夏から秋にかけてスズメバチによる、刺傷被害のニュースを耳にすることが多くなります。もし、家の庭先で茶色っぽいスズメバチを見かけるようなことがあれば、チャイロスズメバチという種類のハチかもしれません。
チャイロスズメバチは凶暴で攻撃性が高くスズメバチのなかでも、針の持つ毒性は強力とされているのです。ここでは、チャイロスズメバチの持つ珍しい生態をはじめ、見分け方や毒の危険性などをご紹介していきます。身を守り安全に駆除するためには、スズメバチの特徴や生態を少しでも多く知っておくことが大切です。
目次
チャイロスズメバチかどうかは体の色で簡単に見分けられる
生息している地域が限られるチャイロスズメバチは、希少なスズメバチとされているようです。実物を目にすることはあまりないかもしれませんが、特徴を知っておけば簡単に見分けることができます。
見た目
光沢のある真っ黒な腹部に体全体が茶色っぽくなっているのが、チャイロスズメバチになります。スズメバチのほとんどは腹部が縞模様となっているため、チャイロスズメバチは比較的簡単に見分けることができるのです。スズメバチを見つけたときには、腹部の色や模様を確認してみましょう。
大きさ
チャイロスズメバチの大きさは中型~大型になり、女王蜂で3センチほど、働き蜂で2センチほどになるようです。オオスズメバチほど大きくはありませんが、キイロスズメバチやモンスズメバチと同じくらいになります。似たような大きさのスズメバチが多いため、飛行しているときには見分けにくいかもしれません。
特有の威嚇方法
地面の近くを集団で飛び回ることで威嚇をしてくるチャイロスズメバチは、凶暴な性格をしており攻撃的です。巣の近くを集団で飛び回る蜂がいるようなら、チャイロスズメバチかもしれませんので、速やかにその場を離れましょう。
その他のスズメバチの種類はこちらをご覧ください。
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ほかのハチの巣を乗っ取る!チャイロスズメバチの生態とは
ほかのスズメバチにはない独特の生態を持つチャイロスズメバチは、希少な存在とされています。しかし、危険な毒針を持っているため、安易に近づかないようにしましょう。
チャイロスズメバチによる巣の乗っ取り
スズメバチは本来、女王バチが巣を作り卵を産んで子どもを育てていくものです。しかし、チャイロスズメバチは自分で巣を作りません。キイロスズメバチやモンスズメバチといった、別の種類のスズメバチが作る巣を乗っ取ってしまうのです。そのため、チャイロスズメバチの女王バチは、ほかのスズメバチより遅い6月ごろにふ化し活動を始めます。
さらに、チャイロスズメバチの女王バチも産卵しながら、自分の働きバチの数を増やし巣を大きくしていきます。しばらくの期間は2種類のスズメバチが共生する、奇妙な状態となり、最終的にはチャイロスズメバチのみとなっていくようです。
チャイロスズメバチは社会寄生するハチ
通常であれば、スズメバチやアリといった昆虫には階級によって役割が決められており、社会性昆虫と呼ばれています。一方で、このような社会性昆虫の巣を乗っ取ることで繫殖していくチャイロスズメバチは、社会寄生と呼ばれているのです。チャイロスズメバチのような社会寄生をするスズメバチは非常に珍しいことから、希少な存在とされています。
チャイロスズメバチは人間にも大きな被害を与える
ほかの種類のスズメバチにとって、チャイロスズメバチは脅威的な存在です。また、人間にとっても同じように非常に危険なのです。その証拠に、スズメバチの活動が活発になる夏から秋ごろは、チャイロスズメバチの刺傷による人的被害も数多く出ています。
毒のカクテルともいわれる毒針
チャイロスズメバチの持つ毒は、痛みがとても強いようです。痛みを引き起こす成分の濃度がオオスズメバチよりも高くなっているため、刺されたときの痛みが一番強いともいわれています。
また、チャイロスズメバチは攻撃のために毒液を霧状にして飛ばすこともあり、失明に至ったという被害もあるようです。そのため、駆除作業をするときには、毒針や毒液対策を十分におこないましょう。
引き起こされる症状
スズメバチに刺されると、激しい痛みとともに赤く腫れあがるなどの症状があります。また、アナフィラキシーショックといわれる急性のアレルギー反応を引き起こすかもしれません。症状としては血圧低下や呼吸困難をはじめ、けいれんを起こしたり意識を失ったりすることがあげられます。
さらに、刺された人が15分ほどで心停止してしまったという事例もあるほどです。アレルギー症状は、注入された毒の量に関係なく引き起こされます。体内に少量でも入れば発症の危険性があるため、少しでも早い処置が必要です。
チャイロスズメバチに巣を作られたら駆除を!
住宅街などの都市部でも、スズメバチの巣が作られることも多くなってきています。もし、チャイロスズメバチが身近なところに住みつけば、自分だけでなく周囲の住民にも危険がおよぶかもしれません。
巣が作られやすい場所
チャイロスズメバチは基本的に、キイロスズメバチやモンスズメバチの巣へ寄生します。そのため、巣が作られるのは民家の軒下のような人目につきやすいところから、閉鎖的な壁のすき間などさまざまな場所があげられます。
また、2種類のハチが巣に混在する時期は、モンスズメバチかチャイロスズメバチかを特定しにくいでしょう。モンスズメバチは夜でも活動するなどチャイロスズメバチと生態に違いがあるため、駆除方法を間違えれば数百匹のハチに一斉攻撃を受けてしまう危険性もあるのです。
自分で駆除するには?
チャイロスズメバチに限らずハチの駆除をするときは、毒針に刺されないための安全対策が重要です。針を通さない素材になっている防護服や厚手の服を何枚か用意し、肌を出さないように着用しましょう。肌が出ている部分は、手袋やタオルなどを使って完全に隠すようにしてください。
また、チャイロスズメバチは毒液を飛ばしてくることもあるため、網目状のフェイスカバーよりも隙間のない板状のものがおすすめです。毒蜂に対する安全対策がしっかりとできたら、ハチ用の殺虫剤などを使って駆除していきます。飛んでいるハチがいなくなったら、ゴミ袋を構えて巣ごと処分してしまいましょう。
駆除は業者に依頼しよう
チャイロスズメバチは攻撃的なだけでなく、逃げても追いかけてくるほどしつこいとされています。しつこさに加えて強い痛みを伴う毒を持っていることから、知識がなく慣れていない方が駆除するのは非常に危険です。
そのため、チャイロスズメバチを見かけたときには、業者に駆除を依頼したほうがいいでしょう。業者であれば、危険を冒すことなく駆除ができて、巣の処分までおこなってきれますよ。
まとめ
チャイロスズメバチは名前の通り全体的に茶色っぽい色をしているため、ほかのスズメバチと容易に見分けることができるでしょう。また、ほかのスズメバチの巣を乗っ取る社会寄生という独特な生態を持っています。性格が凶暴で攻撃性も高く毒針に刺されてしまえば、アナフィラキシーショックなどの命にかかわる症状が引き起こされるかもしれません。
そのため、刺される危険を回避し確実に駆除するためには、業者へ依頼してみてはいかがでしょうか。安易な考えで駆除を自分でしてしまっては、チャイロスズメバチによって執拗な攻撃を受けてしまうかもしれませんよ。
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