気付く機会も多いでしょう。
今回は日常のなかでもドアハンドルに注目し、その種類や自分で交換する方法などについて考えていきます。日々使うものなので、自分でドアハンドルを交換する方法を覚えておけば調子の悪いときに対処もしやすくなるでしょう。
目次
ドアハンドルの種類はなにがある?
ドアハンドルの交換をする前に、まずは種類について知ることが大切です。ドアハンドルが違えば、交換しようと用意したものが合わないおそれもあるからです。
ドアハンドルにはさまざまな種類があります。その中でも、家庭など身近で使われている4種類のものについて紹介します。
丸型(円筒錠・インテグラル錠)
※画像はインテグラル錠
一般的に目にすることが多い丸型タイプです。こちらのタイプは玄関や室内のドアで使われているのを見るでしょう。とくに円筒錠・インテグラル錠といった2種類がよく使われていますが、この2つの違いはラッチボルト・デッドボルト周辺に注目するとわかりやすいでしょう。
ラッチボルト・デッドボルトともハンドルの近くのドア側面にあり、ドアの開閉をともに制御する部品です。しかしラッチボルトは通常出っ張った状態になっていて、ドアノブの操作なしではドアが開かないように制御しています。ただ片方は斜めになっており、斜めの面から押されると自然に引っ込む形です。
一方デッドボルトは通常は引っ込んでいますが、鍵部分を操作すると突き出し、ドアをしっかりと固定します。直方体状が基本で、かつ力をかけても鍵を操作しない限り引っ込まない、もしくはデッドボルトを引っ込めると内側つまみが連動してロックが解除されるような構造になっています。
円筒錠とインテグラル錠の違いはここにあります。円筒錠の鍵はドアハンドル自体が動かないよう固定するものであり、ラッチボルトのみの構造になっていることが多いです。一方インテグラル錠の鍵はデッドボルトと連動しているため、ラッチボルトに加えてデッドボルトがドア側面に増えることになるのです。
丸型の特徴として、鍵をドアハンドルに内蔵しているものと 、鍵とドアハンドルが分離しているものがあります。例えば、トイレのドアには中央のボタンを押して鍵を閉め、ドアハンドルを回すと開くものとドアハンドルの上に鍵がついているものがあります。
レバー型
現在、住宅のさまざまなところで使用されているレバー型タイプです。玄関や室内のドアに付いています。特徴としては、握る、ひねるなどの難しい動作を必要としない点です。
そのため、障がいを持った方や高齢者などに開閉しやすいドアハンドルです。普段の生活でも、荷物を持っているときや片手にかばんを持っている時など、両手が空いていないことがあります。そういった際にも使いやすいでしょう。
サムラッチ錠
これまで、一戸建ての玄関などで用いられていたドアハンドルです。鍵が上部にあり、取ってとバーのようなものがあるドアハンドルになります。バーを指で押しながら、ドアを引く構造になっています。豪華な装飾がされていることが多いことから、装飾錠ともよばれています。
プッシュプル錠
こちらは、最近のマンションや住宅などに付けられているものになります。押す(プッシュ)、引く(プル)の2つの意味を持ったドアハンドルです。外出するときには、押しながら出ます(プッシュ)、建物に入るときには引きます(プル)。取っ手の部分が筒状や四角のものなどさまざまな形状があります。
ドアハンドルの選び方
ほぼ毎日使うことになるドアハンドルなので、交換する際にはこだわりを持って選びたいものです。ここではドアハンドルをどう選ぶかを考えていきましょう。
ドアとの関係性を考える
ドアハンドルはドアと一体的になってはじめて効果を発揮します。そのためドアのデザインに合わせてドアハンドルも選ぶようにしましょう。
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例えばこのドアハンドルは豪華な印象を与えることでしょう。しかしドアが合板など比較的価格を抑えた構造の場合、ドアハンドルの豪華さがミスマッチになってしまいます。一方、高級感のあるドアにはステンレスの光沢が目立つ廉価なものより、こういった趣のあるドアハンドルが似合います。
使用する場所を考える
ドアハンドルの交換の際には、そのドアがどのような用途で使われているかも確かめましょう。
リビングは家族が集まる空間であり、鍵などは掛けないことが普通です。むしろ鍵付きだと間違えてロックしてしまい、トラブルの原因になることも少なくありません。また現代ではリビングで来客を迎えることも多く、おもてなしの空間を演出するためにはある程度デザイン性のあるもの、おしゃれなものを選ぶ機会が多いでしょう。
一方子ども部屋の場合、あまり高価なドアハンドルを使ってしまうと修理にかかる費用が高くなりがちです。壊れたときのショックを考えれば、おしゃれさよりもシンプルな普及品のドアハンドルを選んだ方がよいかもしれません。鍵付きにするかも悩みどころです。
交換前に取り付け部分の寸法を測る
ドアはすべてが規格品ではなく、規格品であってもドアの大きさはさまざまです。サイズが合わなければ取り付けも難しくなるため、ドアハンドルの交換をする際には事前に取り付け部分の寸法を測っておきましょう。
寸法を測る必要があるのは次の部分です。
・ドアハンドルの中心から端までの距離
・ドアハンドルとドアをつなぐ丸座の大きさ
・ドア側面、ラッチを含むフロント板の大きさ
・ドアの厚さ
これらの要素を確認し、失敗しないドアハンドル選びをおこないましょう。
ドアハンドルを自分で交換する方法
今回は、室内に多いドアハンドルのインテグラル錠の交換方法について紹介します。
(1)まず、内側のノブを外します。
内側にあるノブの付け根に対して、マイナスドライバーや専用金具を差し入れます。その状態で、押しながらノブを引くと外れます。
(2)丸座を外します。
マイナスドライバーをドアハンドルの根元、丸座の側面に入れます。こじるように動かし、丸座を外します。
丸座の内側にある丸座裏金は、プラスドライバーで2か所のねじを緩めることで外せます。そのまま外側のノブも外しましょう。
(3)フロント板とラッチを外します。
フロント板とはドアの側面に付いていて、ラッチを固定するものです。フロント板に付いているねじを緩め、フロント板とラッチを外します。
(4)ストライクを外します。
ドア枠に、ラッチを受けるためのストライクというものがあります。2本のねじを緩め、ストライクを取り外します。
新しくドアハンドルを交換していく際には、この手順の逆の手順で行いましょう。
ドアハンドルを自分で交換するときのコツ
ドアハンドルを交換する際のチェックポイントをご紹介いたします。
(1)ドアやサイズを調べておく
ドアハンドルの中心からドアの端までの距離や部品のサイズ、ドアの厚み、などを調べる必要があります。サイズを測っておくことは購入時や作業時のミスも減らせるため事前準備をしておきましょう。
(2)メーカーを確認しておく
ドアハンドルは同メーカーの同タイプのものを選べば、取り換えやすいです。また違う種類に変更する場合もメーカーを確認しておくことは大切になります。他社メーカーを使用する場合はサイズをきちんと確認しておくことで交換の際のミスを減らすことができます。
(3)道具を揃えておく
ドアハンドルの交換に使用するドアハンドル以外に、プラスドライバーやマイナスドライバー、専用金具といった道具の用意が必要になります。道具を用意せずに作業を進め、手が止まるということはDIY作業の中でよくありがちなミスになります。作業をスムーズに行うには道具は揃えておきましょう。
ミスしがちな点をきちんとチェックしておくことでDIYでの作業がスムーズいくため参考にして進めてみてください。
まとめ
ドアハンドルの交換は、シンプルなものでしたら自分でもできる作業です。しかし、DIYに慣れていない方は難しく感じてしまうこともあります。
例えば今回のインテグラル錠ではドアノブを外す作業が難しく感じてしまうかもしれません。マイナスドライバーや専用金具を内側のノブに押し入れながらの作業は慣れていないと外しづらいと思います。
そのため、DIYの経験がない方や作業をすることに不安のある方は、業者に相談することをおすすめします。
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