アシナガバチは益虫で実はおとなしい！益虫といわれるその理由は？

暖かい季節になると、様々な虫が動き出します。人間を刺すとされており、危険な存在のハチもこの時期になるとたくさんみかけるようになります。

アシナガバチと遭遇したとき、攻撃されるのではないかとびっくりしてつい大きな声をあげたり、オーバーリアクションでハチを追い払ったりしていませんか？

実はその行動は逆効果なのです。アシナガバチはその見た目とは違っておとなしいハチとして知られています。おとなしいどころかアシナガバチは益虫であることから、できれば人間ともうまく共存していきたい種類のハチでもあります。

もちろん、攻撃的な一面も持っているためアシナガバチを見かけても100%安心とは言い切れませんが、今回はそんなおとなしい一面をもっているアシナガバチについてご紹介したいと思います。

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見た目に反しておとなしいアシナガバチ

アシナガバチは、その長い足の容姿からしていかにも危険なハチに見えますが、実際は人間から攻撃や刺激を与えない限りアシナガバチから攻撃することはめったにありません。

スズメバチと違い、正しく駆除すればアシナガバチは自分で駆除することも可能です。

アシナガバチの女王は春になると越冬から目覚め巣作りを開始します。羽化した働きバチは7月～9月頃に最も活発になり、その頃に最も被害が増えるといわれていますが1匹で活動しているハチは攻撃性がほとんど無いと言われています。

しかし、人の出入りが激しい場所や、大きな音を発する場所にアシナガバチの巣がある場合は攻撃してくるハチもいる可能性があるので十分に注意することが必要です。

アシナガバチが益虫と呼ばれるのはなぜ？

「益虫」とは「害虫」の反対で、何らかの形で人間の生活に利益をもたらす虫のことを言います。アシナガバチは毛虫やイモムシなどの幼虫をエサにして生息しており、人間にとって害虫である毛虫などを食べてくれることが「益虫」と言われるゆえんです。

このことからよっぽど危険な場所に巣がない限り駆除せずに、アシナガバチは益虫としてできればうまく共存していきたいハチでもあります。

アシナガバチが益虫なら、駆除はしないほうがいいの？

いくらアシナガバチが益虫で攻撃性が少ないと言っても、人の通り道や通学路に巣を作る可能性もあるので、お子様への被害などを考えたときは場合によっては駆除することも考えなくてはいけません。

また、柔軟剤や甘い洗剤の香りにつられて洗濯ものにアシナガバチが迷い込むこともあります。それに気づかずにうっかりアシナガバチに刺されてしまうことを考えたら、人間の生活圏内に作られたハチの巣は安全のためにも駆除したほうが賢明かもしれません

アシナガバチの駆除をするなら、この時期がおすすめ

アシナガバチを駆除するにあたって、一番効率のよい駆除方法は「巣ごと」駆除することです。アシナガバチを1匹ずつ駆除していては根本的な解決とはならないため、せっかく駆除するのであれば「巣」を駆除する必要があります。

では、アシナガバチの巣はどのタイミングで駆除するのがベストなのでしょうか。アシナガバチをできるだけ一度に全て駆除するには早朝、もしくは夕方～夜間にかけての時間帯がおすすめです。

昼間は巣の外へ出て飛び回っており、巣の中にいるアシナガバチはほとんどいません。日中外を飛んでいるアシナガバチは夕方～巣に戻ってくるので、夕方以降にハチの巣を駆除すれば、ほとんどのハチを巣ごと駆除することが可能です。

また、早朝も巣にはたくさんのアシナガバチが眠っているのでそのタイミングを狙うのもおすすめです。

アシナガバチが益虫と言えども、人間に害を与える危険性のある場所に巣を作っているのであれば、この時間帯を狙って確実に駆除しましょう。

アシナガバチの生態のまとめはこちらをご覧ください。

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おとなしいアシナガバチですが、人を刺すことも…

アシナガバチは、攻撃性のあるスズメバチと違って飛ぶスピードもかなり遅く、小回りの利いた素早い動きができないと言われています。そのため、エサ食べる時も動きの遅いイモムシや昆虫を捕獲するのでアシナガバチは益虫と言われているのです。

そんなアシナガバチですが、もちろん身を守るために敵だと見なしたものには容赦なく攻撃することは十分に考えられます。

アシナガバチに刺されないようにするには

先ほどから何度も記述していますが、アシナガバチに刺されない一番の方法は「攻撃しない」「刺激しない」ことです。

こういった行動をすることでアシナガバチは人間を敵とみなして攻撃してくるのです。アシナガバチを見かけても、慌てず大きな声を出さず冷静に行動することが大切です。また、むやみに巣に近づくことも避けましょう。

ハチは香水や柔軟剤などの匂いに反応して攻撃する可能性があるといわれています。そのことから洗濯物にはアシナガバチがひそんでいる場合があるので、洗濯ものを取り込む際には注意が必要です。

また、ハチは「黒色」のものに反応して攻撃する習性があるといわれています。髪の毛をかくせる帽子をかぶったり、黒以外の色の洋服を身に着けたりすることで少しはアシナガバチの攻撃から身を守れるかもしれません。

まとめ

アシナガバチが実はおとなしいハチだったとは、驚いた方も多いのではないでしょうか。それどころかアシナガバチは益虫であり、人間にとって害虫である虫を食べてくれるのでとてもありがたい存在なのです。

もちろん、おとなしくて益虫という面を持ちながらも、針を持っているのでむやみに刺激を与えてしまうと攻撃される可能性は十分に考えられます。

自宅のベランダや庭にアシナガバチの巣をみかけたり、少しでも危険を感じたら無理せずにプロのハチ駆除業者に任せましょう。

この記事の監修者　ナカザワ氏について

この記事の監修者

ナカザワ氏　NPC 総合害虫駆除

監修ジャンル：害獣　害虫

神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者（防第14721号）の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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