夕暮れ時に白っぽい羽アリをよく見かけるようになり、ネットで検索したら「イエシロアリかもしれない」と出てきて不安になってはいませんか?
不安を解消するため、「とりあえずしっかりスプレー駆除しておけば大丈夫かな」とその場しのぎの対策をしたくなるかもしれませんが、絶対ダメ!
シロアリは臆病でスプレーを使うと家の奥に逃げてしまううえ、本当にイエシロアリがいた場合そのまま放置すると家を建て直ししないといけないレベルの取り返しのつかない事態になってしまうかもしれないからです!
この記事でご紹介する手順を踏めば、最短即日で「イエシロアリがいるか」「家に被害が出ているか」をハッキリさせて不安をスッキリ解消!できます。
「イエシロアリが家に出ている!」と思いきや、きちんと調べてみたら実は違う虫でホッとできた、となれば一番ですよね。
ここでは、下記のような流れであなたが気になるポイントを解説していき、具体的に不安を解消する手助けをしていきます。
- イエシロアリの特徴やよく似た虫との違い
- イエシロアリが危険な理由
- イエシロアリがいそうならまずするべきこと
「イエシロアリがいるかもしれない」とモヤモヤ悩む日々を終わらせることができますよ!
目次
イエシロアリは最悪のシロアリ!特徴・よく似た虫との違いを解説
シロアリは家の木材を食べてボロボロにしてしまう、というところまではご存じの人も多いはず。
しかし、イエシロアリは一般的なシロアリであるヤマトシロアリとはまるで別物。
一言でどこが違うかというと、イエシロアリはとにかく被害の進みが早いんです。
被害度の深刻さから、IUCN(国際自然保護連合)が選定・公表した「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれています。
参考:環境省自然環境局「世界の侵略的外来種ワースト100及び特定外来生物・要注意外来生物との対応関係」
住まいにとって非常に危険なイエシロアリについて、下記の3点に分けてより詳しく解説していきます。
- イエシロアリの特徴
- ヤマトシロアリとの違い
- クロアリとの違い
イエシロアリの特徴
イエシロアリという虫の特徴について、ポイントを解説しながら紹介していきます。
見た目 |
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羽アリの見た目 | ※提供元:株式会社Arrows東海
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分布地域 |
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家への被害 |
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羽アリが飛ぶ時期 |
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あなたが見たイエシロアリのような虫は、以上の特徴に当てはまるでしょうか?
もし当てはまるようならすぐに「シロアリ調査」をして、本当にイエシロアリがいるのか、家が被害を受けているのか実態を把握する必要があります。
「ほとんどの特徴が当てはまるから、シロアリ調査について先に知りたい」という方はこちらをご覧ください。
ここからは、他のよく似た虫との違いについてもう少し詳しく説明していきます。
ヤマトシロアリの違い
住まいに被害を与えるおもな日本のシロアリは下記の2種類です。
- ほぼ全国に広く分布する「ヤマトシロアリ」
- 関東以南の沿岸部に分布する被害度大!の「イエシロアリ」
イエシロアリが分布している地域には、ほぼ間違いなくヤマトシロアリも生息しています。
そこで、ここではヤマトシロアリとの違いや見分けるポイントも解説していきます。
イエシロアリ | ヤマトシロアリ | |
---|---|---|
羽アリの見た目 |
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ヤマトシロアリの羽アリとは、羽と体の色が全く違います。 そのため、ヤマトシロアリの羽アリと見間違えることはほぼないでしょう。 |
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兵アリの見た目 |
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ヤマトシロアリの兵アリとの最大の違いは頭部の形です。 ただ、働きアリや兵アリは人目につくところにはほとんど出てこないため、次の羽アリの見た目で区別したほうがわかりやすいです。 |
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分布地域 |
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関東より南の、太平洋側沿岸に分布しており、寒い地域や内陸部のほうにお住まいの人はあまり心配しなくてもいいでしょう。 逆にいえば、瀬戸内海沿岸など該当地域にお住まいの方は要注意!です。 |
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被害について |
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最大の違いは家の被害の受け方です。 後で詳しく説明しますが、イエシロアリはヤマトシロアリより激しく家を加害します。 しかもヤマトシロアリより短期間で被害が進むので、早急な対応が必須!です。 |
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羽アリが飛ぶ時期 |
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イエシロアリとヤマトシロアリは、どちらも羽アリの状態で発見されることが多いです。
ただ、見分けることに成功したとしても、どちらも家を食害するシロアリには変わりません。
イエシロアリにしろ、ヤマトシロアリにしろ、見つけたら「シロアリ調査」をしてお住まいが被害を受けているかしっかり調べてみましょう。
クロアリとの違い
よく外で見かけるクロアリとイエシロアリは、働きアリの状態でも羽アリの状態でも簡単に見分けることができます。特徴を比較していきますので、見分ける手がかりにしてくださいね。
イエシロアリ | クロアリ | |
---|---|---|
兵アリの見た目 |
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「体の色」「くびれの有無」に注目すれば簡単に見分けられますね。 この特徴の違いは次の羽アリの見た目にも共通しています。 |
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羽アリの見た目 |
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羽アリも「体の色」「くびれの有無」で見分けられます。 ただ、羽を閉じているとくびれが見づらいため、やはり色で判断するのがわかりやすいでしょう。 |
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家を食害するか |
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家の木材を食害するかしないかも大きな違いです。 クロアリは木材を栄養にすることができないので家を食害することはありません。 一方、イエシロアリは家の木材をひたすら食べ続けるので、イエシロアリのほうが圧倒的に有害です。 |
体の色を見比べれば、イエシロアリかクロアリかの区別は簡単にできるでしょう。
ただ、「黒い羽アリだからイエシロアリじゃないし安心」とは言い切れません。
なぜなら、先ほどヤマトシロアリとの違いで説明したように、ヤマトシロアリは黒い羽アリなのでクロアリの羽アリと区別しづらいのです。
危険なシロアリか、安全な羽アリかどうかを判断するには、「見かけた時期」「体の色」「分布地域」がポイントになります。
簡単にまとめると、下記のとおり。
- 4月~5月の日中に見かけた黒い羽アリはヤマトシロアリの可能性あり
- 「関東以南の沿岸部で」6月~7月の夜に見かけた白っぽい羽アリはイエシロアリの可能性あり
- 6月以降に見かけた黒い羽アリはシロアリである可能性は低い
- 「関東以南の沿岸部以外で」見かけた白っぽい羽アリはシロアリである可能性は低い
上の2つのどちらかに当てはまる場合は、すぐにシロアリ専門業者に正確な調査をしてもらう必要があります。
とくにイエシロアリの場合、ヤマトシロアリよりも早い速度で被害が進むので一刻も早い対応が必要になります。
次の章では、なぜイエシロアリがそんなに危険なのか?を解説していきます。
イエシロアリが危険な理由は「数の多さ」
イエシロアリがなぜそんなに家に大きな被害をもたらせるかというと、シンプルに数が多いからです。
1つの集団(コロニー)の規模が、最大百万匹にも達することもあるのです。
先ほども比較したヤマトシロアリはおおむね数万匹から十数万匹の集団になります。
つまり、イエシロアリはヤマトシロアリのおよそ十倍以上の規模で家を食害するというわけですね。
ヤマトシロアリが10年で食べる木材の量を、イエシロアリは1年で食べてしまうと考えると恐ろしさが伝わるのではないでしょうか。
数が多いので、家の木材をどんどん食べていき、床下から二階までの広い範囲で被害が発生します。
そうなると、大規模な修繕が必要になり、修理費用が百万円以上かかってしまうことも。
このような最悪の事態を防ぐために、イエシロアリの可能性がある虫を見かけたら、まずは無料の「シロアリ調査」をおすすめします。
次の章からはシロアリ調査をしたほうがいい理由や、どのようなことをするのかといった内容をより詳しく解説していきます。
見かけた虫がイエシロアリの可能性が高いならすぐに「シロアリ調査」をしよう
シロアリ調査とは、文字通り「シロアリが本当にいるのか」「家が被害を受けていないか」を正確に把握するために専門業者がおこなう調査のことです。
なぜイエシロアリがいる危険性があるならシロアリ調査をするべきか、理由は3つあります。
- イエシロアリがいるなら早く見つけて被害を抑えないと大規模修繕が必要なレベルの被害を受ける可能性があるから
- 素人では見られないところもプロが見てくれるのでイエシロアリの有無や被害の実態が正確にわかるから
- シロアリ調査をした結果イエシロアリでなければ安心できるから
まず、①の理由についてですが、これまでの話のとおりイエシロアリは木材を食べ進める速度が早いです。放置すればするほど家が大きな被害を受けてしまいます。
イエシロアリがいた場合、被害を抑えるためには「いかに早い段階でイエシロアリを見つけて一匹残らず駆除できるか」がカギになります。
なぜ一匹残らずかというと、大きな巣のシロアリの女王アリは一日数万個もの卵を産むこともあり、わずかでも見逃してしまうとまた数が増えて被害が再発してしまうおそれがあるからです。
そのため、確実な対処のためにまずはイエシロアリがどこにどれくらいいるか?をプロのシロアリ調査で正確に把握する必要があるのです。
ただ、「自分でもシロアリを見つけることはできるんじゃないの?」と思うかもしれませんよね。
②の理由に関わってくるところですが、シロアリ調査をプロと同じレベルで素人がやるのは非常に難しいです。
なぜなら、シロアリは木材内部や壁の中など人目につかないところで活動するため。
どこをどのように調べればシロアリが見つかるか、十分な知識と経験がないと発見するのが難しいんですね。
※プロがどのように調査をするかは後半の章でより詳しく解説します
最後に、③について。
仮に見かけた虫がイエシロアリではなくても、イエシロアリがいるかもしれないと思っている間は、モヤモヤと不安が続くはず。
しっかりシロアリ調査をしてイエシロアリがいないとわかれば、その日から安心できますよね。
シロアリ調査は基本無料。ゼロ円でしっかり調査してもらい、その結果安心感が得られるなら「やり得」といえるでしょう。※シロアリ調査の費用についても後半で詳細をお伝えしています
見かけた虫がイエシロアリの可能性が低い場合
前半の章を読んで、「見かけた虫はイエシロアリじゃなさそう」と思っても、次の特徴が当てはまる虫ならシロアリ調査をしてもらったほうがいいです。
- 4月~5月の日中に飛んでいた黒い羽アリ
- 4月~7月からずれた時期に飛んでいたがくびれがない羽アリ
①はイエシロアリではなく、ヤマトシロアリの羽アリの可能性があります。
イエシロアリよりは被害の進みは遅いですが、加害種であることには変わりないため、シロアリ調査をしてもらうべきです。
また、②のようにシロアリが飛び立つ時期とはずれたタイミングに見かけた羽アリも、くびれがなければシロアリの可能性があります。
シロアリの群飛は気温や湿度、気圧の変化によって始まるため、季節外れに羽アリが飛び立つこともあるのです。実際、ヤマトシロアリの羽アリが9月に見つかったこともあるそうです。
逆にいえば、くびれがある羽アリならクロアリの仲間の可能性が高いためひとまず安心してOK。
くびれが見分けられないなど、確信が持てないならひとまずシロアリ調査を頼んでおくとよいでしょう。
前の章でお伝えした通り、シロアリ調査は無料ででき、シロアリの見逃しがなくなるので「やり得」なんですね。
次の章からは、シロアリ調査はどこをどのように見るかを解説していきます。
シロアリ調査は床下・室内・外回りを目と耳でチェックする
ここからは、あなたが安心してシロアリ調査を受けられるよう、「どこを」「どのように」チェックするかをわかりやすく解説していきます。
シロアリ調査でチェックする場所は、おもに下記の3か所です。
- 床下
- 室内
- 家の外回り
それぞれの場所での調査については、次の章から順番に説明していきますね。
次に、プロがどのようにシロアリ調査をするかというと、【目視】と【空洞音の聞き分け】を駆使します。
目視では、おもに下記の2点を要チェック。
- ・蟻道(ぎどう)がないか
- ※蟻道とはシロアリが作る移動用のトンネル。すぐ後の章で詳細を解説します
- ・シロアリの食害跡などの痕跡がないか
空洞音の聞き分けについては、次のようにチェックします。
- 木部を叩いて空洞音がしないか聞き分ける。シロアリが食害している部分はスカスカになり空洞音がする
シロアリは木材の内部をスカスカにするように食い荒らします。
【食い荒らされた床下柱】
※画像提供元:Arrows東海
画像の柱は被害が大きいため、外から被害が見てわかりますが、通常は木材内部の被害は見てわかりません。
そうした状態の木部も、プロにかかれば空洞音のあるなしで被害にあっているかどうかがわかるのです。
それでは、床下、室内、外回りの調査についてもう少し詳しく説明していきます。
「床下」はシロアリのメイン侵入経路
床下はシロアリ調査の中でもっとも重要なポイントです。
理由は、土の中に住むシロアリが侵入してくるのはほとんどの場合床下からだからです。
【シロアリの床下侵入経路】
床下調査をする際、シロアリ業者は次の流れで作業を進めます。
- 1.家の構造や間取りを確認
- 2.床下点検口から床下に入る
- ・和室の畳をよけて床下に入る場合もあります
・業者によっては床下入り口まわりが汚れないように養生してくれます - 3.床下にシロアリがいないか、蟻道がないか目と耳で調査する
- ・業者によっては点検箇所を撮影してくれたり、リアルタイム配信をしてくれたりします
- 4.調査を終えたら結果を報告
この床下調査の際、要チェックするのが「蟻道(ぎどう)」の有無です。
蟻道とはなにか、なぜ重要かはこれから説明していきますね。
蟻道とはシロアリ発見の最重要ポイント
蟻道とは、シロアリが外で活動するときに欠かせない移動用のトンネルです。
シロアリが土などに排泄物などの分泌物を混ぜて塗り固めて作ります。
蟻道があるとシロアリがいる可能性が高いため、シロアリ調査では蟻道がないか徹底的にチェックされます。
シロアリに蟻道が欠かせない理由は、シロアリは皮膚が薄く日光や乾燥に非常に弱いから。
湿った暗いトンネルを伸ばしていくことで、安全にエサ場となる木材までたどり着けるんですね。
実際の蟻道は画像のような見た目をしています。
【床下の蟻道】
蟻道は床下からの侵入だけでなく、外壁の隙間から侵入する際にも作られることがあります。
【外壁の蟻道】
もし生活していて、外壁などにこのような土の道を見かけたら、木の棒などでほんの少しだけ突き崩してみてください。
中で活動中のシロアリを発見できるかもしれません。
※全部突き崩してしまうのは、シロアリの侵入経路や生息場所がまた変わってしまい調査しづらくなるためやめておきましょう。
「虫が苦手だからやりたくない」という方は蟻道を見つけた時点で業者にシロアリ調査を依頼しましょう。
室内では玄関・浴室・洗面所を要チェック
家の中で重点的に見られる場所は、玄関・浴室・洗面所です。
なぜこの3か所かというと、単純に被害にあいやすい場所だから。
「玄関からシロアリが入ってくるの?ドアから?」と思うかもしれませんが、玄関から侵入してくる場合の侵入経路は、実は玄関の下からなんです。
ほとんどの場合玄関の下は土となっており、土の中に住んでいるシロアリがそこから侵入して框(かまち)が被害を受ける、というケースがままあるんです。
【シロアリの玄関侵入経路】
【シロアリによる玄関被害】
※画像提供元:株式会社Arrows東海
また、シロアリは湿った木材を食い荒らすため、もともと湿気がこもりやすい浴室や洗面所などの水回りはシロアリの被害を受けやすいんです。
ただ、イエシロアリの場合は水回り以外も被害を受けることが多くあります。
なぜなら、イエシロアリは水分を運ぶ能力が高いうえ、数も多いので乾燥している木材もどんどん湿らせて食い荒らしていってしまうのです……。
そのため、お住まいにいるのがイエシロアリの疑いがあるときは、とにかく早くシロアリ調査を受けてみる!ことをおすすめします。
外回りでは蟻道や外にある木材を確認
家の外回りのチェックでは、外壁に蟻道がないかや、外にある木材にシロアリが発生していないかをチェックします。
「外にある木材?」というとピンとこないかもしれませんが、枕木やウッドデッキなども、シロアリ対策をしていなければシロアリのエサになってしまう可能性がありますよ。
また、画像のように放置している板切れなどがあると、シロアリが食い荒らしていることもあります。
【シロアリ被害にあっている木材】
提供元:株式会社Arrows東海
ちなみに使わなくなった木製ゴルフクラブが食い荒らされた例もあります。
【食害されたゴルフクラブ】
提供元:株式会社Arrows東海
庭の裏などにいらなくなった木製の不用品を置いてあるお宅は要注意!シロアリが発生していないか、他の場所に侵入していないか業者に見てもらい、早めに処分したほうがよいでしょう。
シロアリ調査の費用は基本無料
「こんなにちゃんとシロアリを調べてくれるなら費用が高くつくんじゃないの?」と思うかもしれませんが、シロアリ調査は無料です!
シロアリ調査を無料でやっているところは次のとおり。
サービス名 | 分類 | 特徴 |
---|---|---|
・生活110番 ・ファインドプロ |
仲介 | ・相談を受けてシロアリ専門業者を紹介するサービス ・全国受付、24時間365日対応で依頼しやすい |
・アサンテ ・ダスキン |
大手 | ・全国展開している大手業者 ・知名度が高く安心感高 |
・Arrows東海 ・雨宮シロアリ |
中小 | ・地域密着型の中小業者 ・家のリフォーム、修繕も請け負っていることが多い |
・DCMカーマ ・カインズ |
量販店 | ・一般的なホームセンター ・提携業者を紹介してくれる |
・JAあいち中央 ・JA全農岐阜 |
農協 | ・地域にある農業協同組合 ・提携業者を紹介してくれる |
サービスの分類はさまざまですが、多くの会社がシロアリ調査を無料でおこなっていることがわかりますよね。
シロアリ調査が多くの会社で無料の理由は、シロアリ調査はあくまで調査だけ、薬剤や器具を使って何かを施工するわけではないためです。
無料といっても、手抜きなしでシロアリがいないかしっかり調べてくれますよ。
ただし、基本無料のシロアリ調査にも費用がかかるパターンが3つあります。
次の章では、シロアリ調査が有料になるパターンについて、「どんな作業に」「いくらくらいかかるのか」解説していきます。
シロアリ調査が有料になるパターンは3つ
基本無料のはずのシロアリ調査が有料になってしまうパターンとかかる費用は次のとおり。
有料になるパターン | 費用相場 |
---|---|
①調査がそもそも有料の業者 | 約2万円 |
②家の床下に入れず入り口を新規設置する場合 | 約2万円 |
③部屋間の床下に仕切りがあり仕切りをけずらなければいけない場合 | 1か所につき約5~6千円 |
※費用相場は複数業者の費用を平均して算出
①はそもそもシロアリ調査に料金が設定されている業者の場合です。
②は「床下点検口」がなく、どうやっても床下に入れないお住まいの場合。この場合は、新規に床下に入れる入り口を作る「床下点検口の新規設置工事」が必要になります。
③は、部屋と部屋の間の床下にコンクリートの仕切りがあり、床下全体を移動できない場合。こうした構造だと、仕切りのコンクリートをけずる「はつり工事」をすることになります。
それでは、3つのパターンについて必要な費用とともに解説していきます。
調査がそもそも有料の業者
ほとんどの業者がシロアリ調査を無料でやっていますが、中には有料でシロアリ調査をおこなっている業者もあります。
そうした業者がなぜ調査を有料にしているかというと、調査用の精密機器を使うためです。
壁や柱を壊さず内部にシロアリがいないか調査できる専用機器を使うため、費用がかかっているんですね。
床下に入れないなら「床下点検口新規設置」が必要
床下点検口がない、畳を外して床下に入ることもできない、というように家の構造上床下に入れない場合は、床下に入るための入り口を新規に作る工事が必要になります。
ここで、「お金をかけたくないし床下調査無しじゃダメなの?」と思うかもしれませんね。
結論からいうとダメです。
なぜかというと、シロアリは床下から侵入してくることが多いため。シロアリを発見するためには床下調査が欠かせないんです。
シロアリを発見したくてシロアリ調査をするのに、もっともシロアリ発見に重要な床下調査をやらないのでは本末転倒になってしまいます。
費用が2万円とそこそこ高くはありますが、シロアリに家を食い荒らされるほうがかえって修繕費用がかかってしまいます。
実際、弊社の事例では廊下の張り替えに30万円ほどかかったケースもあります。
また、床下に入れるようにしておけば、シロアリ以外に床下で水漏れなどトラブルが発生しているときにも対処しやすくなります。
これからのお住まいのトラブルを早期に防ぐためにも、床下に入れるように点検口を作っておいたほうがよいでしょう。
床下に仕切りがあるなら「はつり工事」がいる
「斫り(はつり)工事」とはコンクリートをけずる工事のことをいいます。
家によっては部屋と部屋の間の床下が、コンクリートで仕切られて人が移動できない構造になっています。
その場合は、コンクリートの仕切りをけずって、床下調査をする人が自由に行き来できるようにする必要があります。
はつり工事をしないと、ある区画の床下だけ確認できず、シロアリを見逃してしまう可能性が出てしまいます。
「1区画くらい見られなくてもいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、シロアリ調査は完全にやりきらないと意味がありません。
なぜなら、見逃したひと部屋にシロアリがいた場合、そこから数を増やしてまた被害を広げていくおそれがあるからです。
一匹残らずシロアリを特定するためにも、はつり工事は必要な作業といえるでしょう。
シロアリ調査は信頼できるところに頼もう
ここまでのお話から、「じゃあシロアリ調査をしてみたいから、チラシにあった業者にお願いしてみよう」と思うかもしれませんがちょっとお待ちください。
シロアリ業者の中には、残念ながら悪質な業者もいるため、信頼できるシロアリ業者を探す必要があります。
実際、名古屋市の消費生活センターに問い合わせたところ、シロアリ調査の際に別の家の床下写真を見せて危機感をあおり、施工をせまる業者もいるとのことでした。
そこで、安心してシロアリ調査を任せられるシロアリ業者を選ぶための3つのポイントを解説しますので、シロアリ業者を探す際の参考にしてください。
信頼できるシロアリ業者を選ぶための3つのポイント
信頼できるシロアリ業者を選ぶためのポイントは次の3つです。
- 調査後の施工見積もりが相場と極端に差がなく費用内訳の説明を丁寧にしてくれる
- 駆除・予防後の5年保証がある
- しろあり対策協会に加盟している
それぞれどういうことか、詳しく解説していきます。
見積もりが相場から逸脱せず内訳の説明が丁寧
シロアリ調査が終わった後は、調査結果をもとにどのような対策がおすすめか業者が提案してくれます。
その際、対策にかかる費用見積もりが相場より極端に高い業者は悪質な業者の可能性があります。
そのため、見積書をもらったら絶対にその場でOKせず、まずは見積もり金額を次の相場と見比べてみましょう。
【坪数ごとのシロアリ駆除費用相場】
お住まいの坪数 | 駆除費用の相場(税込) |
---|---|
20坪 | 約13~14万円 |
25坪 | 約16~17万円 |
30坪 | 約20~21万円 |
35坪 | 約23~24万円 |
40坪 | 約26~27万円 |
45坪 | 約30~31万円 |
50坪 | 約33~34万円 |
※シロアリ業者22社の平均坪単価に坪数をかけて相場を算出
提示された見積もり金額の内訳に追加工事費用があるのに、本当にその工事が必要なのかといった説明がなく、上記の表の相場より10万円も20万円も高い場合は要注意です。
ただし、相場より高い場合でも、「どんな施工内容でなぜその施工が必要か」「なぜそれだけの費用がかかるのか」を丁寧に説明してくれる業者は信頼性あり。
信頼できる業者か見極めるためにも、シロアリ調査後の費用について気になることがあれば、納得できるまで質問しておきましょう。
駆除・予防後の5年保証がある
シロアリは駆除や予防工事をしても、一部のシロアリを見逃してしまっていた場合、また繁殖して被害が再発してしまう可能性があります。
駆除・予防後の5年保証とは、上記のようなシロアリ再発被害があった場合、5年以内なら無料で対応してくれる保証のことをいいます。
とくにイエシロアリは1つの集団の数が多い=繁殖能力が高いため、被害再発のリスクが高いです。
そのため、施工を頼むならきちんと5年保証を定めている業者に依頼するのがよいでしょう。
ちなみに、なぜ「5年」保証かというと、シロアリ駆除・予防に使う薬剤が5年を過ぎると自然に分解されて効果が落ちてくるためです。
「もっと長く効果が続く薬剤を使えばいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、長く効果が続く薬剤は人体への影響も大きいです。
現在一般的に使われているシロアリ用薬剤は、何種類もの安全性試験に合格し認定を受けているため、人体への影響はほとんど心配する必要がありません。
薬剤施工は床下や壁の中におこなわれるため、もし気になる場合は施工中2階や別の場所に移動しておくとよいでしょう。
参考:しろあり対策協会Q&A
しろあり対策協会に加盟している
しろあり対策協会とは、国土交通省の許可を得て50年ほど前に結成された公益社団法人です。
シロアリ防除に関する事業をおこなっており、しろあり対策協会に加盟している業者は信頼性が高いといえます。
その理由は、「しろあり対策協会に加盟するためにはしろあり防除施工士がいる」ことが条件になっているため。
しろあり防除施工士とは、シロアリ駆除・予防とおこなう専門技術者の資格です。
実際のしろあり対策協会に加盟するための要件は下記のとおり。
①しろあり防除施工士を取得した者が居ること
②連携団体に加入していること
③賠償責任保険に加入していること
④労働災害保険に加入していること
⑤器材格納庫の広さが1坪以上あること引用元:日本しろあり対策協会
要するに、「しろあり対策協会に加盟している業者なら間違いなく認定されたシロアリ防除の有資格者がいるので信頼性が高い」といえるのです。
以上、安心してシロアリ調査を任せられる業者を選ぶポイントを3つ解説しましたが、それでも業者選びに迷ったときは、ぜひ弊社【生活110番】にご相談ください。
弊社加盟の業者はすべて信頼のおける業者であるか審査したうえで登録されているため、不当な高額請求の心配ゼロでシロアリ調査を依頼できますよ。
シロアリ調査を依頼する手順は2ステップでOK
シロアリ調査を頼む業者が決まったら、後は「どのように依頼するか」がわかればシロアリ調査を依頼できますよね。
シロアリ調査を依頼する手順は簡単2ステップです。
- シロアリ調査を依頼する業者にメールや電話でシロアリ調査を依頼する
- 調査日を相談の上決める
また、依頼する際のポイントとして「シロアリ調査が本当に無料かどうか」「費用がかかる作業をする際は必ず事前に確認を取ってくれるか」をしっかり確認しておきましょう。
この点、心配な方は回答を録音までしておくとよいでしょう。
なぜなら、回答を証拠として残しておくことで勝手に費用がかかる作業をされてお金を取られるというトラブルを防げるためです。
これで後は調査当日を待つだけ。
基本的にはそのまま当日を待っていても問題ありませんが、準備しておくと調査がスムーズになることもあります。
次の章ではシロアリ調査の際、できれば準備しておくとよいことについてご説明していきます。
準備しておくとよいことは3つ
シロアリ調査の際、下記3点を準備しておくと調査がスムーズになるでしょう。
- 家の図面を用意しておく
- 見られて気になる部屋があるなら片づけておく
- 床下点検口を物置にしているなら入りやすいように片づけておく
それぞれもう少し詳しく解説します。
あれば図面を用意しておく
もし家の図面があるなら、調査の際に業者に見せるとよいでしょう。
なぜかというと、図面から正確な間取りや構造がわかるため、業者がスムーズに調査を進められるからです。
ただ、図面がなくても、家の間取りや構造をしっかり確認したうえでシロアリ調査を進めてくれるので心配はいりませんよ。
見られて気になる部屋があるなら片づけておく
シロアリ調査では、シロアリを見逃さないためにシロアリがいそうな場所はすべてチェックしていきます。
寝室など見られたくない部屋であってもきちんと見てもらったほうが安心できます。
そのため、「片付いていないから見られたくない」「人に見られたくないものがある」という場合は、事前に片づけたり隠したりしておきましょう。
床下点検口を物置にしているなら入りやすいように片づけておく
お住まいによっては、床下点検口の下に収納部分があります。
買い置きの水や食品などを保管していて、物置状態になっているお宅もあるのではないでしょうか?
そうした場合は、調査日当日は収納している物品を取り出して床下に入りやすいようにしておくと作業がスムーズになるでしょう。
イエシロアリの調査なら【生活110番】にご相談ください
ここまでお話しした内容をまとめると、下記のとおり。
- 6月~7月の夕方以降に見かける白い羽アリはイエシロアリの可能性高!
- イエシロアリは短期間で大きな被害を家にもたらす
- イエシロアリのおそれがあるならシロアリ調査をして実態を把握するべき
- シロアリ調査は基本無料でできる
- シロアリ調査は信頼できる業者に任せるべき
この記事の内容を踏まえれば、しっかりシロアリ調査ができ、イエシロアリがいるかもしれないという不安を解消できるはずです!弊社【生活110番】は、全国各地の優良業者とシロアリの不安をお持ちのお客様をつなぐサイトです。この記事の内容を踏まえれば、しっかりシロアリ調査ができ、イエシロアリがいるかもしれないという不安を解消できるはずです!
それでも、「調査の前に気になることを聞きたい」「どこに頼むかまだ迷っている」という方は、ぜひ一度弊社【生活110番】にご相談ください。
弊社【生活110番】は、全国各地の優良業者とシロアリの不安をお持ちのお客様をつなぐサイトです。
「イエシロアリがいるかわからない段階で相談だけしたい」という場合でも気軽にお問い合わせください。
また、「すぐシロアリ調査を頼みたいからいい業者を紹介してほしい」というご相談も歓迎です。
安心してシロアリ調査を任せられる、審査済みの業者をご紹介いたしますよ。
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