「最近、アレルギーの症状がひどくなってきた」
「布団で寝ると体がかゆくなる……」
布団で寝ていただけなのに、アレルギーやかゆみの症状が出て困っていませんか?
ダニは湿気が溜まりやすい環境を好んで生息し、人間の健康被害を引き起こす厄介な害虫です。
そのなかでも、布団の中はダニにとって特に快適な環境です。
もし、駆除などの対策をしなければ布団にダニが大量発生してしまいます。
この記事では、布団にいるダニを効果的に駆除する方法を紹介しています。
参考にしてダニを徹底的に駆除すれば、快適な気分で布団で寝ることができますよ!
目次
布団のダニ駆除の前提知識
効果的なダニ駆除をよく理解するために、まずは布団にいるダニのことを知っておきましょう。
布団のダニの種類と弱点について解説していきます。
チリダニとツメダニの2種類がいる
布団に住みついて人間に害をおよぼすダニの種類は大きく分けて「チリダニ」と「ツメダニ」の2種類です。
2つのダニの簡単な特徴を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
チリダニ | ツメダニ |
---|---|
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どちらのダニも湿気が多い環境を好む害虫であり、布団の中で繁殖して何万匹以上も数を増やす厄介な害虫です。
数が増えると、その分アレルギーやかゆみなどの被害に遭う可能性も高くなるので、駆除しなければなりません。
また、ダニは繊維の隙間に隠れてやり過ごすため、捕獲などの物理的な手段での駆除は難しいです。
効果的に駆除するためには、次にご紹介する「ダニの弱点」を狙うことが大切です。
ダニの弱点は高温と乾燥
ダニは暖かい環境で高い湿度のある環境を好む半面、高温と乾燥は苦手としています。
ダニは30℃以上の環境では成長しにくくなり、55℃以上の環境で死亡するほど高温に弱いです。
さらに、湿度50℃以下では繁殖能力が急激に低下するためダニの繁殖を抑制できます。
これらの弱点をうまく利用すれば、布団にいるダニを徹底的に駆除できます。
次の章では、高温と乾燥を活かしてダニを駆除する対策方法を解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
布団のダニ駆除1:コインランドリーを利用する
布団のダニ対策で特に効果的なのがコインランドリーを利用することです。
コインランドリーとは、有料で使える洗濯機や乾燥機が設置されている施設のことです。
多くの場合、コインランドリーの洗濯機はドラム式が採用されています。
ドラム式は家庭用で使われる縦型の洗濯機よりも少ない水の量で洗浄でき、洗剤の濃度を上げることができるため効果的に皮脂汚れを落とせます。
チリダニの好物である皮脂汚れが減ればダニの発生スピードを抑えられるため、コインランドリーの洗濯機はダニ対策として効果的です。
その後、洗濯後にコインランドリーの乾燥機を使えば、ダニをほぼ全滅に近い状態まで駆除できます。
コインランドリーの布団乾燥機は隅々まで高温乾燥できるほど強力で、以下のようにほぼ100%近い割合で駆除するほど高性能です。
この実験では、生きているダニが入ったクッションを敷き布団6箇所に縫い付け、通常通りに30分間の洗濯した後、50分間乾燥させます。その結果、ダニがどの程度死滅しているかを調査しました。こちらの試験の結果は……、なんとダニが99%も低減しました!
出典:TOSEI|ダニ99%減!布団のダニ・アレルギー対策はコインランドリーが有効です(最終閲覧日:2023年8月14日)
このように、コインランドリーは家で洗濯・乾燥させるよりも効率的にダニを駆除できます。
コインランドリーはダニを一気に駆除して快適に睡眠を取りたい方におすすめの対策方法です。
洗濯に使用できない素材に注意!
以下の素材の布団は、コインランドリーで洗濯や乾燥ができないため注意してください。
使用できない素材の布団にコインランドリーを使うと、素材が傷んでしまいます。
- 羊毛100%
- 真綿
- ウレタン
布団の素材がわからないのであれば、布団の端に付いているタグを確認しましょう。
また、洗えない素材の布団だった場合はクリーニングをするか、他の手段でダニ対策をします。
コインランドリーを利用する手順
コインランドリーで布団を洗濯や乾燥をする際、利用前に下準備が必要な場合があります。
正しく利用するための手順を説明していきますので、コインランドリーに行く前に覚えておきましょう。
- 利用前の下準備をする
- 洗濯機を操作する
- 乾燥機を操作する
- 死骸を掃除機で処理する
手順1:利用前の下準備をする
利用前の下準備は、キルティング加工されていない布団のみおこないます。
キルティング加工とは以下画像のように、布団の間に縫い目がある加工のことです。
キルティング加工がない布団では、下準備を間違えると中にある綿がズレを起こし、布団が傷んでしまいます。
キルティング加工のない布団は画像のような形でヒモで縛り、綿を固定してください。
手順2:洗濯機を操作する
布団の下準備ができたら、以下の手順で洗濯をするだけです。
洗濯にかかる時間は目安として30分程度になります。
- 洗濯機に布団を押し込む
- 洗濯機のフタを閉める
- 布団用のコースを選び、お金を入れて稼働させる
布団の洗濯が終わったら、洗濯機から布団を取り出して乾燥機を使いましょう。
手順3:乾燥機を操作する
コインランドリーの乾燥機を使う手順は以下のとおりです。
布団が完全に乾燥するまでは、目安として60分程度かかります。
- 布団用乾燥機のフタを開け、中にある布団かけを取り出す
- 布団かけに布団をかぶせる
- 下部にあるベルトを使って布団を固定する
- お金を入れて稼働させる
- 乾燥できたら、フタを開けて布団を取り出す(やけどに注意)
また、乾燥が終わった布団を持ち帰る時は、ホコリなどが付かないように注意しましょう。
布団を持ち運ぶためのランドリーバッグや大きいサイズのビニール袋を使えば、キレイな状態のまま持ち帰ることができます。
手順4:死骸を掃除機で処理する
ダニを駆除した後は必ず掃除機をかけ、残った死骸を取り除いてください。
ダニの死骸もアレルギーの元となるので、取り除く必要があるからです。
以下の手順に沿ってダニの死骸を取り除いてください。
- 掃除機のノズルヘッドを取り付ける
- 掃除機の設定を吸引力が最大になるように設定する
- ゆっくり動かしながら布団全体にかけていく
- ノズルヘッドを外し、縫い目の間などの細部を掃除する