蜂の巣駆除の料金は、業者や巣の状況によってなんと数万円も違います。なぜこれほどの差が出てしまうのかというと、原因は「追加料金」です。
巣の大きさや場所、駆除を依頼する時期によって基本料金とは別に追加料金が発生します。基本料金と追加料金は業者によってそれぞれ異なるので、最終的に料金に大きな差が生まれてしまうのです。
蜂の巣駆除の料金が気になる方、できるだけ費用をおさえて施工してもらいたいとお考えの方は、業者への依頼前にぜひ当記事をご覧ください。蜂の巣駆除の料金相場についてしっかりと解説したうえで、駆除費用を安くすませるための6つの方法をお伝えします。
目次
蜂の巣駆除料金の相場
蜂の巣駆除の基本料金は、「蜂の種類」によって決まります。ご自宅近くにいるのがどの種類の蜂なのかがわかると、駆除費用もある程度予測しやすくなるでしょう。全国の蜂駆除業者における、蜂の種類別料金相場は下表のとおりです。
アシナガバチ | スズメバチ | ミツバチ | |
---|---|---|---|
全国平均価格 | 9,645円 | 15,937円 | 16,552円 |
生活110番 | 8,800円~ | 11,000円~ | 11,000円~ |
※上表の全国平均価格は、蜂駆除業者16社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。
日本で被害に遭いやすい蜂は「アシナガバチ」と「スズメバチ」と「ミツバチ」の3種です。そのため、ほとんどの駆除業者では上記3種の蜂で分けて基本料金を設定しています。スズメバチは蜂のなかでもとくに攻撃性が高く、危険なので、駆除業者への依頼をお考えの方も多いでしょう。ぜひ「スズメバチの駆除料金」の記事も参考にしてみてください。
このほかの蜂の駆除料金については、現地を調査してからの見積りとなる場合が多いです。
状況によって蜂の駆除は追加で費用が発生する
蜂の巣駆除は状況に応じて追加料金があります。おもな追加料金の内容は下表のとおりです。
要因 | 内容 | 追加料金額 |
---|---|---|
蜂の巣の場所 | 屋根裏・天井裏・床下 | +9,580円 |
高所(地上から3m以上) | +5,210円 | |
閉鎖空間 (ダクト内、雨戸シャッター内、給湯器内、エアコン室外機内) |
+2,500円~5,000円 | |
蜂の巣の大きさ | 10cm~20cm | +4,000円 |
20cm~30cm | +6,375円 | |
30cm~40cm | +9,125円 | |
40cm~ | +9,875円 | |
蜂の巣の数 | 巣1個追加するごとに追加料金 | +1,500円~5,000円 |
蜂駆除を依頼する時期 | 1月~6月 | 0円(追加料金なし) |
7月~12月 | +1,500円~5,000円 |
※上表の金額はそれぞれ、全国の蜂駆除業者4社~11社のホームページに記載されている料金から平均値を算出したものです。
※「閉鎖空間」「蜂の巣の数」「駆除する時期」に関しては、十分なデータが集められなかったため、調査した駆除業者を参考にしておおよその金額を記載しています。
上表のように「蜂の巣の場所」「蜂の巣の大きさ」「蜂の巣の数」「蜂駆除を依頼する時期」という4つの要因によって追加料金は決まります。追加料金が発生するのは、基本的に駆除作業の「難易度」と「危険度」が高い場合です。
たとえば、屋根裏や床下は狭いので作業難易度が高いといえますし、高所に巣がある場合はハシゴを使わなければいけないので危険がともないますよね。そのため、「蜂の巣の場所」によって追加料金が発生するのです。
ほかにも、蜂の巣が大きくなると蜂の数が増えて危険度は高くなるので、「蜂の巣の大きさ」も料金に影響します。「蜂駆除を依頼する時期」によって料金が変わるのも危険度が理由です。
蜂は冬の間は冬眠をしており、4月頃から活動を開始。7月以降は子育てのためにとくに気が荒くなり攻撃的になります。7月以降の駆除作業にはより危険がともなうため、駆除料金を高く設定している業者が多いのです。
業者への電話見積りでは「詳しく情報を伝える」のがおすすめ
蜂の巣駆除を依頼したことがある方はわかるかもしれませんが、蜂の巣駆除料金は電話では大まかな金額しか教えてもらえないことが多いです。蜂の巣駆除の料金は巣の状況によって変動するため、詳しい情報がないと見積りの出しようがないのです。
電話で見積りを出してもらいたいときは「蜂の種類」「巣の場所」「巣の大きさ」「巣の数」を伝えるようにしましょう。
・巣の場所
・巣の大きさ
・巣の数
上記4つの情報を伝えることで、駆除業者は見積りが出しやすくなりますので、現地調査をしなくてもある程度正確な駆除料金を聞くことができます。電話で見積りを聞くことができれば、複数の業者の料金を比べるのも楽になりますよね。
蜂の巣駆除料金を安くする方法は6つ
蜂の巣駆除料金を安くする方法は、おもに6つあります。
2.早期に駆除依頼をする
3.安い駆除業者を選ぶ
4. マンションの共有スペースなら管理会社に相談
5. 自分で駆除する
6.あらかじめ予防をしておく
上記6つの方法のうち、①~④は手軽に実践できます。蜂対策を面倒に感じるという方も、まずはこの3つの方法だけでも試してみてください。⑤~⑥は多少手間と時間が必要であり、⑤の方法に関しては少なからず危険もともないます
ただし、そのぶん駆除料金の削減効果は高いです。「手間と時間をかけてでも費用を抑えたい!」という方はお試しください。
ではそれぞれの方法についてもう少し詳しくご説明しましょう。
方法1.自治体から補助金をもらう
蜂の巣の駆除は自治体に申請することで、料金の何割かを補助金で負担してくれる場合があります。ただし、すべての自治体で補助金が出るわけではありませんのでご注意ください。また、補助金をもらうためには「条件」があります。自治体によって違いますが、おもには以下のようなものです。
-
・駆除する建物が居住用であること(※店舗・工場などの事業用の建物は対象外)
・個人の申請であること(※法人は対象外)
・駆除する蜂がスズメバチであること(※ミツバチ・アシナガバチは対象外)
・駆除前と駆除後の現地写真を提出すること
・補助金交付申請書と領収書を提出すること
これだけ条件があると少しめんどうに感じるかもしれませんが、条件さえ揃えれば確実に駆除料金を安くすることができます。補助金を利用したい場合、あわせて「蜂の巣駆除の補助金について」をご覧になるか、お住まいの地域の自治体に直接問い合わせてみましょう。
方法2.早期に駆除依頼をする
蜂の巣は早い段階で駆除するほど料金が安くなります。時間が経って巣が大きくなるほど駆除料金は高くなるので、巣を発見したときはできるだけ早く駆除することが重要です。
全国の駆除料金相場では、40cm以上の巣だと平均で9,875円もの追加料金が必要になってしまいます。10cm以下の小さな巣であれば追加料金がかからない業者が多いので、10cmを目安として、それ以上大きくなる前に駆除してしまいましょう!
方法3.安い駆除業者を選ぶ
蜂の巣駆除の料金は業者によってかなりバラつきがあるので、業者選びだけでも料金は大きく変わります。全国の蜂駆除業者16社の料金を調査した結果では、ミツバチの巣を1個駆除するだけでも4,000円~37,800円もの違いがありました。
同じ作業でもこれだけ料金に違いがあるのは驚きですよね!駆除を依頼するときはできるだけ複数社から見積りをもらい、きちんと比較して業者を選ぶとよいでしょう。
方法4.マンションの共有部分なら管理会社に相談
マンションやアパートなどの集合住宅にできた蜂の巣は、駆除義務が住人以外の人に発生する場合があります。たとえば、アパートやマンション内の通路やお庭といった共有部分は基本的には大家さんや管理会社が管理・修繕すべき場所です。
そのため、集合住宅の共有部分にできた蜂の巣の駆除や費用を、大家さんや管理会社が負担してくれることがあります。駆除をしてもらえるかどうかは契約の内容にもよりますが、まずは一度大家さんや管理会社に相談してみるとよいでしょう。
方法5.自分で駆除する
駆除業者に依頼せずに自分で駆除してしまうというのもひとつの手段です。自分で駆除する場合は必要な道具を購入する費用だけで済むので、場合によっては大幅に駆除料金を安くすることもできるかもしれません。
ただし、蜂の駆除は命にも関わる危険な作業であるということは覚えておいてください。蜂が攻撃的になる7月以降はとくに注意です。慣れていない方や自信のない方は、無理をせず駆除業者に依頼することをおすすめします。自分で駆除をする詳しい方法については後ほどご紹介します。
方法6.あらかじめ予防をしておく
これは「蜂の巣ができる前」にやっておくことなので、正確には駆除料金を安くするわけではありません。あらかじめ蜂予防をしておくことで蜂の巣が作られるのを未然に防ぎ、蜂の巣駆除の料金がかからないようにするという方法です。
「おすすめの蜂の巣予防グッズ」をご確認いただき、しっかり予防対策をしておきましょう。
自分で蜂の巣を駆除する方法
小さな蜂の巣であれば自分で駆除をすると、業者に依頼するよりも安くすむかもしれません。自分で蜂の巣を駆除するために必要な手順を簡単にまとめましたので、参考にしてみてください。
とはいえ、蜂の巣駆除は当然危険がともなう作業ですし、場合によっては業者に頼んだほうが安くすむこともあります。ご自身での駆除をお考えの方は、事前にしっかり調べてから取りかかってください。
駆除前の注意点
蜂の巣の大きさや時期によっては、自分で駆除をおこなうのは大変危険です。以下の条件のどれかひとつでも当てはまる場合、駆除はかならず業者に依頼してください。
・蜂の巣の直径が15cmを超えている
・高所や閉所での駆除
上記は、巣にいる蜂の数が多かったり、素人では適切な駆除が難しかったりするパターンです。蜂に刺されると、最悪の場合、命を落としてしまいます。決して無理はせず、必要に応じて駆除はプロに依頼しましょう。
駆除に必要な道具と手順
防護服(または肌の露出がない丈夫な装備)、蜂駆除用の殺虫スプレー、長い棒や剪定ばさみ、ゴミ袋、懐中電灯
・手順
1.防護服に着替える
2.まずは離れたところから巣全体に駆除スプレーを噴射する
3.続いて内部までしっかり駆除スプレーを噴射する
4.巣を長い棒や剪定ばさみなどを使って落とす
5.巣や蜂の死骸はゴミ袋に入れて燃えるゴミとして処分
以上の手順は、駆除の流れをお伝えするために簡易的にまとめたものです。自分で駆除してみようとお考えの方は、より詳しい手順や注意点を解説している「蜂の巣駆除の方法」の記事をご覧ください。
また、自分で駆除するときに防護服などの道具を買いそろえると、結果的に業者に依頼するよりも高くついてしまうことがあります。安全な駆除のためにはどんな道具が必要か、購入するのか、それともレンタルするのかなど、道具をそろえる前にざっくりと費用を計算しておくとよいでしょう。
費用だけでなく安全面も考慮し、自力での駆除が危険だと判断した場合は無理せず業者に依頼してください。
「生活110番」の蜂の巣駆除料金は8,800円~!
ご予算内での蜂の巣駆除をご希望の方や、業者選びにあまり時間を割くことができない方は、ぜひ生活110番までご連絡ください。
価格や品質にこだわって蜂の巣駆除業者を探すのは、じつはそこそこ時間も手間もかかる作業です。生活110番までお電話いただければ、ご相談内容をもとに、全国各地の加盟店からお客様にぴったりの蜂の巣駆除のプロをご提案させていただきます。
ご相談はもちろん無料です。「まずは話だけ聞いてみたい」「無料で見積りをしてほしい」など、蜂の巣駆除に関するお悩み・ご希望がありましたら、お気軽にお電話ください。
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