ダニの死滅温度は60℃以上!湿度も下げればさらに効果的に駆除できる

2023.3.8

ダニの死滅温度は60℃以上!湿度も下げればさらに効果的に駆除できる

ダニの被害に遭いたくない方は、普段から布団を天日干ししたり掃除機で吸入したりなど、さまざまな対策をおこなっているのではないでしょうか。しかし、そういった対策をしたのにもかかわらず痒みなどの症状が出る場合は、正しく駆除できていない可能性があります。

ダニは高い温度に弱く、60℃以上で死滅するといわれています。この記事では、そんなダニの弱点をついた効率のよい駆除方法についてご紹介しています。布団を高温にできる方法や効果的な予防・対策を知り、快適な生活を送りましょう。

繁殖しやすい温度と場所

ダニは温度のほかに、3つの条件が揃うと繁殖を始めるといわれています。それは「湿度が60~80%」「エサが豊富にある」「産卵場所がある」という条件です。その条件のなかで温度が25~28℃、湿度が70~80%になっていると大量発生するといわれています。

この条件は布団が満たしやすくなっています。人間の体温で温められ、寝ている間に出る汗により湿度も高められます。ダニの被害を抑えるためにも布団は頻繁にお手入れをした方がいいでしょう。しかし、実は洗濯や天日干しではダニを十分に駆除することはできないのです。一体それはなぜなのでしょうか?その理由を次の項目でご紹介します。

ダニの死滅温度とよくある対策の効果

ダニ対策には、いろいろな方法があります。よく聞くダニ対策は、果たして本当に効果があるのでしょうか。ダニが死滅する温度や対策との効果の違いを確認してみましょう。

死滅する条件

ダニは、乾燥や高温が苦手な生き物です。ダニの死滅温度は60℃以上といわれているので、それ以上の高温状態になれば、ダニを死滅させることが可能になります。また、多湿を好むダニは、湿度が55%以下のような環境下では生きられないともいわれています。

天日干し

ダニの死滅温度とよくある対策の効果
この対策は多くの人がおこなっていますが、天日干しでダニが死滅することは、ほぼないといわれています。天日干し自体には布団の乾燥や殺菌効果は望めるものの、60℃以上の高温に達することが難しいので、ダニを死まで追いやることができないのです。

また、天日干しは、布団の奥や裏側には太陽の光が当たらないため、ダニはそのような場所に隠れて身を守ります。途中で布団を裏返しても、また反対側に逃げていくので効果はあまり見られないようです。

丸洗い

布団の丸洗いは、ダニがいなくなるのではないかと思われがちですが、丸洗いで駆除することも難しいといわれています。ダニは、手足が滑らないように鋭くなっており、布団の繊維などに一度しがみついたらなかなか離れません。そのため、丸洗いするだけでは生きているダニを駆除することは難しいのです。

しかし、丸洗いは生きているダニには効果があまりありませんが、ダニアレルギーのもとになる死骸やフン、餌となる人間のフケやアカを洗い流す効果は十分に望めます。丸洗いすることによって、ダニが住みにくい環境をつくることはできるでしょう。

布団たたき・掃除機

天日干しをして取り込む際に、布団をたたいてほこりやダニを落としている人も多いのではないでしょうか。しかし、布団たたきは逆効果といわれています。布団をたたくことでダニの死骸やフンなどが粉砕されるだけでなく、その衝撃で舞ってしまうのです。

その粉砕したダニの死骸やフンを体内に吸入してしまうと、ダニアレルギーの原因となります。布団を取り込んだ後は、しっかり掃除機を使って吸い込みましょう。

また、生きたダニは、布団たたきや掃除機でも取り除くことが困難といわれています。前述したその鋭いツメで、布団の繊維にがっしりとしがみついていて、なかなか取り除くことができないのです。生きたダニは高い温度で死滅させることで、取り除くことが可能です。

車内に放置

真夏の時期の車内は、50℃以上になるといわれています。そんな車内に布団を広げて干すことで、ダニを死滅させることができます。取り入れた後は、しっかり掃除機で吸い取りましょう。しかし、この方法は夏場の暑い時期に限られるというのと、天気に左右されやすいといった点から、実用的に使える方法とはいえないかもしれません。

効果的なダニ駆除方法

よく耳にするダニ対策のなかには、あまり効果が期待できないものもありました。それでは、ここからは生きたダニでも駆除できる、効果的なダニ駆除方法について確認していきましょう。目に見えないダニを効率よく退治して快適な環境をつくるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

布団乾燥機

布団を温めることができる布団乾燥機は、手軽にダニ対策ができるといわれています。使用する際は、布団全体に熱がいきわたるようにしましょう。そうすることで、効果的にダニを退治することが可能になります。

布団乾燥機には、そのままノズルを布団に入れて使用するタイプと、敷布団と掛け布団の間にマットを挟んで温めるタイプの2種類があります。

ノズルタイプは、設置が簡単で手間がかかりませんが、構造上どうしても局所的な温めになってしまいます。布団全体のダニ駆除を考えるなら、数回に分けて作業を進めていく必要があるでしょう。

一方のマットタイプの布団乾燥機は、マットを通じて温風を送るため、布団全体を温めることができます。マットを敷布団で包み込むように折り曲げ、掛け布団を敷布団に被せるようにしてから布団乾燥機を起動させると、1時間ほどでダニを死滅させることができるでしょう。

ただし、ノズルタイプと比べて設置には手間がかかってしまいます。そのため、頻繁にダニ駆除をおこないたい方からすると、作業自体が少し面倒に思えてくるかもしれません。

双方のメリット・デメリットを把握し、ご自身にとって最適な商品を選んでみてはいかがでしょうか。

コインランドリーの乾燥機

効果的なダニ駆除方法
コインランドリーの乾燥機は、手軽に高温の環境をつくることができる場所です。通常の乾燥機で約85℃、高温乾燥機ならば80℃~120℃まで温度が上昇します。ダニの死滅温度まで簡単に上昇させられるコインランドリーの乾燥機は、ダニ駆除として非常に効果的といえるでしょう。

大きな布団は、家で洗濯・乾燥させるのが困難なものなので、利用してみてはいかがでしょうか。

駆除だけでは不十分!アレルギー対策

ダニを高い温度で死滅させた後は、しっかりとアレルギー対策をおこないましょう。駆除しただけでは、ダニの被害にあってしまう場合があります。

ダニアレルギーの原因

ダニアレルギーは、原因となるアレルゲンの除去をおこなう必要があります。アレルギーの原因となっているのは、ダニの死骸やフンなどです。これらを体内に吸入してしまうことで、アレルギー症状を引き起こします。

駆除後のお掃除

駆除後のお掃除

ダニの死骸やフンなどのアレルゲンは、掃除機で取り除いていきます。掃除機をかけるときは、1平方メートル30秒を目安に、ゆっくりとかけていきましょう。アレルゲンを掃除機で吸い取って布団をきれいにしておけば、アレルギーの発症を抑えることにつながるはずです。

秋冬の対策

ダニは、ジメジメしている梅雨の時期に繁殖するイメージがあるかもしれませんが、秋や冬にもダニの被害を受ける場合があります。秋は、梅雨から夏にかけて繁殖したダニのフンや死骸が増えている時期です。

秋ごろにアレルギー症状があらわれる人が多いのは、それが原因でしょう。そのため、夏が終わったからと油断せず、掃除機でしっかりと掃除をしましょう。

冬場は、暖房器具や加湿器を使うことで、繁殖時期と同じ環境をつくり上げてしまうことがあります。人が過ごしやすい温度は、ダニにとっても快適な温度と思った方がよいかもしれません。湿度は50~60%を保ち、換気をして風通しのよい環境をつくることも意識しておきましょう。

室内の環境によっては、ダニの卵がかえってしまい増殖してしまうおそれもあります。秋や冬もダニが発生する可能性は十分にあるので、掃除・換気といった対策をしっかりとおこなうことが大切です。

また、寒い時期の布団にもダニが潜んでいることは考えられるので、布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機などを活用してダニ対策するとよいです。「ダニは高い温度に弱い」という弱点をうまく活かし、徹底したダニ対策で被害を受けないようにしましょう。

プロに任せて安心!業者の選び方

ダニの対策は自分でもできますが、対策できることが限られてきます。「自分で対策してもアレルギーの反応が出てしまう」などの悩みが続く場合は、業者に相談することも視野に入れてみてください。

業者に頼むメリット

プロに任せて安心!業者の選び方

業者に任せることで、繁殖したダニの退治をスムーズにおこなってくれるでしょう。業者は、ダニの死滅温度に対応した機器専用の薬剤を持ち合わせており、より確実なダニ駆除をおこなってくれます。自分では駆除しきれない場合などは、依頼してみるのもよいかもしれません。

よい業者の選び方

よい業者は、工事や料金の詳細がしっかりと書かれている見積りをだしてくれたり、小さな疑問にも親身になって受け答えしてくれたりするものです。もしそういった業者が見当たらない場合は、弊社のサービスをご利用ください。ご希望に沿った業者をご紹介・派遣いたします。

まとめ

ダニは高い温度に弱い生き物です。対策として洗濯や天日干しが良くあげられますがダニの駆除としては不十分で、ダニを繁殖しづらくさせるだけに留まります。

そのため、コインランドリーの乾燥機や布団乾燥機で高温の環境をつくり、生きたダニまでしっかりと駆除しましょう。

また、自分で対策をしても効果がない場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。業者には、ダニを退治する機器や薬剤が揃っています。業者に依頼することで、ダニの被害からあなたを守ってくれるでしょう。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

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ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
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