近年日本では、外来種であるタイワンタケクマバチの生息が確認されています。タイワンタケクマバチは毒性も低く、それほど危険な蜂ではありませんが、ときに人を刺すこともあります。刺されれば、アナフィラキシーショックを起こしてしまうこともあるので、不用意に近づかないようにしましょう。
私たちは、タイワンタケクマバチの被害にあわないためにもその生態について知っておく必要があります。このコラムでは、タイワンタケクマバチの生態や危険性について紹介します。そのほかの外来種の蜂についても解説しますので、普段から被害にあわないように気をつけましょう。
目次
タイワンタケクマバチの特徴を覚えておきましょう!
タイワンタケクマバチの被害にあわないためにも、その生態や危険性について知っておく必要があります。ここでは、タイワンタケクマバチについて紹介していきますね。
タイワンタケクマバチの見た目
タイワンタケクマバチは2cmほどの大きさで、頭からおしりの先まで真っ黒な体をしています。よく似た在来種であるキムネクマバチは胸部が黄色く、タイワンタケクマバチに比べてふっくらした印象なので、簡単に見分けることができるでしょう。また、黒い体についた羽根は赤銅色をしており、脚には黒い毛が無数に生えているのが特徴です。
タイワンタケクマバチの生態
タイワンタケクマバチはもともと日本にいた種類ではなく、中国や台湾、インドなどのアジアからやってきた外来種です。日本に輸入される竹材の中に紛れて上陸したと考えられています。タイワンタケクマバチは枯れた竹に穴をあけて巣を作るため、竹やぶや畑、庭などにある竹囲いの周りなどでよく見られるでしょう。
また、タイワンタケクマバチの背中には、たくさんのダニが共生しています。このダニは、花粉や蜂の糞などを食料としているのです。
タイワンタケクマバチによる被害
タイワンタケクマバチ自体は大人しい性格で、攻撃性は低いとされています。しかし、不用意に巣に近づけば、敵と判断され攻撃してくることもあるでしょう。
タイワンタケクマバチは毒性が低いとされていますが、アナフィラキシーショックを引き起こすおそれもあるため、注意しなくてはなりません。普段から刺されないように巣に近づかないようにしましょう。
タイワンタケクマバチは、人だけでなく人間の生活や周辺の環境への影響も懸念されています。古い竹に巣を作る際丸い穴をあけるため、庭の竹垣や掃除用の竹ほうきに穴があいてしまう被害も報告されています。竹と間違えてホースに穴をあける蜂もいるため、ホースの穴あき被害に苦しんでいるかたも多いかもしれませんね。
また、タイワンタケクマバチがダニと共生しているのと同様に、在来種のキムネクマバチもダニと共生しています。しかし、その種類は全く異なるものになるのです。はっきりとは解明されていませんが、えさ場も同じことや外来種から在来種へのダニの寄生による生態系への影響も心配されています。
タイワンタケクマバチの被害にあわないための注意点
タイワンタケクマバチの被害にあわないためには、家の敷地内に巣を作らせないことです。タイワンタケクマバチの巣になりそうな竹ほうきやホースなどは出しっぱなしにせず、常に家の中や倉庫などにしまっておくようにしましょう。
タイワンタケクマバチの巣を見つけたら
もし家の敷地内でタイワンタケクマバチの巣を発見してしまったら、刺される危険性やほかの竹に被害がおよぶおそれがあるため、駆除が必要です。応急処置として、竹に作られた巣の入り口をテープなどでふさぐという手段もありますが、すぐに破られてしまうでしょう。
また、作業中に刺される危険性があるため、むやみに近づかない方が安全です。タイワンタケクマバチの駆除は、しっかり準備をおこない正しい手順でおこなえば自分で駆除することもできます。駆除に必要な準備物と駆除方法は、以下のとおりです。
【タイワンタケクマバチの駆除に必要な道具】
・蜂用の殺虫スプレー
・防護服
・長靴
・厚手の手袋
・木工用のパテ
【タイワンタケクマバチの駆除方法】
タイワンタケクマバチの駆除をおこなう前に、巣の位置や駆除をおこなう位置を確認しておきましょう。駆除は殺虫剤の向きが左右されない風のない日におこなってください。また、蜂の行動が鈍くなる夕方以降の日が沈んだ時間帯がおすすめです。
(1)防護服、長靴、手袋を着用して肌の露出がないようにする。
(2)竹にあいた巣への入り口に向けて殺虫スプレーを噴射する。
(3)巣全体に殺虫成分が行き渡るように、左右角度を変えながら噴射する。
(4)飛び出してきたタイワンタケクマバチにも殺虫スプレーをかける。
(5)蜂が飛び出してこなくなったら、巣を再利用されないように木工用のパテで穴を埋める。
このような手順でおこなえば、自分でタイワンタケクマバチを駆除することができます。しかし、刺される危険が常にあることを忘れないように慎重に作業しましょう。少しでも不安に感じるかたは、蜂駆除業者に依頼するのがおすすめです。
タイワンタケクマバチ以外にも!外来種の危険な蜂たち
日本には、タイワンタケクマバチ以外にも危険な外来種の蜂が生息しています。その中の3種類の蜂を紹介しますので、被害にあわないように注意しましょう。
セイヨウオオマルハナバチ
セイヨウオオマルハナバチは、ヨーロッパからやってきた外来種です。体の大きさは1~2cmほどで、全身黒や黄色をしていておしりが白く毛が生えているのが特徴的です。花の蜜を集めて食料としていますが、ほかの蜂の巣から花の蜜を盗んでくることも多いようです。
セイヨウオオマルハナバチは、ネズミが使った古い巣を再利用して、土の中に巣を作っています。もともと大人しい蜂で攻撃性は低いとされていますが、ときに人を襲うこともあるようです。刺されるとアナフィラキシーショックを起こすこともあるので、注意しましょう。
また、日本にはセイヨウオオマルハナバチとよく似た、ノサップマルハナバチと呼ばれる在来種も生息しています。生活領域も同じなため、生態環境への影響も心配されています。
ツマアカスズメバチ
インドネシアなどからやってきた外来種のツマアカスズメバチは体長2~3cmほどで、黒い体にオレンジの模様が入っています。ツマアカスズメバチは高い木の上に巣を作りますが、最近ではビルやマンションなどがある都市部にも巣を作るため、被害にあってしまうおそれは大きいといえるでしょう。また、ミツバチを食べる性質を持っているため、養蜂場などへの被害もあるようです。
セイヨウミツバチ
日本でよく見かけるミツバチのほとんどがセイヨウミツバチとされており、ヨーロッパなどの西洋からやってきた外来種です。大きさは1.3cmほどと小さく、全体的に黄色くおしりに白から黒に変わるしま模様があるのが特徴です。
屋根裏などの閉鎖的な空間に約1mにもなる大きな巣を作るため、建材などへの被害も見られます。また、セイヨウミツバチは在来種であるニホンミツバチより攻撃性が高く、刺されてしまうこともあるかもしれません。セイヨウミツバチは人を刺すと特有のにおいを出して仲間を呼ぶため、たくさんのミツバチに襲われる危険もあるので、刺されないように注意しましょう。
危険な蜂を見つけたら……
タイワンタケクマバチをはじめ、セイヨウオオマルハナバチやツマアカスズメバチ、セイヨウミツバチなどの危険な蜂を見つけたら、自分で駆除するのは危険です。刺される危険性もあるため、プロに任せるようにしましょう。
生活110番には、優秀な蜂駆除業者が多数加盟しています。依頼者に危険がおよばないように、的確に駆除をおこなっています。自分で無理に駆除しようとせず、一度生活110番にご相談ください。
まとめ
- タイワンクマバチは真っ黒な体を持つ体長2cmほどの蜂である
- 枯れた竹に巣を作る性質により、竹ほうきやホースに巣作りされてしまう
- 攻撃性は低いが、巣に近づけば刺されてしまうかもしれない
- 被害に合わない予防策は、外に竹ほうきやホースを出したままにせず屋内にしまっておくこと
もし、巣を発見したら早めに駆除するほうが安心です。自分でおこなう駆除方法については上記で解説しているので、無理のない範囲で対処してくださいね。
しかし、基本的に蜂駆除は業者におまかせすることをおすすめしています。
自分で駆除すると、「駆除しきれなかった」「刺された」という失敗のリスクがありますが、駆除作業に慣れた業者であれば、そのリスクも極力少なくすることができます。
業者は蜂の種類や巣の状態などを正確に見極めて、的確な駆除をおこなってくれるので、確実な蜂駆除が期待できます。
蜂のことでお悩みのときは、まずは無料相談と無料現地調査をしてみてはいかがでしょうか?きっと、安心できる解決策を提案してくれますよ。
このとき、一社だけに絞らず複数の業者に相談してみましょう。そうすれば、業者間でのスタッフ対応や見積り料金を見比べることができます。
そして、安心して駆除してもらうためにも、見積りが明確な業者を選ぶようにしましょう。
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