「ゴキブリって排水溝から侵入してくる?」
「もう水まわりでゴキブリの姿を見たくない!」
台所やお風呂場など、水まわりによく出てくるイメージのあるゴキブリ。
排水溝の中までゴキブリ対策をするべきか迷っている方もいるのではないでしょうか?
結論からいいますと、ゴキブリは排水溝を登って侵入してくることがあります。
そのため、水まわりにあるすべての排水溝にゴキブリ対策が必須です。
この記事では、排水溝からゴキブリを絶対に侵入させないための効果的な対策方法を紹介します。
最後まで読むと、水まわりでゴキブリを見ることがない、快適な環境を作りができるようになりますよ!
目次
ゴキブリは封水トラップを突破できる
先ほど少し触れたとおり、ゴキブリは排水溝を登って侵入してくる可能性があります。
その理由を知るために、まずはゴキブリの特徴や実験データを見てみましょう。
排水溝には封水トラップという防虫・悪臭対策のための水たまりがあります。
以下のように水が張ってあり、ハエなどの害虫は水を潜れないので侵入を防ぐことができます。
しかし、ゴキブリはこのような封水トラップを潜ることで突破してきます。
なぜなら、ゴキブリは水に強く、少し深い程度の水なら潜ることもできるからです。
ゴキブリが水に強い理由として、以下の2つがあります。
これらにより、ゴキブリは水に濡れて弱ったり溺れたりすることなく移動ができます。
- 「気門」という呼吸器官が複数あるから
気門がすべて塞がれなければ呼吸できるので、溺れにくい。 - ゴキブリの表面にコーティングされた油が水をはじくので、気門がふさがりにくい
さらに、ゴキブリは脚をバタバタさせて素早く泳ぐことも可能です。
方向のコントロールができるほど上手くはないものの、封水トラップのような狭い場所なら簡単に乗り越えられてしまいます。
封水深5cmの封水トラップを突破した実験データがある
一般家庭にある排水溝の封水トラップの深さ(封水深)は約5cmです。
「5cmもあるなら大丈夫なのでは?」と思うかもしれませんが、なんとゴキブリは5cmの封水トラップを突破できます。
ゴキブリの生態や行動を研究している辻英明氏の著書「衛生害虫ゴキブリの研究」にて、ゴキブリは5㎝の深さの封水トラップも突破するという研究結果がわかっています。
三浦・田辺氏らは,0.5~5cmの封水深を使って実験し、実際にゴキブリが水をくぐって反対側に侵入できることを確かめた(図4-8;表4-2)。大型種のクロゴキブリだけでなく,小型種のチャバネゴキブリも,しかも幼虫でも水くぐりが可能であることを明らかにした。
著書内にあるデータによると、封水深5cmを突破したのはクロゴキブリの成虫と幼虫、さらにチャバネゴキブリの幼虫です。
実験内ではチャバネゴキブリの成虫のみ封水深5cmを突破できませんでしたが、幼虫は突破しているため侵入してくる可能性がないとは言い切れません。
このように、ゴキブリが排水溝を登って侵入してくることはあり得るのです。
排水溝から侵入してきてゴキブリが家に棲みつく前に、排水溝のゴキブリ対策をしましょう。
排水管の隙間もゴキブリの侵入経路になる
水まわりのなかでゴキブリの侵入経路となるのは、排水溝の中だけではありません。
排水管の接続部分にできた隙間も侵入経路となるので注意が必要です。
ゴキブリの体はわずかな隙間でも侵入できるほどの柔軟性があり、たった数ミリの隙間でも通過できてしまいます。
このような隙間を塞ぐことも、水まわりのゴキブリ侵入対策のひとつです。
排水溝のゴキブリ侵入対策1:排水溝にカバーを付ける
ここまで解説したとおり、ゴキブリは排水溝から登ってくるため、侵入対策が欠かせません。
そのためここからはどのように対策すべきか?という説明をしていきます。
まず排水溝まわりのゴキブリ侵入対策は2つあり、まずおこなうべき対策は排水溝にカバーを付けることです。
排水溝カバーを常に取り付けておけば、排水溝から上がってきたゴキブリの侵入を物理的に防げます。
なお、排水溝カバーは丸くて小さい穴がついたもの、または網目仕様のものを使ってください。
これらの仕様の排水溝カバーは目が細かいため、幼虫のような小さなゴキブリの侵入も防げるからです。
排水溝カバーのおすすめ商品
排水溝カバーは多くの商品が販売されており、ゴキブリ対策向きのものを探すのは大変かと思います。
そこで、当サイト【生活110番】のスタッフが通販サイトAmazonを調査して見つけた、ゴキブリ対策向きの排水溝カバーをご紹介します。
今回は以下を基準に商品を調査し、そのなかで特にゴキブリ対策に向いている2種の排水溝カバーをピックアップしました。
- 丸くて小さい穴(パンチング穴)または網目仕様の排水溝カバー
- 集めた5商品のなかから、1.5mmの排水溝カバーを記事内で紹介
また、今回調査した5商品の平均価格は573円だったため、安いものをお探しの方はこの金額を参考にするのもよいでしょう。
記事内で紹介しなかった商品についてはPDFでまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考:今回調査した商品の詳細データ[PDF]
Stainless 排水溝ゴミ受け
価格 | S:568円 M:608円 L:628円 |
寸法(内径×外径×高さ) | S:35mm×52mm×13mm M:52mm×76mm×16mm L:78mm×102mm×19mm |
素材 | 18-8ステンレス鋼 |
Stainlessの排水溝ゴミ受けは、水まわりの環境を清潔に保つことができる排水溝カバーです。
表面にメッキ加工がされており、抗菌性に優れているため、ゴキブリの好物である「汚れ」や「ヌメリ」が発生しにくいです。
Ninonly ゴミ受け 洗面器排水口用(3個セット)
価格 | 699円 |
寸法(幅×高さ×厚さ) | S:34mm×14mm×2mm M:51mm×15.5mm×2mm L:80mm×23mm×2mm |
素材 | 18-8ステンレス鋼 |
Ninonlyのゴミ受けは、S・M・Lサイズの3つがセットになった排水溝カバーです。
細かいパンチング穴により、ゴキブリのエサとなる生ゴミを受け止めてくれるので、台所で使用するのに向いています。
排水溝カバーの使い方
排水溝カバーの使い方は以下のとおり、排水溝カバーを取り付けてゴミが溜まったらこまめに回収して捨てるだけです。
- 排水溝カバーを取り付ける
- 排水溝カバーにゴミが溜まったら捨てる
また、排水溝カバーは常時取り付けたままで問題ありませんが、長期間使い続けると表面に汚れやヌメリが付きます。
これらはゴキブリが寄ってくる原因となるため、定期的に洗剤で洗うようにしてください。
排水溝のゴキブリ侵入対策2:排水管の隙間を埋める
排水管と壁にできた隙間は、配管用のパテで埋めるのが効果的です。
パテは粘土のようにやわらかい素材であり、排水管の接続部分にある隙間をしっかりと埋めてくれます。
なお、排水管の隙間を埋めるためのパテは、固まりきることがない素材である「非硬化性」のものを選んでください。
非硬化性のものなら、パテが完全に固まることはないため、劣化したときに張り替えがしやすくなります。
配管用パテのおすすめ商品
配管用パテの商品は非硬化性のものを選べばよいですが、できれば配管の補修目的として使われているものが望ましいです。
というのも配管用なら、木材やコンクリートといった壁に使用することが前提で作られているため、はがれることなくなじみやすいです。
ここでは、以下を基準に商品を調査して見つけたおすすめ配管用パテをご紹介します。
Amazonを調査して見つかったをご紹介します。
- 配管の隙間埋め目的として作られたパテ商品
- 水道の配管用に推奨されている商品
また、今回調査した商品の平均価格は586.2円のため、価格も考慮して商品を選びたい方は参考にしてみてください。
参考:今回調査した商品の詳細データ[PDF]
セメダイン すきまパテ
価格 | 352円 |
内容量 | 200g |
素材 | オレフィン樹脂 |
適合材質 | コンクリート、モルタル、しっくい、木、金属 |
セメダインのすきまパテは、オレフィン樹脂が含まれている配管用パテです。
吸湿性が低いのが大きな特徴で、洗面台などの湿度の高くなりやすい場所でもしっかりと隙間を保護し、ゴキブリの侵入を防いでくれます。
アルテコ 穴埋めシールパテ
価格 | 511円 |
内容量 | 500g |
素材 | 無機充填剤、有機バインダー顔料 |
適合材質 | 木材、コンクリート、金属 |
アルテコの穴埋めシールパテは、毒性のない素材を使用しているため、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使える配管用パテです。
水に溶けない仕様なので水まわりに問題なく使用でき、内容量も多いためコスパ良く使えます。
配管用パテの使い方
配管用パテは以下のように使用して隙間を埋めていきます。
手順を守れていないとうまく接着できない場合があるため、注意しましょう。
- 補修する部分の汚れを掃除し、水分をふき取る
- パテを棒状に伸ばす
- 排水管の隙間を埋めるようにパテを巻く
- 手で押さえつけてパテを隙間になじませる
また、作業後に余ったパテはそのまま放置すると乾いてしまうので、ビニール袋などで密閉して保存してください。
すでに水まわりにゴキブリがいる場合の駆除方法
ゴキブリがすでに侵入していて、水まわりで見かける場合は以下の方法で駆除しましょう。
ベイト剤を置く
台所などの水まわりは隠れ場所が多く、殺虫剤1本では駆除しきることは難しいです。
そのため、ベイト剤という毒エサをゴキブリに食べさせて駆除する方法が有効です。
ベイト剤なら隠れていたゴキブリを誘い出して駆除できるので、手間もあまりかかりません。
ただし、ゴキブリがベイト剤を食べてくれるように、置き方にはコツが必要です。
以下のようなコツを押さえて設置すると、ベイト剤で効率的に駆除できます。
- 床や壁の隙間の近くに設置する
ゴキブリは隙間に隠れて過ごすため、置いておくとベイト剤を見つけてもらいやすい。 - 暗くて湿気がこもりやすい場所に設置する
例えば引き出し、コンロの下、食器棚の中など。湿って暖かいためゴキブリが寄ってきやすい。 - できる限りたくさん設置する
幼虫は成虫よりもエサを探すのが苦手のため、ベイト剤の量を増やして食べてくれる確率を高める。
ベイト剤がダメなら業者に解決してもらう
ベイト剤を置いたものの、駆除が思うように進まない場合は、ゴキブリ駆除を業者に依頼するのもひとつの方法です。
ゴキブリ駆除のプロであれば、水まわりに隠れているゴキブリを一掃できます。
ゴキブリ駆除の費用相場
ただ、業者に依頼する場合、料金がいくらかかるのか気になるところですよね。
そこで、当サイト【生活110番】の施工データから集計したゴキブリ駆除料金を見てみましょう。
2,102件の施工データを調べた結果、平均として37,238円の施工料金がかかることがわかりました。
また、各価格帯でのゴキブリ駆除費用の割合は以下のようになっています。
全体のうち79.9%が5万円未満となっているため、5万円ほどの費用で済むことが多いでしょう。
集計期間:2022年1月~-2022年12月(2102件)
集計対象:弊社運営サイト全体におけるゴキブリの施工実績
集計方法:対象の平均値を算出(※)し、小数点第一位以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。
※価格はすべて税込価格です。
生活110番は見積り無料のため「とりあえず相談」も1つの手
ゴキブリ駆除料金の金額は現場の状況により決定されるので、先ほどご紹介した37,238円の料金が必ずかかるとは限りません。
「依頼したいけど料金が気になる……」という方は、とりあえず生活110番に相談するのも1つの手です。
生活110番は現場調査や見積りが原則無料で、キャンセル料もかかりません。※
また、弊社の加盟店はスピーディな対応が可能であり、最短30分でお客様のご自宅に駆けつけることも可能です。
ご依頼の相談はお電話やメールにて、24時間体制で受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。
ゴキブリを排水溝に流すのは駆除としては不十分
洗面台やお風呂場でゴキブリを見つけた時、慌ててシャワーに流してしまうかもしれませんが、駆除の方法としては不十分です。
生きたゴキブリを排水溝に流しても、溺れずに這い上がってくるおそれがあります。
もし排水溝にゴキブリを流してしまった場合はハンドソープやボディソープなど、界面活性剤を含む洗剤を排水溝に流してみてください。
界面活性剤がゴキブリの気門を塞いで窒息させられるため、駆除が期待できます。
参考:セミナー:もっと良く知ってほしい洗剤|日本石鹸洗剤工業会
まとめ
ゴキブリは排水溝の中や排水管の接続部分にできた隙間から侵入してくることがあります。
水まわりでゴキブリを対策する場合は、以下の点を押さえておきましょう。
- 排水溝カバーでゴキブリの侵入を防ぐ
- 配管用パテで配管の隙間を防ぐ
- 侵入された場合はベイト剤で対処する
また、ゴキブリ対策がうまくいかない場合は業者に対策を代行することを考えてみてください。
ゴキブリ対策のプロなら、これ以上ゴキブリを見なくて済むように徹底的に対策してくれます。
そのようなゴキブリ駆除業者をお探しなら【生活110番】にお任せください!
ご相談いただければ、お客様にお住まいの地域からベストな業者をご紹介できます。
参考:今回調査した商品の詳細データ[PDF]
\ 完全無料 /
厳選した全国のゴキブリ駆除業者を探せます!
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