
ハチの被害は例年相次いでいるため、心配な方も多いのではないでしょうか。ハチのなかでもとくに危険視されているのが、スズメバチです。刺激すると人を襲うこともあり、針には毒があると言われています。
そのため「スズメバチハンター」とその種の駆除業者が独立して呼ばれるくらい駆除が重要視されているスズメバチですが、自然界においてどれほど強い存在なのでしょうか。実はスズメバチにも天敵が存在するのです。そこで今回は、スズメバチの天敵について説明していきます。
ご自宅回りでスズメバチの被害にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
スズメバチは肉食!スズメバチの強さとは
スズメバチの天敵を探す前に、スズメバチについて詳しく理解しておきましょう。ここでは分かりやすく、ミツバチと比べてみました。
【ミツバチとスズメバチ】
・攻撃性が低い
・体長は〜20mmと小さい
・針は刺さると、皮膚に残る
・1つの巣のなかに数千〜数万匹ほどの大所帯で生息する
もっともポピュラーなハチともいえるミツバチ。小柄で攻撃性もあまり高くありません。ハチミツを作るために養蜂されていることから、人間とは共存関係にあるといえるのではないでしょうか。
攻撃性はあまりないですがですが、その針攻撃は強力で、刺激を受けると人間を刺してくることがあるのです。自分より大きい相手には、集団で襲い掛かることもありスズメバチですらかなわないこともあります。
ミツバチの針は、刺さるとハチから抜けて人間の皮膚に残ります。針はミツバチの体内とつながっているため、針が抜けるとミツバチは生きられないといわれています。
皮膚に残った針には毒性があり、刺された人はまれにショック状態を引き起こします。また針は強い匂いも放ち、その匂いがまた別のハチを誘います。一度敵を襲うと集団で襲い掛かってくることもあるため注意が必要です。
・攻撃性が高い
・体長は〜40mmと、ハチのなかで最大級のサイズ
・何度も針で刺してくる
・巣の近くを通っただけで攻撃してくることがある
ハチのなかでも比較的サイズが大きく、高い攻撃性を持っているとされています。巣の近くを通っただけでスズメバチに襲われたというケースもあるほどです。主に春から秋にかけて出現する傾向があり、冬の時期はほとんどの蜂が越えられず死んでしまうと言われています。
またスズメバチにも複数の種類が存在し、それぞれ活動が活発になる時期も違います。冬の時期は比較的危険性も低いですが、ほぼ年中とおして被害がおよぶことがあるので、十分警戒が必要です。
一匹でも危険性がありますが、巣を刺激すると複数のスズメバチが同時に襲い掛かってくることもあります。そのため巣の駆除をおこなうときは、しっかり自分の身を守り万全の体制を整えておくことが大切です。
スズメバチの毒は1度目より2度目、2度目より3度目とどんどん効きが速くなるといわれています。そのため、アナフィラキシーショックを引き起こし、最悪の場合は死に至ってしまいかねないのです。もし刺された場合は、迅速に病院へ行き、治療を受けるようにしましょう。
スズメバチの攻撃による死者は、毒ヘビやクマによる被害よりも多いといわれています。スズメバチの気配を感じたら、襲われないように注意して行動するようにしましょう。下手に刺激すると自分の身に危険がおよぶため、撃退しようとするのはおすすめできません。
スズメバチの生態についてはこちらのまとめをご覧ください。
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スズメバチの天敵は熊と人間?
このように知れば知るほど凶悪性が際立ったスズメバチですが、本当にこんなスズメバチに天敵なんているのでしょうか。スズメバチの習性として「黒いものに」攻撃するというものがあります。
スズメバチのシーズンなどは「黒い服を避けたり、帽子をかぶって頭を隠したりしましょう」などといわれているのを聞いたことがないでしょうか。この習性が、じつはスズメバチの天敵とつながるのです。
スズメバチを捕食者という立場から食べる生き物は2種類いるといわれています。まずそのうちの1種類が「クマ」です。
野生のクマははちみつを好む傾向があります。そのため巣を襲い、なかの子供も捕食してしまうのです。巣を襲い蜜と子供をむさぼり食べるクマを天敵とみなしているため、そのクマの毛の色である黒色をめがけてスズメバチは攻撃するといわれています。
しかしクマの硬い毛は、スズメバチの針攻撃をものともせず、また優れた解毒能力も持っているため、毒もその免疫力でカバーしてしまうといいます。したがって自然界におけるスズメバチの天敵となっているのです。
そして人間。とくに日本を含めたアジア各国ではスズメバチを好んで食用とする文化があります。日本の山間部ではハチの子が郷土料理として食べられているのは有名ですが、なかにはスズメバチの成虫をから揚げにしたり、焼酎に漬けたりして食している地方もあるようです。
スズメバチの天敵には虫もいる!スズメバチを食べる虫
スズメバチの天敵としてクマと人間を挙げましたが、なんと同じ虫のなかにもスズメバチを食べる虫がいます。この章ではスズメバチを捕食する虫についてまとめていきます。
カマキリ
カマキリは肉食の昆虫であるため、ときにはスズメバチを捕食することもあるのです。ただし、スズメバチも肉食なので、お互いに捕食し合います。カマキリは大きなカマで、スズメバチは強靭なアゴと毒針で戦います。
カマキリは、生息地によってはサソリとも戦うことがあるともいうのですから、スズメバチにとっても強力なライバルとなりえます。ネズミなどの小動物を食べることもあるカマキリですが、実際にスズメバチと勝負になると、カマキリが負けてしまうことが多いようです。
そのためカマキリを利用してスズメバチを駆除するという手段は、あまり現実的ではないでしょう。
オニヤンマ
雑学的な知識として「スズメバチより強い昆虫」として知名度が高いのがオニヤンマではないでしょうか。オニヤンマは大型のトンボで、日本のトンボのなかでは最大級です。
飛行速度は時速70キロメートルにも達し、急発進、急旋回、ホバリングといった多くの飛行技術を持ちます。飛行性能に合わせて強靭なアゴを持ち、主にガやハエ、セミやアブなどを捕食するのです。
そんな肉食昆虫であるオニヤンマも、カマキリ同様スズメバチとはお互いに捕食関係にあります。戦って勝ったほうが捕食する。どちらにも軍配が上がることがある、ライバル関係といえます。
ムシヒキアブ
アブのなかでもムシヒキアブ科のアブはスズメバチを捕食することがあるようです。飛んでいる獲物の頭上にある木や草などに隠れて待ち伏せをし、優れた飛翔能力と動体視力を使って奇襲を仕掛けます。
その奇襲にはスズメバチやオニヤンマが餌食になることがあるほどです。そういった攻撃方法から「暗殺昆虫」などといった異名がつけられることもある昆虫界では強力な存在ですが、正面から対立するなど奇襲ができないときにはさすがにスズメバチやオニヤンマに敵わないようです。
ですが、スズメバチを捕食することもあるというのは十分、カマキリやオニヤンマと肩を並べる強力な昆虫といえるでしょう。
スズメバチの天敵には…寄生虫もいる
ここでさらに恐ろしい虫をご紹介しましょう。まごうことなきスズメバチの天敵であるその虫の名前は「スズメバチネジレバネ」といいます。
英語で「twisted winged insects(ねじれた翅を持つ昆虫)」という名を持つこの虫は、スズメバチの体内に寄生する寄生虫です。なんとその一生をスズメバチの体内で過ごすという驚異の寄生虫です。
スズメバチネジレバネはスズメバチのなかでも働き蜂に寄生します。寄生されたスズメバチは、巣のなかでじっとするようになり、働き蜂本来の役割を果たさなくなります。この状態のスズメバチが増えると、スズメバチ社会が崩壊してしまい、巣が存続できなくなります。
まだまだ研究が進んでおらず、謎の多い虫ではありますが、恐ろしいスズメバチの天敵として君臨している虫です。寄生虫であるため、必ず出現するというわけではありませんが、スズメバチを根絶する可能性があるのが天敵となっている理由です。
スズメバチの天敵は鳥もいる
じつは、鳥にもスズメバチを捕食する種がいます。ほ乳類、昆虫、寄生虫ときて、意外とさまざまな種族にスズメバチの天敵がいました。
ハチクマ
ハチクマという鳥がいます。タカ科の渡り鳥で、ハチを主食にするためこのような名前がついたそうです。ハチクマの特徴はその立派な体毛です。体毛のおかげでスズメバチの毒針を受けることなく捕食できます。
巣を破壊して持ち帰り、ハチの子やさなぎをヒナに与えて子育てします。また、スズメバチの巣を見つけ出す名人でもあり、樹上だけではなく地中に作られた巣も見つけ出して捕食します。
ニワトリ
ニワトリもなんとスズメバチの天敵といわれています。少し予想外のような感じもしますが、このニワトリがなんとスズメバチの成虫を捕食するというのだから驚きです。
スズメバチの習性として同じところをぐるぐる回って飛ぶというものがあります。ニワトリはそんなスズメバチを器用にバッと捕まえて食べてしまうのです。農園で飼われているニワトリは、専用の餌が与えられているためスズメバチを餌と認識しないおそれがあります。あくまで野生のニワトリがスズメバチの天敵となるようです。
スズメバチの天敵を利用した駆除方法ってあるの?
では、このように多くいたスズメバチの天敵ですが、人間が駆除に利用できる方法はあるのでしょうか。結論からいうと、なかなかうまく利用できる方法はないようです。
第一の天敵であるクマはとても人間が飼うことはできませんし、ほかの虫たちも確実なスズメバチ対策とはいえないでしょう。スズメバチネジレバネにいたってはまだまだ謎の多い虫で、研究をしなければ活用は難しいところです。
ニワトリもスズメバチを捕食しますが、食べつくしてくれるほどではないといわれています。ハチクマにはスズメバチの駆逐を期待する方も少なからずいらっしゃるようですが、渡り鳥であるため人間の思うようには扱うことはできません。
やはり、現状ではスズメバチの駆除業者に依頼することが一番でしょう。豊富な経験と専門知識から、条件次第では短時間ですぐに巣ごと駆除してくれる業者もあるようです。
また駆除をしても、しっかり対策をしないと再びスズメバチは自宅に巣作りをしてしまうおそれがあります。そのようなときに防除の相談をすることもできるのが業者に依頼するメリットです。
不確定なスズメバチの天敵をたくさん飼育するよりも、確実な手段といえるでしょう。自分で駆除をすることになると、防護服や駆除剤など用意しなければならないものが多いです。その分の費用もかかりますし、準備しても完ぺきな対策とは限らなりません。
防護服の間からハチが侵入してくることも考えられるため、なるべく駆除に慣れた人間に作業してもらうのが賢明ではないでしょうか。
もしスズメバチと遭遇してしまったら
人間のことをスズメバチが天敵だと認識している以上、攻撃される可能性は否定できません。もしスズメバチや巣を見かけたらどうしたらよいのでしょうか。じつはスズメバチは人間をおそれているので、敵だと認識されなければ攻撃されることはありません。以下のような行動は避けましょう。
・スズメバチを追い払うような仕草をする
・巣のある方向を見つめる
このような動作をすると、攻撃してくるかもしれないとスズメバチが思い込んでしまいます。スズメバチを見かけたらまずは姿勢を低くして、気付かれないように姿が見えなくなるまで離れましょう。
スズメバチが敵を見つけている場合、攻撃する前に「カチカチ」という警告音を出すことで知られています。もし姿が見えなくても、この音が聞こえた場合スズメバチが近くにいることを示しています。聞こえたらすぐにその場を離れることをおすすめします。
まとめ
あれほど恐ろしいスズメバチですが、意外にも多くの天敵がいることがわかりました。食物連鎖の頂点を極めることがいかに至難で、自然界の厳しさが垣間見えたようですね。
哺乳類では、クマ、そして私たち人間。虫のなかでは、カマキリやオニヤンマ、アブの仲間のムシヒキアブから、寄生虫までもいました。ハチクマという鳥から、身近なニワトリまでもスズメバチの天敵という立ち位置にいたというのですから驚きです。
このなかにはスズメバチの天敵というだけでなく、人間にも危害を加えかねない生き物もいたので、なかなかスズメバチ駆除に天敵を利用するというのは難しいようです。スズメバチに困ったら、スズメバチ駆除業者を呼ぶのが一番でしょう。
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