家の中でゴキブリを発見してしまったときにはすぐに撃退するのはもちろんですが、「しっかり戸締りはしているのに、いったいどこから入ってきたんだ?」と気になりますよね。
今後の侵入を防ぐために対策をしようにも、侵入経路がわからないとどこをどうすればよいのかわかりませんね。
ゴキブリは家の外部から、あらゆる場所を経由して家の中に侵入してきます。
大きく分けると、以下の4パターンです。
- 屋外から玄関、窓、ベランダなどを通って侵入
- 下水道からキッチンやお風呂の排水口を通って侵入
- アパートやマンションの他の部屋や共用部から侵入
- ダンボールや衣服、観葉植物にくっついて侵入
このコラムではあなたが的確に対策をできるように、家の中で考えられる侵入経路をもれなく解説しています。
侵入を防ぐ対策も詳しくご紹介していますので、このコラムを読めば二度とゴキブリが発生しない安心の家が手に入りますよ。
また、当サイト【生活110番】では、ゴキブリの無料調査を実施(※)している害虫駆除業者をご紹介しています。
プロは技術と経験を活かして家のすみずみまで徹底的に調査し、侵入経路を特定してくれます。
「侵入経路がどうしてもわからない!」「もっと完璧に対策したい!」というときはぜひお気軽にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。
目次
屋外からのゴキブリの侵入経路
住宅に侵入してくる最も一般的なゴキブリは、クロゴキブリという種類です。
クロゴキブリはもともと屋外に生息する種類で、森林や公園、街路樹など身近な場所にたくさん生息しています。
普段は木のうろや割れ目、落ち葉の下、コンクリートの隙間など、身を隠せる暗くて狭い場所を好んで生活するのが特徴です。
そして、このような暗くて狭い場所は人間の住宅内にもたくさんあります。
そのため侵入口さえれば、エサや繁殖場所を求めてゴキブリが家の中に入ってくるのはごく自然のことなのです。
屋外からゴキブリが家の中に入ってくる侵入経路は、おもに以下のような箇所が考えられます。
- 玄関や窓などの出入口
- ベランダのエアコンや観葉植物
- 換気扇や通気口などの開口部
- 床下やシンク下の隙間
それぞれ詳しく解説します。
玄関や窓などの出入口
私たちにとっての出入口となる玄関や窓は、ゴキブリにとっても侵入口になります。
開いているドアや窓があれば、ゴキブリは地面を這ったり壁をよじ登ったりして難なく入り込むのです。
戸締りをしていても、玄関ドアには経年劣化などによって上下や側面に隙間ができていることがあります。
ドアに付いている郵便受けの穴も、侵入口になります。
玄関からの侵入は地上に接している戸建て住宅だけでなく、マンションやアパートの高層階でも起こります。
ゴキブリは私たち人間と同じように階段やエレベーターを使って、高層階の玄関までたどり着くのです。
また、窓は網戸を閉めていても、網戸とサッシの間にあるわずかな隙間を通り抜けることもあります。
クロゴキブリは多少の距離なら飛翔する能力があるので、まれに近くにある樹木や建物から2階以上の窓へ飛び込んでくることもあります。
2階以上の部屋だからといって夏場に玄関ドアや窓を開放しておくと、ゴキブリの侵入を許すおそれがあります。
こまめな戸締りを心がけるとともに、隙間をふさいだり予防グッズを使ったりして侵入を予防しましょう。
詳しくはこのコラムのゴキブリを侵入させない対策方法をご覧ください。
ベランダのエアコンや観葉植物
住宅のベランダはゴキブリにとって非常に快適な場所です。
外から入り放題であるうえ、エアコンの室外機や観葉植物、ゴミや不用品など雑多に物が置かれていることが多く、隠れやすいからです。
そのためゴキブリは外壁や雨どいなどを伝ってベランダへ侵入します。
ベランダから室内への侵入経路で多いのは、エアコン室外機の周辺です。
室内機から出る水分が排出されるドレンホースは地面に接していることが多く、ゴキブリが入り込みやすい場所です。
室外機からの配管を通すために壁に開いている穴の部分に隙間があると、ここも侵入口になります。
ドレンホースには専用のキャップを取り付けたり、壁の隙間はふさいだりといった対策をしましょう。
詳しくはエアコンからのゴキブリ侵入対策の記事もご覧ください。
また、ベランダで育てている植物の鉢やプランターの下にゴキブリが隠れていることもよくあります。
鉢の下は暗くて狭く、日当たりのよいところに置かれることが多いので暖かく、水やりによって定期的に飲み水も供給される、ゴキブリにとって絶好のすみかなのです。
ゴキブリやその卵が隠れている鉢を温度調節や手入れのために室内に入れることで、ゴキブリが入り込んでしまいます。
室内に入れる前には駆除剤を使用したり、日頃から虫除けの忌避剤を使用したりといった対策が必要です。詳しくは観葉植物からのゴキブリ侵入対策の記事もご覧ください。
換気扇や通気口などの開口部
換気扇、通気口などもともと穴が開いている箇所は四六時中屋外に開けているので、やはりゴキブリも入ってきやすい場所です。
外壁に面していない位置の換気扇も換気ダクトで屋外に通じているので、ダクトを通ってゴキブリが侵入してくる可能性があります。
特にキッチンの換気扇は、調理中に発生する蒸気や油が換気扇に集まって油汚れとしてこびりつき、ゴキブリが好む匂いを放って引き寄せます。
ゴキブリの好む暖かくて湿気の多い環境になりやすいお風呂や洗面所、トイレの換気扇も、侵入されやすい箇所です。
これらの換気扇を使っている最中はゴキブリも侵入できませんが、ゴキブリはおもに夜間に活動するので、使っていないすきをついて侵入してくるのです。
換気のためについている床下や居室の通気口からも、ゴキブリが侵入してきます。
特に床下は暗くて湿っているため、ゴキブリが好む環境です。
換気扇や通気口にカバーを取り付けるなどして、侵入を食い止めましょう。
詳しくは換気扇や通気口からのゴキブリ侵入対策の記事もご覧ください。
床下やシンク下の隙間
床下の通気口などから家の床下に侵入したゴキブリは、次いで床下収納や床下へ通じる点検口などから室内に侵入するおそれがあります。
キッチンや洗面所のシンク下の排水管や給水管の回りに隙間がある場合も、床下からの侵入口になります。
床下からつながる点検口や排水管などに隙間がある場合は、ふさぐ対策が必要です。
詳しくはこのあとのゴキブリを侵入させない対策方法をご覧ください。
下水道からのゴキブリの侵入経路
ゴキブリは森林や公園など自然の場所だけでなく、人間の作った下水道の中にも生息しています。
いつも暗くて水分が豊富にある下水道は、ゴキブリが住みやすい場所なのです。
下水道に住むゴキブリたちは、以下のような経路で私たちの家に侵入することがあります。
- キッチンやお風呂などの排水口
- 家回りの排水溝
それぞれ詳しく解説します。
キッチンやお風呂などの排水口
キッチンや洗面所のシンク、お風呂、洗濯機置き場などにある排水口は、当然ながら下水道につながっています。
ゴキブリは下水道から排水管を這い上がってきて、キッチンなどの排水口までたどり着いて侵入してくることがあります。
一般的に排水口には、下水道にいる害虫や悪臭が室内に上がってくるのを防ぐために封水トラップといって、水がたまるようになっている部分があります。
封水トラップにたまっている水がフタの役割をしているのです。
しかし、ゴキブリはそもそもこの封水トラップを潜り抜けてしまうおそれがあるのです。
実際に、一般的な封水トラップの深さである5cmのトラップをゴキブリが通過した実験データがあります。
ワントラップを模した実験装置を用いた実験で、クロゴキブリとチャバネゴキブリは日本工業規格や建築基準法に定められた封水深5cmを通過した。5cmの深さではゴキブリ類の侵入は阻止できないことが明らかとなった。このため、排水管経由を経由したゴキブリ類の侵入対策には、別の方策を併用する必要があると考えられた。
引用:『封水トラップの害虫侵入防止能力に関する検証』三浦大樹、田近五郎(2009)
最終閲覧日:2023年3月7日
頻繁に使用するキッチンシンクの排水口などからも、ゴキブリが侵入してくる可能性はゼロではありません。
排水口カバーを取り付けるなどの対策をしましょう。
家回りの排水溝
雨水を排水するためにお庭や駐車場などに設置されている排水溝や雨水マス、周辺の道路にある側溝は、下水道と同様にゴキブリが住み着きやすい場所です。
排水溝からはい出てきたゴキブリが庭や床下、外壁を通って家に侵入してくる可能性があります。
特に落ち葉やゴミなどがたまっているとゴキブリが住み着きやすいので、家回りの排水溝はこまめに掃除をしておくのがおすすめです。
ちなみに、ゴキブリを駆除、予防しようと排水口や排水溝に殺虫剤を大量に散布するのは避けましょう。
排水口や排水溝は最終的に下水処理施設や河川につながっているので、殺虫剤を大量に流すと水質汚染になるおそれがあります。
下水道処理場は微生物によって水をきれいにしています。
殺虫剤の成分が流れてくると、微生物たちも殺してしまう原因になり、下水道処理場で水をきれいにすることが出来なくなります。引用:下水道を利用する皆様へ|島根県
最終閲覧日:2023年3月7日
道路の側溝や雨水ますにペンキ、油、殺虫剤、洗濯排水などを流さないでください
引用:道路側溝に汚水などを流さないでください | 多摩市役所
最終閲覧日:2023年3月7日
下水道や排水溝に生息するゴキブリをすべて駆除するのは不可能なので、家に侵入させない対策をするのが得策です。
詳しくは、排水口や排水溝からのゴキブリ侵入対策の記事もご覧ください。
他の部屋や建物からのゴキブリの侵入経路
マンションやアパートなど集合住宅では、隣や上下階の部屋や共用部分で発生しているゴキブリが自分の部屋に移動してくることもあります。
戸建て住宅でも、近接する建物にゴキブリが大量に発生していると自分の家にも侵入してくることが考えられます。
周辺の部屋や建物からの侵入経路には、おもに以下の3ヵ所が考えられます。
- 雨どいや配管スペース
- 飲食店やホテルなどの食品を扱う施設
- 空き家や工事中の建物
それぞれ解説していきます。
雨どいや配管スペース
集合住宅でのゴキブリ侵入経路としてよくあるのが、雨どいや排水管、換気扇ダクトなどの配管スペースです。
ベランダに設置されている雨どいは上下の階とつながっているので、他の部屋に住み着いているゴキブリが雨どいを伝って自分の部屋に侵入してくる可能性があります。
雨どいは最終的に地上の排水溝へつながっているので、排水溝からゴキブリが這い上がってくることも考えられます。
また、玄関の横や部屋の内部にある配管スペースは、集合住宅のなかでもゴキブリが住み着きやすい場所です。
配管スペースの隙間から天井裏や換気扇ダクトなどを通って、ゴキブリが上下の部屋へ移動する可能性もあります。
このようにマンションにはゴキブリが侵入するルートが多数存在するので、高層階だからといってゴキブリが出ないということはありません。
マンションなどの集合住宅でも、戸建て住宅と同様のゴキブリ対策が必要と考えましょう。
詳しくはマンションのゴキブリ侵入対策の記事もご覧ください。
飲食店やホテルなどの食品を扱う施設
飲食店、スーパー、コンビニなどの食品を扱う施設には生ゴミや油汚れなどゴキブリの好む食糧が豊富にあるため、ゴキブリが発生しやすいです。
そのため、1階部分などが店舗になっているマンションの場合、最初に店舗にゴキブリが発生し、そのゴキブリが部屋まで広がってくることがあります。
また、家の近くに飲食店などがあったり、ホテルや病院など食事を提供する施設があったりする場合も、そこからゴキブリが移動してくるおそれがあります。
食品を扱う施設ではゴキブリの発生は死活問題になるため、大規模な害虫駆除をおこなうことがあります。
害虫駆除によって施設から追い払われた大量のゴキブリが、自分の家まで逃げ伸びてくる可能性もあるのです。
飲食店などに発生するゴキブリはチャバネゴキブリという、繁殖力が強く駆除が難しい厄介なゴキブリであることが多いため、特に厳重な対策が必要です。
詳しくはチャバネゴキブリの特徴と対策の記事もご覧ください。
空き家や工事中の建物
マンションの近くの部屋や近接した戸建て住宅が空き家になっている場合、そこにゴキブリが発生していることがあります。
空き家の住宅は劣化によってゴキブリが侵入しやすい環境になっていることがあります。
さらに持ち主がいないためゴキブリの発生に誰も気付かず、内部で繁殖して増えてしまうこともあるのです。
また、空き家になっていた住宅に新しい入居者が入るときには、業者が入って害虫駆除やハウスクリーニングをおこなうことがあります。
その住宅にゴキブリが住み着いていた場合、すみかを追われて自分の家に移動してくることもあり得ます。
同じ理由で、解体や改修工事をしている住宅がある場合も要注意です。
工事によってそこに住めなくなったゴキブリが、自分の家に移動してくるおそれがあります。
外部からの侵入を防ぐ対策をしておきましょう。
このあとのゴキブリを侵入させない対策方法でも詳しく解説します。
人を介したゴキブリの侵入経路
ゴキブリのほうから家の中に侵入してくるだけでなく、意図せず私たち自身が持ち込んでしまうこともあります。
人を介してゴキブリが侵入する代表的なパターンは、以下の点です。
- ダンボール箱などの荷物
- 人の衣服
それぞれ見ていきましょう。
ダンボール箱などの荷物
地面に置いていた荷物にゴキブリが侵入し、そのまま家に持ち帰ってしまうことがあります。
特にスーパーなどでもらった使用済みのダンボール箱には、ゴキブリの卵や幼虫が付着していることがあります。
ダンボールは中が狭い空洞になっていて保温性も高いため、ゴキブリが好んで住み着き、卵を産み付けることも多い場所です。
特に食品関連の商品が入っていたダンボール箱にはゴキブリが付着している可能性が高いので、早めに処分しましょう。
人の衣服
特に食品関連の仕事をしている人や公園など屋外で仕事をする人の場合、仕事中に靴の中や衣服のポケット、ズボンやシャツの折り返しの中などにゴキブリやその卵が入り込み、家に持ち込んでしまうがあります。
また、靴箱やクローゼットなど靴や衣服をしまっておく場所は暗くて湿気がたまりやすく、ゴキブリが過ごしやすい環境になっています。
ゴキブリが付着した衣服をそのまましまうと、すぐにゴキブリが住み着いて繁殖してしまうおそれがあるのです。
帰宅時には衣服や靴を入念にチェックするのがおすすめです。
ただ、毎日全身をチェックするのは大変ですし、ゴキブリの幼虫はとても小さいので見落とすこともあります。
ゴキブリを侵入させない対策だけでなく、家の中を侵入したゴキブリが生息しにくい環境にしておくのも重要な対策です。
詳しくは次章のゴキブリを侵入させない対策方法で解説します。
ゴキブリを侵入させない対策方法
ゴキブリの侵入経路がひととおり把握できたら、それぞれに対策をしてゴキブリの侵入を防ぎましょう。
効果的なゴキブリ対策は、以下の3つを並行しておこなうことです。
- 侵入口をふさぐ
- ゴキブリ予防グッズを使う
- ゴキブリが好まない環境を作る
それぞれ詳しく解説していきます。
入口をふさぐ
ゴキブリの出入り口になっている箇所を物理的にふさいでしまえば、ゴキブリは入ってこられなくなります。
侵入口をふさぐのに役立つグッズをいくつかご紹介します。
- ドアや窓周辺の隙間には隙間テープ
- 排水口には排水口カバー
- エアコンのドレンホースにはホースキャップ
- 配管周りや外壁の隙間には補修パテ
- 換気扇や通気口には換気扇フィルター
※価格はすべてショッピングサイトAmazonに掲載されている2023年3月7日時点の本体価格(税込)です。
ドアや窓周辺の隙間には隙間テープ
貼り付けることで簡単に隙間をふさげる隙間テープには、形状にいくつか種類があります。
玄関ドアや窓の戸当たり部分など挟み込むような部分には、スポンジタイプの隙間テープを使えばピッタリと密着して隙間をふさぐことができます。
隙間テープD型ブラウン 3m×2本 799円
窓のレール部分や窓サッシと網戸の間など横方向の動きがある箇所には、起毛が付いているモヘアタイプを使うと、動きに合わせて隙間をカバーしてくれます。
槌屋網戸用隙間モヘアシール 351円
排水口には排水口カバー
排水管から這い上がってくるゴキブリが排水口から出てくるのを防ぐために、カバーを取り付けましょう。
キッチンなど頻繁に使う箇所の排水口には、設置したまま水を通せるゴミ受けタイプがおすすめです。
ゴキブリが通れないよう、できるだけ穴の小さなものを選びましょう。
ステンレス製シンクゴミ受け 8cm 592円
排水ホースがある洗濯機の排水口用に、ホースの形に切れ目が入った専用のカバーもあります。
コモライフ 排水口カバーフィルター 3枚入 741円
エアコンのドレンホースにはホースキャップ
エアコンのドレンホースは完全にふさぐとエアコンからの排水ができなくなってしまうので、水は通しつつゴキブリを防ぐ必要があります。
ドレンホースの先端に取り付ける専用の防虫キャップがおすすめです。
TASCO 防虫ドレンキャップ 2個入 184円
また、ストッキングや水切りネットなど、水を通す程度の網状のものをかぶせておくという方法もあります。
いずれも水やホコリがつまるとエアコンの故障の原因になりますので、様子を見ながら使用しましょう。
配管周りや外壁の隙間には補修パテ
エアコンの配管の導入部分、キッチンなどのシンク下配管の隙間、基礎部分や外壁のひび割れなどは、補修用のパテという粘土のような資材を使えば埋めることができます。
セメダイン 不乾性充てん材 すきまパテ 白 352円
換気扇や通気口には換気扇フィルター
換気扇や通気口は空気が通らないといけないので、専用のフィルターでカバーしましょう。
上からかぶせたり貼り付けたりすれば簡単に取り付けられる商品がたくさんあります。
かんたん換気扇カバー (フィルター5枚付き) 858円
東洋アルミ パッと貼るだけホコリとりフィルター 換気扇用15cm 2セット 610円
ゴキブリ予防グッズを使う
ホームセンターやドラッグストアなどで販売されているゴキブリ対策グッズを使えば、ゴキブリを寄せ付けないようにしたり、侵入してきたゴキブリをいち早く駆除したりすることでゴキブリの発生を予防できます。
ゴキブリ対策グッズにはいろいろな種類がありますが、特に侵入を防ぐ対策としておすすめなのは以下の種類です。
- 忌避剤
- 予防スプレー
- 毒エサ
※価格はすべてショッピングサイトAmazonに掲載されている2023年3月7日時点の本体価格(税込)です。
忌避剤
忌避剤は、ゴキブリの嫌う匂いを発してゴキブリが自ら寄り付かないようにするグッズです。
殺虫成分などは含まれていない商品がほとんどなので、ペットや小さな子どものいる家庭で使うのにおすすめです。
ナチュラス 天然ハーブのゴキブリよけ 564円
キッチンやお風呂などのゴキブリが好む環境になりやすい場所、玄関や窓の周辺などゴキブリの侵入口になりやすい場所に設置しておくことで、ゴキブリの予防になります。
また、ゴキブリはミントなどのさわやかなハーブの香りを嫌う性質があり、多くの忌避剤にはハーブの成分が使われています。
そのため、ハーブの苗を育てるのはもちろん、ハーブのアロマオイルを炊いたり、調味料や紅茶用に乾燥されたハーブを置いたりすることでもゴキブリ忌避効果が望めます。
詳しくはゴキブリの嫌いな匂いの記事をご覧ください。
予防スプレー
ゴキブリ用の殺虫スプレーには発生したゴキブリを撃退するだけでなく、ゴキブリの予防効果があるものもあります。
残効性といって殺虫成分の効果が一定期間残る性質があり、あらかじめ散布しておけば、侵入してきたゴキブリそこに触れると死滅されることができるのです。
駆除と予防を同時にできるので、侵入したゴキブリが家のどこかに潜んでいるかもしれないと不安な場合におすすめです。
フマキラー ゴキブリワンプッシュプロ 1,689円
家具や家電の下や裏側など、ゴキブリが入り込みやすい隙間に散布しておけば、ゴキブリが侵入してきてもすぐに駆除できます。
毒エサ
ゴキブリに毒入りのエサを食べさせることで駆除するグッズです。
ゴキブリの好物の匂いで引き寄せる誘引効果があり、侵入したゴキブリがすぐに食いつくことで素早く駆除ができます。
有効期間が6ヵ月~1年程度と長い商品が多く、一度設置しておけばしばらく放っておけるので、手軽に対策したい場合におすすめです。
アース ブラックキャップ18個入 1,182円
毒エサを使う場合の注意点は、忌避剤やスプレーとの併用はしないということです。
毒エサにはゴキブリを引き寄せる誘引成分がありますが、忌避剤やスプレーには反対にゴキブリ嫌がる忌避成分が含まれています。そのため、毒エサと忌避剤やスプレーを同時に使うと、ゴキブリが毒エサを食べなくなって効果が得られないおそれがあります。
ゴキブリ対策グッズの種類やそれぞれの特徴については、ゴキブリ駆除剤の選び方の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ゴキブリが好まない環境を作る
家の中をゴキブリが生息しにくい環境にしておくのも、有効な対策です。
ゴキブリにとって生活しにくい場所であればゴキブリもわざわざ入ってこないし、もしも侵入してきても勝手に出て行ってくれる可能性があります。
ゴキブリが好むのは、暗く暖かく、湿っていて、水や食料が手に入りやすく、身を隠せるちょうどよい隙間がある環境です。
このような環境を作らないために日頃からこまめに掃除や整理整頓をし、清潔に保つことがゴキブリ予防につながります。
具体的には、以下のようなことを心がけましょう。
- 押し入れやクローゼット、靴箱などの収納をこまめに換気する
- 食べ終わった食器はすぐに洗う。
- 生ゴミはシンクに放置せず、フタ付きのゴミ箱に捨てる。
- 食べこぼしはこまめに掃除する。
- コンロや電子レンジ、換気扇や床の油汚れはこまめに掃除する。
- 冷蔵庫や食器棚など大型の家電や家具の周囲はこまめに掃除する。
- 食品はタッパーなど密閉できる容器に入れて保管する。
- 棚や引き出しの中はこまめに整理整頓する。
- ダンボールや新聞紙などはためて置かず、早めに処分する。
- ベランダや物置をこまめに掃除する。
ゴキブリの侵入を防ぐ環境作りについては、ゴキブリ対策の記事でより詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
侵入したゴキブリの隠れ場所
家の中でゴキブリを目撃したときには今後の対策も重要ですが、「すでに侵入したゴキブリが他にもいるのでは?」という不安がありますよね。
侵入してしまったゴキブリは確実に駆除しておきたいところです。
そこで、家の中でゴキブリが隠れやすい具体的な箇所を解説します。
ゴキブリが隠れやすい場所は忌避剤や毒エサを仕掛けるのに効果的な場所でもあるので、以下のような箇所を目安に設置してみてください。
- 冷蔵庫や食器洗浄機、電子レンジなど家電の下や裏側
- 食器棚など家具の下や裏側
- 食器棚などの棚や引き出しの中
- コンロの中や下
- シンクやコンロ下の収納の中
- 床下収納の中
- ゴミ箱の中や周囲
- エプロン(バスタブのカバー)の内側
- 洗濯機の下や裏側
- 洗面シンク下の収納の中
- トイレ便器の裏側
- 靴箱の中
- 分電盤の中
- エアコン室外機の中や下、裏側
- 植物の鉢やプランターの中や下
- ペットの小屋やエサの周囲
- 物置の中
- 放置している不用品の周囲
- テレビなど家電の下や裏側
- テレビ台など家具の中や裏側
- 仏壇の中や裏側
- 押し入れやクローゼットの中
- 観葉植物の周囲
このような場所の、特に5mm~1cmほどの隙間がある場所にゴキブリがひそんでいる可能性が高いです。
毒エサを仕掛けるときには隙間の近くの、壁にそった隅や角の部分に設置すると効果的です。
ゴキブリは壁などの垂直面にそって隅を歩く性質があるため、隅や角に置いておくと食べる確率が高くなります。
ゴキブリの隠れ場所や毒エサなどの仕掛け方については、ゴキブリの駆除方法の記事でより詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。
小さなゴキブリを見たら要注意
家の中でゴキブリを目撃したときには、一度その大きさに注目してみましょう。
体長が2cm以下の小さなゴキブリだった場合、注意が必要です。
そのゴキブリは家の中に住み着いて繁殖している可能性が高いからです。
家の中でゴキブリが繁殖した場合、放っておくとゴキブリが大量発生してしまいます。
小さなゴキブリを見かけたとき考えられる可能性は、以下の2パターンです。
- クロゴキブリの幼虫
- チャバネゴキブリ
それぞれどのようなリスクがあるのか、どう対処すべきなのか解説します。
幼虫が繁殖しているおそれがある
屋外から一般住宅に侵入することが多いクロゴキブリは、成虫になると2.5cm~3.5cmほどになる大型のゴキブリです。
クロゴキブリの幼虫は成虫のゴキブリをそのまま小さくしたような形をしていて、ふ化したばかりの幼齢幼虫では体長は3~4mmほどです。
クロゴキブリの成虫は行動範囲が広く、基本的に単独行動するため、1匹だけ住宅に迷い込んでくることはよくあります。
それに対してクロゴキブリの幼虫は行動範囲が狭く、集団で行動する傾向があるため、1匹だけ住宅に入り込むことはあまりありません。
つまり家の中でクロゴキブリの幼虫を見たということは、その幼虫は家の中やごく近くで生まれた可能性が高いということです。
そして、クロゴキブリの幼虫は卵鞘(らんしょう)というカプセルに入って、20~30匹がまとまって産まれます。
もしも家の中でゴキブリの幼虫がふ化している場合、すでに数十匹のゴキブリが発生していることになるのです。
早急に家全体の駆除対策が必要です。
より詳しくは、ゴキブリの幼虫の特徴と対策の記事もご参考ください。
繁殖力が強いチャバネゴキブリのおそれがある
小さなゴキブリを見たときにもう1つ考えられるのが、そもそも体が小さいチャバネゴキブリという種類のゴキブリであることです。
チャバネゴキブリは成虫でも体長が1.8cmほどの小型のゴキブリで、ゴキブリの幼虫と勘違いされることもあります。
チャバネゴキブリはクロゴキブリと比べて一般住宅で発生することは少ない種類ですが、もしも発生すると非常に厄介なゴキブリです。
チャバネゴキブリはゴキブリのなかでも特に繁殖力が強く、一度発生すると完全に駆除するのが難しいからです。
クロゴキブリの卵鞘1つに入っている卵が20~30個に対して、チャバネゴキブリは1つの卵鞘に30~40個も卵が入っています。
産卵からふ化までの期間がクロゴキブリは40日ほどかかるのに対して、チャバネゴキブリは産み落とされたから15日~25日ほどでふ化します。
また、産まれた幼虫が成虫になって卵を産めるようになるのにクロゴキブリは1年以上かかるのに対して、チャバネゴキブリはわずか40~70日程度です。
このように産卵数が多く産卵のペースが早いことが、チャバネゴキブリの駆除が難しい理由です。
ゴキブリの卵は硬い卵鞘に包まれているので、殺虫剤が効きません。
そのため、幼虫や成虫は駆除できたとしても、卵が残っていれば再び発生してしまうのです。
また、世代交代のスピードが速いチャバネゴキブリは駆除を繰り返すごとに殺虫成分に対する耐性を付けていき、殺虫剤が効きにくくなる場合があります。
そうなるともはや素人が自力で駆除するのは困難なので、害虫駆除の専門業者に対処を依頼する必要があります。
チャバネゴキブリらしき小さなゴキブリを見かけた場合には、早めに業者に相談して判断してもらうのがおすすめです。
チャバネゴキブリについてはチャバネゴキブリの特徴と対策の記事、ゴキブリの種類や見分け方については、ゴキブリの種類ごとの特徴と対策の記事もご参考ください。
プロはより確実にゴキブリ駆除・侵入対策ができる
「侵入経路を特定して確実に対策したい」「家の中で発生しているなら駆除したい」というときには、ゴキブリ駆除のプロに任せるのが確実です。
プロは素人ではなかなか入り込めない床下や天井裏、キッチンなど作り付けの設備の内部などもくまなく確認し、ゴキブリの有無や経路となった痕跡があるかを確認してくれます。
状況によってはトラップを設置して期間を開け、何日もかけて調査することもあるのです。
侵入経路となっている隙間が見つかれば、パテなど専門の道具を使ってしっかりとふさいでくれます。
もしも家の中にゴキブリが潜んでいる可能性があれば、強力なベイト剤(毒エサ)や殺虫スプレーなどプロ仕様の駆除剤を駆使してゴキブリを駆除してくれます。
その後も何度か調査をしてゴキブリが再発していないか、他に侵入口がないか責任をもって確認もしてくれるのです。
このように量と質を伴った入念な対策は、素人では難しいプロならではの仕事といえます。
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まとめ
ゴキブリの侵入経路になるのは玄関や窓、ベランダ、排水口、近接した部屋や建物などです。
人の荷物や衣服が侵入経路になっていることもあります。
侵入経路がわかったら物理的に隙間をふさいだり、忌避剤や毒エサなどの予防グッズを使ってゴキブリの侵入を防ぎましょう。
ゴキブリが生息しにくい環境を作ることも有効な対策です。
目撃したゴキブリが小さなゴキブリだった場合には、家の中でゴキブリが繁殖しているおそれがあります。
早めにプロに相談するのがおすすめです。
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※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。
- 『衛生害虫ゴキブリの研究』辻英明(2016)
- 『ゴキブリの生態』高木正洋(1985)
- 『建築物におけるゴキブリの生態と防除』辻英明(1991)
- 『ゴキブリ類の分類,生理,生態と駆除』大森南三郎(1982)
- 『食品工場へのクロゴキブリの侵入経路の推定』高橋朋也、内田芳裕(1991)
- 『クロゴキブリの自発飛翔』辻英明(2002)
- 『封水トラップの害虫侵入防止能力に関する検証』三浦大樹、 田近五郎(2009)
- 『閉鎖チューブを経由したチャバネゴキブリ成虫の新生息場所への移動』小曽根裏子、金山彰宏(2000)
- 『すす紙設置によるクロゴキブリ生息状況の調査』高木正洋(1979)
- 『都市屋外のゴキブリ生息調査一IV屋外公共施設におけるゴキブリ相と季節消長一』中野敬一(2003)
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