クマバチは、真っ黒で大きな体である見た目から、動物の熊から名前を取り『クマバチ』と名付けられました。
“熊”、“蜂”と聞くと凶暴そうな雰囲気を感じますが、じつはその反対です。
温厚で、めったに人を攻撃しない臆病なハチなのです。
しかし、ケガの恐れはないものの、わたしたち人間にとっては、ちょっと厄介な一面ももっています。
それは巣作りの特徴にあります。
木に穴をあけて巣を作るので、家の木材を損傷させたり、ほかの害虫が家に入り込んでくる侵入口をつくってしまうかもしれないのです。
そこでこの記事ではクマバチの生態やクマバチの巣のつくり方、クマバチへの理解を深めながら、万が一の場合に駆除が必要なのか必要ではないのかをご紹介していきます。
目次
クマバチの生態や特徴
クマバチは、ミツバチのように花の蜜を主食とする「ハナバチ」と呼ばれる種類のハチです。
そして、クマバチの羽は体に対して小さいですが、飛ぶと“ブンブン”とした羽音がとても大きいです。
ハチと聞くと、“凶暴で毒があって危険な虫”というイメージが強いですが、じつはクマバチの性格はその真逆。
とても温厚な性格といわれています。
この章では、大きさ、毒の危険度、生息地域についてまとめました。
クマバチの見た目とサイズ
・日本ミツバチの大きさは約10~13mm。
・オオスズメバチの大きさは約30~40mm。
・クマバチの大きさは約20~24mm。
日本ミツバチと比べると、クマバチは倍近く大きいです。初めて見る方は、びっくりしてしまうかもしれません。
日本ミツバチは大きな羽にくびれた体をもち、針のある尾が膨れています。メリハリボディを連想させますが、クマバチはその真逆をいく、くびれのないずんくりむっくり体型をしています。また、首元にモフモフとした黄色の毛が生えているのも特徴です。
クマバチの毒性
気になる毒ですが、約20~24mmという体の大きさに相反し強い毒性は持ちません。
そもそも屋外でよく見かけるクマバチはほとんどが毒針を持たないオスバチなので、物理的にも刺される危険性は非常に低いといってよいでしょう。
しかしメスは針を持っています。体が大きいぶん針も大きく、もし刺されれば強い痛みと患部の腫れはまぬがれないでしょう。
温厚な性格とはいえ、刺されてしまうと他のハチと同様に、アナフィラキシーショックを発症してしまうおそれがあります。
クマバチがおとなしい性格の理由
クマバチがほかの危険なハチと違って人間を攻撃しないのには、クマバチの生態が関係しています。クマバチは群れをつくらず、単独で生活している昆虫です。ほか種のハチのように自分の巣の中に女王蜂がいたり、巣に何匹も幼虫を住まわせたりすることはありません。
ハチが人間を襲う一番の理由は、接近してきた外敵から巣と群れを守るためだとされています。群れを持たないクマバチは、スズメバチやアシナガバチに比べると、巣を守ろうとする意識が低く、防衛のための戦いに発展しづらい のです。
クマバチの生息地
日本では北海道から九州まで広い地域に分布していて、主な活動時期は4月から10月にかけてです。日中は花の蜜を集めるためにさかんに飛び回っているため、花屋の店先や花壇、花畑などで姿を見ることができます。
クマバチはどんな巣をつくる?他の蜂の巣との違いはあるの?
ハチの巣と聞くと、軒下や木にぶら下がっているもの、六角形の穴が開いているものを想像する方が多いのではないでしょうか。しかし、クマバチは木材に巣をつくります。
ミツバチの巣の場合→蜜と唾液を混ぜたもので、一から巣をつくる
スズメバチの巣の場合→木や枝を噛み砕き、唾液と混ぜたもので、一から巣をつくる
クマバチの巣の場合→すでにある木材を活用する
クマバチの巣のつくり方は他のハチと比べても、顕著な差があります。器用に元あるものを活用し、巣をつくる様子から、“大工ハチ”の異名をもちます。
クマバチの巣があったら駆除すべき?
ニュースでハチの巣を駆除しているシーンを見たことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?ハチは毒針をもっています。巣が近くにあると思うと、それだけでとても恐ろしいものです。
しかし、クマバチはとても温厚です。そんなクマバチの巣を駆除するべきなのでしょうか?
ハチの巣は業者でなければ駆除できないのか、またその際に資格は必要なのかをひとつずつ確認していきましょう。
クマバチの巣は木でできている
先ほど、クマバチの巣は木に穴をあけてつくるとお伝えしました。そのため、私たち人間が暮らしている木造住宅がターゲットになってしまうこともあるのです。
なんと、家屋である木材に穴をあけてしまうことがあるのです。
しかし、家屋のどの部分の木材に穴をあけられるか分かりません。もし家の柱だった場合には、耐震強度に影響を及ぼすことがあります。
また、いい木材を見つけた際には1つの木材にいくつものクマバチの巣がつくられている可能性があります。
温厚で、攻撃性が少ないクマバチとはいえ、ご自宅でクマバチの巣を見つけた場合、よい影響はないので駆除を検討しましょう。
クマバチが巣をつくりやすい場所
クマバチに巣を作られやすい場所は、3つあります。
敷地内の枯れ木や竹垣
枯れ木は柔らかくて穴をあけやすいため、クマバチが好んで巣穴をつくる傾向にあります。また竹垣などに使われる口のあいた直径2cm程度の竹筒は、ちょうどクマバチの巣穴に適したサイズのため、巣穴にされやすい場所です。
軒下
軒下の梁(はり)が木材でできている場合、雨風をしのげるためここもクマバチの巣づくりに適した場所になります。
屋外に面した木造部分
玄関の引き戸や窓のサッシ、外壁の柱など、屋外に面した木造の部分もクマバチの巣穴となりやすいポイントです。とくに建てられてから長期間が経過して、老朽化している部分は注意して確認しておきましょう。
クマバチの巣は1円玉程度の直径の小さな穴です。
木材の節とよく似ているため、穴を判別しやすいようにライトを当てながら調べてみてください。
また、クマバチの巣を見つけた場合、巣穴はそこひとつだけではないかもしれません。
クマバチの巣穴があるということは、その場所がクマバチにとって巣づくりに適した環境だということでもあります。ほかの個体が同じ場所に別の巣穴をつくっていてもおかしくありません。
たとえば1本の柱に何匹ものクマバチが巣をつくるケースもあり、 短期間で柱を穴だらけにされてしまうかもしれないのです。クマバチの巣穴をひとつみつけたら、近くにほかの巣穴もないかくまなく探しておきましょう。
自力で駆除してもいいのか
凶暴なスズメバチであっても温厚なクマバチであっても、ハチの駆除に関しては専門的な資格は必要ありません。ただし、確実に駆除するとなると専門的な知識が役に立つこともあります。また、危険が伴うので、訓練や研修で学んだうえでハチの駆除にあたることが多いです。
クマバチに家を狙われてしまう前に、まず寄り付かせないような対策をたてましょう。もしすでにクマバチの巣ができていた場合は、業者に相談してみましょう。
巣を見つけたら即駆除が必要なハチの種類
ハチには毒をもたない種類もいます。しかし、一見して「なんの種類?毒はある?」なんて判断は難しいですよね。
毒のないハチがいる一方で、凶暴で毒性の強い危険なハチも飛び回っています。
こういった、人間にとって危害がありそうなハチや蜂の巣は、早急な駆除対象となります。
日本に生息しているハチのなかでも、もっとも危険視されているスズメバチの巣はとくに見逃せません。最盛期になると、地域によってハチ被害の相談が月に1,000件を超えることがあります。また、ハチに刺されて死亡してしまった原因のおもな種類はスズメバチとされています。
これらに加えて、アシナガバチにも警戒が必要です。性格はスズメバチのように凶暴ではありませんが、毒は同じくらい危険性があります。
ミツバチはクマバチと同様、基本的に温厚な性格で知られていますが、巣を狙われると群れで攻撃をする習性があります。アメリカではミツバチによる死傷者も出ています。
今回、スポットをあてたクマバチですが、巣があるようなら駆除をおすすめします。なぜなら、『家屋の木材に穴をあけてしまうこと』が問題だからです。
みなさまのご自宅が木造建築の場合、もしかすると狙われているかもしれません。
クマバチの巣がないか、クマバチの巣にされてしまいそうなところがないか、庭木や家の近くにある木を一度チェックしてみてください。
そして、当記事を参考に、クマバチの巣作り予防の対策もたててみてください。
ハチのことで、不安なことや巣らしきものを見つけたときは、早めに業者にご相談ください。
おひとりで悩まず、プロに話を聞いてもらうだけでも、不安の解消になりますよ。
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