「ゴキブリは冬でもいるの?」
衛生害虫のなかでも特に嫌われているゴキブリですが、昆虫なので冬にはいなくなると思っている方も多いはず。
しかし残念ながら、ゴキブリは冬眠しません。冬になっても全滅もしません。
動きは弱いもののあなたの家でこっそりと生きています。
そのため、冬でもゴキブリを見かけることはけっして珍しくないのです。
冬でも家の中にいるのだから、夏にゴキブリの発生は当然といえます。
そこで、今回お伝えしたいポイントは「ゴキブリ対策は冬こそすべき!」ということです。
夏のゴキブリ発生の明暗を左右するのは冬のゴキブリ対策。
- なぜ冬にゴキブリ対策をおこなうのか
- どんな対策をしたらよいのか
以上のことにご興味ある方は、ぜひこのまま読み進めてください。
次の夏こそゴキブリの出ない家にしましょう!
目次
冬でもゴキブリは家の中で生きている
「ゴキブリは冬眠をするの?」「冬になればゴキブリはみんな死ぬの?」
その答えは「いいえ」です。
ゴキブリは冬眠もしなければ、絶滅もしません。越冬し、春にまた元気に活動を始めます。
特に屋内害虫であるチャバネゴキブリは、人の家の暖かい場所に隠れながら一年中活動期です。
生きるために、コソコソと餌や水を求めて夜中に徘徊しながらひっそりと家屋に住み着いています。
そのため、冬の期間でも家の中でチャバネゴキブリと遭遇することはあります。
夏によく見かけるクロゴキブリとヤマトゴキブリは、もともと屋外害虫でもあり、また冬は休眠期に入るので活発な動きはなく家の中で見かけることはほぼないでしょう。
下に、これら3種のゴキブリについて見分けがつくよう簡単に見た目の説明をします。
秋終盤以降に家の中でチャバネゴキブリを見かけたら、「家の中のどこかに住処がある」と思ってください。
クロゴキブリとヤマトゴキブリであれば「外から侵入してきた」と可能性が高いので、侵入経路がどこかにあるということです。
チャバネゴキブリ | クロゴキブリ | ヤマトゴキブリ | |
---|---|---|---|
画像 | |||
全長 | 18mm未満 | 25mm以上 | 25mm以上 |
体色 | 黄褐色 | 黒褐色~黒色 全体にツヤがある |
黒褐色~黒色 ツヤがない |
ゴキブリが冬のあいだに潜んでいる場所
冬でも活動するチャバネゴキブリ。じつは寒さにとても弱い生物です。
そんなチャバネゴキブリが、冬の間に潜んでいる場所はこちらです。
- 電化製品の下や裏
- ダンボールのすき間
- 天井裏
- 床下
チャバネゴキブリは、21〜33℃が快適温度となっています。
冬季の家の中で温度が保たれている温かい場所といえば、熱電力のある電化製品の下や裏です。
具体的にいうと、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、炊飯器が熱を発生しています。
近年、日本家屋は断熱に優れた機能を持つため、天井裏や床下も温かくなっています。
その他、ダンボールのすき間も寒さをしのげる場所となります。
冬でも室内でゴキブリを見るのは食事のため
もし冬でもゴキブリを見たとしたら、ちょうど食事を求めて活動していたタイミングなのでしょう。
ゴキブリの生命維持にとって大切なのは、餌と水です。特に水分は重要で、チャバネゴキブリの場合、水分補給ができなければ1週間~10日ほどで死んでしまいます。
前章で、チャバネゴキブリは冬の期間は温かい場所に潜んでいるとお伝えしました。
しかし、いくら温かい場所があっても近くに餌と水がなければ住処にはできません。
チャバネゴキブリは夏でも20分ほどの短時間で食事などの活動を終え、住処へ戻っていきます。
冬場は気温が低いので、もっと素早く食事を終え体が冷える前に戻っていきます。
そのため、いくら温かい場所があったとしても近くに餌場と水場がなければ住処にはできないのです。
水場の近く、特にキッチンでの目撃が多いのは、水があり生ゴミなどの餌があり、冷蔵庫や電子レンジ、食洗器などの熱発生の電化製品があるからでしょう。
冬にゴキブリの赤ちゃんを見る理由
基本的にゴキブリは春~秋に産卵し孵化しますが、チャバネゴキブリは冬でも産卵と孵化をすることがあります。
ヤマトゴキブリの場合、屋外で5〜8月に産卵し6〜9月に孵化します。そして越冬するので、冬に家の中で赤ちゃんを見かけることはあまりないでしょう。
しかし、チャバネゴキブリの場合は、季節よりも温度環境により生殖が影響されます。
チャバネゴキブリは寒さに非常に弱い生物で、交尾と産卵が可能な温度は25〜30℃となります。
先述しましたが、昨今の日本の室内は暖かく25℃以上の温度が保たれている場所があります。
そのため、真冬でも生殖活動がおこなうことができ、冬でも茶色の小さなゴキブリを見かけるのです。
ちなみに15〜20℃だと卵は孵化せず死亡します。
冬のゴキブリ駆除が夏の発生をおさえる
ゴキブリ駆除対策が必要なのは夏だと思っていませんか?じつは冬におこなうことで、効率的かつ有効的に対策ができます。
これまでにお伝えしている情報をおさらいしましょう。
- 屋内に住処を作るのはチャバネゴキブリである
- チャバネゴキブリは冬でも室内で活動している
- 冬のチャバネゴキブリは暖かい場所に潜んでいる
一年中家の中に生息しているチャバネゴキブリの駆除は、ベイト剤を使用します。
詳細はこの後説明していきますが、ゴキブリの隠れ場所は人には見つかりにくい暗くて狭い場所です。
そして、食事はできるだけ近い場所から摂取します。
この2つの習性を利用し、ベイト剤という罠を仕かけることで効率よく駆除ができるからです。
※ベイト剤とは、殺虫成分入りの毒餌のことです。ホウ酸ダンゴやゴキブリキャップなどが有名です。
ゴキブリの住処の見つけ方
まず、ゴキブリがどこに隠れているかを見つけます。
ゴキブリが隠れている場所は、おもにこのような場所です。
しかし、何度もお伝えしているように冬のゴキブリは適度な温度と食事が近くにあることが住処の条件です。
どちらか片方だけの条件では、住処にはしにくいです。
そこで、隠れている場所を見つけ出すために、ゴキブリ用の粘着シートを使います。
- ゴキブリ用の粘着シートを上のイラストの箇所に仕かけてください。
- ゴキブリがひっかかったシート付近が隠れ場所です。
チャバネゴキブリの場合、水を摂取しないと6~8日で死んでしまうため1週間以内には食事のため動きます。
1週間仕かけてみても、ゴキブリがひっかかっていなければ、その付近には隠れていないでしょう。
商品名 | アース製薬 ごきぶりホイホイ プラス |
価格 | 547円(税込) |
個数 | 5個 |
効果持続期間 | 約1ヵ月 |
商品説明 | 捕獲力が高い3つの秘密でゴキブリを罠に捕らえます。
|
置き型のベイト剤を設置する
ゴキブリが隠れている場所にベイト剤を置いておくと、夜に食べて毒が回り、そのうち死んでいきます。
そして、だんだんとゴキブリの数が減っていき、夏までにはゴキブリの発生がおさえられます。
冬季の彼らはできるだけ体を冷やさないために近場の食事を求めます。そこにベイト剤を設置しておけば、ゴキブリの喰いつきがよいのです。
寒さに弱いチャバネゴキブリは、冬季は生息している箇所が限られています。
つまり、そこだけを集中的に対策をおこなえばよいのでとても効率的です。
冷蔵庫の下などに殺虫スプレーを吹きかけないでください。
殺虫スプレーを吹きかけても、ゴキブリが奥へ奥へ逃げ込むだけだからです。もしくは住処を変えるだけです。
ゴキブリが現れた場合はスプレーがよく効きますが、姿が見えない場合はベイト剤が効果的です。
おすすめのベイト剤を紹介
ベイト剤は、ホームセンターやドラッグストアなどで手に入れることができます。
おすすめのベイト剤を2つご紹介します。
ゴキブリ用ベイト剤製品の比較・スコア付けの詳細は下記のシートに記載しています。
ベイト剤の選定基準(PDF)
商品名 | オカモト ゴキブリ用 ホウ酸ダンゴ |
価格 | 382円(税込) |
個数 | 24個 |
効果持続期間 | 4~5ヵ月 |
商品説明 | ゴキブリの喰いつきがよい半生タイプ。 また好物であるタマネギエキスを配合。 大型ゴキブリにも効果があります。 |
商品名 | タニサケ ゴキブリキャップ |
価格 | 1,931円(税込) |
個数 | 30個 |
効果持続期間 | 1年間 |
商品説明 | 農薬を使用しない100%天然成分で作られた製法。 致死率99.5%で、食したゴキブリは脱水症状を起こします。また、しっかりケースに覆われているので直接触れることがないよう、ペットやお子さまへの配慮もされています。 |
今すぐできるゴキブリ対策3つ
日頃からおこなっておきたいゴキブリ対策として、整理整頓を心がけましょう。
ゴキブリに好かれない環境作りを3つご紹介します。
食事になるものはおかない
冷蔵庫にしまえる食材は外に放置せず冷蔵庫で保管するか、もしくは密閉容器に入れてください。
また、濡れた食器やシンクを水浸しのままにしないで、寝る前にはできるだけ水気をなくしておきましょう。
ダンボールはすぐに捨てる
必要のないダンボール材はすぐに家の外にだしましょう。ダンボールは空気の層により保温性があり暖かいので、ゴキブリにはとてもよい寝床となります。
通販でよく買い物をする方や引越したばかりの方は、できるだけ早めに処分してください。
外からの侵入を防ぐ
わずかな隙間からもゴキブリは侵入するので、できるだけ隙間を埋めましょう。
例えば、エアコンのホースには防虫網を取り付けておくと夏でも安心です。
玄関などの人の出入口には、忌避効果のある殺虫スプレーを吹きかけておくと、ゴキブリが侵入しずらくなります。
詳しい侵入経路や具体的な侵入対策方法については、こちらの記事をご参照ください。
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まとめ
今回の記事での重要ポイントはこちらです。
- 冬でも家の中にはゴキブリが生息している
- ゴキブリ対策は冬におこなうことで、夏の発生をおさえられる
- 冬のゴキブリはベイト剤で効率的に駆除できる
- 駆除後は侵入対策もおこなう
ゴキブリは冬眠しません。チャバネゴキブリは屋内害虫なので、一年中家の中に隠れています。
また、冬でも繁殖可能なのでゴキブリの赤ちゃんを見かけたり、夜中に遭遇することは珍しくありません。
そんな厄介なチャバネゴキブリの弱点は寒さです。そのため、冬は家の中の電化製品近くなどの暖かい場所を住処としています。
夏と違って隠れ場所の候補は決まってくるので、そこを集中的にベイト剤を仕かけることで効率よく駆除できます。
ぜひ当記事を参考に、冬のゴキブリ対策をおこなってみてください。きっと来年の夏はゴキブリの恐怖と戦わなくてもよくなりますよ。
弊社ではゴキブリ駆除の業者をご紹介しています。家まるごと防除施工をするので、夏でも見かけることはありません。
ゴキブリが大繁殖して困っていたり、ゴキブリのアレルギーを持っていたりなど、本格的なゴキブリ駆除対策を考えている方は、一度ご相談ください。
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参考文献:辻 英明 『衛生害虫ゴキブリの研究』北隆館、2016
ゴキブリのすみつき要因に関する研究 日本環境衛生センター環境生物部 緒方一喜
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