イッスンムカデは危険？くわしい生態や駆除方法を紹介！

「ムカデは怖い」という印象をもっている方は多いのではないでしょうか。確かに、ムカデが人やペットを噛んだという被害を聞くことはときどきあるでしょう。強い毒を持つ危険なムカデが存在していることも事実です。

しかし、すべてのムカデが危険なのでしょうか？ 人間の害にならないムカデも、なかには存在しているかもしれません。

この記事では数いるムカデのなかでも、日本全土に生息している「イッスンムカデ」に注目してご紹介していきます。
イッスンムカデの特徴や生態を知ることで、イッスンムカデの正しい駆除方法を知ることができるでしょう。

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イッスンムカデはどんな虫？

皆さんはイッスンムカデをご存じでしょうか？全国的に見られるムカデの一種で、日本の全土にも生息しています。
ムカデのなかでも危険とされている「オオムカデ」というムカデは、体の長さが約8～15㎝、脚は21対あります。それに比べてイッスンムカデの体の長さは約2～4㎝、脚は15対と、オオムカデより脚の本数は少ないです。
イッスンムカデは触覚が長いので、体が大きく見えるかもしれません。しかし実際は、イッスンムカデはほかのムカデと比べると小型のムカデといえる大きさです。

また、オオムカデの体の色には個体差がありますが、イッスンムカデの体の色には個体差がありません。イッスンムカデは全身飴色に近い色をしていて、光沢が強いのが特徴です。枯葉や土の色と見分けが付きにくい体の色をしています。

イッスンムカデは小型の昆虫をエサとしますが、人を噛むことや刺すことはありません。外敵から身を守るために多くある脚を、トカゲの尻尾のように自切することで、外敵から逃れることができます。ちなみに、カニやエビなどの甲殻類も自切を活用して外敵から逃れます。

イッスンムカデが生息する場所

イッスンムカデはほかのムカデと同様、乾燥に弱いので水分を含んだ土壌を好みます。倒れた古い木の下のようにじめじめとしていて狭いところは、ムカデにとって絶好のポイントです。

ムカデを街中や家の中で見かけたことがあるかもしれませんが、イッスンムカデはエサとなる昆虫がたくさんいる山からあまり離れることはありません。
そのため、昆虫採集や登山、トレッキングなどで人間の方から山のなかに入らなければ、イッスンムカデを見かけることはまずないでしょう。

しかし、ご家庭で野菜や果物を栽培をしている方にしてみれば、よく見かける生き物ではないでしょうか。イッスンムカデは、家庭で育てているような植物や実は食べずかわりに小型の昆虫を食べてくれます。その点からいえば、イッスンムカデは家庭菜園にとっては助かるムカデかもしれません。

家庭菜園中の土の中、あるいは庭の土の中などに潜んでいるかもしれないイッスンムカデですが、家屋に侵入することはあるのでしょうか。

もしそうだとしたら対策を立てなければなりませんが、イッスンムカデは昆虫の少ない家屋にあえて侵入するということは少ないとされています。また、素早く動くことができるので、人間の方からイッスンムカデに近付くとすぐ逃げてしまうでしょう。

イッスンムカデに毒はある？

イッスンムカデは昆虫を食べるので、えものを捕らえるために必要な毒を持っています。イッスンムカデの持つ毒は酸性とされていますが、毒性は弱く、人間を噛むようなこともないので、衛生害虫に認定されるようなことはありません。

衛生害虫とは、吸血、毒針などで人に危害を与える害虫が含まれます。ダニ、ノミ、スズメバチなどが衛生害虫に該当します。
ムカデは一般的に、人間に危害を与える害虫ではないので、衛生害虫に含まれていません。

しかし、「トビズムカデ」というムカデは、人間に危害を加える可能性が高い、危険なムカデといわれています。
トビズムカデの生息地は、北海道南部から沖縄までととても広いです。森林のみならず、公園にも潜んでいるといわれています。トビズムカデは強い毒を持つので、多くの人が駆除対象としているムカデです。
このトビズムカデのように危険性の高いムカデも存在しているので、むやみにムカデには触らないように気を付けましょう。

イッスンムカデの駆除・予防方法

イッスンムカデがほかのムカデに比べて安全なことはお伝えしましたが、ペットが食べてしまう危険性や、ムカデが存在していることを不潔に感じる方にとってはやっかいな存在です。

イッスンムカデの駆除方法は、ほかのムカデの駆除方法とかわりはありません。殺虫剤などの市販の薬品で効果があります。
しかし、殺虫剤は使い方を間違えると人間の体に害を及ぼす場合があるので、注意点や使用方法をよく確認してからお使いください。

はじめからイッスンムカデを庭の土に寄せ付けないようにするには、土を乾燥させておくことが重要です。土を湿気たまま放置するとイッスンムカデのみならず、別の種類のムカデがわいてきてしまうかもしれません。

庭の草むしりを定期的にしたり、庭に吸水性の強い植物を植えたりすることで、湿気のない庭づくりが可能です。普段から土の状態を気にし、土が湿気てしまわぬよう注意しましょう。

また、ムカデを見つけてもイッスンムカデかどうかわからない場合や、体が大きい、かわった模様をしているというムカデは、危険性の高いムカデの場合があります。安全な距離をとり、近付かないようにしましょう。

まとめ

イッスンムカデは飴色の体に長い触覚を持っていますが、凶暴な性格ではありません。人間を攻撃することはめったにないため、イッスンムカデはムカデもなかでも危険性の少ないムカデなのです。

しかし、害の少ないイッスンムカデとはいえ、ムカデの存在自体に不安を感じる方や、ムカデを自分で駆除するのは怖いと感じる方は、多いのではないでしょうか。

ムカデを殺虫する薬品は市販で買えますが、自分で駆除することに抵抗を感じる場合や、駆除のやり方がよくわからない場合は、遠慮なくムカデ駆除業者に相談してみましょう。

ムカデ駆除を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、くわしくは「生活110番」の「ムカデ駆除」をご覧ください。