スズメバチの活動時期は「春から秋にかけて」です。でも、11月や12月になっても活動する種類のスズメバチもいます。
スズメバチは人間を攻撃してくる怖い蜂。
スズメバチ対策は、なるべくなら「スズメバチの活動時期」を避けてするほうがいいのです。スズメバチ駆除のプロも安全第一で駆除を行っています。
それでは、スズメバチ対策を「安全に」「的確に」行うためのプロの知恵をご紹介していきます。
目次
スズメバチの活動時期は「春から秋」
スズメバチの駆除に携わる人間にとって、スズメバチの活動時期が「春から秋」というのは常識です。
では、そのスズメバチの活動時期はいつなのかというと「5月~11月」だと覚えておいていただくと、間違いはないかなと思います。
スズメバチの駆除は冬の間が安全
ですから、冬に近づくほどスズメバチの巣を駆除しやすいのですね。
というのも、どれだけ大きくなったスズメバチの巣であっても真冬になると空っぽになってしまうからです。
なぜなら、冬を越すことができるスズメバチは、新女王蜂、たった1匹だけなのです。
したがって働き蜂 、雄蜂・古い女王蜂が冬を越すことはありません。
冬が近づくと、新女王蜂にすべてを託すようにして死んでいきます。
11月~12月頃は、新女王蜂が土の中で冬眠する時期となります。
できれば、スズメバチの巣が空っぽになり始める時期を利用して巣を取り除きたいところです。
スズメバチ予防は春にすること
逆に言えば、スズメバチの活動時期より前に罠を仕掛ければ、巣をかけられないようにできます。
4月は女王蜂だけで活動をしていますから、生け捕りするのはプロにとって難しいことではありません。
もし、スズメバチに巣をかけられたくないなら3月~4月前半にスズメバチ駆除のプロへご相談ください。
大きくなる前にスズメバチの巣を見つけるには
また、春先のスズメバチの巣は小さいです。
一度でもスズメバチに巣をかけられたことがあるのであれば、春先こそ周りをよく観察しましょう。
巣が小さいうちであれば、スズメバチの駆除も大掛かりなものになりません。
安全に駆除作業できる分、費用の負担も少なくていい場合もあるといえます。
スズメバチの活動時期をもっと詳しく
スズメバチのプロはさらに細かく、スズメバチの活動時期を把握して駆除活動を行っています。
あまり知られていないことですが、スズメバチの活動時期は種類ごとに違っているからです。
「5月~11月」は、キイロスズメバチの活動時期です。
キイロスズメバチは、スズメバチの代表と思っていただいていいでしょう。
これぞスズメバチと言えるほど、とても凶暴な性格をしています。
そのため、「スズメバチに刺された!」という事故のほとんどはこの「キイロスズメバチ」によるものというわけです。
その次に刺される事故が多いのが「オオスズメバチ」でしょうか。
とても攻撃的で、しかも世界最大級に立派な身体をしています。
このオオスズメバチの活動時期も「5月~11月」なのです。
その他にも注意したいスズメバチの種類には、3つあります。
名前 | 活動時期 |
---|---|
ヒメスズメバチ | 5~9月 |
コガタスズメバチ | 4~11月 |
モンスズメバチ | 4~10月 |
どの種類のスズメバチも春先から冬までが活動時期といえますね。
夏が一番怖いスズメバチ
そして気を付けていただきたいのは、スズメバチの活動時期の「夏」です。
「7月~10月」は子育てのために気が荒くなっています。
「夏」の駆除が最も大変で、最もケガをしやすい作業です。
スズメバチの巣が最も大きく成長しているときでもあるので、絶対に浅い知識で駆除をしてはいけません。
スズメバチの種類ごとの危険な時期
スズメバチの種類ごとの危険な時期をより詳しく知りたい方は、下の表をご覧ください。
スズメバチの種類 | 活動時期 | とくに危険な時期 |
---|---|---|
オオスズメバチ | 5~11月 | 8~10月 |
キイロスズメバチ | 5~11月 | 7~10月 |
ヒメスズメバチ | 5~9月 | 8~9月 |
コガタスズメバチ | 4~11月 | 7~10月 |
モンスズメバチ | 4~10月 | 7~8月 |
スズメバチが危険な時期は、外遊びに山や海に出かけるのにもってこいの季節なのですね。そのため、どうしてもスズメバチと遭遇してしまうことが増えてしまうということがあります。
スズメバチの生態についてはこちらのまとめをご覧ください。
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スズメバチに刺されないための対策方法
この章では「スズメバチに刺されないための対策」をご紹介します。
それを踏まえて、4章の「スズメバチに巣を作らせないための予防法」を実践してみてください。
スズメバチ対策は服装からです。
スズメバチの活動時期に自然の多いところへ出かけるなら、対策をして出かけたいですね。
スズメバチの巣を駆除するときには厳守しなくてはいけません。
スズメバチの巣を作らせないためには、こまめに庭や軒の様子を点検してみることが1番です。
素肌を出さない
スズメバチを駆除するときに着こむ防護服は、素肌が一切出ないように作られています。
もちろんこれは、スズメバチに刺されないようにするためです。
防護服を着こんでいても、スズメバチの針が皮膚まで届くことがあります。
近年は、蜂を駆除するときに使える防護服をインターネットで簡単に購入できますが、「着れば絶対に安全」というのは間違いです。
小さな隙間から、スズメバチが防護服と体の間に入り込んで攻撃してくることだってあるのです。
スズメバチの駆除は、絶対に甘く見てはいけません。
白い服装に身を包む
スズメバチを駆除するときに着る防護服は真っ白です。
これには理由があります。
蜂は、黒色を攻撃しやすいという性質があるからです。
一説によれば、黒色は蜂にとって敵であることが多いからだといわれています。
蜂は熊が苦手なのです。
熊は黒色なので、「黒色の動く物体は敵だ!」と思っているのかもしれないですね。
香水、整髪料、化粧品を控える
甘い香りは、スズメバチを刺激します。
香水や整髪料や化粧品には、スズメバチの警戒フェロモンと同じ物質が含まれていることがあるからです。
自然が多いところへ遊びに行くときは、必要最低限の身だしなみで楽しんでみてください。
もちろん、スズメバチの駆除をする場合には、意識して使わないようにしなくてはいけません。
静かに動く(騒がない)
暴れていれば、スズメバチも警戒します。
スズメバチが近くを飛んでいるときは、すぐに走り出したりするのは危険です。
ただ近くを飛んでいるだけならエサを集めているだけです。
ですから、おかしなことをしない限り、攻撃してこないでしょう。
じっとしていればどこかへ行ってしまいます。
ただし、威嚇行動が見られたら、来た道をゆっくりとした動きで、でもなるべく早く引き返すようにしてください。
スズメバチの活動時期は、この「威嚇行動」に要注意です。
スズメバチの威嚇行動は3つあります。
①顎をかんでカチカチと音を鳴らす
②敵の周りを飛び回る
③敵のそばの空中で止まる
スズメバチの威嚇行動は、ただ飛んでいるだけとは違うので遭遇すれば直感的にわかると思います。
ただ、①の段階で気が付ける素人の方はあまりいません。
スズメバチも無駄に攻撃したくはないので、「カチカチ」と警告してくるのですが、その音は人間にはあまりにも小さすぎるためです。
逆に言えば、スズメバチに威嚇行動がみられるということは「近くに巣がある」というサインだとプロは考えます。
スズメバチが出すサインを的確に読み取ることで、安全で確実な駆除を実現できるのです。
スズメバチに巣を作らせないための予防方法
人がいつも出入りしているところには、スズメバチは巣をかけません。
ですから春先には、点検をしてみましょう。
点検といっても難しいことではありません。
スズメバチが巣を作りやすい場所の「こまめな見回り」と「お掃除をする」ようにしてみてください。
立派なスズメバチ対策になります。
スズメバチが巣を作りやすい場所は下のところです。
スズメバチが巣を作りやすい場所
屋根の軒下
家の天井裏
庭の木(こんもりしていて見えにくいところ)
床の下
土の中
スズメバチの活動時期に入る前「3月~4月」に、効果的な対策をしてみてくださいね。
少しでも不安があれば、私たち蜂駆除のプロへご連絡いただければと思います。
豊富な経験から、適切なスズメバチ対処をご提案いたします。
スズメバチ予防をより確実にするには
スズメバチ予防をより確実にしたいなら、スズメバチが苦手なものを使って寄り付かないようにすることが重要です。
特に、一度でもスズメバチに巣をかけられてしまったことのある場所は、「こまめな見回り」だけでスズメバチ予防をすることは難しいと思われます。
なぜなら、スズメバチにとっていい条件がそろっている場所なので、新しい女王蜂も同じところに巣をかけたがるはずだからです。
そこで素人の方にもおすすめできるのが、下のアイテムです。
スズメバチが近寄らなくなる臭い
・木酢液 炭を焼くときに出る煙を液体化させたもの。煙の臭いがする
・木クレオソート 木タールを蒸留したもの。正露丸のような臭いがする
・ハッカ油 ミント系の植物から抽出した油。強力なミントの臭いがする
ハッカ油のミント臭は、スズメバチだけでなく、ムカデやゴキブリなどの害虫も嫌がります。
ご自身がこの臭いを嫌いでなければ、人体には無害なのでおすすめです。
とはいえ、身体に直接塗ってスズメバチを予防できるものではないので、その点は注意が必要です。
スズメバチ対策で効果が高いのが「木酢液」や「木クレオソート」です。
なぜなら、スズメバチは火を怖がります。
これは巣が火事で焼けることを嫌がっているためです。
ですから、煙の臭いがすると「危険な場所だ」と判断するのでわざわざ近寄ってこないのです。
この習性を利用すれば、簡単にスズメバチ予防ができます。
スズメバチの活動時期ならいつでもいいわけではありません。
新女王蜂が飛び回る「3月~4月」ごろに、巣をかけられたくない場所に「木酢液」「木クレオソート」「ハッカ油」をこまめに塗り付けるようにして使ってください。
万が一、スズメバチに刺されたらすぐに救急車を
万が一、スズメバチに刺されたらすぐに病院へ行ってください。
私たち蜂駆に携わる人間も同じようにしています。
大したことがないように思えても、素人の方は救急車を呼んでいいでしょう。
スズメバチの毒は、大変強いものです。
スズメバチに刺されてしまうと、最悪の場合は命の危険があります。
スズメバチに刺された直後は腫れているだけでも、じんましんや吐き気、呼吸困難などの全身症状が急に起きてしまうことがあるのです。
強い症状は、瞬く間に引き起ります。
このような危険な身体の状態は「アナフィラキシーショック」症状と呼ばれているものです。
スズメバチに刺された人の10~20%にみられる症状となります。
昆虫界の食物連鎖の頂点であるスズメバチを甘く考えてはいけません。
スズメバチの活動時期を知り、遭遇してしまった時には、適切な対処を行っていただければと思います。
アシナガバチにも注意を
私たちは日本に生息する「蜂」の生態を毎日勉強しています。
これは「蜂」に関する不安やお困りごとを何でも解決できたら、と考えているからです。
「蜂」に関する不安やお困りごとであれば、些細なことでも蜂駆除のプロへご相談をお持ちください。
例えば、アシナガバチもスズメバチと同じ毒をもっています。
でも、アシナガバチは性格が温厚なのであまり駆除の対象として、取り上げられないのですね。
温厚な性格といっても、巣にいたずらをすれば怒らせてしまいます。
7月~8月は、アシナガバチの巣が一番大きく成長する時なので、注意してください。
アシナガバチの巣は住宅地に作られやすいです。
「どの蜂が危険で、どこにある巣は取り除いたらいいのか」という判断を素人の方が行うのは難しいでしょう。
スズメバチの活動時期には、他にもたくさんの種類の蜂が飛び回っているからです。
もし、家の庭など生活圏内にあって「怖い」と感じているのであれば、蜂の駆除業者へご連絡ください。
まとめ
スズメバチの活動時期は「5月~11月」です。
夏はレジャーが楽しい季節ですが、スズメバチが最も活発に飛び回る時期でもあります。
スズメバチの活動時期に、自然の多い場所へ出かけるときには服装を見直すことも大切です。
スズメバチだけでなく、蜂に関するお困りごとのご相談をお待ちしております。
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