「でっかいゴキブリが出た!これはワモンゴキブリかな?」
と気になって、ワモンゴキブリについて調べているところではありませんか?
ゴキブリの種類も多いので、パッと見て「これはワモンゴキブリだ!」なんて、確信がもてないですよね。
そこで本記事では、ワモンゴキブリの生態や見た目の特徴、駆除方法などを詳しく解説しています。
ワモンゴキブリの生態を知ることで、見つけたゴキブリがワモンゴキブリか一発で判断でき、効果抜群の駆除方法まで知れます。
ワモンゴキブリか確信がもてない方や、効果的な駆除方法を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ワモンゴキブリの生態
分類 | ゴキブリ目/ゴキブリ科/ゴキブリ属 |
学名 | Periplaneta americana |
分布 | 南西諸島、九州、沖縄など |
体長 | 約25~45mm |
繁殖頻度 | 成虫は羽化後1~2週間で最初の卵鞘(らんしょう)を産み、引き続き4~6日間隔で産卵する |
住んでいる場所 | ・下水道や浄化槽 ・ゴミ置き場 ・暖房設備のあるビルなど |
見た目の特徴 | ・色は赤みがかった褐色 ・背中(前胸背)に淡黄色のリング状斑紋がある ・前翅の前緑に黄色のすじはない ・尾肢は細く、末端節の長さは幅の2倍 ・腹部背面(翅下)に白斑面なし |
ワモンゴキブリは、おもに南西諸島に生息している大型ゴキブリで、背中に淡黄色のリング状斑紋があるのが特徴です。
寒さに弱いので、南西諸島や沖縄のような暖かい地域でしか確認されていませんでしたが、近年では関西や関東でも確認されています。
天敵には、アシダカグモ、セナガアナバチ、ムカデ、猫、ヤモリなどがいます。
また、ワモンゴキブリはクロゴキブリと同様に飛ぶことが可能です。
ただし、気温が低いと活動が鈍くなり、飛ぶことができません。
ワモンゴキブリの原産地
原産地はアフリカといわれており、世界中の熱帯から亜熱帯に広く分布しています。
日本ではおもに南西諸島、沖縄、九州に生息しており、大阪、和歌山、愛知、東京などでも確認されています。
ワモンゴキブリの好物
パン、ふかしたジャガイモ、米ぬか、ヒエ、バナナ、タマネギなど、デンプンが含まれた甘い食べ物を好みます。
また、ゴキブリは雑食なので髪の毛、本、動物の死骸まで食べます。
ワモンゴキブリとほかの屋内ゴキブリの見分け方
「ゴキブリも種類が多すぎて、パッと見てワモンゴキブリかわからない!」という方のために、おもな屋内ゴキブリの違いについて解説します。
もっとも見分けやすいのは「チャバネゴキブリ」です。
ほかの3種より小型で、色も黄褐色でパッと見ても違いがわかりやすいでしょう。
見分けづらいのは「クロゴキブリ」と「ヤマトゴキブリ」ですが、大きな違いは色と斑紋があるかです。
赤褐色で背中に斑紋があるのがワモンゴキブリです。
ワモンゴキブリによる被害
ここでは、ワモンゴキブリによる被害について解説します。
見つけたまま放置しておくと被害に遭うおそれもあるので、すぐに駆除することをおすすめします。
- 病原菌やウイルスを運んでくる
- 食品に混入している
- 噛みついてくる
病原菌やウイルスを運んでくる
ワモンゴキブリは下記のような病原菌やウイルスを運んでくるおそれがあります。
- サルモネラ菌
- チフス菌
- 大腸菌
- 赤痢菌
- 小児麻痺ウイルスなど
下水道や浄化槽などに生息するワモンゴキブリが食品や食器に接触することで、食中毒などの被害に遭うおそれがあるので注意が必要です。
また、排泄物や死骸のアレルゲン化により、「アレルギー性喘息」を引き起こす可能性もあります。
噛みついてくる
ワモンゴキブリに限らず、ゴキブリは古くから人間に噛みつく被害が知られています。
顔面についた食べ物を食べ、顔に水ぶくれが生じたり(Hasselt,1865)、眠っている船員の皮膚(たこ、うおのめ)、指の爪、まつげを噛んだ(Heiser,1936)という古い報告のほか、多くの事例があります(Roth and Wills,1957)。
また、ケンブリッジ大学の研究によると、「ワモンゴキブリは体重の約50倍の咬合力を発揮できる」としています。
これは、人間が顎を使って発揮できる力の約5倍に相当します。
噛みつかれるケースは稀ですが、「噛みついてくるかもしれない」と頭に入れておきましょう。
辻英明「衛生害虫ゴキブリの研究」
AFP BB News「ゴキブリのかむ力、体重の50倍 研究」
食品に混入している
ゴキブリが食品に混入している被害も少なくありません。
飲食店や食品工場で発生すれば、信頼を大きく損ないます。
そのため、食品工場や飲食店はゴキブリ対策を徹底する必要があります。
ワモンゴキブリの駆除方法
ここでは、ワモンゴキブリの駆除方法について解説します。
ゴキブリを確実に駆除したい方は、ぜひ参考にしてください。
- ベイト剤を仕掛ける
- ゴキブリ捕獲器を設置する
- ピレスロイド系の殺虫剤を使用する
ベイト剤を仕掛ける
「ベイト剤」とは、害虫を駆除する毒エサです。
ベイト剤の優れた点は、適当な濃度であればゴキブリが毒エサだと気づかずに食べてしまうことです。
毒エサを食べたゴキブリは、数日経てば確実に息の根を止めることができます。
また、ベイト剤を使うことで駆除だけでなく予防にも効果を発揮します。
卵からふ化した幼虫もベイト剤を食べるので、成虫になる前に自動的に駆除できるからです。
ベイト剤を仕掛ける前に徹底的に掃除する
ベイト剤の効果を最大限に発揮するために、ゴキブリのエサになるものがベイト剤しかない状態にしましょう。
つまり、ベイト剤を仕掛ける前に、徹底的に掃除をおこなうということです。
そうすれば、ゴキブリがベイト剤を食べてくれる確率が上がります。
逆にいえば、エサが豊富な場所にベイト剤を仕掛けても、効果はさほど期待できません。
普段掃除しないところまで徹底的に掃除し、ゴキブリのエサになるものがベイト剤しかない状態にしましょう。
おすすめのベイト剤
商品名 | ブラックキャップ |
価格 | 761円(税込) |
内容量 | 12個入 |
有効成分 | フィプロニル0.05%(w/w) |
特長 | ・速効成分フィプロニル配合 ・特殊スロープ形状でエサまで誘い込む ・持続効果は約1年 |
※価格は2023年3月9日時点のAmazonでの価格
プロも使用する速効成分「フィプロニル」を配合したベイト剤です。
5つの成分で誘引し、ゴキブリの好物である半生エサを食べさせ、確実に駆除できます。
また、薬剤に対し抵抗力を持ったゴキブリにも効果を発揮します。
ゴキブリ捕獲器を設置する
ゴキブリトラップを仕掛けるのも、効果的な駆除方法です。
誘引剤でおびき寄せ粘着シートで捕獲するだけなので、ゴキブリの姿を見ずに駆除が可能です。
仮に薬剤に耐性のあるゴキブリでも関係なく駆除できます。
また、薬剤を使用していないので、小さいお子様やペットがいるご家庭でも安心して使えます。
おすすめのゴキブリ捕獲器
商品名 | ごきぶりホイホイ+ |
価格 | 564円(税込) |
内容量 | 5枚セット |
持続効果 | 茶色のハクリ紙をはがしてから約1ヶ月(使用環境により異なる) |
特長 | ・デコボコ粘着シートでゴキブリを確実に捕獲 ・粘着剤に気づかないスロープ構造 ・設置場所に合わせて屋根の高さを変形可能 |
※価格は2023年3月9日時点のAmazonでの価格
ゴキブリ捕獲器でもっとも有名な商品といえば「ごきぶりホイホイ」です。
ビーフ、えび、野菜など好物の香りでゴキブリをおびき寄せ、デコボコ粘着シートで確実に捕獲します。
また、屋根の高さを変形できるので、冷蔵庫の下やキッチンの間など狭い場所に設置するときに便利です。
ピレスロイド系の殺虫スプレーを使用する
殺虫スプレーなら、「ピレスロイド系」の殺虫スプレーがおすすめです。
ピレスロイドとは、天然の除虫菊乾花から抽出された殺虫成分“ピレトリン”と、これとよく似た化学構造をもつ合成化合物を総称した言葉です。その特長は、温血動物に対する毒性が低く、生体内での分解、排泄が極めて速いので慢性毒性などの心配が少ないことです。殺虫特性は極めて速効性に富み、最近では致死力の優れたものも実用化されています。また、ピレスロイドは残留、生物濃縮など、二次的環境汚染のおそれも少なく、現代社会における理想的な殺虫剤といえます。
引用:KINCHO「殺虫剤有効成分の概要」
簡単にいうと、ゴキブリなどの害虫の神経を麻痺させ、速効で駆除できる殺虫成分です。
ピレスロイド系のなかでも特におすすめなのが、ノックダウン効果の高い「イミプロトリン」です。
ゴキブリの飛翔行動を失わせるだけでなく、素早いゴキブリの動きも鈍くできます。
参考:国立研究開発法人 科学技術振興機構「ノックダウン効果またはフラッシング効果」
おすすめの殺虫スプレー
商品名 | ゴキファイタープロ ストロング |
価格 | 744円(税込) |
内容量 | 450ml |
主成分 | イミプロトリン、フェノトリン |
特長 | ・世界初のワンタッチストロングノズル採用 ・18cmのロングノズルでゴキブリに近づかず退治 ・イミプロトリンの速効殺虫効果で、素早いゴキブリを逃がさない |
※価格は2023年3月9日時点のAmazonでの価格
おすすめの殺虫スプレーは、主成分がイミプロトリンの「ゴキファイタープロ ストロング」です。
イミプロトリンの速効殺虫効果で、素早く動き回るゴキブリを逃がしません。
また、18cmのロングノズルを採用しているので、ゴキブリに近づかなくても駆除できます。
ゴキブリの駆除方法は以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ワモンゴキブリの駆除は生活110番にお任せください!
ワモンゴキブリの駆除方法について解説してきました。
自力でゴキブリを駆除するのは可能ですが、「自分でゴキブリを駆除するのは怖い」という方もいるでしょう。
ゴキブリを見ることに抵抗のある方は、【生活110番】にご連絡ください。
弊社と提携している加盟店が最短30分で駆けつけ、無料診断をおこなったあと、一匹残らず迅速に駆除いたします。
キャンセル料0円※、お見積り後の追加料金は一切いただきません。
24時間365日受付対応しておりますので、いつでもご連絡ください。
※加盟店により異なります。
まとめ
ワモンゴキブリの生態や駆除方法について解説しました。
この記事の要点を下記にまとめます。
- ワモンゴキブリは赤褐色で背中に斑紋がある大型ゴキブリ
- ワモンゴキブリは病原菌やウイルスを運ぶおそれがある
- ワモンゴキブリは噛みついてくることがある
- 駆除方法はベイト剤がもっともおすすめ
- 殺虫剤はピレスロイド系がおすすめ
ワモンゴキブリは放っておくと害をもたらしかねない「衛生害虫」です。
見つけたら、すぐに駆除しましょう。
「自力で駆除できるか自信がない」という方は、【生活110番】にご相談ください。
24時間365日受付対応しているコールセンターを設けているので、深夜帯でも受付対応可能です。
また、駆除後のアフターフォローが1年ついているため、ワモンゴキブリが再び住み着いても安心です(※)。
ワモンゴキブリの駆除は、生活110番にお任せください!
※対応エリア・加盟店により異なります。
辻英明「衛生害虫ゴキブリの研究」北隆館、2016
青木皐「本当に困っている人のためのゴキブリ取扱説明書-ドクター青木式・究極の退治マニュアル」ダイヤモンド社、2002
大久保柾幸「ゴキブリ退治に殺虫剤は使うな!」白夜書房、2017
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