日本に生息する蜂の種類は、なんと4,000種以上ともいわれています。人を刺すことのある蜂として有名な「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」のほかにも、危険性の低い「クマバチ」「ドロバチ」「ハキリバチ」など、じつに多種多様な蜂が生息しているのです。
もしも身近で蜂を見かけたら、まずは種類を特定しましょう。蜂は種類によって性質や危険度が違い、対処法も変わってきます。
この記事では、日本で見かけやすい蜂の生態や見分けるポイントを写真付きで解説するとともに、遭遇したときの対処法も紹介しています。
見つけた蜂がスズメバチのように危険な蜂だった場合には、すぐに生活110番にお電話ください。万が一にも悲しい事故が起こらないよう、迅速に的確に蜂を駆除させていただきます。
目次
人を刺す3種類の蜂の見分け方
日本に生息する蜂のなかでも、「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」はとくに刺されたり襲われたりする危険性が高いため、注意が必要です。
3種類の特徴をまとめてご紹介します。
蜂の種類 | 写真 | 特徴 |
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スズメバチ |
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アシナガバチ |
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ミツバチ |
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スズメバチとアシナガバチは幼虫のエサとして昆虫やクモなどを狩る狩り蜂(カリバチ)、ミツバチは花粉や花の蜜を集める花蜂(ハナバチ)です。
3種類とも活動時期は基本的に春~秋で、スズメバチは7~10月ごろ、アシナガバチは7~8月ごろと、どちらも暑い時期に攻撃性が高まります。一方、花蜂であるミツバチにとっては、花の少ない夏は活動がゆるやかになる休息時期です。ミツバチは、活動しはじめの2~3月と越冬準備中の10~11月に攻撃性が高まります。
危険度No1!スズメバチ(17種類)
スズメバチとは、ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜目に属する昆虫の総称です。蜂のなかでもっともおそろしい存在で、日本には17種類のスズメバチが生息しています。
スズメバチ属 | クロスズメバチ属 | ホオナガスズメバチ属 |
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17種類のなかでもスズメバチ属の仲間は強力な毒と攻撃性をもっており、とくに危険な種類の蜂です。日本全国に広く分布し、都市部での被害も多い「オオスズメバチ」「キイロスズメバチ」「コガタスズメバチ」について詳しく解説していきます。
オオスズメバチ
写真 | |
体長 |
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営巣場所 | 土中や樹木の洞、床下などの閉鎖的な空間。 |
オオスズメバチは非常に強い攻撃性と毒性をもっています。毒針で刺されたときの痛みは“金属バットで殴られたようだ”と形容されることもあるほどです。毒液を飛ばして攻撃することや、強い大顎で噛みついて攻撃することもあります。
キイロスズメバチ
写真 | |
体長 |
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営巣場所 | 樹木の洞や床下、屋根裏などの閉鎖的な空間。 繁殖して手狭になると人家の軒下などの開放的な空間に引越すこともある。 |
キイロスズメバチは都市環境にもっとも順応したスズメバチです。攻撃性、毒性ともにオオスズメバチにつぐ強さで、人への被害が一番多い種類の蜂です。
コガタスズメバチ
写真 | |
体長 |
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営巣場所 | 樹木の枝や軒下などの開放的な空間。 |
コガタスズメバチも都市環境に順応し、住宅街に巣を作る蜂です。基本的には開放空間に営巣しますが、樹木の枝葉に隠れるように作られた巣はなかなか見つけられません。気づかずに刺激してしまわないように、庭木の剪定をおこなうときなどは十分に注意してください。
アシナガバチやミツバチと比べて、スズメバチの駆除は大きな危険が伴います。スズメバチ駆除に関してはなるべく自分でおこなわず、蜂駆除業者に依頼することをおすすめします。不安な方は、まず生活110番にご相談ください。
性格は穏やかでも油断は禁物!アシナガバチ(11種類)
アシナガバチは、ハチ目スズメバチ科アシナガバチ亜目に属する昆虫で、スズメバチに比べるとおとなしい性格だといわれています。ただし、毒性が強い種類もおり、刺されたときの痛みがスズメバチに勝るとも劣らないほどになることもあるので注意が必要です。
日本には下記の11種類のアシナガバチが生息しています。
アシナガバチ属 | ホソアシナガバチ属 | チビアシナガバチ属 |
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11種類のなかでも、都市部で見かけることが多い種類はアシナガバチ属の仲間でしょう。とくに生息数の多い「セグロアシナガバチ」「フタモンアシナガバチ」「キアシナガバチ」の特徴を詳しくご紹介します。
セグロアシナガバチ
写真 | |
体長 | 20mm~26mm程度 |
営巣場所 | 樹木の枝や軒下などの開放的な空間。 |
セグロアシナガバチは日本のアシナガバチのなかで最大級の体をしています。毒性も非常に強く、刺されると激しい痛みが生じます。攻撃性もやや高く、アシナガバチのなかでもっとも被害件数が多い種類です。
フタモンアシナガバチ
写真 | |
体長 | 14mm~18mm程度 |
営巣場所 | 樹木の枝や軒下などの開放的な空間。壁面や植物の茎に営巣することもある。 |
フタモンアシナガバチは軒下などに下向きの巣を作るだけでなく、壁面や植物の茎などに横向きに営巣することも多いのが特徴です。草むらなどの緑の多い環境を好むため、草刈りや剪定の際にあやまって巣を刺激する事故がたびたび起こっています。
キアシナガバチ
写真 | |
体長 | 20mm~26mm程度 |
営巣場所 | 樹木の枝や軒下、ベランダなどの開放的な空間。 |
キアシナガバチもセグロアシナガバチと同様に大きな体と強い毒をもっています。さらに、日本のアシナガバチのなかではもっとも攻撃的な種類で、巣に近づくだけで威嚇や攻撃をしてくるほどです。
集団攻撃に注意!ミツバチ(2種類)と温厚なミツバチ科の仲間
ミツバチは、ハチ目ミツバチ科ミツバチ属に分類される昆虫です。日本には「セイヨウミツバチ」と「ニホンミツバチ」(トウヨウミツバチの亜種)の2種類が生息しており、どちらも花粉や花の蜜を採集して栄養源としています。
毒性も弱く、基本的には穏やかな性格だとされるミツバチですが、集団攻撃には注意が必要です。ほかのハチ類よりも大規模なコロニーを形成し、巣の危機に際しては一丸となって敵に立ち向かいます。
一方、同じミツバチ科の仲間である「マルハナバチ」のコロニーは小規模です。また、「クマバチ」は群れを作らず単独行動する蜂で、どちらもミツバチよりもさらに攻撃性の低い蜂だといわれています。
セイヨウミツバチ
写真 | |
体長 | 働き蜂:12mm前後 |
営巣場所 | おもに屋根裏、床下、木の洞などの閉鎖空間。軒下や木の枝などの開放的な空間に営巣することもある。 |
セイヨウミツバチは養蜂のために明治時代にアメリカから輸入された外来種だといわれています。採取できるハチミツの量が多く、飼育しやすい種類です。ただし、セイヨウミツバチは天敵であるスズメバチに対抗する術をもたないため、野生化することはほとんどありません。
ニホンミツバチ
写真 | |
体長 | 働き蜂:13mm前後 |
営巣場所 | セイヨウミツバチと同じく、おもに閉鎖的な空間。開放的な空間に営巣することもある。 |
ニホンミツバチはもともと日本に生息していた在来種です。採密量はセイヨウミツバチの5%程度と少なく、巣箱の環境が気に入らないと逃亡してしまうこともあるため養蜂が難しい種類です。
ニホンミツバチは「熱殺蜂球」という技でスズメバチに対抗することができます。巣に侵入しようとするスズメバチを集団で球状に取り囲み、筋肉の収縮によって温度を上昇させて蒸し殺すのです。この技があることによって、ニホンミツバチは野生下でも生息することができます。
マルハナバチ
写真 | |
体長 | 21mm~26mm程度 |
営巣場所 | ねずみの古巣や樹木の洞などの閉鎖的な空間。 |
マルハナバチは、ハチ目ミツバチ科マルハナバチ属の昆虫です。ミツバチと同じく花粉や花の蜜を採集します。マルハナバチのコロニーはミツバチほど大きくなく、小規模な集団で生活しています。
まるまるとした大きめの体でブンブンと羽音を立てて飛ぶため恐れられることもありますが、性格は非常におとなしく危険性の低い蜂です。
クマバチ
写真 | |
体長 | 23mm程度 |
営巣場所 | 樹木や木材に穴をあけて住みつく。 |
クマバチは、ハチ目ミツバチ科クマバチ属の昆虫です。ミツバチやマルハナバチと同様に花粉や花の蜜を栄養源としています。がっしりとした見た目や大きな羽音に反して、とても大人しい性格です。
ミツバチやマルハナバチと違うのは、群れを作らず単独で行動するという点でしょう。集団で襲われる危険もないですし、直接手でつかむなどの攻撃をしないかぎり刺される心配はほとんどありません。
ただし、同じ巣穴に何年も住み続けるという特徴があるため、住みつかれたくない場合には枯れ木や木材を撤去するなどの対策をおこないましょう。
日本だけでも4,000種類以上!じつは刺さない蜂のほうが多い
「蜂」と聞くと、毒針で人を刺す危険な生き物をイメージする方が多いでしょう。事実、スズメバチなどは強い毒性や攻撃性をもち、ときには命を奪われることもあるほど危険な蜂です。
しかし、人を刺す蜂というのは、数多くいるハチ類のなかのほんの一部なのです。日本にはなんと4,000種類を超す蜂が生息しています。
ここでは、刺す危険性の低い蜂と、毒針をもたない蜂の特徴をご紹介します。
毒針をもたない雄蜂と攻撃性の低い女王蜂
スズメバチやアシナガバチ、ミツバチなどの集団で生活する蜂は、「女王蜂」「働き蜂」「雄蜂(おばち)」という役割の違う3種類の蜂で群れを作っています。
3種類の蜂のなかで毒針をもちうるのは、メスである女王蜂と働き蜂のみです。じつは、蜂の毒針というのは卵を産むための「産卵管」が変化したものであり、産卵管をもたないオスの蜂には毒針がないのです。
単独行動をする蜂は危険性が低い
ミツバチ科の仲間として紹介した「クマバチ」がそうであるように、社会性をもって集団で生活する蜂に比べて単独で行動する蜂は危険性が低いです。集団で生活する蜂は巣や女王蜂を守るためにそれぞれの役割をまっとうし、ときには身をていしてでも外敵を襲撃します。しかし、単独行動をする蜂は守るべき仲間がないため、進んで攻撃を仕掛けることがないのです。
単独行動する蜂として代表的な3種類をご紹介します。
ドロバチ
写真 | |
体長 | 6~30mm程度 |
営巣場所 | 樹木の枝、屋根裏、床下など。 |
ドロバチとは、ハチ目ドロバチ科(またはスズメバチ科ドロバチ亜科)に属する昆虫の総称です。名前のとおり、泥や土を使って壷(つぼ)のような形の巣を作ります。
巣が完成すると青虫を捕まえてきて、麻酔をかけたような状態で生きたまま貯蔵します。そしてそこに1~2個の卵を産み付け、卵と青虫だけを残して出入り口を泥で塞ぎます。
多くの蜂は生まれた幼虫に花の蜜や昆虫などのエサを与えて子育てをおこないますが、ドロバチは産卵後はいっさい面倒を見ません。生まれた幼虫は青虫を食べて育ち、ひとりで羽化して飛び立っていくのです。
ハキリバチ
写真 | |
体長 | 10~30mm程度 |
営巣場所 | 古い竹筒や樹木の洞。地中にあいた穴に営巣する種類もいる。 |
ハキリバチとは、ハチ目ハキリバチ科に属する蜂の総称で、ハキリバチ科のなかでも「オオハキリバチ」や「バラハキリバチ」などさまざまな種類に分かれます。
ハキリバチの仲間の特徴は、メスのあごが大きく発達していることです。メスはあごで器用に植物の葉を半月型にくりぬき、巣に利用します。
ハキリバチの多くは竹筒のような細長い穴がある場所に巣を作り、葉を仕切りなどに利用して卵を産み付けます。もし写真のようにきれいに半月型にくりぬかれた葉を見つけたら、それはきっとハキリバチのしわざです。
アナバチ
写真 | |
体長 | 18~35mm程度 |
営巣場所 | 藁(わら)の管や竹筒、樹木の洞。土中に住む種類もいる。コンクリートの壁や屋根裏に巣を作られることもある。 |
アナバチとは、ハチ目アナバチ科に属する昆虫の総称です。藁などの管や竹筒、土の中に掘った穴で生活し、キリギリスなどの虫を狩って幼虫に与えます。畑を荒らす昆虫や、種類によってはゴキブリを狩ることもある益虫です。
こちらから攻撃しないかぎり刺されることはまずありませんが、刺されたときの痛みは激しいようです。危険性の低い蜂だからといって、不用意に触らないようにしましょう。
毒針をもたない蜂の仲間
ハチ類が属する「ハチ目」の昆虫は、腹部にくびれのある「細腰亜目」(ハチ亜目)とくびれのない「広腰亜目」(ハバチ亜目)に分かれます。
スズメバチなどがそうであるように、くびれのある「細腰亜目」の蜂の産卵官は鋭い針状に変形しているのです。他方、くびれのない「広腰亜目」の蜂の産卵官は純粋に卵を産み付けるためのもので、人の皮膚を貫けるほどの強度がありません。
広腰亜目に属する代表的な蜂を3種類ご紹介します。
ハバチ
写真 | |
体長 | 10~20mm程度 |
営巣場所 | 植物の茎や葉、柔らかい枝など。 |
ハバチは、ハチ目ハバチ科に分類される昆虫です。植物の葉をエサとし、農作物を食害してしまうこともしばしばあります。種類によっては植物の茎に卵を産み付け、枯らしてしまうこともあります。
家庭菜園をしている方や、ツツジなどの庭木を育てている場合には園芸用の殺虫剤を使用して対策をおこなうとよいでしょう。
クキバチ
体長 | 10~15mm程度 | |
営巣場所 | 営巣場所 | 植物の茎や木の芽、新梢(しんしょう)など。 |
クキバチは、ハチ目クキバチ科に属する昆虫です。花の茎や樹木の新梢(新しく伸びた枝)に傷を付けて卵を産み付けます。傷を付けられた茎や枝は枯れ、産まれた幼虫によって茎の内部が食害されます。ハバチと同様に園芸の大敵ですが、ふいに現れて産卵が済むとすぐに飛び立ってしまうため根本的な駆除は難しいかもしれません。
キバチ
体長 | 25~40mm程度 |
営巣場所 | 樹木 |
キバチは、ハチ目キバチ科に分類されます。衰弱した木を好んで卵を産み付け、孵化(ふか)した幼虫は材木をエサとして育ちます。
ハバチやクキバチのように植物を枯らしてしまうことはありませんが、キバチに産卵された木材は断面が変色してしまいます。そのため、林業をおこなう方にとっては見過ごせない害虫となっているのです。
寄生蜂「アオムシコバチ」
蜂の仲間には、花の蜜を集めたり昆虫を狩ったりすることなく、動植物に寄生することで繁殖する「寄生蜂」という種類も存在します。
「アオムシコバチ」は、アゲハチョウの仲間などの幼虫に寄生して、幼虫の体をエサに成長する蜂です。アオムシコバチは、チョウが蛹(さなぎ)になりかけている時期にうまく蛹の中に卵を産み付けます。
チョウの蛹の中では小さな体のアオムシコバチの幼虫が多数孵化し、チョウの幼虫をすぐには死なない程度に徐々に食べます。やがて、チョウが蛹から羽化するころになると、蛹の表面に小さな穴があき、羽化したアオムシコバチの成虫が出てくるのです。
このとき、アオムシコバチが出てきた蛹の中はほとんど空洞になっていて、蛹の宿主であるチョウの姿はどこにも見当たりません。とても残酷なやり方にも感じますが、これも小さな蜂が命をつなぐための生存戦略なのです。
寄生蜂にはほかにも「アゲハヒメバチ」や「アオムシコマユバチ」などさまざまな種類がいます。
蜂と似た虫:オオスカシバやハナアブ
蜂だと思ったら蜂ではない別の虫だった、なんてこともあります。
無数に存在している昆虫の中には、鳥などから捕食されないために蜂に擬態している種類もあるからです。
蜂と勘違いされる主な虫は以下の通りです。
オオスカシバ
蛾の1種であるオオスカシバは、外見や羽音が蜂に非常によく似ています。
飛んでいる姿を見ると、蜂と間違えてしまいそうになるでしょう。
ですが、頭部や胸部が黄緑色だったり、体全体に毛が生えていたりと、よく見ると蜂とは姿が異なっていることがわかります。
オオスカシバは決して人を刺すことはなく、毒も持ってはいません。
蜂と違って人体には無害な虫ですが、成虫の活動時期がちょうど蜂と被っているため、蜂と見間違えられて警戒されてしまうことが少なくないのです。
ハナアブ
蜂に擬態する虫の1つであるハナアブはハエの1種であり、体長が最大で25mmはあるとされています。
オオスカシバと同様に人を襲うことはありません。
しかし、ブーンという羽音が大きいので恐怖心を煽られてしまうでしょう。
蜂とハナアブの違いの1つが羽の枚数です。
蜂は羽が4枚ある一方で、ハナアブには羽が2つしかありません。
また、蜂は触覚が長く目は小さいですが、ハナアブは触覚が短く目が大きいという違いもあります。
オオスカシバもハナアブも、蜂と違って人を襲うようなことはしません。
もし近寄ってくるのが嫌なら、虫よけスプレーを体にかけて対策しておきましょう。
蜂の種類によって違う!見かけたときの対処方法
ここまでご紹介したとおり、蜂には危険性の違う数多くの種類が存在します。なかには強い毒性や攻撃性をもつ種類もあるため、蜂に遭遇したときには十分に注意して以下のような対処をしましょう。
蜂を刺激しないように距離をとる
最初におこなうことは、見かけた蜂や蜂の巣から十分に距離をとることです。もしスズメバチなら、こちらが何もしなくても攻撃してくるかもしれません。
もちろん、見かけたのが危険性のない蜂である可能性もあります。しかし、蜂について詳しい知識がなければ、ぱっと見ですぐに蜂の種類を特定するのはなかなか難しいものです。蜂を見かけたらまずは安全を確保しましょう。
また、黒っぽい服装、香水や整髪料などの匂いは蜂を刺激しやすくなります。アウトドアの際には白っぽい衣服を着用し、匂いに気をつけることも大切です。ご自宅付近で蜂を見かけるという場合にも、黒色のものを身に着けることや香りの強いシャンプー、柔軟剤などの使用は避けたほうがよいでしょう。
刺さない蜂なら様子を見る
見かけた蜂が毒針をもたない蜂であれば刺される心配はありません。また、毒針をもつ蜂であっても、スズメバチのように攻撃性が高い蜂でなければ差し迫った危険はないといえるでしょう。穏やかなマルハナバチやクマバチ、単独行動をするドロバチなどであればしばらく様子を見てもよいかもしれません。
また、アシナガバチやミツバチの場合でも、こちらから刺激を加えたり巣に近づいたりしないかぎりはすぐに襲ってくる危険性は低いです。
ただし、蜂の数が多い場合や家の中に巣を作られている場合など、身の危険を感じるときには早めの駆除をおすすめします。蜂の巣駆除は信頼できる業者に依頼するのが一番安心ですが、被害が小さければ自力で対処することも可能です。
スズメバチ、または種類がわからないときは業者に駆除を依頼する
もし見かけた蜂がスズメバチかもしれない場合は、むやみに近寄らず、できるだけ早く業者に駆除を依頼しましょう。また、目視で蜂の種類がすぐに特定できない場合も、プロに相談することをおすすめします。
スズメバチは凶暴で毒も強いため、プロでも怖いと感じることもあります。スズメバチを自力で駆除するのは危険なので、やめておきましょう。
安全に蜂の巣を駆除したい場合は、生活110番にお問い合わせください。弊社に加盟する蜂の巣駆除のプロをすぐに手配いたします。生活110番は全国24時間365日【受付】対応可能です。いつでもお気軽にお問い合わせください。
もし蜂に刺されたら?
蜂に刺されると、毒の作用によって刺された部分に痛みや腫れが生じます。複数回蜂に刺されたり一度に大量に刺されたりすると、じんましんや腹痛、血圧低下など、全身症状であるアレルギー反応が引き起こされることもあります。
アレルギー反応が重症化し、ショック症状をおこした状態は「アナフィラキシーショック」と呼ばれ、短時間で死にいたるケースもあるのです。
蜂に刺されたときは流水で洗い流すなどの応急処置をおこない、少しでも体調の変化を感じたらすぐに医療機関を受診するようにしてください。
<参考>日本皮膚科学会
まとめ
日本には4,000種類以上の蜂が生息しています。そのなかで人を刺すことのある蜂というのはごく一部の種類です。
とくに、スズメバチはもっとも警戒すべき蜂で、つぎに被害が心配されるのがアシナガバチ、場合によっては危険が高まるのがミツバチです。それぞれさらに細かい種類に分かれ、体の特徴や毒性、攻撃性が異なります。
もしも蜂を見かけたときには、種類を見分けて正しく対処しましょう。人を刺さない蜂や、受粉の手助けをしてくれる有益な蜂もいるので、むやみに殺生することなく共生していきたいものですね。
ただし、人を刺す蜂に巣を作られた場合、放置すれば重大な事故にもつながりかねません。危険な蜂に巣を作られたときは、生活110番に駆除をご依頼ください。見かけた蜂の種類がわからないというときにも、お気軽にご相談いただけます。
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