
ご家庭に現れるゴキブリは、「1匹見つけたら100匹いる」といわれているほど繁殖力が強い害虫です。そのため、見つけるたびに1匹1匹駆除していては家中のゴキブリをなかなか減らすことができません。実際、何度も現れるゴキブリに手を焼いている方も多いでしょう。
そこで、おすすめしたいのがベイト剤です。ベイト剤は、設置しておくだけでゴキブリを退治できる毒餌です。しかし、「ベイト剤の使い方がわからない」「どのベイト剤を選べばよいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、この記事ではゴキブリに効くベイト剤について詳しくご説明します。具体的には、ベイト剤がおすすめの理由・ベイト剤の種類・おすすめのベイト剤・ベイト剤の置き方・注意点についてご説明していきます。
目次
ゴキブリ駆除にベイト剤がおすすめなのは卵対策にもなるから
ゴキブリが家の中に大量発生する原因のひとつとして、卵対策をおこなっていないことが挙げられます。「卵を駆除するのが大切なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、1匹のメスが一生をかけて産む卵の量は約500個にもなるといわれています。そのため、卵対策をおこなわないと、「家の中がゴキブリだらけ……」ということにもなりかねないのです。
ゴキブリの卵は見つけたら手で押しつぶして駆除するのがベストですが、家の中にあるすべての卵を駆除するのは難しいですよね。
そこでゴキブリに効くベイト剤をおすすめします。ベイト剤は設置しておくだけで、卵から孵化した幼虫を殺すことが可能です。ゴキブリの卵を探さず、殺虫剤よりも高い効果を期待できるのです。
また、ベイト剤を食べたゴキブリの死骸を別のゴキブリが食べることで、死骸を食べたゴキブリも駆除することができます。つまり、ゴキブリを連鎖的に駆除することができるため、効率がよいのです。
ちなみに、ゴキブリ駆除にはほかにもスプレータイプの殺虫剤を使った方法もありますが、殺虫剤では薬剤が卵の中まで浸透しないおそれがあります。
また、スプレータイプの殺虫剤では実際に卵を見つけて直接噴射する必要がありますが、家中のゴキブリの卵をすべて見つけることは難しいでしょう。そのため、ゴキブリを見つけなくても駆除ができるベイト剤の使用をおすすめします。
ベイト剤の成分はおもに3種類!効果の違いをチェック
ゴキブリに効くベイト剤にはおもに「ヒドラメチルノン系」と「フィプロニル系」「ホウ酸」の3種類の成分があり、それぞれ異なった特徴を持っています。そこで、以下からはベイト剤の種類を成分別に解説します。以下の内容を読んで、目的に合わせたベイト剤を選びましょう。
即効性の高い「ヒドラメチルノン系」と「フィプロニル系」
「ヒドラメチルノン系」と「フィプロニル系」は即効性が高いのが特徴です。ゴキブリがベイト剤を摂取してから、ヒドラメチルノン系は約3日、フィプロニル系は約1日程度で死なせることができるのです。
ただし、これらの成分はゴキブリに抵抗性が発生することがあります。つまり、長期間置いておくと、これらの成分が家にいるゴキブリに効かなくなるおそれがあるのです。ゴキブリの抵抗性が不安な方は、次にご紹介するホウ酸系のベイト剤を使うのがおすすめです。
効果が長持ちしやすい「ホウ酸」
ホウ酸は、ゴキブリが食べてから効果が出るまでの期間が約数日~半月ほどと、死ぬまでには時間がかかりますが、ゴキブリが抵抗性を持ちにくいといわれています。そのため、ゴキブリのベイト剤に対する抵抗性が不安な方におすすめです。
ただし、ホウ酸団子は同じものをずっと使えるわけではなく、半年~1年程度でゴキブリを引き寄せる効果が弱まるため、定期的に交換する必要があります。商品によってどれくらい効果が持続するかが異なるので、商品ラベルをチェックしてみてください。
おすすめのベイト剤6選
ここからは、おすすめのゴキブリに効くベイト剤を6つご紹介していきます。自分に合ったベイト剤を見つけるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ベイト剤には、置くだけタイプのものや「ベイトガン」を使用して施工するタイプのものがあります。ベイトガンを使うとジェル状のベイト剤を少量ずつたくさんの箇所に設置できる点が魅力的です。
しかし、ゴキブリの性質をよく知らない素人にとっては、どんな場所にどれくらいのベイト剤を仕掛けるか判断するのは難しいでしょう。そのため、この記事では置くだけタイプの手軽な商品をおすすめしております。
ブラックキャップ ゴキブリ駆除剤 [12個入]
こちらの商品は、即効性のあるフィプロニル系のベイト剤です。容器の中にゴキブリが入り、その中にある毒エサを食べることで駆除をおこなうという仕組みです。
容器には3つの入り口があり、あらゆる場所からゴキブリが入ることができるので、毒を摂取させる確率が高まるでしょう。
ゴキブリ左衛門 12個入り 日本製 ゴキブリ誘引殺虫剤 防除用指定医薬部外品
こちらもフィプロニル系のベイト剤です。野外でも使用することができるので、ベランダにベイト剤を置きたいという方におすすめできます。また、チャックが付いているので、使わない分は保存しておくことができる点も魅力です。
KINCHO コンバット ゴキブリ駆除剤 スマート容器 20個入 1年いなくなる [防除用医薬部外品]
こちらもフィプロニル系のベイト剤です。野外でも使用することができるので、ベランダにベイト剤を置きたいという方におすすめできます。また、チャックが付いているので、使わない分は保存しておくことができる点も魅力です。
キンチョウ コンバット 4個入
こちらはヒドタメチルノン系のベイト剤です。狭い隙間でも垂直に設置できるよう、ベイト剤の底に固定テープがついているのが特徴です。ゴキブリの潜んでいやすい壁と家具などの隙間にもしっかり設置しやすくなっています。
ゴキちゃんストップ (業務用ゴキブリ駆除薬/防除用医薬部外品)
こちらの商品は、ホウ酸などの成分が含まれている錠剤です。こちらの商品で見なくても駆除をおこなったゴキブリは、水を摂取するために下水へと向かいます。つまり、自ら家の外に出ていくので、死骸を見ることがないのです。そのため、「家の中でゴキブリを見たくない……」という方に向いています。
アースゴキブリホウ酸ダンゴ コンクゴキンジャム
こちらもホウ酸が含まれているベイト剤です。ゴキブリが食いつきやすいよう餌の成分や形に工夫がされています。せっかくベイト剤を設置してもゴキブリが食べてくれなければ意味がありませんから、エサの誘引効果や形状も重要なポイントです。
ベイト剤の効果を引き出す置き方を知ろう
ゴキブリ用のベイト剤の効果を引き出すためには、正しく設置する必要があります。そこで、ここからはゴキブリベイト剤の正しい置き方をご紹介します。
ベイト剤の置き方の基本
ゴキブリは雑食で、髪の毛やホコリなどさまざまなものをエサとします。そのため、ベイト剤は「キッチン」「ベランダ」「トイレ」「玄関」「リビング」といった家のあらゆる場所に仕掛けておきましょう。
とくに、その中でも侵入口となる場所(排水口・窓付近など)やゴキブリの巣となりやすい隅に置くのが有効です。また、ベイト剤は、ゴキブリが発生しやすい5月~9月に置くとよいでしょう。以下では場所ごとに詳しく置き方をご紹介しています。
キッチン
ベイト剤に水がかからないよう注意しながら、窓のまわり、戸棚、シンク下、冷蔵庫と壁の隙間などのゴキブリの侵入口・隠れていそうな場所に重点的に置いていきます。ゴキブリのエサとなる水や食料が多いキッチンは、とくに念入りに対策しましょう。
ベランダ
室外機の裏や植木の近くに設置します。その際は野外でも使用可能と明記されているベイト剤を用意すると安心です。
トイレ
隅っこや、ゴキブリの侵入口である窓のそばに置いておきましょう。
玄関
靴箱の陰などに置いておきましょう。じつは、玄関から堂々と侵入してくるゴキブリも意外といるのです。
リビング
テレビや家具の裏などに置いておくとよいでしょう。家の中ではリビングで過ごす時間が多い方もたくさんいるはず。できるだけ目につかない場所に置いたほうが気持ちよく過ごせますよね。
チャバネゴキブリ対策には工夫が必要
ゴキブリの中でも、チャバネゴキブリの対策には工夫しなければなりません。なぜなら、チャバネゴキブリは一回の産卵数がとくに多く、また暖房のついている部屋などの暖かい場所では1年中繁殖するおそれがあるからです。
そのため、チャバネゴキブリの発生を防止するためにも、ベイト剤で1年中対策をおこなうのがよいでしょう。
餌になるものを片付けるとより効果的
ゴキブリを徹底的に駆除するためには、餌となるものを片付けるとより効果的です。ゴキブリの餌となるものは、以下のものがあります。
・水
・紙
・せっけんカス
・食品
・髪の毛
・フケ
・ホコリ
・唾液
このように、ゴキブリは家の中にあるさまざまなものを餌としていることがわかります。ゴキブリ対策をおこなうためには、食品は放置せずに早めに片付け、定期的に掃除をおこないましょう。
ここまで、ベイト剤の正しい置き方についてご説明しました。ただし、上記でご紹介した内容のほかにも、ベイト剤を使うときには頭に入れておいてほしいことがあります。そこで、以下からは、ベイト剤を設置するときに知っておきたいことについて解説します。
ベイト剤を設置する前に知っておきたい2つのこと
ゴキブリに効くベイト剤を設置する際は、子どもやペットが食べないよう注意する必要があります。とくにホウ酸系のベイト剤は毒性が強いので、誤って口にしてしまったら危険です。また、ほかの成分が含まれるベイト剤も100パーセント体に影響を及ぼさないとは言い切れません。
そのため、子どもやペットがいるご家庭では、できるだけ手に届かない場所・目につかない場所に置くようにしてください。
また、もし「より高い効果を期待したい」という方がいれば、ゴキブリ駆除の業者に依頼することをおすすめします。知識や経験のある業者に依頼することで、その状況に応じた最善の方法で駆除をおこなってもらうことができます。そのため、自分でおこなうよりも高い効果を期待できるのです。
さらに、ペットや小さなお子様がいてベイト剤の誤食が不安な方でも、業者に依頼すれば安全な方法で駆除してもらうことができます。
そのため、より高い効果を期待したい方・安全性も考慮したい方は、ひとりで悩むのではなく、業者への依頼も検討してみてはいかがでしょうか。
ベイト剤以外の駆除アイテム
ベイト剤は置くだけでゴキブリ駆除ができるので手軽ですし、ゴキブリを見ずに駆除できるという点でも多くの人におすすめできる方法です。
しかし、「目の前に現れたゴキブリを今すぐ駆除したい」「きちんとゴキブリを駆除できているか、確認できたほうが安心」といった方には、ベイト剤より適切な駆除方法があります。これからベイト剤以外の駆除アイテムをご紹介しますので、状況や希望に応じて使い分けてみてください。
目の前のゴキブリを駆除したい人は……
ゴキブリ駆除用の殺虫スプレーや、凍らせて動きを止める冷却スプレーがおすすめです。ゴキブリによく効く殺虫剤ランキングを確認して、逃がさず駆除しましょう。
ゴキブリを駆除できたか確認したい人は……
ゴキブリを粘着シートなどのワナで捕獲して、ワナにかかったことが確認できたら捨てるタイプの捕獲器による駆除がおすすめです。
ゴキブリをまとめて駆除したい人は……
殺虫成分が含まれた煙を使って部屋中のゴキブリを一掃できる、くん煙タイプのアイテムがおすすめです。
駆除後の予防には……
ゴキブリの嫌がるにおいがする忌避剤を置いておくと安心です。忌避剤はあくまでゴキブリが寄ってきにくくなるだけで、駆除効果はありませんのでご注意ください。予防のために使うか、もしくは駆除剤と併用することをおすすめします。
ハーブのにおいでゴキブリ対策する方法もあります。市販の薬剤の安全性が気になる方は、ハーブでのゴキブリ予防もおすすめです。
自分に合った駆除方法を見つけたら、さっそく駆除アイテムを用意しましょう。おすすめ商品はゴキブリ駆除におすすめのグッズや方法で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ゴキブリ駆除には、卵まで駆除できる「ベイト剤」を使うのがおすすめです。ゴキブリに効くベイト剤は成分によって3種類に分けられるので、それぞれ特徴を比較して自分に合ったものを選びましょう。
また、ベイト剤はゴキブリが発生しやすい5月~9月に、「ゴキブリの侵入経路」や「巣をつくりやすい隅」に重点的に置くとよいでしょう。このとき、ゴキブリの餌となるものを片付けておくと、より効果的に駆除することができます。
ただし、ベイト剤はペットや子どもが誤って口にしてしまうおそれがあります。食べると体に悪影響をもたらすかもしれないので、必ず手の届かない場所や目につかない場所に置いておきましょう。
また、もし「よりゴキブリ駆除の効果を期待したい」という方がいれば、ゴキブリ駆除業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼すれば、最善の方法でおこなってもらうことができるので、より高い効果を期待できるでしょう。
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