
至る所で見かける虫の代表格といえるゴキブリ。
高い繁殖力とその俊敏さで、家や飲食店などをわがもの顔で動き回っていますが、こんなにいるのはゴキブリの天敵がいないからなのでは?と疑ってしまいます。
実はゴキブリにも天敵はちゃんと存在します。
そこで今回はゴキブリの天敵にはどんなものがいるのかを紹介していきたいと思います。
目次
ゴキブリの天敵はたくさんいる?
頻繁に見かけるがゆえ、ゴキブリには天敵がいないのではないかと感じることもあると思いますが、意外とゴキブリの天敵はたくさんいるんです。
ここでは家で見かける代表的な天敵を紹介していきましょう。
ムカデ
肉食で昆虫を食べるため、ゴキブリもその捕食対象です。ただし人間もかまれるおそれがあるため、家の中で見かけたときは駆除するか外へ逃がすなどしましょう。
家の周りにいるときは家に侵入しようとしたゴキブリを捕まえてくれることもあります。
猫
日本でも1000年以上前からペットとして親しまれており、ネズミを捕るイメージも強いでしょう。しかし猫はネズミだけでなく、ゴキブリを捕まえて食べることがあります。十分に餌が与えられている現代の猫にとってゴキブリ捕りは遊びとしての狩りであり、捕らないからといって心配はありません。
ゴキブリなんて食べて大丈夫なのかと思う方も少なくありませんが、基本的には大丈夫だといわれています。ただし殺虫剤の影響は残るため、駆除の対策をしている方は気をつけてください。
ネズミ類(ハムスターやリスも含む)
リスやハムスターが植物の種を頬張っていると草食であるかのように感じるかもしれませんが、ネズミ類は全般的に雑食の動物です。そのため天井裏に住み着いたネズミはゴキブリを追い回し捕食することも多いのです。
ただしネズミも害獣の一種であり、放置しておくとゴキブリ以上に被害をもたらします。突然ゴキブリの姿を見かけなくなったときは代わりにネズミが住み着いていないか、一度確認してみる必要があるかもしれません。
ヤモリ
自然が残る地域を中心に、ヤモリが家の中に入ってきているところを見かけたことがある人は多いと思います。こうしたヤモリは餌を探しに迷い込むことが多く、ゴキブリやシロアリなどの害虫を食べてくれるのです。ただ、日本で代表的な種類・ニホンヤモリはあまり大きくないため、大きく成長したクロゴキブリは食べることができないようです。
ヤモリは害虫を食べてくれるため、「家守」や「守宮」と漢字が当てられています。益獣として昔からありがたいものとして扱われている証拠でしょう。
アシダカグモ
ゴキブリの天敵として有名なクモです。詳しくは次の章で紹介していきます。
よく言われているゴキブリの天敵『アシダカグモ』とは
この章では、一部の人たちの間ではゴキブリの天敵として有名なアシダカグモについてみていきたいと思います。
一般的なクモのイメージとして、木の枝の間などに糸を渡し、網を張って待ち伏せするといった姿があるでしょう。しかしクモにはこうした巣を作る種類に加え、歩き回る種類や穴に潜むものが確認されています。クモの半数は網を張り、もう半分は自由に歩き回って餌を捕まえるのです。
アシダカグモは後者のクモで、敏捷な動きで餌となる昆虫を捕らえ、噛みついて消化液を餌の中に流し込み溶かしながら食べていきます。ゴキブリも例外ではありません。
体長はオスが 1~2cmほど、メスが2~3cmほどになるそうです。しかし足の長さも含めた全長は13cmほどにもなります。平均寿命はオスが3~5年、メスが5~7年といわれています。
臆病な性格なため、日中は隠れていることが多く、夜に活動します。また捕食対象のゴキブリが消えると、それに合わせてアシダカグモも家を出ていくといわれています。
大きさや見た目こそ不快に感じられることも多いですが、人間にとって大きな害はないといえるでしょう。ゴキブリを敵視する人が多いなか、益虫としての役割が大きいアシダカグモを見直す人も多くなってきています。
ゴキブリの一番の天敵は『人間』
これまでゴキブリの天敵となる生き物をいくつか紹介してきましたが、一番のゴキブリの天敵は人間であるといわれています。
ほかの天敵は食べるためにゴキブリを捕まえることが多く、群れ全体を狩りつくす例は少ないといえます。一方、人間が駆除するのは見た目の不快感と衛生上の理由です。そのため群れ全体を死滅させることを目指し、さまざまなゴキブリ駆除グッズが開発されてきました。
実際、人間が引っ越して来る前の空き家の方が、ゴキブリにとっても住みやすい環境といわれています。とくに人がしばらく住んでいない古い家屋では溜まったほこり・暗くジメジメした環境・湿気を帯びた畳や紙製品などゴキブリにとっては最適といえる条件がそろうことになるのです。
また、新居であっても人が住んでいなければゴキブリにとっては適した環境のようです。そのため排水溝や換気扇などから侵入してきます。むしろ人間が住み始めると冷暖房や除湿機・電気などが使用され、環境の変化が激しくなります。そのため住環境調節の影響を受けづらい、適した場所に移るようです。
ゴキブリが嫌うものとは
ゴキブリを直接退治するだけでなく、ゴキブリが家に入って来ることを自然と避けてくれるようになったらうれしいですよね。ここではゴキブリが嫌うものを紹介したいと思います。
ゴキブリが耐えられない環境
ゴキブリが活動するための適温は20~30度といわれています。つまり、この気温ではないところがゴキブリにとって苦手な場所といえるのです。
10度を下回ると幼虫の成長が止まってしまい、32度より高くなると人間でいう熱中症の状態になります。さらに42度を超えると、体内のタンパク質が固まって死んでしまいます。
また、ゴキブリも水分補給をしないと死んでしまうので、極度に乾燥している場所は避ける傾向にあります。そのため餌も水分も見つけやすい水回りに出現しやすくなるようです。
ゴキブリの天敵がたくさんいるところ
ゴキブリ全体では森林に生息している種が多いですが、こうした屋外ではさまざまな天敵に遭遇することになります。そのため一部のゴキブリは影響を受けづらい屋内へと移動したわけです。
逆にいえば屋内でも危険だとゴキブリが判断すれば、住宅から離れる可能性があるといえます。猫を定期的に放し飼いするなど、天敵がいる環境だとゴキブリに判断させることが大切になってくるでしょう。
ただしペットは狭い隙間に入って出られなくなる、ゴキブリ駆除グッズに引っかかってしまうなど危険性も少なくありません。コード類をかじるなどの思わぬ被害につながることも多いため、室内で放し飼いにする場合、異常があればすぐに気づける環境を整えておきましょう。また近所の迷惑にならないような配慮も必要です。
柑橘類やハーブ類
柑橘類にはリモネンが含まれており、この成分がゴキブリにとって有害なようです。なので成分を含んだアロマオイルやポプリなどを置くことでゴキブリが避けてくれるでしょう。詳しくは過去コラム「ゴキブリをアロマで撃退しよう!ゴキブリが嫌いなアロマの匂いとは?」で解説しています。こちらもぜひご覧ください。
高濃度のアルコールや洗剤
ゴキブリの表面には油膜とともに呼吸用の細かい穴が無数に広がっています。そのためアルコールや洗剤などで油膜を中和させると、穴を詰まらせ窒息死するのです。詳しくは過去コラム「殺虫剤の代わりになる?なぜゴキブリは洗剤でも駆除できるのか」でも解説しているため、こちらもご覧ください。
まとめ
家でよく見かけるゴキブリは天敵がいないように見えますが、むしろ外に天敵が多いからこそ比較的安全な建物のなかへと侵入してくる面もあるようです。逆にいえば、家の中を外以上に住みづらい環境に出来れば、自然と外へ逃げて行ってくれるでしょう。
しかし天敵となるペットを飼ったとしても、ゴキブリの好むシンク周りや冷蔵庫の裏などまでは対応しにくいのが実情です。こうした場所に隠れたゴキブリに対応するためには、ゴキブリ駆除のプロに頼んで徹底的な対策をおこなうのもひとつの手になってくるでしょう。
ゴキブリ駆除を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ゴキブリ駆除」をご覧ください。
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