
スズメバチは、数多く存在するハチの中でも攻撃性が高く、ときに人間生活に大きな影響を与えることで知られています。普段の生活の中で、スズメバチが家の近所を飛んでいると、いつ刺されてしまうか、危険や不安を感じることも多いのではないでしょうか。
この危険から自分を守っていくには、スズメバチの習性をきちんと理解して、適切な対策をしていかなければなりません。実はスズメバチは黒色に対して大変敏感に反応する生き物です。このコラムではスズメバチと色の関係から、スズメバチの習性を確認していきましょう。
目次
スズメバチと黒にまつわるはなしその①:スズメバチの攻撃対象の色
スズメバチは、攻撃対象として黒色を最優先に攻撃する習性があります。これは、スズメバチの天敵であるクマの体毛が黒であるからといわれています。そのため、日本人の一般的な頭髪や目の色である黒は、スズメバチの攻撃対象となりやすいのです。
また、スズメバチの攻撃対象となる頭や目は、人間にとっても刺されることで大きなケガにつながりやすい部位のため、危険度も高まります。そのため、スズメバチが大量発生して襲われやすい夏場に山や公園などにいくのであれば、なるべく黒色の洋服の着用は控えるようにしましょう。
スズメバチの攻撃の対象となる色は黒だけではない
スズメバチにとって黒色は本能的に攻撃をしてしまう色です。しかし、それ以外の色なら安全というわけではありません。スズメバチは人間とは視覚がことなりますので、その点をきちんと理解することが大切です。ハチは、基本的には白色と黒色の2色しか判別することはできないといわれています。同系色の中でも、比較的色が濃いと黒と似た色との錯覚を引き起こしやすいようです。
スズメバチからの色の見え方から考える注意すべき色
では、それ以外の色でハチの攻撃の危険性があるのはどの色なのでしょうか。まず、濃紺などの黒に近い色も、黒と同じように攻撃対象に選ばれやすいといえるでしょう。
また、一般的には、スズメバチの攻撃を回避するのに適した色は、白色であるといわれています。しかし、夜になると、スズメバチは黒色よりも白色のものを身につけている人を攻撃する傾向があります。日が沈むと、周りは暗くなるため、スズメバチは黒色よりも白色のほうが認識しやすくなるようです。
色以外でできるスズメバチに刺されないための対策方法
さきほどまでで、スズメバチは黒色に反応しやすいという点を紹介してきました。スズメバチが出現しやすいシーズンは、なるべく黒色の洋服などを控えるほうが無難という点を確認してきました。しかし、それ以外にもスズメバチに刺されないように、事前に予防できる方法はあるのでしょうか。ここからはその点に関して確認していきましょう。
スズメバチは一度、標的を攻撃すると、そのときに攻撃フェロモンとよばれる臭気を発生させます。人間が普段使用する香水の匂いと攻撃フェロモンを勘違いして攻撃をしてくることも考えられますので、山間部などハチと遭遇しやすい場所にいくときは、不必要に香水やヘアスプレーをつけることは控えましょう。
またスズメバチと遭遇したときの動き方に関しても注意しましょう。スズメバチは横への動きに過敏に反応する習性があります。そのため、ハチに遭遇したときには、横方向への動きではなく、後ろに静かに動くようにしましょう。
また、スズメバチは6月以降に巣作りを活発におこないます。その時期から巣が大きくなり、周辺には多くのハチが確認できるようになります。そうなると刺される危険性も高まりますので、注意が必要です。
スズメバチと黒にまつわるはなしその②:黒いスズメバチの種類
スズメバチは、黒色を攻撃対象とするというお話は、さきほどさせていただきました。実は、スズメバチ自体にもクロスズメバチとよばれる体の黒い種類が存在しているのです。ここからは、数あるスズメバチの中でもクロスズメバチに関してみていきましょう。
まずは、クロスズメバチの身体上のポイントです。身体全体が黒色でそこに対して白い線が入っています。体長は大きいもので、15mm程度が目安となります。他のスズメバチと比べて攻撃性はあまり高くないのです。
クロスズメバチが巣をつくる場所ですが、家の軒下や樹木ではなく、土の中や家の壁の隙間など、なかなか人間が気づかないような場所に巣をつくることが多いようです。そのために、巣がいつつくられたかわからずに、ある日突然ハチの発生に気がつくようなこともあります。
巣の形は、キイロスズメバチと同様に大きな球形です。そして、巣の表面の柄は、茶色とベージュ色がマーブル状になっています。
ハチに刺されると、アナフィラキーショックとよばれるショック症状に陥る可能性もあります。こうなると、ときには死に至るケースも報告されていますので、十分な注意が必要です。
家のまわりでよくスズメバチをみかけるなら一度巣を探そう
クロスズメバチに限らず家の周囲で、頻繁にハチをみかけるようになったときは、家の敷地や、近所にハチの巣ができた可能性が高くなります。このまま放置しておくといずれは危害を加えられる恐れが発生します。そのため、まずはハチの巣がどこにあるかをきちんと確認し、適切な駆除をおこなっていかなければなりません。
スズメバチの巣ができやすい場所
スズメバチは種類も大変豊富ですが、すべてのハチが同じ場所に巣をつくるとは限りません。スズメバチの種類によっては巣をつくる場所も変わってきます。ここからはスズメバチの種類による巣の違いについて確認していきましょう。
オオスズメバチ
まずは、オオスズメバチです。大変攻撃性が高いことで知られています。主に山林などで、木の根元やまた土の中に巣をつくることが多いようです。民家でも庭の土の中や、木の根元など民家の軒下などにも巣をつくります。そのため身近な環境でもオオスズメバチは発生する可能性もありますので注意が必要です。
ヒメスズメバチ
ヒメスズメバチが巣をつくる場所ですが、家の屋根裏や物置などです。このような目につきにくい場所に巣をつくる傾向があります。
キイロスズメバチ
家の屋根裏や軒の中に、ボール型の巨大な巣をつくるのが、このキイロスズメバチです。とても大型の巣をつくりますし、また性格自体も大変凶暴ですので、発見したらはやめに駆除されることをおすすめします。
クロスズメバチ
さきほども簡単に紹介しましたが、土の中や家の壁の隙間に巣をつくります。攻撃性はあまり高くないため、執拗に刺激したり、無理やり巣を駆除しようとしない限り、刺される危険性は少ないです。
同じスズメバチでも、巣をつくる場所や大きさは変わってくるのです。家の周辺で発生したハチの種類や巣が特定できたら、スズメバチ対策で黒色の洋服を着用することは控えるなどの対策をして、巣を探してはやめに駆除をしていきましょう。
巣があった場合は業者に駆除の依頼を
もしハチの巣ができていたら、実際にハチの巣の駆除をおこなっていくのですが、駆除は果たして自分でおこなっても大きな問題は発生しないのでしょうか。
家に市販の殺虫スプレーなどがあるからといって、自分で駆除をしようとすると、作業中に大量のハチの攻撃を受けることも十分に考えられます。ときには死亡事故にもつながるようなケースもあります。ましてや駆除に不慣れな素人が作業をすることで、その危険性はますます高まるのです。
不慣れな作業をして危険な思いをするよりは、再発防止などを含めて、業者に依頼や相談してみてください。作業実績や信頼性などの点から最適な業者を選んで、作業を依頼するほうが安全で確実です。
まとめ
スズメバチは、大変危険な生き物です。普段の生活の中でも多くの事故が報告されています。実はハチはただ闇雲に攻撃をおこなうのではなく、攻撃性が高まるとスズメバチは黒色を標的として攻撃を始めます。
この習性を理解して、夏場、山林などにいくさいには着衣にも十分な注意をはらわなければなりません。また普段から予防スプレーなどで巣をつくらせず、撃退する方法もあわせて理解しておきましょう。
スズメバチは大変多くの種類があり、それぞれによって巣をつくる場所もことなります。またスズメバチは強い攻撃性や毒性をもっています。そのため、発見した巣を自分で駆除をおこなうことは危険です。再発防止対策も含めて、まずは業者に相談をされてみてはいかがでしょうか。
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