「ダニの混じった小麦粉を食べたせいで重体に」というニュースを見てしまったら、「家で保管している小麦粉は大丈夫なのか」と不安になってしまうのではないでしょうか。しかし、小麦粉のなかにダニがいるかどうかを確認しようとしても、ダニは小さいから肉眼では見つけにくく、いないと断定することは難しいかもしれません。
今回は、小麦粉とダニを見分ける方法をご紹介します。深刻な症状に陥る危険性があるダニがいなくなれば、安全に食事をすることができるでしょう。
目次
ダニ入りの小麦粉を食べるとアレルギー反応が起こることがある
ダニの死骸やフンが入った小麦粉を食べると、アレルギーの症状が出ることがあります。小麦粉とダニの見分け方を見るまえにダニがなぜ小麦粉のなかで生息するのか、またダニを食べてしまうとどのようなアレルギー反応が出るのかをご説明します。
小麦粉のなかでもダニは繁殖する
ダニはクモと同じ仲間に属しており、種類はさまざまです。なかでも小麦粉に潜むダニのほとんどは2種類、コナヒョウヒダニとケナガコナダニです。
ダニの身体は大きくても0.5㎜程度で、小麦粉の袋ような狭い場所を好みます。ダニはベッドやカーペットなどに多く生息しますが、そこからはって小麦粉のなかに入り込むのです。
また、ダニは人間の皮膚から出るアカやフケをエサにしますが、小麦粉も食べます。キッチンの引き出しや収納庫など、家のなかに小麦粉がある場所は、温度や湿度がダニにとってちょうど活動しやすいことが多く、そのような場所はダニが過ごしやすいのです。
そしてダニは、小麦粉のなかに一度潜むと、たった1日でも大量に発生してしまいます。小麦粉のような狭い場所は身を潜めやすく、産卵をするのに格好の場所であるためです。
ダニ入りの小麦粉を食べたときに起こる問題
生きているダニに噛まれると、全身の紅斑、じんましん、かゆみなどを引き起こします。そして、ダニを食べてしまうこともアレルギーの原因になってしまい、腹痛、下痢、ぜん息の症状が出てしまうのです。
被害がひどいものでは、命の危険にかかわることもあるのです。呼吸困難や意識障害などアナフィラキシーショックという状態を引き起こすこともあります。
小麦粉以外にもホットケーキミックス粉やお好み焼き粉などのいわゆる他の「粉もの」も繁殖しやすいのです。海外では、粉食品を食べてアレルギーが発症することを「パンケーキシンドローム」と呼んでいます。
小麦粉とダニを見分ける方法は動きと色に注目すること
ダニが入った小麦粉を使わないために、小麦粉とダニの見分け方について見ていきましょう。一見まったく区別がつかないのですが、よく観察するとダニの動いている様子がわかることがあります。
小麦粉とダニの見分け方
ダニの大きさは約0.5㎜でかなり小さいので、肉眼では見るのは大変むずかしいです。そのうえ、ダニの身体は白いので、小麦粉のなかにいても区別がつかないのです。
そこで、黒い食器を使うと、見分けやすくなります。小さじ1杯の小麦粉を、黒い食器のなかに入れます。潜り込んでいることもあるので、表面だけではなく、奥からもすくってみて確認してください。もし小麦粉のなかにダニがいれば、小麦粉が動いて見えます。
不安なら常温で一ヶ月以上保存したものは捨てる
小麦粉は賞味期限が長い食品ですが、開封後は早めに、できれば一ヶ月以内に使い切りましょう。不安であれば、一ヶ月以上経過したものは廃棄することをおすすめします。次回からは捨ててしまうことがないように、一ヶ月以内に使い切れる容量を選ぶとよいでしょう。
保管方法を工夫してダニの繁殖を予防しよう
小麦粉を買ってきた袋のままで保管している方も多いようですが、あまりよい方法とはいえません。小麦粉とダニの見分け方がわかっても、保管方法が適切でなければ、ふたたびダニが発生してしまいます。これから述べる温度と湿度に注意して、保管しましょう。
冷蔵庫・冷凍庫での保管方法
ダニは20度以下の温度、50%以下の湿度で活動が弱くなります。冷蔵庫のなかは4℃、湿度は50%未満に保たれていますので、小麦粉を保管するのに最適といえるでしょう。ただし、冷蔵庫は野菜など水分を含むものも保管する場所ですので、密封容器に入れて湿気が入らないようにしてください。
冷凍庫も温度湿度がともに低いため、小麦粉の保管に適しています。ただし、小麦粉の出し入れによって温度差が生じると、結露がついてしまいます。湿気を含んでしまうとダニが発生しやすいので、小麦粉を使ったあとはすぐに冷凍庫に戻すようにしましょう。
常温での保管方法
ダニが好む25℃以上、60%以上の湿度の環境にならなければ、常温での保管もよいでしょう。密封容器に入れて、さらに乾燥材を入れると、湿気が入りづらくなります。
小麦粉を保管するときに多いのが台所のシンクやコンロ下の戸棚ですが、けっして入れないようにしてください。シンクはお湯を流すとシンク下や配水管が温まるので、戸棚の温度や湿度が上がりやすくなるからです。
ダニは小麦粉以外にもいろいろな場所で繁殖する
小麦粉とダニの見分け方を知って、ダニの発生を防ぐことは大切です。ただし、いちど小麦粉のなかに発生してしまうと、他のいろいろな場所にもダニがいるおそれがあるのです。もし小麦粉のなかにダニを発見したら、次の場所についてもダニの存在を疑ってみる必要があります。
小麦粉以外の食品にもダニは繁殖する
小麦粉以外にもホットケーキミックス粉やお好み焼き粉も繁殖しやすいです。旨味成分や糖分が含まれた、砂糖、ドライフルーツ、味噌、かつお節、チョコレートなどをエサにします。また、ダニはタンパク質も好むので、チーズにも住み着いてしまうのです。
キッチン以外の場所でもダニは繁殖する
ダニは人間の皮膚からはがれ落ちるアカやフケなどもエサにします。毛足が長いカーペットはアカ、それに湿気がたまりやすく、ダニが繁殖をしやすい場所です。畳の網目などのすき間にも潜みやすいのが特徴です。
小麦粉にいたダニがやがて畳やカーペットに移動すれば、さらに繁殖が広まります。こうなれば家中にダニが住み着いている危険性があります。小麦粉のなかのダニが大きく動いているようであれば、家のなかのダニ駆除について、業者に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ダニは小麦粉などの狭いすき間に入り込み生息します。ご紹介した小麦とダニの見分け方でぜひいちど確認してみてください。
小麦粉以外にもエサとする食品がありますので、保存には十分にお気を付けください。温度と湿度に注意して、ダニが好む環境に小麦粉を置かないようにしましょう。
小麦粉にダニがいた場合、いずれは、畳やカーペットへと移動して産卵するおそれがあります。小麦粉からダニが見つかったら、家全体にダニが生息していることが疑われます。業者に家のダニの駆除をしてもらうことも検討してみてください。
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