「ダニは洗濯しても死なない……」
残念ながらそれは事実です。
ダニは洗濯機でかき回されたくらいで死ぬことはありません。
まれに流されることはあっても大半は生きています。
なんとタオル類にいたっては、約7割のダニが生き残ることがわかっているのです。
参考:環境再生保全機構公式動画チャンネル|ダニ対策法の実践 (ダニ対策の実践5/6)
しかし適切な方法で洗濯すれば、 確実にダニを死滅させ、アレルゲンも徹底除去できますから安心してください。
この記事では以下の3つについて解説します。
- ダニが洗濯で死滅しない理由
- ダニ退治に効果のある洗濯方法
- 洗濯機のダニ対策
「寝具や衣類のダニを完全に除去したい」
そう強く願う方のお役に立てると幸いです。
目次
ダニはふつうの洗濯では死なない
ダニは洗濯機の中で水浸しになっても、死ぬことはありません。
ダニは水中でも皮膚を通して酸素を取り込むことができ、深海に生息する種もいるほど水には強いのです。
また、洗剤入りの水がかかっても死ぬことはありません。
洗濯用の洗剤につけおきされても1週間ほど生存していたという実験結果が報告されています。
さらにダニの足先には吸盤状の部位があり、洗濯物の繊維にガッチリはりついているのです。
洗濯機でぐるぐるかき混ぜても、ダニを洗濯物から引きはがすことはできません。
ダニを死滅させるためのポイントは2つ!
めったなことでは死なない生命力の強いダニにも弱点はあります。
- 熱
- 乾燥
この2つです。
ダニは体の80%が水分でできているため、乾燥にはめっぽう弱いのです。
また高温で乾燥している環境下では、短時間で体の水分がなくなるため、あっという間に死滅します。
そのためダニ対策では、熱と乾燥を利用するのが効果的です。
こちらはダニが乾燥して死滅していく様子です。
最後はカラカラに干からびていきます。
ダニ退治に効果てきめんな洗濯方法
ふつうの洗濯でダニを死滅させることはできませんが、熱と乾燥をうまく活用すればダニ退治は可能です。
ダニは乾燥すれば活動が鈍くなるため、繊維にへばりつくことができなくなります。
繊維から離れやすくなったダニは簡単に洗い流せるのです。
次の手順でダニ退治&除去をしてみましょう。
ここでは、家の中でも特にダニが多い寝具の洗濯を例にして解説していきます。
- ダニを死滅させる
- 掃除機でダニのフンや死骸を吸引する
- 洗濯してダニのフンや死骸を洗い流す
step1:ダニを死滅させる
洗濯の前に、まず熱を加えて乾燥させ、ダニの活動を弱めたり死滅させたりします。
一般家庭で寝具に熱を加えて乾燥させるには、次の2つの道具が便利です。
- 布団乾燥機
- スチームアイロン
もう少しくわしく使い方を解説します。
布団乾燥機
一般家庭用に販売されている布団乾燥機はダニ対策モードがついているタイプがほとんどですから、その機能を使いましょう。
ダニ対策モードは、ダニを退治できるように通常より長い時間をかけて高温で乾燥させるコースのことです。
ダニ対策モードがついていない場合は、設定温度をMaxにして1時間以上乾燥させてください。
厚みのある寝具は、裏返してもう一度乾燥させると効果的です。
寝具の内部や裏側へ避難しているダニもしっかり退治できます。
ダニを効率よく退治するには、部屋をエアコンの暖房で温めておくのもおすすめです。
部屋が暖かければ、寝具の温度がすぐに上がるため、ダニに逃げられる確率が下がります。
ダニ対策に効果のある布団乾燥機は、マットありのタイプです。
ホースのみでマットなしのタイプと比べて、すみずみまで熱風がゆきわたります。
商品名 | 布団乾燥機 |
価格 | 9,778円(税込) |
特徴 | ダニ対策 乾燥マット付き |
すでにマットなし、ホースのみの布団乾燥機をお持ちの方は、頭側から温めたあとに足側からも温めるなど、寝具全面に熱風がゆきわたるよう工夫してください。
スチームアイロン
アイロンがけ可能なタイプの布類は、スチームアイロンによる熱処理が効果的です。
アイロンから出るスチームの温度は100℃以上なので、ダニを秒殺できます。
「アイロンがけOK」「洗濯OK」というマット類はスチームアイロンでダニ退治をしてみましょう。
手順は次のとおりです。
- 部屋を暗くしておく(1時間程度)
- スチームアイロンを(強)に設定する
- あて布をしてスチームを全体にかける
ダニは光を避けて暗い場所へ逃げ込む習性があるため、部屋を暗くしてしばらくすると表面に出てきやすくなります。
加熱に時間がかかるとダニに逃げられてしまうため、スチームアイロンの温度は高温にしておき、一気に熱を加えるのが効果的です。
マットの表面を傷めないようあて布をして、表面をすべらすようにゆっくりスチームをかけていきましょう。
アイロンにスチームがついていない場合は、衣類スチーマーを使うという手もあります。
商品名 | 衣類スチーマー |
価格 | 2,980円(税込) |
特徴 | 軽量コンパクト 毎分12gのスチーム噴射 消臭・除菌 |
※商品価格は2023年4月12日時点のAmazonでの価格を記載
布団のダニ退治の詳細な方法はこちらをご覧ください。
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step2:掃除機でダニのフンや死骸を吸引する
ダニを死滅させたら、掃除機でダニのフンや死骸を吸引しましょう。
生きたダニは繊維から離れないので除機で吸い取ることはできませんが、死骸なら簡単に吸い取れます。
布団1枚あたりの目安は5~10分、ゆっくりと掃除機をかけてください。
掃除機をゆっくり動かせば蓄積したダニのフンもしっかり吸い取れますし、布団生地へのダメージも減ります。
「床を掃除した掃除機を布団に使うのは汚い……」
そう感じる方は布団専用クリーナーを購入しましょう。
専用のものがあれば安心ですね。
商品名 | 布団専用クリーナー |
価格 | 12,980円(税込) |
特徴 | 「パワフルたたき:24,000回転/分」でダニのフンや死がいを含むハウスダストをたたき出し、しっかり吸引。ペットの毛もラクラク掃除! |
※商品価格は2023年4月12日時点のAmazonでの価格を記載
step3:洗濯してダニのフンや死骸を洗い流す
掃除機で吸い取り切れなかったダニの死骸やフンを、洗濯で洗い流しましょう。
ダニの死骸やフンは水溶性ですから洗濯で洗い流せます。
洗濯機で洗濯洗剤を使い、普通コースで洗ってください。
洗濯後はよく乾燥させることが重要です。
湿気が残っていれば再びダニが繁殖してしまいます。
洗濯乾燥機で乾かす、またはコインランドリーの乾燥機を使う、などしてしっかり乾燥させてください。
布団のダニ対策の詳細はこちらの記事もご覧ください。
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洗濯機のダニ対策も必須
生きたダニが洗濯機に入り込めば、洗濯中の洗濯物にダニがうつるおそれがあります。
そのため洗濯機のダニ対策も重要です。
洗濯機内には湿気が多いため、ダニが入り込めば繁殖可能になります。
またダニの住処となりやすいホコリにも注意しなければいけません。
洗濯機のダニ対策では、湿気とホコリをしっかり除去する掃除が欠かせません。
ドラム式洗濯乾燥機の場合
乾燥機能がついている洗濯機の場合、衣類の乾燥をするだけで湿気を防ぐことができます。
洗濯だけで終わらせる場合には、湿気を放置せず洗濯槽乾燥をおこなってください。
また衣類の乾燥では多くのホコリが発生しますから、ホコリ掃除を重点的におこなわなければいけません。
洗濯後には毎回、乾燥フィルターの掃除をおこないましょう。
縦型洗濯機の場合
こまめに洗濯槽掃除をして雑菌の繁殖を防ぐのがおすすめです。
洗濯槽掃除は、洗濯槽洗浄コースを使いましょう。
洗剤は洗濯槽専用クリーナーや市販の塩素系漂白剤が効果的です。
またダニ対策コース、ダニバスターコースなどの設定がある機種は、その機能を利用してください。
縦型洗濯機の場合は、内部の湿気に注意しなければいけません。
湿気はダニのみならずカビや生乾き臭の原因ともなります。
引っ越し・リフォームの際にはプロによるダニ駆除を!
日本の住宅に多いのはチリダニであり、死骸や脱皮殻・フンがアレルギー性気管支ぜんそくの原因物質となることがわかっています。
またチリダニを食べにくるツメダニもいます。
ツメダニは人や動物を刺すことがあるので、存在に気づきやすいかもしれません。
ダニによる被害を未然に防ぐには、プロの手を借りるという手もあります。
また、ダニがどこまで繁殖してしまったのか判断がつかず自分の手に負えないときには、専門業者によるダニ駆除を検討しましょう。
引っ越しやリフォームの際も、プロによるダニ駆除をするのがおすすめです。
ダニはいったん繁殖を始めると家じゅうの布や床・壁にまでも生息範囲を広げますので、はじめが肝心です。
生活110番へご相談いただければ、弊社に加盟する実績のある害虫駆除業者の中からお客様のご希望に沿ったプロをすぐにご紹介いたします。
相談窓口は全国どこでも365日24時間受付可能です。
見積りは無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
ダニ駆除費用相場
「プロのダニ退治はいくらかかる?」
そんな疑問にお答えするために、弊社加盟店の駆除実績から相場を算出しました。
その結果、ダニ駆除1件の相場は77,841円となりました。
価格帯ごとの割合をまとめたのが以下のグラフです。
「高すぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、4万円未満で済む方が約4割です。
高額な費用を請求されるのは、複数のお部屋や家・施設全体のダニを駆除する場合が多いです。
1部屋で10万円に達するような高額な事例は少ないのでご安心ください。
ダニの駆除は、害虫駆除業者に依頼すればやってもらえますが、依頼すると決めたらすぐに予約をしておくことが重要です。
害虫が多く発生する季節には需要が高まるため、駆除業者がなかなか見つからないこともあるからです。
とはいえ「どこの業者でもよい」というわけにはいきません。
業者比較をしたい場合は早めに問い合わせて、まずは見積りを出してもらうのがおすすめです。
一般的に見積りは無料なのでご安心ください。
まとめ
ダニは水中でも生きられるため、ふつうの洗濯では死にません。
加えて足には強い吸盤がついているため、洗濯後も洗濯物にはりついたままなのです。
一方でダニは熱や乾燥に弱いため、乾燥機やアイロンなどをうまく併用して死滅させるのが手っ取り早いです。
ただしダニの死骸やフンはアレルゲンとなりますから、しっかり落としておく必要があります。
ダニを死滅させ、徹底除去するためには次のような手順で洗濯をしましょう。
- 布団乾燥機やスチームアイロンでダニを死滅させる
- 掃除機や布団専用クリーナーでダニの死骸やフンを吸引する
- 洗濯機で洗う
ダニが好む環境は湿気のある場所なので、とにかく湿度を下げるために湿気を除去する工夫が必要です。
洗濯のあとは、湿気を残さないようしっかり乾かしてくださいね。
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