「駆除しても駆除してもゴキブリが出てくる……」
「もう限界!効果のある方法で根絶したい!」
しぶといゴキブリを前にして、このようなお悩みを抱える方は多いでしょう。
しかし、ゴキブリ駆除は想像以上に大変な作業で、完全に駆除するにはかなりの労力と根気が必要です。
なぜなら、ゴキブリの繁殖力や生命力は驚異的だからです。
とはいえ、衛生的にも見た目にも不快なゴキブリを放置するわけにはいきません。
そこで当記事では、プロがおこなうゴキブリ駆除方法を参考に、市販商品を使った個人でもできる駆除方法を解説します。
今回の記事のポイントは次のとおりです。
- 生態からひも解くゴキブリ駆除が大変な理由
- まずは侵入経路の特定からスタート
- 付近にベイト剤を置いて徹底駆除
- 予防は侵入対策とエサ・水をなくすこと!
当記事を読めば、効果的な駆除方法、対策方法がわかります!
次々にあらわれるゴキブリでお悩みの方はぜひ実践してみてください。
-
【監修者プロフィール】
20代前半に、厨房機器の販売設計施工に従事。
飲食店・工場等の衛生管理や営業・施工・管理のノウハウを得るとともに、店舗の設計図作成や各店舗に合わせたオーダーメイドの厨房機器の設置など、建築技術・衛生管理の奥深さを知る。
厨房機器を設置後、害虫・害獣による機械トラブルが頻繁に起こるようになったことがきっかけで、環境改善システムを構築。そこで培った建築技術・ペストコントロール技術は、現在の害虫駆除・害獣駆除業において他業者との大きな差別化に繋がっており、自社独自の技術構築に繋がっている。
目次
ゴキブリ駆除は想像以上に大変!その理由は生態にある
繰り返しになってしまいますが、個人でゴキブリを完全駆除するのは想像以上に大変な作業です。
まず家の中のゴキブリを完全に駆除するには、これら2つの条件が必要です。
- 条件1.家の中に潜んでいるメスを一匹残らず退治する
- 条件2.外から侵入してくるゴキブリを完全にシャットアウトする
ですがこれら2つの条件を満たすのは、簡単なことではないんです…。
というのも、ゴキブリにはこのような生態があるからです。
- メスは一生で300匹近い子どもを産む
- 繁殖の原因になるメスは出歩かないので駆除が難しい
- ゴキブリは逃げ足が速くしとめるのはひと苦労
- ゴキブリはあらゆる場所から侵入してくる
まずは駆除方法を説明するまえに、これらのゴキブリの生態から、その理由をひも解いてみましょう。
以下でそれぞれの生態を詳しく見ていきます。
メスは一生で300匹近い子どもを産む
ゴキブリのメスは一生で何度も産卵が可能で、種類にもよりますが平均15~20回産卵します。
産卵するときは卵鞘(らんしょう)というカプセルを産み落とし、その中には数十個の卵が入っています。
そのため、いちどに数十匹の幼虫が生まれて、次々に増えていきます。
一般家庭によく出るクロゴキブリの卵鞘
クロゴキブリの卵鞘を開いた図
以下に、クロゴキブリの産卵に関してまとめました。
種類 | 卵鞘を産む間隔 | 一生に産む卵鞘の数(産卵回数) | 孵化までの日数 | 卵鞘の中の卵数 | 1つの卵鞘から孵化する幼虫数 |
---|---|---|---|---|---|
クロゴキブリ | 3~5日 | 約17個 | 23~55日 | 約15~28個 | 平均19匹 |
例えば、クロゴキブリのメスが一生に17回産卵すると考えてみましょう。
1回の産卵で平均19匹の幼虫が生まれるので、単純計算で1匹のメスが一生に産む子どもの数は323匹です。
成虫の寿命は約6ヵ月〜1年なので、半年から1年後には一気に323匹に増えることになります。
考えただけで鳥肌が立ちますね……。
さらに生まれた19匹の半分の9匹がメスだと仮定してみましょう。
上記と同じように1匹が一生に産む子どもの数を323匹とすると、第二世代からは9×323匹=2,907匹の子ども(第三世代)が生まれることになります。
幼虫が繁殖できる成虫になるまでは約1年なので、計算上では、最初にメスが1匹侵入してから2~3年後には2,907匹まで増えることになります。
これはあくまで単純計算なので実際にその通り増えるわけではありませんが、放置するとこのように爆発的に増えてしまうのです。
ただ、メスを駆除するのもまた一筋縄ではいかないのです。
次にその理由を解説します。
繁殖の原因になるメスは出歩かないので駆除が難しい
ゴキブリを根本的に駆除するためにはメスを駆除する必要があるとお伝えしました。
しかし、現実的にはとても難しいです。
なぜならメスはオス以上に警戒心が高く、人前にあらわれることがほとんどないからです。
そのため、私たちが見かけるのはほとんどがオスです。
とはいえ、メスを駆除しない限り繁殖は続きますし、被害を止めることはできません。
そこでおすすめなのが、ベイト剤(毒エサ)を使って巣ごと駆除する方法です。
毒エサを食べて死んだゴキブリの死がいやフンを他のゴキブリが食べることで、巣ごと全滅させられる効果があります。
このベイト剤の効果的な使い方は「特定できたら侵入経路付近にベイト剤を置く」で後述します。
ゴキブリは逃げ足が速くしとめるのはひと苦労
ゴキブリを目撃したとき、スプレーを持って追いかけたことがある方も多いでしょう。
でも実は、ゴキブリを確実にしとめるのはとても大変なことなんです。
なぜならゴキブリは1秒間で体長の50倍の距離を移動できるといわれているからです。
これは人間に置き換えると時速300kmの速さになるそうです。
見つけてもすぐに逃げられたり、いつの間にか見失っていたりするのは、このような理由があるからです。
参考:アース製薬「害虫なるほど知恵袋」(最終閲覧日:2023年3月22日)
ゴキブリはあらゆるところから侵入してくる
ゴキブリはあらゆる場所から侵入してきます。
排水溝、換気扇、エアコンのドレンホースなど、「こんなところから!?」と思うような場所から侵入してくるため、人が気付かないうちにいつの間にか住み着かれてしまうのです。
また、ほんの数mmの隙間があれば簡単に侵入してきます。
一見何ともない玄関や網戸のわずかな隙間も、ゴキブリにとっては恰好の侵入口になってしまうんです……。
このように、たった数mmでも侵入できてしまうのがゴキブリの厄介なところです。
あらためてまとめると、ゴキブリはその驚異的な繁殖力や運動能力から、個人で駆除するのがとても大変な害虫です。
それでも「自分でやりたい」という方はこのまま読み進めてください。
逆に、ここまで読んで「思ったより大変そう」と感じた方は業者に依頼することをおすすめします。
当サイト「生活110番」には全国の害虫駆除業者が加盟!
窓口にご相談いただければ、お近くの加盟店がすぐに駆けつけ、無料お見積り・現地調査(※)をおこないます。
まずはお気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。
自分でゴキブリ駆除を行う方法
ではいよいよ、具体的な駆除手順の紹介に入ります。
ゴキブリを完全駆除するまでには大きく3つの段階があります。
- 潜伏場所と侵入経路の特定
- 潜んでいるゴキブリの駆除
- 侵入してくるゴキブリの予防
次章から順番に解説していくので、このまま読み進めてください
自分で駆除するならまずは潜伏場所と侵入経路の特定から!
駆除にあたり、まずはゴキブリの侵入経路を特定する必要があります。
ただ、家中すべてをいちどにやるのは大変なので、まずはキッチン回りから集中的におこなうとよいでしょう。
用意するのは、ピレスロイド系(※)の殺虫剤スプレータイプ1缶と粘着シート(最低50枚)です。
殺虫剤を使うのは奥や物陰に隠れたゴキブリも追い出して駆除するためです。
ただいちどに家中を対策するのは大変なので、まずは水回り、特にエサが多い台所からおこなうとよいでしょう。
参考:本当に困っている人のためのゴキブリ取扱説明書(著 青木皐 )
※ピレスロイド系は殺虫成分のひとつで、即効性が高く微量でもよく効きます。
害虫には神経に作用しマヒさせる効果がありますが、哺乳類や鳥類はすぐに成分を分解できるので、人間やペットへの影響が少なく安全です。
ただ、カブトムシなどの昆虫や金魚などの魚類にも効いてしまうため、使用する際は水槽にカバーをかけるなどの対策をしましょう。
参考:KINCHO「ピレスロイドの特長は?」(最終閲覧日:2023年3月7日)
侵入経路の特定方法
ゴキブリは夜に活動するので、粘着シートを敷くのは夜にしましょう。
夜になったら、台所の床や流し台のまわり、冷蔵庫のまわり、食器棚や吊戸棚の引き出しの中など、ゴキブリがどこから出てきてもいいように隙間なく粘着シートを敷き詰めましょう。
このとき引き出しや戸棚は少し開けるくらいにしておくのがコツです。
なるべくいつもどおりの環境を作ることで、ゴキブリに悟られずにしかけまで誘導できます。
ひととおり準備できたら電気を消して、ゴキブリがひっかかるのを待ちましょう。
電気を消したあとは、自分や家族がひっかからないように足元に注意してくださいね。
朝になったらトラップを確認してみましょう。
夜中にエサを求めて巣から出てきたゴキブリがひっかかっているはずです。
ここまでの作業を1週間続けておこないます。
作業終盤の6日目の夜には、上記作業に加えて、台所の隙間に殺虫剤を吹き込み、まだ駆除できていない隠れたゴキブリを追い出しましょう。
ここまで徹底しておこなうことで潜伏場所も特定することができます。
こうして一連の作業を1週間続けてみると、だいたいどこから出てくるのか、どの隙間に多く潜んでいるのかわかるはずです。
潜伏場所と侵入経路を特定できたら、付近にベイト剤を置いて徹底駆除を目指しましょう。
もちろんキッチンだけでなく、押し入れや下駄箱など、ゴキブリが好む場所すべてにおこなうことが大切です。
侵入経路と潜伏場所は次章で解説するので、同じようにトラップをしかけて特定しましょう。
参考:本当に困っている人のためのゴキブリ取扱説明書(著 青木皐)
おすすめのゴキブリ用粘着シート
おすすめのゴキブリ用粘着シートは「ゴキブリホイホイ+®2個パック」です。
商品選定にあたって、まず監修をしていただいた株式会社エム・トレードの毎熊様に、粘着シートに関する以下の質問をしました。
毎熊様はご自身で環境改善システムを構築し、そこで培った建築技術・ペストコントロール技術で、他社にはない独自の害虫・害獣駆除技術を確立されています。
Q.一般の方が市販されている「ゴキブリ用粘着シート」を選ぶうえで、重視すべきポイントや「こういう機能・性能があるとよりよい」というポイントを教えてください。
そしていただいた回答によると、次の3つを基準に選ぶとよい、とのことでした。
- シートの粘着度
- 低価格でシート枚数が多い物
- 防水タイプ
そこで、Amazon®、楽天市場®、Yahoo!ショッピング®で販売されている粘着シートの中から、低価格でシート枚数が多い物、防水タイプであること、の2つを基準に商品を選定して比較したところ「ゴキブリホイホイ+®2個パック」がいちばんおすすめできる商品となりました。
ゴキブリホイホイ+®が優れている点は、足ふきマットをつけることでゴキブリの脚の付いた油分を落とし、確実に捕獲する仕組みがあることです。
さらに粘着シートの表面がでこぼこになっているため、もがくほど肢や体がめりこんで動けなくなります。
これらの工夫でしかけに入ったゴキブリを確実に捕らえて逃がしません!
では商品の概要をご紹介します。
※今回調査した商品一覧は以下から見ることができます
おすすめのゴキブリ 粘着シート
ごきぶりホイホイ+®2個パック
メーカー | アース製薬株式会社® |
商品名 | ゴキブリホイホイ+®2個パック |
平均価格(税込) | 1,059円 |
内容量 | 10セット入(5セット×2パック) |
効果・効能 | ゴキブリの捕獲 |
効果持続期間 | 茶色のハクリ紙をはがしてから約1ヵ月間(使用環境により異なる) |
商品サイト | https://www.earth.jp/products/goki-hoihoi-2/index.html |
※一部商品サイトから抜粋
※平均価格は2023年3月17日時点の各サイトでの掲載価格から算出した価格です
ゴキブリホイホイ+®は足ふきマットでゴキブリの油分や汚れを落とし、デコボコ粘着シートがしっかりと手足や体を捕える仕組みにより、捕獲効果がアップ!
2段階の高さ調節もできるので、冷蔵庫の下など狭い隙間にも使いやすくなっています。
ポイ捨てツマミもついているので、死骸を見たくない方はつまみをつまんでそのまま捨てることもできます。
さらに、耐水性のある構造になっているので、キッチンや洗面所など水気のある場所にも設置OKです。
コスパの面では、今回調査した通販サイトでは、通常のゴキブリホイホイ+®が5セット入で817円(平均価格)のところ、2個パックは10セット入で1,059円(平均価格)でした。
倍の枚数が入って1パック529円と通常商品より安くなるので、せっかく買うならこちらのほうがお買い得です。
ねずみ用粘着シートもゴキブリ駆除に有効
ゴキブリ駆除には、ねずみ用粘着シートを使うこともできます。
用途はねずみ駆除ですが、粘着剤でがっちりと体や手足をとらえる仕組みは同じだからです。
実際に駆除現場で使用することもあるようです。
先ほどのゴキブリホイホイ+®は粘着シートとしての面積は小さいです。
そのためキッチン全体や廊下全体などより広い空間に粘着シートを設置するなら、このねずみ用の粘着シートを使うのがお得というわけです。
今回は、先ほどと同じ選定基準で、ゴキブリ駆除に使えるおすすめのねずみ用粘着シートも選びました。
その結果おすすめするのは、株式会社高儀の「粘着ねずみとりシート防水ブック型」です。
粘着ねずみとりシート防水ブック型
メーカー | 株式会社高儀 |
商品名 | 粘着ねずみとりシート防水ブック型 |
平均価格(税込) | 1,549円 |
内容量 | 10枚入 |
商品サイト | https://www.takagi-plc.co.jp/products-handled/garden/product-detail?id=2073507&genre=5&category=534 |
粘着ねずみとりシート防水ブック型は業務用で最高級の粘着剤を使っているので、体をしっかりと捕らえて逃がしません。また、粘着剤には薬剤を使っていないので安心です。
シートの形は自由に変えられるので、置きたい場所や隙間の幅に合わせて調整できます。
さらに完全防水シートなので、濡れてもやわらかくならない仕様です。
キッチンや洗面所など水気のある場所にも設置OKで、捕れるまで何度でも使えて経済的です。
特定できたら侵入経路付近にベイト剤を置く
ベイト剤(毒エサ)はゴキブリが好む成分を含んだエサのことです。
市販商品はエサが入ったプラスチックの容器を置くだけでOKなタイプが多いです。
ベイト剤を侵入経路の付近に置いておくと、まず通りがかったゴキブリが食べて巣に帰り、やがて死に至ります。
そして死んだゴキブリの死骸やフンを食べた他のゴキブリも死に至ります。
この方法をとれば出歩かないメスの駆除も可能になるため、巣ごと全滅させられる可能性が高いです。
ベイト剤に使われる成分は大きく3種類あり、それぞれ異なった特徴を持っています。
まずは簡単に特徴をご紹介します
効果 | 効果が表れる時間 | 成分に対する抵抗性の出やすさ | 代表的な商品 | |
---|---|---|---|---|
フィプロニル系 | 神経系に作用する速効性が高い | 1日前後 | 出やすい | ブラックキャップ®(アース製薬株式会社®) |
ヒドラメチルノン系 | 呼吸器系に作用する効果が長く続く | 3日前後 | 出やすい | コンバット®(KINCHO®) |
ホウ酸系 | エネルギー代謝を止める | 数日~半月 | 出にくい | アース ゴキブリ ホウ酸ダンゴ コンク ゴキンジャム®(アース製薬株式会社®) |
※抵抗性:同じ薬剤を長く使い続けると、やがてその薬剤が効かなくなること
駆除しても次々に出てくる、大量発生している、など被害が深刻で、とにかく早く解決したい人はフィプロニル系やヒドラメチルノン系が使われているベイト剤を選びましょう。
これらの成分は速効性が高く、少量でもすぐに効果があらわれます。
特にフィプロニル系は摂取から1日前後で死ぬので、1秒でも速くやっつけたい人におすすめです。
緊急性はそこまで高くないけど、確実に駆除したい人にはホウ酸系がおすすめです。
ホウ酸系は複数の器官に少しずつダメージを与えてゴキブリを弱らせ、やがて死に至らせるものなので効果が出るまでには時間がかかります。
しかし、効き始めるまでゴキブリは毒と知らずに十分にホウ酸団子を食べるので、いずれ確実に死にます。
また、ホウ酸系は抵抗性がつきにくいといわれているので、長く同じ商品を使いたい方にもおすすめです。
抵抗性は簡潔にいうと同じ薬剤を長く使いすぎて効き目がなくなることです。
フィプロニル系やヒドラメチルノン系は抵抗性がつきやすいといわれているので、心配な方はホウ酸系を選ぶとよいでしょう。
では、具体的な侵入経路とベイト剤を置く場所を確認しましょう。
合わせて侵入したゴキブリが隠れていやすい場所も解説します。
キッチン
イラスト提供:ゴキラボ
キッチンの侵入経路は窓、シンク下の排水管、排水管を通す穴などです。
侵入したあとは冷蔵庫の裏や電子レンジの裏などがすみかになりやすいです。
これらの家電は常に稼働しているため暖かく、ゴキブリにとっては天国だからです。
他には、頻繁に開け閉めせず湿気がたまりやすい収納ケースの奥や、キッチンシンクの下の奥なども、ゴキブリが住み着きやすいです。
隙間や家電まわりを中心に、偏りがないように全体的にしかけておきましょう。
- 窓のまわり
- シンク下(排水管の近く)
- 冷蔵庫の下や裏
- 流し台と冷蔵庫の隙間
- 電子レンジのまわり
- 食器乾燥機のまわり
- 食器棚や戸棚の引き出し
- ゴミ箱のまわり
- ガスコンロ付近※コンロの火が届かない場所
浴室
イラスト提供:ゴキラボ
浴室では窓、排水溝などが侵入経路になります。
侵入したあとは普段開け閉めしない浴室の天井裏(開閉スペースがある場合)など、湿気がたまりやすく暖かいに住み着いてしまうことがあるので、可能であればベイト剤を置いておきましょう。
排水溝については、ベイト剤は水に溶けやすくて常に置いておくのが難しいため、浴室を使用していない時間に置いておくのがよいでしょう。
防水機能がついた屋外用のベイト剤を使用するのもおすすめです。
- 窓のまわり
- 排水溝のまわり
- シャンプー置き場
- 天井裏(開閉できるスペースがある場合)
洗面所
イラスト提供:ゴキラボ
洗面所では、窓、洗面台の排水溝、配管を通すための穴などが侵入経路になりやすいです。
侵入したあとは洗面所では洗面台のパイプスペースに潜んだり、洗濯機と壁の隙間に隠れてじっとしていたりすることが多いです。
また、あまり開け閉めしない洗面台の扉の奥も、ゴキブリが潜んでいることがあるため要注意です。
洗面台下の配管スペースは普段ほとんど開けないと思いますが、湿気や水分が多くゴキブリが住み着きやすいので、ベイト剤を置いて対策しておきましょう。
- 窓のまわり
- 排水管のまわり
- 洗面台下の配管スペース
- 洗濯機と洗面台の隙間
- 洗濯機の下
トイレ
イラスト提供:ゴキラボ
トイレでは窓や換気扇などから侵入し、三角コーナーや壁の隅でじっとしていることが多いです。
ベイト剤は、窓があればその付近と、部屋の隅に置いておきましょう。
ただし、お子さんやペットがいる場合は、誤って口に入れるのを防ぐために、目につく場所に置くのは避けましょう。
- 窓のまわり
- 三角コーナーのまわり
- 壁の隅
玄関
イラスト提供:ゴキラボ
玄関は外にいるゴキブリがいちばん侵入しやすい場所で、あまり開けていない靴箱の奥や傘立てなどの物陰に隠れていることが多いです。
また、壁の隅でじっとしていることもあるため、ベイト剤は奥や隅に重点的に置くと効果的です。
玄関扉のすぐ横に置くのも効果的ですが、お子さんやペットがいて誤食などの危険性が高い場合は避けたほうがよいでしょう。
- 靴箱の裏や奥
- 傘立てのまわり
- 壁の隅
- 窓のまわり
- 玄関扉の横(誤食などの危険性がない場合)
窓、ベランダ
イラスト提供:ゴキラボ
ベランダでは窓と網戸の隙間やエアコンの室外機のホースなどから室内に侵入してきます。
侵入したあとは暖かい室外機の下や、適度に水分があるプランターの下などに隠れていることが多いです。
他に、放置しているごみ袋の下や生ごみを捨てるごみ箱なども隠れ場所になります。
窓のまわり、エアコンの室外機の下や裏、プランターのまわり、ごみ箱のまわりなどにベイト剤を置いておきましょう。
- 窓のまわり
- 室外機の裏や下
- ごみ箱のまわり
- プランターのまわり
- その他放置しているもののまわり
リビング、寝室
イラスト提供:ゴキラボ
室内では家具の裏や隙間などに隠れてじっとしていることが多いです。
室内ではエアコンのホースから侵入してエアコンの中に潜んだり、玄関や換気口から侵入して家具の隙間や下に潜んでいることもあるようです。
他には観葉植物のプランターの中や、捨てる予定のダンボールの間、押し入れやクローゼットの中などでじっとしていることがあります。
やはり、狭くて湿気がたまりやすい場所に潜む傾向があるようです。
タンスの下や裏、ベッドの下など、目につきにくい場所にベイト剤を置いておきましょう。
- 家具の下や裏
- テレビの裏
- タンスの奥
- 衣装ケースの裏
おすすめのゴキブリ用毒エサ
おすすめのゴキブリ用毒エサ(ベイト剤)は「コンバット®1年用」です。
商品選定にあたり、まず毎熊様にベイト剤を選ぶうえで、重視するべきポイントや「こういう機能・性能があるとよりよい」というポイントを聞いたところ、
ヒドラメチルノン・トウモロコシデンプン等の成分が入っているとよい、とのことでした。
そこでAmazon®、楽天市場®、Yahoo!ショッピング®で販売されているベイト剤の中から(業務用除く)、ヒドラメチルノン配合の商品を調査したところ、該当したのは「コンバット®1年用」のみでした。
よって今回は「コンバット®1年用」をおすすめしています。
では、商品の概要をご紹介します。
※今回調査した商品は以下から見ることができます。
おすすめのゴキブリ 毒エサ
コンバット®1年用
メーカー | KINCHO® |
商品名 | コンバット®1年用 |
平均価格(税込) | 1,145円 |
内容量 | 4個入 |
有効成分 | ヒドラメチルノン |
効果・効能 | ゴキブリの駆除 |
効果持続期間 | 約1年間(使用環境により異なる) |
用法・容量 | 10平方メートル(約6畳)につき1~2個を設置する |
商品サイト | https://www.kincho.co.jp/seihin/insecticide/go_combat/combat/index.html#p-detail |
※一部商品サイトから抜粋
※平均価格は2023年3月17日時点の各サイトでの掲載価格から算出した価格です
コンバット®1年用はそのまま置くだけで簡単に使えるベイト剤です。
大型容器なので1個でも十分な駆除効果があります。
また、約6畳につき1~2個設置するだけで広い範囲に効果があらわれるので、お部屋の景観的にたくさん置きたくない方にもおすすめです。
さらにメスの持つ卵にもよく効くので、巣ごと全滅させることができます。
【場所別】効果的な侵入対策
ここまで駆除の手順を解説しました。
駆除が終わったら、次は侵入対策をしましょう。
すでに触れたとおり、ゴキブリはあらゆる場所から侵入してきます。
人から見ればほんの数mmの隙間でもゴキブリは簡単に侵入してくるので、駆除が終わったら隙間を徹底的になくして対策することが大切です。
とはいえ、家中すべての隙間を完全にふさぐことは大変ですよね。
そこで、特に重点的に対策したい場所を取り上げてまとめました。
具体的には以下をご覧ください。
対策内容 | |
---|---|
玄関 |
|
窓、ベランダ |
|
排水口 |
|
エアコン、室外機 |
|
換気扇、通気口 |
|
排水管を通す穴をパテで埋めると写真のようになります。
パテは100円ショップやホームセンターなどで数百円程度から購入できるのでぜひお試しください。
ひとつ買っておくと、エアコンの配管を通す穴や壁の割れ目など、さまざまな場所に使えて重宝しますよ。
写真提供:ゴキラボ
室外機のホースは写真のように使い古しのストッキングをかぶせることでも簡単に対策できます。
先端を15cmほどカットして、ホースの先端にかぶせて輪ゴムでとめるだけです。
このときストッキングはピンと張らずに少したるませておくと、ゴキブリが噛みついても食い破られにくくなるのでぜひ試してみてください。
写真提供:ゴキラボ
もっと詳細な対策内容は「ゴキブリの侵入対策」で解説しています。
徹底的な侵入対策をするためにもぜひ読んでみてください。
不意のゴキブリ遭遇に役立つおすすめグッズ
侵入対策後も「再び遭遇したらどうしよう……」と不安な方は、不意の遭遇対策として殺虫スプレーを1本用意しておくと安心です。そこで今回おすすめするのは「フマキラーA ダブルジェットプレミア」です。
商品選定にあたっては、まず毎熊様に以下の質問をしました。
Q.一般の方がゴキブリ用殺虫スプレーを選ぶうえで、重視するべきポイントや「こういう機能・成分があるとよりよい」というポイントを教えてください。
そしていただいた回答によると、
- スプレー缶のロングノズルであることと
- 成分(ピレスロイド・イミプロトリン・フェノトリン・ミリスリン酸・イソプロピル)等を重視する
とよいとのことでした。
そこでAmazon®、楽天市場®、Yahoo!ショッピング®で販売されているゴキブリ用殺虫スプレーの中からノズル付きの商品を選定しました。
さらに今回はコスパ面も重視して100mlあたりの平均価格も比較したところ、「フマキラーAダブルジェットプレミア」が119円でいちばん安くなりました。
以上の点から「フマキラーAダブルジェットプレミア」をおすすめしています。
フマキラーAダブルジェットプレミアが優れている点は、高濃度に配合した効き目成分で少ない量でもしっかり効いて駆除できるところです。
さらに、強力なダブルジェットノズルを採用し、動きの素早いゴキブリにも命中しやすいように工夫されています。
では商品の概要をご紹介します。
※今回調査した全商品は以下から見ることができます。
おすすめのゴキブリ スプレー
フマキラーAダブルジェットプレミア
メーカー | フマキラー株式会社® |
フマキラーAダブルジェットプレミア | コンバット®1年用 |
平均価格(税込) | 538円 |
内容量 | 450ml |
成分 | d-T80-フタルスリン(2.025g / 本) d-T80-レスメトリン(0.27g / 本) |
適用害虫 | ハエ、蚊、ゴキブリ、ノミ、トコジラミ、イエダニ、マダニ |
商品サイト | https://fumakilla.jp/insecticide/876 |
※一部商品サイトから抜粋
※平均価格は2023年3月17日時点の各サイトでの掲載価格から算出した価格です
「フマキラーAダブルジェットプレミア」は従来の「フマキラーAダブルジェット」の約3倍のノックダウン成分と致死成分が入っていて、少量でもしっかりと駆除できます。
さらに強力なダブルジェットノズルがついているので、動きの素早いゴキブリも逃さずにヒット!
においはシャボン玉の香りでべたつかないので、室内でも使いやすいです。
駆除後の正しいあと始末の手順
ゴキブリを駆除したあとは死骸を速やかに処理しなければいけません。
不衛生なだけでなく、仲間の死骸を食べに他のゴキブリが寄ってくることがあるからです。
ここでは手を触れず安全にゴキブリの死骸を処分する方法を解説します。
なお、作業する際は、死骸に接触したりフンを吸い込んだりしないように、使い捨てのビニール手袋にマスクを着用しましょう。
ゴキブリは死んだふりをすることもあるため、念のため本当に死んでいるか確かめましょう。
肢を折りたたんであおむけにひっくり返っていれば完全に死んでいると思っていいです。
それでも不安な方は殺虫剤をスプレーしておくとよいでしょう。
死骸はビニール袋に入れて燃えるごみに出す
ゴキブリの死骸は長めのトングで挟み、ビニール袋に入れてしっかりと口を縛り、燃えるごみに出しましょう。
ゴキブリの死骸を挟む感触や体の質感が伝わるのがいやな方には、以下の3つの方法もあります。
・テープでくっつける
長めに切ったガムテープなどの先端をゴキブリの死骸にくっつけて、そのままビニール袋に入れて捨てます。
押しつけるようにくっつけると死骸がつぶれるおそれがあるので、粘着面をそっと接触させて回収しましょう。
・ドライヤーで吹き飛ばす
ドライヤーの風力でゴキブリを移動させてごみ箱などに追い込み、そのまま捨てる方法です。
ただ、絨毯やカーペットの上、洗剤をかけて駆除した場合などは、うまく移動しないおそれもあるので、その場合はほうきとちりとりを使って回収しましょう。
・ほうきとちりとり
通常のごみと同じように、ほうきで掃いてちりとりで回収する方法です。
トングよりも質感を感じにくいので、苦手な方でもおこないやすいでしょう。
・掃除機で吸う
ゴキブリを直接触らず、かつ近くで見ることなく駆除できるので、ゴキブリ嫌いの人にもおすすめの方法です。
掃除機本体に害虫が入るのが心配な方は、以下の商品を使ってみてはいかがでしょうか。
ゴキすぅ~ぽん®
価格(税込) | 1,100円 |
メーカー | 株式会社バリアホーム |
内容 | ゴキすぅ~ぽん®本体1個 フェルト玉2個 |
主要素材 | 紙、ポリプロピレン、アクリル酸エステル |
商品サイト | https://barrierhome-showroom.website/gokisupon.html?gclid=Cj0KCQiAgaGgBhC8ARIsAAAyLfHLSGWC9piOPRM1VjaA9Ez3pi-fee_qAM2CBq5VuC3ocXbfTKBo2cUaAg5zEALw_wcB |
※内容、主要素材は商品サイトより抜粋
※価格は2023年3月9日時点の情報です
ゴキすぅ〜ぽん®は掃除機のノズルに装着するだけ!
中に捕獲網と粘着剤がついており、吸い込んだ死骸はそこにくっつくので、掃除機本体にゴキブリが入る心配がありません。
付属のフェルト玉を吸い込んで完全にふたをしたら、あとは掃除機のホースをごみ箱の縁で軽く叩けばそのまま触れずに燃えるごみとして捨てることができます。
近くに卵鞘が落ちてないかも要チェック
死骸を駆除したら近くに卵鞘が落ちていないかもチェックしましょう。
卵鞘までしっかり駆除しないと、孵化して再び増えるおそれがあるからです。
また、ゴキブリのメスは死ぬ間際に産卵することもあります。
卵鞘の殻は頑丈で殺虫剤が効かないので、見つけたらトングなどで拾ってビニール袋に入れ、潰して殻を割りましょう。
そうすれば中の卵は乾いて死にます。
そして死骸と同様に、ビニール袋の口を固く縛り、燃えるごみとして処分しましょう。
通り道をしっかり消毒する
死骸や卵の駆除後は、通り道と周辺の床、侵入口と思われる場所を消毒しましょう。
ゴキブリはさまざまな菌やウイルスを保有しているおそれがあり、不衛生だからです。
用意するのは以下の3つです。
- 使い古しの雑巾、ティッシュペーパー
- 消毒用アルコール
- 歯ブラシ
掃除の手順は以下のとおりです。
- 通り道と周辺の床、侵入口と思われる場所に消毒用アルコールを吹きかける
- 使い古しの雑巾で拭く
- 雑巾はビニール袋に入れて密閉して捨てる
フンが落ちている場合はアルコールをかけてからティッシュペーパーで拭き取りましょう。
このときフンを潰さないように注意してください。
潰してしまうとフンに含まれる菌などが空中に舞い上がり、健康被害につながることもあるからです。
また、ゴキブリのフンには仲間を呼ぶフェロモンが含まれているので、潰して飛び散ったりすると再びゴキブリを呼んでしまうおそれがあります。
時間が経って乾燥している場合は、アルコールをかけてから使い古しの歯ブラシなどでこすって落とし、拭き取ってください。
そしてビニール袋に入れて密閉して捨てましょう。
害虫駆除業者なら駆除から予防までまるっとお任せOK!
ここまでゴキブリ駆除のひととおりの手順を解説しました。
読んでみて「自分では大変そう……」と感じた方は害虫駆除業者に依頼することも考えてみてください。
たいていの害虫駆除業者は、駆除から消毒、予防作業までおこなってくれます。
自分で道具を準備する必要がないですし、罠を設置する手間もかかりません。
消毒も自分では難しい場所まで徹底的にしてもらえます。
ただ「初めてでどのような業者があるかわからない」という方もいるでしょう。
そんな方はぜひ生活110番にご相談ください。
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まとめ
ゴキブリ駆除を自分でおこなう場合は、以下の順番で進めましょう。
- 粘着シートを使って侵入経路と潜んでいる場所を特定する
- 特定した侵入経路の付近にベイト剤を置く
- 侵入対策をする
- 死骸や卵の処理と消毒をする
ただ、ゴキブリ駆除は今回ご紹介したとおり簡単ではありません。
目の前にいる1匹を駆除しただけでは根本的な解決にはならず、そうこうしている間に数が増えてしまうことも……。
徹底的なゴキブリ駆除をするなら、害虫駆除業者にお願いするのがおすすめです。
業者を利用すれば、駆除から消毒、予防までまるごとお任せできます。
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