
スズメバチと間違えられることがあるアシナガバチ。ベランダや軒先に巣を作ってしまって困ったことのある人もいるのではないでしょうか。
ですが、寒くなってくると「巣に出入りするアシナガバチを見かけた」というようなことも減ってくると思います。
いったいアシナガバチの寿命はどのくらいでなのでしょうか?なぜ寒くなるとアシナガバチが見当たらないのでしょうか?
アシナガバチの寿命を知っておくことで、アシナガバチの駆除に向いている時期もわかるようになるのです。
アシナガバチの寿命はどれくらい?
アシナガバチの寿命は、スズメバチやミツバチなどほかの種類の蜂と同じように働き蜂と女王蜂の間でも差があります。
働き蜂の寿命
働き蜂は自分が生まれた巣を大きくすることが役割となるため、自分が生まれてから次の女王蜂が巣を飛びたつようになるまでの数か月しか寿命がありません。
女王蜂の寿命
女王蜂は巣を飛びたつと、木の隙間のように寒さをしのげる場所で冬を越して次の春を迎えて新しい巣を作ります。
やがて冬を迎えて新しい女王蜂が巣を飛びたつころに働き蜂と同じく寿命を迎えるため、アシナガバチの女王蜂の寿命は1年ほどといわれています。
このように働き蜂と女王蜂それぞれで寿命の差があるアシナガバチですが、その一生はどのような流れになっているのでしょうか。
アシナガバチの一生
アシナガバチは女王蜂が新しい巣を作り、次の冬を迎えるころまでが一生となります。
では、働き蜂と女王蜂の一生について見ていきましょう。
働き蜂の場合
女王蜂が産んだ卵はおよそ3週間でふ化し、幼虫がさなぎになってから20日ほどで働き蜂となります。
こうして生まれた働き蜂は女王蜂の代わりに巣のための役割を分担して行うようになるのです。
働き蜂がもっとも数が多くなり、巣が大きくなった9月ごろは巣に近づいたり刺激したりすると攻撃される危険が高くなります。
やがて気温が下がって冬が近づいてくると、アシナガバチは寒さに耐えられずに死んでしまうようになり、巣の中にいた働き蜂はすべて寿命を迎えます。
女王蜂の場合
女王蜂は気温が暖かくなる4月ごろを迎えると冬眠から目覚め、花の蜜をなめて体力を回復させてから巣作りを開始します。この時期に巣を作っているのは女王蜂1匹しかおらず、女王蜂は枯れ木や草をあごでかみ砕いてくっつけるようにして幼虫を育てるための部屋を作るのです。
幼虫が無事に働き蜂になると、女王蜂は今まで1匹で行っていた巣作りや幼虫の世話、エサを取りに行くなどの役割を働き蜂に任せ、卵を産んで巣の中の蜂を増やしていくようになります。
やがてアシナガバチの数がピークを迎える9月ごろになると、女王蜂は新しい女王蜂やオス蜂を産むようになり、新しい女王蜂が巣を飛びたつころになると女王蜂は寿命を迎えます。
アシナガバチが寿命を迎えるまでの間はこのように常に新しい女王蜂によって巣が作られていく流れになっています。
同じアシナガバチでも、越冬するのは女王蜂だけ
アシナガバチの中で越冬するのは女王蜂のみです。しかもその女王蜂は新しく生まれた女王蜂で、最初に巣を作った女王蜂ではありません。
では巣にいたアシナガバチはどうなるのでしょうか。
巣にいたアシナガバチは最初に巣を作った女王蜂もふくめて、すべて寿命を迎えて死んでしまうのです。
そして巣を飛びたった新しい女王蜂は春を迎えるために木や石の隙間に身をひそめて冬を越します。
アシナガバチの寿命が短いのは「常に新しい女王蜂が新しい巣を作る」という流れを保つためなのかもしれませんね。
駆除におすすめな季節は「冬」?
アシナガバチの巣が家の近くにできると被害が出る前に駆除したいと思う人もいるでしょう。
安全対策をしたうえで個人でも駆除することはできますが、駆除する前にアシナガバチの活動する時期を把握しておくことで巣を駆除するときに攻撃される可能性をぐっと下げることができます。
アシナガバチは新しい女王蜂以外は冬を迎えるとすべて死んでしまいます。また、新しい女王蜂が元の巣を使いまわすことはありません。
そのためアシナガバチの巣を駆除するときは、アシナガバチが寿命を迎えて巣が空になる冬が最適なのです。
ただし、巣の中でまだ生きている蜂が残っていて刺されてしまうという場合があります。安全対策ができず、駆除することが難しいと思ったときにはハチ駆除業者に依頼することも大切です。
まとめ
アシナガバチの寿命は女王蜂でも1年ほどと短く、スズメバチと比べるとおとなしくて積極的には襲ってこないため、「巣ができても冬になればいなくなるから」と放置しても平気だと思っている人もいるのではないでしょうか。
アシナガバチは巣を守るために通りがかった人を襲うことがあります。
針にはスズメバチほど強力ではありませんが毒をもっていることがあるため「冬になればいなくなるから」と放置するのではなく対策をするか、駆除することが大切です。
特に夏から秋にかけてはアシナガバチの数も多く、刺される危険性が高くなります。また、冬に駆除しようとしても巣の中に蜂が残っている可能性もあるため注意が必要です。
アシナガバチの駆除をするときにはハチ駆除業者に依頼して、巣ごと駆除してもらいましょう。
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