
日常で遭遇する害虫の一種、ムカデ。梅雨時期や秋雨時期に、見かけることが増えると思います。ムカデは有毒を持っていて、スズメバチの毒に近いほど猛毒と言われています。玄関や庭先に出現し、後ずさりしてしまった経験はありませんか?
実は、ムカデのすみかは外だけではないのです。ムカデは排水溝などからも家の中にも侵入し、ジワリジワリと忍び寄ってきます。扉も閉めているのに、ムカデは一体どこから入ってくるのでしょうか? また、ムカデが好む環境やムカデが多発する時期はいつなのでしょうか? この記事では、ムカデの対処法についてご紹介します。
ムカデは排水溝からも侵入してくる!
ムカデは梅雨の時期から10月頃にかけて動きが活発になりますが、親ムカデの生殖行動が活発なのは5月~6月です。産卵後、子ムカデは親離れを経て3年ほどで大きくなり、そこからさらに4年ほど生きるようです。このことから、ムカデは害虫の中でもとても生命力が強いことがわかりますね。
ムカデは、気温が30度を超えるような猛暑日が続く7月~8月には活動が控えめになり、逆に冬は活動時期になるまで冬眠します。ムカデはもともと、家の中にすみつく害虫ではなく屋外で生息する生き物です。しかし、屋外で生息しているはずのムカデがなぜ屋内に侵入し、私たちに被害を出すのでしょうか。
原因は、湿気です。ムカデはエサよりも水・湿気を欲するため乾燥に弱く、非常に湿った場所や隙間などを好みます。ムカデは、雨上がりに水たまりになるような場所を好みます。また、晴れた日でも湿っている場所、例えば庭石や石垣などにも潜み湿気のある場所へも移動します。雨上がりでも、長雨で玄関回りが濡れているときは要注意です。
また、一か所盲点となる場所があります!それは家の周りで一番湿気がある場所、水の通り道である排水溝です。排水管と床板の隙間から侵入したムカデは湿気の残る排水溝に潜みます。ムカデは排水溝を通り、侵入します。排水溝はムカデの潜みやすい、かっこうのポイントなのです。
ムカデの好む環境とは
前章でもお話したように、ムカデは風通しが悪く湿気があって暗いジメジメした場所を好みます。そのためキッチン・洗面所・洗濯機など、ムカデは排水溝がある場所に多く出現します。特に、浴室や流し台の下には要注意。共通するのは、排水口からの侵入です。
ムカデは寒さに強く外気温が約15度以上あれば活動することが可能なため、水やエサを求めてあの手この手で家屋に浸入できる場所を探してきます。ムカデは水や盛り上がり(壁など)、隙間などを好むため、排水管や排水溝につながる隙間を見つけると上にのぼり、二階などにも出没します。
ムカデは捕食性のある雑食なので、ゴキブリなどの害虫も食べてしまいます。そのため、獲物を求めて家屋へも侵入してくるのです。また人間の食べ物にも反応し寄ってくるので、食べ物の管理も徹底しましょう。
流し台やキッチンはムカデにとって湿気もあり、食べ物もある好都合な場所だと言えるでしょう。
家の中でムカデを発見したとき
ムカデは排水溝からだけでなくありとあらゆる隙間などからも侵入します。
ムカデは有毒害虫です。毒牙を持っているためかまれてしまうと焼けるように痛く、患部が倍ほどに腫れ上がることも。まれに、頭痛や発熱、めまいなども引き起こすと言われています。
駆除の際、特に注意しなければならないのは、
・決して素手で除去しない。
・日頃から火ばさみなどの長いものを用意しておく。
といった点です。
・捕獲し、屋外へ放つ。また、虫は急な温度の変化に弱いため、熱湯を浴びせる。
(ただし、ムカデはとても素早く運動能力が非常に優れています。捕まえるのもなかなか難しく、動くものに向かってくる習性や攻撃力があるため、かえってかまれてしまうなどの危険もあります。)
・遠くからでも狙い撃ちができる市販のムカデ専用の殺虫剤スプレーで噴射する。
また、ムカデは生命力が強く頭部がちぎれた状態でもしばらく生きていることがあります。死んでいるように見えても手でつぶそうとするとかまれたり、毒に触れてしまう可能性があるため、手袋などを日頃から準備しておくと安心です! また駆除に慣れていない方は危険が大きいため、業者への依頼も検討しておきましょう。
排水口からムカデを侵入させないために
家の中への侵入口としては基本的に下からが多く、特にムカデは排水口からの侵入が多いと言われているため、お風呂などの湿気の残る場所は要注意です。お風呂の使用後は、浴室の床面についている水滴をふき取り乾燥させましょう。
そしてお風呂を使わないときや家の中で使っていない排水口があれば、栓をして対策を徹底しましょう。床板の隙間やエアコンの管・サッシの下など隙間やムカデが侵入できそうな場所は塞ぎましょう。
また忌避剤を使い家の周辺に帯状に散布し、ムカデを寄せ付けない方法もあります。しかし、粉材や液剤は雨などで簡単に流されてしまうため、壁際など流されにくく風などにも影響されない場所を選びましょう。雨が降った翌日にははきなおすなどの処理も必要ですが、念には念で対策をしておきましょう。
ムカデは集中豪雨などでない限り、雨や風は平気です。そのため雨天時は網戸にせず、窓を閉め切り玄関ドアや勝手口、ドアの隙間は内側から乾いたタオルを押し当てるなどして、隙間を防ぎましょう。
まとめ
ムカデは排水口からもジワリジワリと侵入してくる理由が、おわかりいただけたでしょうか。時にはゴキブリやクモなどを捕食してくれる役割もありますが、基本的には人間にとって害虫です。有毒害虫を家の中に侵入させないようにし、安心して生活できるよう対策しましょう!
☆浴室の排水口にはフタをしておく
☆隙間を極力なくす
☆ムカデは乾燥が苦手であることを覚えておく
☆湿気対策は万全に
以上の点をふまえて対策して頂くのがオススメです! またムカデは毒のある害虫ですので、駆除に慣れていない方が対応すると思わぬ危険にさらされてしまうかもしれません。不安のある方は業者に対応してもらいましょう!
ムカデ駆除を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ムカデ駆除」をご覧ください。
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