スズメバチの毒によって発症する『アナフィラキシー』は、命にかかわることもあるおそろしい症状です。これを防ぐためには、蜂の毒に対する正しい知識を付けておく必要があります。
なぜなら、スズメバチの毒の被害はいかに早く対処できるかが最も大切だからです。
・実際はどんな症状が出るの?
・2回目だと危険って本当?
・刺されたらどうすればいい?
などなど、正しい知識をしっかり理解し、もしものときに備えましょう!
この記事では、そんなスズメバチのアナフィラキシーについて詳しく解説していきます。身を守るためにも、ぜひ参考にしてください!
「刺される前に対処したい」という方は、ぜひスズメバチ駆除の方法もご確認ください。ただし危険を伴うので決して無理をしないでください。
目次
スズメバチのアナフィラキシーによって起きる症状一覧
そもそもアナフィラキシーとは、カンタンにいえば全身かつ、急速に現れるアレルギー反応のことを指します。スズメバチの毒によってこれが発生すると、急速なスピードで全身に異常が起き始めるのです。
アナフィラキシーを引き起こすと、主に以下のような症状が出るとされています。
・嘔吐
・めまい
・呼吸困難
・じんましん
などなど……
これがひどくなると命にもかかわる、通称『アナフィラキシーショック』状態に突入してしまいます。ここまでいくと、意識を失ったり、血圧が急低下したり……などなど重い症状が発生し、最悪数十分で心停止に陥ることも……。
蜂さされは死者が毎年出ていることからも、大変危険であることが分かります。なお、これはスズメバチのみならず、ミツバチやアシナガバチの毒でも同様に発症する可能性ももちろんあります。
スズメバチに限らず、合わせて注意しておきましょう。
スズメバチに刺されたからといって絶対アナフィラキシーが出るとは限らない!
とはいえスズメバチに刺されたからといって、絶対に上記のような症状が出るわけではありません。アナフィラキシーは前述したようにアレルギー反応なので、要するにアレルギーを持っていなければそこまで危険な状態にはならないのです。
もし症状が軽度だった場合は、主に刺された部分に以下のような症状が出るといわれています。
・かゆみ
・痛み
・腫れ
これは俗に『局所症状』といいます。この場合はそこまで重篤な症状を発症することは少ないでしょう。
とはいえ、刺されてすぐにこの判断をするのはなかなか難しいもの。素人判断は大変危険です。もしスズメバチに刺されてしまった場合は、仮に局所的な症状でも、医療機関を受診することをオススメします。
スズメバチに2回刺されたら死ぬって本当?
スズメバチの毒と聞くと、「2回刺されたらもう死んでしまうのかな……」と不安にお思いの方も多いのではないでしょうか。
しかしこれは、絶対ではありません。なぜなら、スズメバチによる重篤な症状の原因は再三申し上げているように、『アレルギー反応』によって引き起こされるものだからです。
アナフィラキシーが起きる原因
1度蜂に刺され、毒を注入されると体内にはハチ毒の抗体ができます。その抗体があると、2度目にハチ毒が入ったときにアレルギーの症状が出やすくなるのです。このことから、『2回目以降は危険』という情報が広まりました。
とはいえ、2度刺されたからといって確実に症状が出るわけではありません。確かに1回目より2回目の方が危険、というのはもちろん合っていますが、2回以上刺されても重篤な症状が出なかった、ということもあります。
そのため、正確には『2回目以降でもアナフィラキシーにならないことはあるが危険』といういい方が正確でしょう。とはいえ2回目以降は非常に危ない、ということには変わりないので、もちろん油断は禁物です。
1回目なら大丈夫……ではない!
もしまだスズメバチに刺されたことがなくとも、油断は禁物です。2回目の方がアレルギーを起こしやすい、というのはもちろんですが、1回目でも発症する確率は0ではないのです。
例えば、1回目の刺傷で多くのハチ毒が入ってしまった場合は、それだけでアナフィラキシーを引き起こしてしまうことも……。また、短い期間に蜂の刺傷があると、アナフィラキシーの危険性が高まる、ともいわれています。
そのため、1回目の方も、2回目以降の方も、蜂さされには決して気を抜くことはしないようにしましょう。
スズメバチのアナフィラキシーを引き起こさないための予防法
アナフィラキシーを起こさないためには、第一に『刺されない』よう気を付けることが大切。以下では、そんなスズメバチに刺されないためのコツを解説していきます。
1.スズメバチやその巣を刺激しない
スズメバチの攻撃してくる理由は、主に『自分や巣に危険が迫ったとき』。そのため、むやみに刺激しなければ、向こうから攻撃されることは少ないでしょう。しかし、巣の近くで大声を出したり、過度に物音を立てたりするのは厳禁です。
とはいえ8~10月ごろ、夏~秋にかけてはスズメバチも警戒心が高まっており、巣に近づくだけで威嚇・攻撃されてしまうことも……。蜂の巣というものは目に見える場所ばかりではなく、思わぬ場所にあることも多いので注意が必要です。
気が付きにくいところでいえば屋根裏や軒下、木の中などなど……。とくに有名なオオスズメバチの巣は地中にあることが多く、不意に刺激してしまうケースも多いのです。とくにハイキングなどにいく際には、周囲に蜂が飛び回っていないか確認しつつ、いれば近くに巣がないか警戒しておきましょう。
2.動きや匂いに気を付ける
不意にスズメバチに出会ったからといって、あわてて手で払ったりするのはよくありません。それに刺激されて、刺されてしまう可能性があります。まずは刺激しないよう、静かに引き下がるようにその場を離れましょう。
また、スズメバチは香水や整髪料などの強い匂いにも反応するといわれています。山へいく際や、家屋に巣を作られてしまった場合は、このような香りの面にも注意しておくことが大切です。
3.事前に自分が『ハチ毒アレルギー』か調べておくことも大切
一度スズメバチに刺されてアナフィラキシーが心配……という方は、医療機関にてアレルギーかどうか調べてもらうのもよいでしょう。これは主に血液や皮膚検査などでおこないます。
検査によってはスズメバチのみならず、アシナガバチやミツバチの毒のアレルギーがあるかどうか分かることもあるので、とくに蜂に近い生活をしている方は検討してみてはいかがでしょうか。
ただしこれも自己注射器同様、やってもらえるかは医療機関によってことなります。こちらも事前に確認しておくとよいでしょう。
もしスズメバチに刺されてしまったらどうする?
もし自分や知人がスズメバチに刺されてしまったら、迅速な対処が必須。ただし、よくイメージされる『口で吸いだす』方法はかえって危険なので、やめておきましょう。
近年では『ポイズンリムーバー』という毒を吸い出す道具も販売されております。これを事前に購入して、常備しておくのもよいでしょう。
とはいえこれはあくまで応急処置。使用した後も油断せず、たとえ局所的な症状でも、医療機関にて診察を受けた方がよいでしょう。
また、少しでも体調不良や身の異常を感じた場合は、アナフィラキシーを発症してしまっているおそれがあります。この場合は無理な運転などは控え、速やかに救急車を呼ぶようにしてください。
もしものときに使える『自己注射器』
もし以前蜂に刺された、もしくはアナフィラキシーを起こした方や、林業など蜂のリスクが高い仕事に従事している方は、病院にて『自己注射器』を処方してもらえることも。これは自分で注射針を刺してアドレナリンを注入し、応急処置をするというものです。
ただしこれを注射したとしても油断はできません。注射後には、すぐに救急車などで医療機関に向かうようにしてください。また病院によっては処方していない可能性もありますので、この点事前に確認しておきましょう。
まとめ
スズメバチのアナフィラキシーによって引き起こされる症状は、最悪命にかかわります。蜂に刺されてしまった場合はもちろん、少しでも身体に異常がみられた場合は、すぐに医療機関へ向かうようにしましょう。
また、刺されたときの対応はもちろん、そもそも刺されないことがアナフィラキシー対策としては最善です。おそろしいスズメバチとはいえど、こちらから刺激しなければ攻撃してくることは少ないので、まずは蜂や巣を見つけても刺激しないようにしておきましょう。
しかし、蜂の巣というものは閉鎖的な空間にあることも多く、多くの場合気が付かないうちに刺激して刺されてしまうことも……。生活環境では、主に屋根裏や木の中にできることが多く、気が付かないうちに成長していた、ということも多いです。
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