全面的に家をリフォームすることは難しくても、ボロボロになったところは補修していきたいものです。補修にはその部分を取り替える「交換」のほかに、「塗装」で見た目をよくするといった方法もあります。外壁は大がかりなので、塗装によって補修する場合が多いですね。
ドアノブも例外ではありません。ふつう、表面がボロボロになったら交換を考えるでしょう。しかし構造的に大きな問題がない場合、塗装をすることで交換せず使い続けることもできのです。
今回はドアノブの塗装について、メリットと方法、注意点などを取り上げていきます。
目次
ドアノブ塗装が玄関やお部屋に与える効果
ドアノブを塗装するメリットは何があるでしょうか。
経年劣化を目立たなくする
ドアは生活の中で開閉することが多いため、その機能を支えるドアノブは劣化しやすい部品です。そのため丈夫な製品を選ぶでしょうが、それがため、機械的には問題なくても塗装はがれや傷で表面はボロボロで見た目が悪い、ということもあるでしょう。ボロボロの建具というのはやはり印象はよくないものです。
その対策としてドアノブを塗装すれば、中身は同じでも見た目をきれいにし、部屋、玄関であれば家全体の印象がよくなります。
色を変えて雰囲気を変える
色というのは意外と大きな要素で、目に入る色次第で気分も変わっていきます。雰囲気を変えるために壁紙を張り替えるという人も多いでしょう。
しかしドアノブの色は見落としがちです。ドアノブの色も変えて、気分を変えてみるのはどうでしょうか。
補修して我が家だけのドアノブに
新しい製品が出るということは、古い製品がなくなっていくということでもあります。せっかく気に入ったドアノブがあっても、表面の劣化が激しく交換せざる時期は来ます。そのとき、気に入ったドアノブがあるとは限りません。
そのときはドアノブの塗装や補修をすれば、長く使い続けることができるばかりか「我が家だけのドアノブ」へと変わっていくのです。
費用を節約してほかのところへ投資
ドアノブ交換をするとなると、DIYでも最低5,000円程度、プロへ依頼する場合はそれ以上の費用が必要となります。しかしドアノブを塗装することで安く済ませば、ほかのインテリアに浮いた費用を回すことができます。
また安いドアノブを自分で塗って、高級感あるアンティークな雰囲気に変えるなんてことも可能です。
ドアノブ塗装をDIYする手順
では、ドアノブの塗装をDIYでおこなうためには何が必要なのでしょうか。手順とともに紹介します。
必要なもの
・塗料
スプレー塗料やウレタン塗料を用意してください。
・プライマー
塗料の定着しにくいところに塗って、定着しやすくする下塗り剤です。非鉄バインダーとも呼ばれ、金属用・プラスチック用・木用などに分かれています。
・ハケ(刷毛)
ウレタン塗料やプライマーを塗る際に利用します。ドアノブは細かいところまで塗る必要があるため、小さめのものを用意してください。
ドアノブ塗装の手順
手順1)ドアノブを外す
扉に設置したままでは塗装をおこないにくいため、ドアノブを外します。ドアノブ交換の手順を参考に、各種タイプに応じて固定部分を緩め、ノブ部分を外してください。なおラッチ部分については外す必要はありません。
ドアノブ交換の手順については「ドアノブの取り外し方とは?3種類のドアノブを取り外す方法をご紹介」などで紹介しています。ご参考にしてください。
手順2)下地処理
塗料が定着しやすいよう、サンドペーパーやシンナーを使って下地処理を行います。サンドペーパーは細かな傷を付けることで表面積を拡大する、シンナーは油汚れや細かなゴミを取り除くことでそれぞれ効果があります。
手順3)プライマーを下地塗りする
プライマーを塗り、さらに塗料が定着しやすいよう表面を処理します。
手順4)塗料を塗る
スプレー塗料を吹きかける、もしくはウレタン塗料+ハケで中塗りをおこないます。
手順5)乾燥させる
塗料を定着させるため、十分に乾燥させます。1時間程度が目安です。
手順6)上塗りをして、乾燥させる
もう一度塗料を塗って、はがれなどが起こりにくくします。塗装後もふたたび乾燥させます。
手順7)取り付ける
塗装したドアノブをふたたび扉に取り付けて、塗装完了です。
ドアノブの塗装をおこなったら今度はドア自体が気になった、という人もいるでしょう。そんな方は「玄関ドアは汚くなる!玄関ドアは塗装できるのか?相場と施工方法を紹介」も参考に、ドアの塗装にもチャレンジしてみてはどうでしょうか。
ドアノブ塗装でアンティーク風にアレンジ
ドアノブを塗装することは決めても、どんな色で塗るかが決まらないということも多いと思います。そんなときはアンティーク風に塗装することをおすすめします。
アンティークなドアノブといえばこんな色
アンティークなドアノブといえば金属の重厚感が特徴的です。その雰囲気を表現するためにはどんな色が効果的でしょうか。
長年使ってきた金属は表面が変化してきます。また使いこむことによって汚れが出てくるため、その汚れを表現した、暗めの色を選択して塗装をしてみるとはどうでしょうか。
こげ茶色系や黒系などが向いているかもしれません。
とくにアンティーク家具に使われていることも多い真鍮は、時間経過で黒ずんでくるという特徴があります。そうしたことを踏まえ、金属光沢を残しつつ暗めに仕上げるとうまくいくでしょう。
よりアンティーク風に見せるテクニック
・違う色を重ね塗り
アンティークの重厚な雰囲気を出すためには1色だけなく、複数の色を重ね合わせることが大切です。
例えば金色系(真鍮カラー)に黒色系の塗料を重ね合わせてみるのはどうでしょうか。
・表面をやすりで削る
重ね塗りした塗料の上層をあえて削り、中塗りを出してみましょう。真鍮カラーに黒色系をスプレーで軽く塗り、適度にやすりで削れば長年の使用感を感じさせる仕上がりになります。ただし、削り過ぎると中塗りだけでなくせっかく塗ったドアノブの表面が出てきてしまうので注意が必要です。
ドアノブ塗装でよくある失敗は?
ドアノブ塗装をおこなってみて「これは失敗したな」と思うこともいろいろあります。
失敗例と対策
・塗ってみたけど色が合わない
塗るときはいい色・いい仕上がりだと思ったとしても、塗装後取り付けてみたら違和感がある、といったことは少なくありません。一度ドアノブに塗りたい色を扉に当ててみて、事前に確認するなど対策が必要でしょう。
・塗りかたが雑で、汚く見える
このくらいでいいだろう、と思っても細かい部分が塗れておらず、細かい塗り残しが目立ってしまうなんてこともあります。とくに色を変える場合顕著になり、塗料の薄い濃いが目立ちやすいといえるでしょう。
この場合丁寧な作業をこころがけることはもちろんのこと、シルバー系の色を塗るときはあらかじめ黒系の色を塗っておくなど、塗り残しを目立つようにすれば逆に塗り残しがなくなるかもしれません。
形をこだわるならドアノブ交換
どうしても形が理想の塗装に合わない、といったこともあります。とくにアンティーク風を目指す際、形による向き不向きは避けられません。そのような場合、いっそのことドアノブを交換してみてもいいかもしれません。
ただドアノブによっては取り付けが難しいものがあるため、一度ドアノブ交換・修理のプロに相談してみてください。
まとめ
毎日のように使うドアノブは消耗品ともいえ、いつか交換することは避けられません。しかし表面がボロボロなだけで構造的には問題ない、まだまだ使えるのに交換はもったいないというときもあるでしょう。そんなときは雰囲気を変えるという意味も込めて、ドアノブ塗装にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
ただ、ドアノブ塗装が万能でないことも事実です。ドアノブ塗装を考えるときには同時に、ドアノブの交換も視野に入れておいてくださいね。
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