「シロアリ駆除って自分でやっても成功するのかな?」「ネットを見ると自分できるといいつつ、噴霧器を使ったり床下に潜ったりで大変そう…」とお悩みのかた。
市販薬を使ったベイト工法は、ハンドスコップひとつで誰でも手軽に試せます!
シロアリ駆除には薬剤をまく「バリア工法」と薬剤を埋める「ベイト工法」の2種類があります。
ベイト工法は薬剤をまかないためニオイやアレルギーの心配がなく、安全性の高い工法なんです。
この記事ではベイト工法がオススメな理由から使い方、ぜひ使ってほしいベイト剤まですべて解説しています。
この記事を読めばベイト工法についての疑問はなくなり、自宅のシロアリ被害も自分で対処できますよ!!
シロアリ駆除を自分でおこないたいなら、ベイト工法について一緒に見ていきましょう。
目次
ベイト工法とバリア工法を比較すると、ベイト工法がオススメ
シロアリの駆除には「ベイト工法」と「バリア工法」の2つがあります。
ざっくりとベイト工法は「薬剤を埋める」、バリア工法は「薬剤を散布する」と思っておきましょう。
個人での施工は「ベイト工法」がオススメです。
ベイト工法
地面にベイト剤(駆除薬剤)を埋める方法。ニオイやエサでシロアリをさそい、毒餌を巣に持ち帰らせて巣ごと駆除する。
市販薬には壁に張る、被害箇所に置くタイプもある。
バリア工法(薬剤処理)
地面や木材に薬剤をまく方法。薬剤を噴霧器で広くまいたり、ハケで木材に塗ったりする。
ほかにも電動ドリルで壁や柱に穴をあけて薬剤を注入する、穿孔(せんこう)処理をおこなうケースもある。
市販薬の場合、スプレータイプがある。
では、どちらの工法がどう違うのか?見ていきましょう。
どちらの工法も専用器具を使った本格的な業務用製品がありますが、今回は手軽に試せる市販ベイト剤とスプレー(バリア工法)で比較します。
ベイト工法とバリア工法の比較 | |||
---|---|---|---|
ベイト工法 (市販ベイト剤) |
バリア工法 (殺虫スプレー) |
||
使用方法 | 地面に埋める、貼り付ける |
|
|
ニオイ アレルギー |
なし | 気になる | |
ペットへの影響 | なし | 一部あり |
バリア工法は薬剤を散布するためニオイやペットへの影響が、気になります。
一方ベイト工法や薬剤を埋めるだけなので、ニオイやペットへの影響が出にくいんです。
おまけに使い方もベイト工法のほうがカンタン!
理由を詳しく説明します。
使用方法について
ベイト工法
被害箇所や被害を予防したいところに埋める
バリア工法
巣を探して、内部まで薬剤を注入する
ベイト剤は被害箇所の近くに埋めておくだけで巣ごと駆除できます。
なぜならベイト剤はシロアリに薬剤を運ばせるため、シロアリが通りそう、いそうな場所に埋めておくだけでシロアリが自分で巣の奥にまで薬剤を持っていってくれるんです。
一方スプレーの場合、被害箇所の表面にまいても巣にいるシロアリは退治できません。
表面だけまいてもシロアリがさらに奥に逃げる、また別に巣があれば別の巣のシロアリは生き残ってしまうからです。
つまりスプレーの場合は被害箇所をすべて探し、床下や天井裏などにも被害がないか確認しないといけないんです…。
そのため埋めるだけで巣の奥まで薬剤が効く、ベイト工法がオススメです。
ニオイ・アレルギーについて
ベイト工法
薬剤をまかないためニオイはない。アレルギーの心配もない
バリア工法
低臭性の製品でも殺虫剤特有のニオイがする場合がある。敏感なかたはアレルギーが出る恐れがある
ベイト工法は薬剤を使用しないため、ニオイやアレルギーの心配がありません。
そのため敏感なかたにオススメの施工方法です。
スプレーは薬剤を散布するため、どうしても殺虫剤特有のニオイがします。
シロアリ駆除剤は国の基準を守り、安全性の高い製品しか販売されていません。
そのため不快なニオイであっても少量であれば、人体に影響が出にくい成分が使われています。
しかし殺虫剤特有のニオイが気になる、まれに敏感なかたは反応する恐れがあります…。
そのためニオイやアレルギーが心配なかたは、薬剤をまかないベイト工法がオススメです。
ペットへの影響について
ベイト工法
薬剤をまかないためペットに影響はない
バリア工法
昆虫や魚のペットに影響あり
スプレータイプに限らずシロアリ駆除剤や殺虫剤は哺乳類や鳥類に、影響が出にくい成分を使用しています。
しかしシロアリ駆除剤のスプレータイプは、昆虫や魚のペットにまで効いてしまうんです…。
また犬・猫、鳥類には影響が出にくいものの多量に吸い込むと影響が出る場合があるため、薬剤がかからないようにとの注意書きがあります。
一方ベイト剤は薬剤を散布しないため、ペットに影響がありません。
水に溶けない薬剤を使っているため、庭の土が汚染される心配もありません。
ペットへの影響が気になるかたは、ベイト剤がオススメです。
ではどうやってベイト剤を使うのか?次の章から解説します。
市販のベイト剤の使い方
ベイト剤には、市販品と業務用があります。
業務用は特殊な掘削機やステーションという入れ物などが必要で、少し手間がかかります。
そのため今回は、ハンドスコップひとつでできる市販品のベイト剤を例に使い方を解説します。
ベイト剤の使い方は以下の通りです。
[前準備]シロアリの種類を特定する
- 被害があった場所に薬剤を埋める
- 蟻道がある場合は、蟻道の上や脇に薬剤を貼る・置く
ベイト剤は製品によって、微妙に使い方が違う場合があります。
使用前には購入したベイト剤の説明書に従い、作業をおこなってください。
[前準備]シロアリの種類を特定する
ベイト剤は基本的に「種類問わず、シロアリのいそうな場所に埋めればOK」です。
しかし商品によっては「イエシロアリに対しては効果が薄い」場合があるんです…。
基本的にどんな製品を使っても、効果は0ではありません。
しかしご自宅のシロアリ駆除効果を高めるために、種類を判別しておきましょう。
日本で多いシロアリの種類は、以下のヤマトシロアリとイエシロアリです。
ヤマトシロアリ | ||
---|---|---|
見た目 | 兵隊アリ | 羽アリ(4~5月の昼に飛来) |
大きさ | 約3.5~6ミリメートル | 約7ミリメートル |
体の色 | 淡い褐色、頭部前方は黄褐色 | 頭部:暗褐色 体:暗褐色 羽根:淡い黒色 |
被害箇所 | シロアリに食べられた箇所が湿っている |
イエシロアリ | ||
---|---|---|
見た目 | 兵隊アリ | 羽アリ(6~7月の夜に飛来) |
大きさ | 約7.5~9.5ミリメートル | 約7.5ミリメートル |
体の色 | 淡い褐色、頭部前方は黄褐色 | 頭部:黄褐色 体:黄褐色 羽根:乳白色 |
被害箇所 | シロアリに食べられた箇所が乾いている |
羽アリは飛来した時間と色で区別できます。
ざっくりと「色が黒くくびれがない羽アリを4~5月に見つけたら、ヤマトシロアリ」「色が黄色っぽくくびれのない羽アリを6~7月に見つけたら、イエシロアリ」と思っておきましょう。
兵隊アリでの区別は頭の形でおこないます。
縦長のものがヤマトシロアリ、小さいものがイエシロアリです。
しかし兵隊アリで見分けるのはちょっとむずかしいため、シロアリに食べられた場所で判断しましょう。
ヤマトシロアリは湿った場所で活動するため、被害箇所が湿っています。
反対にイエシロアリは乾いた場所でも活動できるため、被害箇所は乾燥しています。
参考:公益社団法人 日本しろあり対策協会[生態に関すること]
より詳しく知りたい方は「シロアリの種類と見分け方!羽アリ・兵隊アリの見た目で判断する方法」で詳しく解説しているため、コチラも併せて参考にしましょう。
また「どうしても種類を知りたいが、判別できない」場合は、シロアリを数匹捕まえシロアリ業者にご相談ください。
1.被害があった場所に薬剤を埋める
被害のあった場所やこれから予防したい場所に、ベイト剤を埋めます。
埋める深さは3~10センチメートルほどのため、ハンドスコップがあれば十分です。
コツは以下の通りです。
- 直射日光が当たらず、雨水がたまらない場所
- 薬剤同士の間隔はだいたい1~2メートル(製品による)
- 1か月おきに確認するため、写真を撮る・周囲に印を残すとよりgood
- 被害の多い場所は、ベイト剤を増やす
シロアリは日光を避けて行動するため、ひなたは避けましょう。
またベイト剤が水没するとシロアリが薬剤までたどりつけず、駆除ができません。
ベイト剤の効果を高めるため、水がたまらない場所に設置しましょう。
「これから予防するためにベイト剤を仕掛けたい場合」には以下の場所に埋めましょう。
2.蟻道がある場合は、蟻道の上や脇に薬剤を貼る・置く
蟻道(ぎどう)とは、シロアリが日光を避けるために作る土の道のことです。
蟻道はシロアリがそこを通る証拠なので、蟻道の付近にベイト剤を仕掛けましょう。
製品によって「イエシロアリの蟻道は一部を破壊して設置するとよい」などが微妙に違いはありますが、基本的には蟻道やその付近に設置すればOKです。
もし徹底的に駆除したい場合は、多めに3個ほど仕掛けておくとよいでしょう。
ベイト剤の駆除効果は1~2年ほど続くため、効果が切れたら新しいものと交換しましょう。
これでベイト剤の使い方は終了です。
埋めるだけ、貼るだけ、置くだけでカンタンでしたね!
ベイト剤を仕掛けた後は、1か月おきに中の薬剤を確認します。
理由は次の章で解説します。
1か月たったらベイト剤を確認、効果がなかったら業者に相談する
ベイト剤を埋めたら、1か月後に掘り返し薬剤の減りを確認しましょう。
なぜなら「本当に駆除ができているか?」を確かめるためです。
中の薬剤が減っている、中にシロアリがいれば駆除は成功しています。
そのまま継続、薬剤が空っぽなら新しいものを追加しましょう。
しかし「薬剤が減っていない、シロアリがいない」場合はシロアリがベイト剤に気づいておらず、続けても効果はありません。
効果がない場合は、一度専門業者に相談しましょう。
業者に相談すると敷地の状態を診断してくれる場合がある
ベイト剤の効果がない場合、別の場所に埋めるなどして継続してもよいのですがシロアリがいるところに埋めなければ意味がありません。
「どこの埋めてよいかわからない」場合は、業者の無料相談に依頼しましょう。
業者に相談すると敷地内のシロアリ被害の場所や被害の進行具合などを、たいていの業者は無料で確認してくれます。
有料の場合もありますが、相談=シロアリ駆除の依頼ではないため「このままベイト剤を継続すべきか?」の判断がしやすくなるんです。
もし「シロアリ被害で悩んでいる」「ベイト剤をどこに埋めていいかわからない」なら「生活110番」にご連絡ください。
生活110番は全国にネットワークがある、生活のお困りごとを解決する会社です。
24時間365日いつでもシロアリの無料調査※3のご依頼を受け付けているため、シロアリ被害が気になった今からでもお電話いただけます。
※3対応エリア・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
今シロアリで悩んでいる、ベイト剤を仕掛けても効果がなくお困りなら生活110番にお電話ください!
オススメベイト剤は「イカリ消毒(イカリ消毒株式会社) シロアリ駆除剤 シロアリハンター」
ベイト剤の使い方がわかったところで、オススメのベイト剤をご紹介します。
今回は「楽天市場、Amazon、モノタロウ、Yahoo!ショッピング、au PAYマーケット」の5サイトのネット通販で「オススメ商品」として紹介されていた各10商品、全50商品を調査※1
5サイト平均価格を調査しました。※2
※1,2 選考基準、価格についての詳細はこちらに記載しています
そこで見つけた手軽に使える市販のベイト剤をご紹介します!
平均価格 | 6個入り/2,386円(税込) |
駆除・予防期間 | 2年間 |
イエシロアリ、ヤマトシロアリどちらにも効くためご自宅のシロアリの種類がわからない場合には、シロアリハンターがオススメです。
厚み3センチメートルほどのため外壁や柱に貼り付けやすく、どこでも使用しやすい製品です。
効果は最長2年間と今回調べた製品の中では、もっとも駆除効果が長いベイト剤でした。
また予防についてシロアリハンターを販売しているイカリ消毒株式会社によると「姉妹品のシロアリハンターエアゾール(スプレータイプ)と併せて使うように」とのことです。
予防効果を高めたいかたは、シロアリハンターエアゾールも併せて購入しましょう。
バリア工法の手順
ここからはベイト工法ではなく、バリア工法でおこなうことを解説します。
バリア工法は液体の薬剤を柱や地面まく工法で、「木部処理」と「土壌処理」に分けられます。
シロアリ駆除と聞くと噴霧器で霧のような薬剤をまく姿を思い浮かべますが、あの駆除方法のことです。
個人でおこなう場合は、スプレーでの施工がお手軽で良いでしょう。
バリア工法は巣の奥にいるシロアリを退治するのが少し大変ですが、被害箇所すべてとシロアリの巣の内部まで薬剤をいきわたらせれば1ヶ月待たずして駆除が完了する、即効性のある工法です。
ただし前述通り「ニオイやアレルギー」「ペットへの影響」が心配されるため、気になるかたはベイト工法がオススメです。
木部処理でおこなうこと
木部処理とは木材に薬剤を塗る、木材内部に薬剤を流し込むことです。
本格的な施工の場合は噴霧器かハケを使います。
個人でおこなう場合は、手軽なスプレー剤がよいでしょう。
木材内部に薬剤を流し込む場合は電動ドリルで柱や壁に穴をあけて薬剤を注入し、木栓でふさぎます。
この方法を穿孔(せんこう)処理といいます。
穿孔処理は個人ではなかなかむずかしく、穿孔処理用のスプレーが必要ですが市販薬は少ないため個人での施工はオススメできません…。
土壌処理でおこなうこと
シロアリは通常地中を通って移動します。
そのため土に薬剤を散布し、シロアリが侵入しないようにする処理が土壌処理です。
土壌処理剤は噴霧器でまくか、顆粒の薬剤をそのまままくかのどちらかになります。
市販品でも液体や顆粒タイプの製品はあります。
液体タイプを購入する場合は、希釈や噴霧器がいらないシャワータイプがオススメです。
【注意点】薬剤をまくため、ペットや敏感なかたは2階に避難
バリア工法は薬剤を散布するためどうしても「低臭性の製品でもシンナー臭さを感じる」「カブトムシなどの昆虫、メダカなどの魚のペットに影響がある」などの問題点があります。
ペットやニオイに敏感なかた、また幼児や妊婦などシロアリ駆除剤の影響が気になるかたは施工しない2階などの部屋に避難しましょう。
室内にシロアリがいたらスプレーをかけず、掃除機で吸う
室内にシロアリがいたらスプレーはかけず、掃除機で吸いましょう。
なぜならシロアリ駆除用のスプレーや一般的な殺虫剤は、ほとんどの製品に虫が嫌う「忌避成分」が入っています。
スプレーをかけるとシロアリが逃げてどこに巣があるかわからなくなる、別の場所で巣を作られる危険性があります。
「虫を寄せ付けない!」と記載されているスプレー、忌避性のピレストロイド系を使っているスプレーは避けましょう。
シロアリが室内に出たら掃除機で吸うとよいでしょう。
シロアリは弱く掃除機の風圧で駆除できるため、オススメです。
まとめ
シロアリ駆除は自分でもできます。
オススメは市販のベイト剤を埋める「ベイト工法」です。
施工後は1か月おきに中を確認して駆除の進行具合を確認しましょう。
しかし「1か月たっても効果がない」場合は、専門業者への相談が必要です。
どこへ連絡してよいかわからない場合は、生活110番へご連絡ください。
生活110番は24時間・365日依頼受け付け、日本全国にネットワークがある会社です。
そのためいつでも日本全国からのご依頼に対応できます。
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