皆さんは、アシナガバチという蜂をご存知でしょうか?スズメバチの仲間で強力な毒をもっていますが、比較的おとなしい性格をしているといわれています。そのため積極的に人を襲うことは無く、害虫を食べるため益虫として扱われることが多いそうです。このアシナガバチは実は冬を越すことができるのは女王蜂1匹だけという特徴があります。
今回は、アシナガバチの女王蜂の役割や、駆除をするためのトラップについてご紹介します。
アシナガバチの女王蜂の役割
アシナガバチは群れで生活をする蜂です。女王蜂と働き蜂、そしてオス蜂がおり、それぞれ役割が異なります。女王蜂の役割は以下のとおりになります。
巣作り
アシナガバチは女王蜂以外が冬を越すことができません。そのため、冬を越したアシナガバチの女王蜂が1匹で巣を作ることになります。ある程度巣を大きくしたらその巣の中に卵を産み付け、幼虫が成長するまで育てます。成長して働き蜂が増えてくると、巣作りやエサの調達を働き蜂に任せて産卵をすることに専念します。
交尾・産卵
働き蜂はある特殊な例をのぞいて卵を産むことがありません。仲間を増やすための産卵することができるのは、基本的に女王蜂だけです。産卵をするための交尾は冬を越す前にオス蜂と行うのみになり、それ以降はずっと産卵をすることができるそうです。
フェロモンの放出
また、女王蜂は放つフェロモンによって働き蜂やオス蜂に特殊な行動を行わせることができるといわれています。ひとつが新しく産まれた女王蜂が放つ「性フェロモン」もうひとつが常に女王蜂が放つ「階級フェロモン」です。性フェロモンが放たれると、オス蜂が交尾行動を起こすようになるといわれており、次の世代に命がつながります。
一方で階級フェロモンは働き蜂の産卵を抑制し、新しく産まれる女王蜂が育つ部屋の作成を行わせることができます。つまり、女王蜂が何らかの事情でいなくなってしまうと働き蜂も産卵を始めます。しかし、蜂はすべてオス蜂になり女王蜂は産まれてこないため、冬を越すことができず、全滅してしまいます。
アシナガバチの女王蜂が送る1年
アシナガバチの女王蜂は、1匹だけで冬を越します。冬を越したばかりの女王蜂は弱っているため、その場からあまり動かずに花の蜜などを舐めたりして体力が回復するまで過ごします。ある程度体力を回復した女王蜂は巣を作り始めます。ある程度巣ができると卵を産み付け、産まれた幼虫にエサをあげつつ巣を大きくしていきます。
初夏になるころには子供が成長し、働き蜂として仕事を行うことができるようになります。そうなると女王蜂は次第に巣作りや幼虫の世話を働き蜂に任せ、産卵に専念して巣の拡大を図ります。夏の終わりごろになると巣の大きさがピークを迎え、新女王蜂が産まれます。
比較的おとなしい性格をしているといわれているアシナガバチですが、この時期は新女王蜂を守るために気性が荒くなっているため注意が必要です。新女王が成熟すると、一緒に育ったオス蜂とともに巣を飛び立っていきます。新しい女王蜂とオス蜂は交尾を行い、女王蜂は冬を越すための準備を始めます。
役目を終えた女王蜂や働き蜂、オス蜂はやがて寿命を迎えます。これまでの巣は役目を終えて何もいなくなってしまうでしょう。
アシナガバチ全体の生態のまとめはこちらをご覧ください。
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女王蜂がいなくなったら巣はどうなる?
アシナガバチの女王蜂が寿命で死に、巣が空になった場合はその巣は再利用されることはありません。冬を越した新しい女王蜂が同じ場所に巣を作ることはありますが、もともとあった巣をそのまま使うことは行わないのです。また、巣を作っている途中などに女王蜂がいなくなってしまった場合も巣はそのまま残ってしまうでしょう。
いずれにせよ、空になった巣は不要なものなので撤去しても問題ないと思われます。アシナガバチは、比較的温厚な蜂です。そのため、日常生活を行う上で特に支障が無い場合は、そこまで積極的に駆除を行う必要はないでしょう。しかし、アシナガバチを襲うスズメバチもやってきてしまうことがあるため、気になる人は駆除をしましょう。
女王蜂の駆除はトラップが便利
前述のとおり、アシナガバチはスズメバチに襲われることがあります。家の近くでアシナガバチが巣を作った場合は、アシナガバチに攻撃をされるおそれのほか、スズメバチにも攻撃をされるおそれがあります。そのような事態にならないためには、アシナガバチを駆除する必要があるでしょう。
アシナガバチを駆除するときは、女王蜂しかいない冬を越したばかりのタイミングを狙うと比較的簡単かつ安全に駆除をすることができるでしょう。アシナガバチの女王蜂を捕らえることで働き蜂もスズメバチも現れることが無くなります。その女王蜂を駆除する方法として便利なものがトラップです。
大きめのペットボトルを半分程度に切り下半分に蜂のエサになる砂糖や酢、酒などを混ぜたものを入れ、上半分を逆さまにして外れないようにテープなどで固定したらトラップが完成します。できたトラップを蜂が来そうな場所に設置をしておけば女王蜂がエサを食べるためにペットボトルの中に入り出られなくなります。
女王蜂しかいない時期に行えば、危険は少ないですが働き蜂が増えた後に行うと逆に危険なめにあってしまうおそれがあるため使用を控えてください。
まとめ
アシナガバチの女王蜂は1匹で冬を越し、巣を作り子供を育てます。子供が成長し働き蜂として動けるようになると巣作りや子育てを任せ産卵に専念します。女王蜂の寿命は1年ほどで、新しい女王蜂が旅立つとやがて寿命を迎えます。寿命を迎えた後のアシナガバチの巣は空になっており、再利用されることもないため撤去しても問題ありません。
もしも、アシナガバチを駆除したいと思われたのであれば、女王蜂しかいない春先にトラップを仕掛けると効率的です。罠は大きめのペットボトルを加工するだけで作れるため、アシナガバチに悩まされている方は一度試してみてください。働き蜂が増えた後は危険なため、駆除をプロにお任せすることをおすすめします。
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