「家やお店の中に小さいゴキブリがいるけど、もしかしてチャバネゴキブリ?」
「チャバネゴキブリがよく出るからなんとかしたい!」
とお困りではありませんか?
チャバネゴキブリは、室内で見かけることの多い他の種類のゴキブリと比較すると小型で色も薄いため、すぐに見分けることができます。
チャバネゴキブリは放置してしまうと大発生しやすいゴキブリのため、見つけたら早めに対処することが大切です。
この記事では、チャバネゴキブリの生態や同じく家の中で見かけることの多いクロゴキブリとの違い、効果的な駆除方法や対策方法について詳しく解説しています。
チャバネゴキブリを駆除するためには、チャバネゴキブリの特徴をしっかり押さえておかなくてはいけません。
この記事を読んでいただければ、チャバネゴキブリの生態や特徴の知識が深まり、効果的な駆除ができるようになります。
家の中でチャバネゴキブリを見ない快適な生活を手に入れるために、ぜひ参考にしてください。
目次
チャバネゴキブリの生態
チャバネゴキブリは、室内でよく見かけるゴキブリの1種です。
- 夜行性で昼間は物陰に潜んでおり、夜になると活動し始める
- 卵鞘と呼ばれる硬い卵が入った鞘の状態で生まれ、ふ化する直前までメスのおなかにくっついている
- 約40日間の卵期間、約45〜125日間の幼虫期間を経て成虫になる
- 暖かい場所ほど成長が早くなる
- 寒さに弱く冬には死亡するが、暖房設備が整った室内では年中生息している
- 一生の間に約3~10回産卵する
ここではチャバネゴキブリの特徴や、同じく室内で見かけることの多いクロゴキブリとの違いを詳しくお伝えしていきます。
チャバネゴキブリは大発生しやすい
チャバネゴキブリの生態の特徴として、「大発生しやすい」というのがあります。
これは、大型のゴキブリは発育速度が遅いため年内に成虫になりにくいですが、チャバネゴキブリは小型で発育速度が速く、年内に2世代以上繰り返すためです。
チャバネゴキブリが定着してしまった施設などでは大発生しやすいので、早めの駆除や対策が大切です。
クロゴキブリとの違い
室内でよく見かけるゴキブリには、チャバネゴキブリ以外にクロゴキブリというゴキブリがいます。
クロゴキブリはチャバネゴキブリと比較すると、体が大きく色も濃いのが特徴です。
チャバネゴキブリとクロゴキブリの違いを以下の表にまとめました。
チャバネゴキブリ | クロゴキブリ | |
---|---|---|
見た目 | ||
成虫のサイズ | 小型種(体長:約10~15mm) | 大型種(体長:約30~38mm) |
成虫の特徴 | 翅や前胸背が茶褐色で、前胸背に2本の縦すじがある | 全体的に黒褐色 |
成虫の寿命 | 25~30℃で3~5ヵ月 | 25℃で200日前後 |
幼虫の特徴 | ・冬に休眠しない ・ふ化幼虫は体の両縁と中~後胸背面中央が黄色でそれ以外は黒色 |
・越冬型の休眠に入る ・若年幼虫は黒色に白い帯状の模様がある ・中齢から老齢になるにつれて赤褐色になる |
幼虫の期間 | 約45~60日 | 数ヵ月~1年余 |
脱皮回数 | 6回~7回 | 9~12回 |
卵鞘 | ふ化する直前までメスが腹に抱える | 卵鞘はすぐに産み落とされ物陰に唾液で貼り付ける |
幼虫の数 | 卵鞘1個あたり約40匹 | 卵鞘1個あたり約20匹 |
卵鞘の色 | 最初は乳白色で次第に褐色に変わる | 濃い茶色 |
卵鞘のサイズ | 7~8mm | 12~13mm |
卵の期間 | 21~28日 | 約50日 |
飛翔性 | 飛ばない | 飛ぶ |
繫殖スピード | 速い(年内に世代を複数繰り返す) | 速くない |
耐寒性 | ・寒さに弱い ・連続15℃では発育がほとんど止まる ・暖房が完備されている場所では1年中生息が可能 |
・比較的寒さに強い ・卵も寒さに強い ・屋外でも越冬できる |
生息場所 | ・飲食店 ・暖房が完備されたビル ・工場 ・高層マンション ・ホテルなど |
・本州中部以南の屋外 ・共同住宅 ・日本家屋 ・ビルの給湯室など |
チャバネゴキブリがもたらす害
害虫であるゴキブリは、「衛生害虫」「不快害虫」「経済害虫」のすべてに当てはまります。
衛生害虫とは、人に対して直接的な健康被害を及ぼす害虫のことです。
ゴキブリはトイレやマンホールの中など不衛生な場所を通り雑菌を体につけたまま家の中も動き回るため、ゴキブリが触れた食べ物や食器などから病原体が人に感染するおそれがあります。
不快害虫とは、生活する中で存在を不快に感じる害虫のことです。
ゴキブリの姿を見ただけで不快な気持ちになる人は少なくありません。
経済害虫とは、食べ物や物などに害を与えて、経済上の損失をもたらす害虫のことです。
ゴキブリは食べ物や本などをかじって経済損上の損失をもたらします。
ここでは、チャバネゴキブリがもたらす害について、詳しく解説します。
精神的な不快をもたらす
「ゴキブリが嫌いだから見るだけでも嫌だ」と感じる方は多いのではないでしょうか。
ゴキブリはその姿を見ただけでも不快に感じる、ストレス要因となります。
実害がなかったとしてもゴキブリを見ること自体が被害になり、心理的に害をもたらします。
食中毒の原因となるウイルスを媒介する
ゴキブリは体中に雑菌を付けた状態で動き回るため、家中に雑菌をまき散らしています。
ゴキブリが媒介するウイルスにはサルモネラ菌や赤痢菌などがあり、これらは食中毒を発症する原因となります。
家電製品へ侵入する
暖かい場所を好むチャバネゴキブリは、発熱する家電製品や精密機器の中へ侵入してしまうおそれがあります。
電子ジャーの底にチャバネゴキブリが多数住みついて発煙した例もあり、大変危険です。
食品へ混入する
ゴキブリは雑食性で基本的に何でも食べるため、食品へ混入し食害します。
加えて、食べ物だけでなくノリや味がついている紙や木片、皮革類なども食べてしまいます。
特にチャバネゴキブリは飲食店に多いゴキブリのため、食品への混入から風評被害や営業停止などにも繋がります。
アレルギー反応を引き起こす
ゴキブリの糞や死がいなどがアレルゲンとなり、アレルギー反応を引き起こすおそれがあります。
症状としてはくしゃみや鼻水、皮膚や目の刺激、呼吸困難などがあります。
職業柄ゴキブリと接する機会が多い方はアナフィラキシーショックのおそれもあり、危険です。
チャバネゴキブリ対策には環境作りが重要
ゴキブリが出ない家にするためには、ゴキブリが住みにくい環境を作ることが大切です。
ここではゴキブリ対策について5つの方法を詳しく解説していきます。
- 潜んでいる隙間をふさぐ
- こまめに掃除して清潔を保つ
- 湿気や水分をなくす
- ゴキブリの餌になりそうなものは密閉容器に入れる
- ゴキブリ忌避剤を使用する
潜んでいる隙間をふさぐ
チャバネゴキブリは0.5cmの隙間を好むということがわかっています。
ゴキブリが潜めそうな隙間はあらかじめふさいでおき、定着させない環境作りをしていきましょう。
ゴキブリは、主に暗くて狭くて餌や水が近くにある、暖かいところに潜んでいます。
ゴキブリが潜みやすい主な場所は以下のとおりです。
キッチン |
|
居室・寝室 |
|
水回り |
|
こまめに掃除して清潔を保つ
ゴキブリ対策で欠かせないのが、家の中をこまめに掃除をして清潔に保つことです。
汚れた食器や生ごみ、コンロ周りの油などはゴキブリの格好の餌になります。
放置せずになるべく早く処分したり掃除したりしてください。
また、ゴキブリは食べ物だけでなく人間の髪の毛も餌にします。
お風呂場の排水溝にたまった髪の毛などもすぐに処分して清潔に保ちましょう。
湿気や水分をなくす
ゴキブリは水のある所に集まる習性があります。
ゴキブリの生命活動になくてはならないのが水で、餌がなくてもしばらくの間は生きながらえることができますが、水がなくなってしまうと死んでしまうためです。
シンクの水はしっかり拭き取ったり、浴室の乾燥機をかけたりなどして、できるだけ湿気や水分はなくしていきましょう。
ゴキブリの餌になりそうなものは密閉容器に入れる
ゴキブリの餌になりそうな食べ物は、密閉容器に入れましょう。
そのまま出しっぱなしにしていると、そこへゴキブリが集まってきてしまいます。
ゴキブリは基本的になんでも食べる雑食性ですが、好きな食べ物があります。
- 蒸したジャガイモ
- タマネギ
- パン
- 米ぬか
ゴキブリの餌になりそうな食べ物は出しっぱなしにせず、密閉できる容器に入れて保存しましょう。
ゴキブリ忌避剤を使用する
ゴキブリが寄り付かないように、部屋に忌避剤を置いておくのも効果的です。
また、人間にとっていい香りに感じるハーブの中には、ゴキブリには嫌な匂いに感じるものがあり、そういったものを使用すれば部屋でアロマを楽しみながらゴキブリ対策ができます。
詳しくはゴキブリが嫌いな匂いについて解説した記事をご覧ください。
チャバネゴキブリはこんなところから!主な侵入経路
ゴキブリは基本的に屋外から侵入してきます。
ゴキブリの侵入を防ぐためには、ゴキブリがどこから家の中に入ってくるのかをしっかり押さえておかなくてはいけません。
主な侵入経路として、以下の場所が挙げられます。
ゴキブリは1mmほどの隙間があれば室内に侵入できてしまうと言われており、人が玄関のドアを開けたタイミングや扉の隙間、扉についている郵便受けの隙間などからゴキブリは侵入できてしまいます。
また、夏に窓を開けっぱなしにしているとそこから入ってきてしまうこともあります。
トイレやキッチンなどの排水口からもゴキブリは侵入できます。
水が溜まっていたとしても、チャバネゴキブリは成虫も幼虫も数センチの水の深さであればを潜ってこれることがわかっています。
換気扇や換気口は隙間が大きいため、そこからゴキブリは侵入できてしまいます。
防虫フィルターや換気扇・換気口フィルターで隙間をふさぎましょう。
外から持ち込んだ段ボールや荷物などにくっついてきてそのまま家の中に侵入してしまうケースです。
段ボールの隙間にゴキブリが卵を産み付けたり、成虫が潜んでいたりするのに気が付かず、そのままゴキブリを家の中に持ち込んでしまいます。
段ボールは保管せずにできるだけ早めに処分しましょう。
特にチャバネゴキブリは他のゴキブリと比較してもサイズが小さく、ちょっとした隙間があると侵入できてしまいます。
侵入できそうな隙間は隙間テープや防虫キャップを使用する、パテで埋めるなどしてしっかりふさぎましょう。
チャバネゴキブリの駆除方法
チャバネゴキブリは繁殖スピードが速いため、大発生してしまう前の駆除が大切です。
ここでは効果的なチャバネゴキブリの駆除方法を5つお伝えします。
チャバネゴキブリを家の中で見かけるようになった、という方はぜひ参考にしてください。
- ベイト剤を使用する
- 捕獲機を使用する
- 洗剤をかける
- 掃除機で吸い込む
- 業者に依頼する
ベイト剤を使用する
ベイト剤とは、餌の中に殺虫成分を配合した薬剤のことです。
ゴキブリに食べさせることで、駆除ができます。
寒さに弱いチャバネゴキブリは冬は暖かい場所に隠れているため、生息場所が限定されます。
しかしチャバネゴキブリは休眠をしないため、冬でも餌や水が必要になり近くに取りに動きます。
つまり、冬は限定された生息場所の付近にベイト剤を仕掛け、チャバネゴキブリに確実に食べさせる絶好のチャンスといえます。
商品名 | レック バルサンGキャップ |
価格 | 840円(税込) |
個数 | 12個 |
効果の持続期間 | 1年 |
※価格は2023年3月2日現在
置いたその日から効果が期待できる商品です。
直接食べたゴキブリだけでなく、巣に潜むゴキブリやメスの持つ卵に効果があるのもポイントです。
おすすめ商品の選定基準は以下のとおりです。
ベイト剤の選定基準
ホウ酸団子の作り方
ベイト剤としてよく使われるのがホウ酸団子です。
ホウ酸はゴキブリが忌避せずに食べてくれるため効果的に駆除できます。
ホウ酸の濃度は20%のものがゴキブリに食べてもらいやすいため、ここではホウ酸の濃度が20%になる作り方をご紹介します。
- ホウ酸(20g)
- 小麦粉(70g)
- すりおろしたタマネギ(60g)
- 牛乳(適量)
- 砂糖(大さじ2程度)
- 各材料の分量を量る
- ホウ酸、小麦粉、砂糖を混ぜ合わせる
- すりおろしたタマネギを加えて混ぜ合わせる
- 牛乳を加えながら耳たぶくらいの硬さになるまで練る
- 直径2~3cmほどのサイズに丸める
- 1週間ほど天日干しする
参考サイト:ゴキラボ『ホウ酸団子はなぜ効果的?ゴキブリを殺せる仕組み・作り方・安全性』
捕獲器を使用する
誘引剤でゴキブリを引き寄せ、粘着シートでゴキブリを捕まえる方法です。
薬剤を使わずにゴキブリを駆除できるので、小さい子供やペットがいる家でも安心して使用できます。
商品名 | ゴキファイタープロ 激取れ |
価格 | 853円(税込) |
厚さ | 1.3cm |
※価格は2023年3月2日現在
中身が見えにくい、捕まえたゴキブリをあまり見ずに処分ができる商品です。
天井部分にも粘着シートがつきているため、しっかりゴキブリを捕まえます。
おすすめ商品の選定基準は以下のとおりです。
捕獲器の選定基準
洗剤をかける
ゴキブリは合成洗剤をかけると死にます。
これは、気門と呼ばれるゴキブリの体の表面にある呼吸用の空気孔が合成洗剤によってふさがれ、呼吸ができなくなり窒息死するためです。
チャバネゴキブリは一般的な殺虫剤に多く使われるピレストロイド系に抵抗性を持つため、スプレーなどの殺虫剤では目の前にいるゴキブリをその場で駆除できないおそれがあります。
洗剤であれば窒息死でゴキブリが死ぬので、殺虫剤に抵抗性を持つチャバネゴキブリもその場で駆除できます。
洗剤でのゴキブリ駆除については、詳しく洗剤での駆除方法を解説した記事をご覧ください。
掃除機で吸い込む
ゴキブリは掃除機で吸い込んでも駆除ができます。
掃除機はホースが長いのでゴキブリに近づかなくても駆除できるのがポイントです。
「掃除機で吸い込んだら中で生きてるんじゃないの?」と不安になる方もいるかと思いますが、安心してください。
吸引した際にすでにゴキブリはつぶれたりバラバラになったりして死んでしまうので、中で生きていることはありません。
生きていても満足には動けないでしょう。
しかし、これは幼虫や成虫の話です。
硬い卵鞘は吸い込まれても運よく無傷の場合があり、無傷の卵鞘はふ化してしまうおそれがあります。
卵鞘は掃除機では吸わずにつぶして処分しましょう。
ゴキブリの産卵場所や産卵時期については、詳しく解説した記事をご覧ください。
業者に依頼する
チャバネゴキブリを確実に駆除するなら、業者に依頼するのがおすすめです。
業者であればゴキブリを見ないでしっかり駆除ができます。
ゴキブリ駆除の業者をお探しの方はぜひ生活110番までご相談ください。
生活110番には数多くのゴキブリ駆除のプロが加盟しております。
お客様のご要望をお聞きし、その中からピッタリのプロをすぐに手配いたします。
一般住宅はもちろん、チャバネゴキブリが出やすい飲食店やビルなどのご相談もお待ちしています。
無料の相談窓口は24時間365日【受付】対応可能ですのでお困りの際はいつでもお気軽にご連絡ください。
チャバネゴキブリは殺虫剤の抵抗性を持つ
チャバネゴキブリは、一般的な殺虫剤に多く使われるピレスロイド系の殺虫剤に抵抗性を持つと言われています。
これは、チャバネゴキブリが何度も殺虫剤で駆除されるためです。
チャバネゴキブリは寒さに弱いため、暖房設備の整った室内に多く生息しています。
すると人間に何度も殺虫剤で駆除されますが、そのなかで生き残った強いゴキブリだけが子孫を残していき、遺伝的に殺虫剤に強い抵抗性を発達させていくためです。
殺虫剤が効きづらいため、前述のホウ酸団子、捕獲器、洗剤や掃除機などの殺虫剤に頼らない駆除方法が有効です。
まとめ
今回はチャバネゴキブリについて詳しくお伝えしました。
この記事のポイントを以下にまとめます。
- チャバネゴキブリは繫殖スピードが速く大発生しやすい
- 繁殖させないためにはゴキブリが住みにくい環境を作る
- チャバネゴキブリは殺虫剤に抵抗性を持つ
チャバネゴキブリは繁殖スピードが速いため、早めの対処が大切です。
また、一度増えてしまうと自分での完全な駆除は難しくなります。
チャバネゴキブリが家で増えてお困りの方はぜひ生活110番までご相談ください。
ゴキブリ駆除の経験が豊富なプロをすぐにご紹介いたします。
お見積もりやご相談は無料(※)ですので、初めての方でも安心してご利用していただけます。
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