
蟻を家の中にいるところを見たことがありますか?蟻は餌を求めてちょっとした隙間から侵入してきます。また1匹侵入してしまうと行列をつくって蟻が家中にいる原因になってしまうことがあるので注意が必要です。
蟻は発生しやすい時期があり、また繁殖する原因を撃退することによって家への侵入を防ぐことができます。今回は蟻が家に侵入する原因や対策についてご紹介します。
目次
蟻が活発になる季節にご用心
夏に、地面を見てみると、蟻がいるのを見かけることもあるでしょう。
蟻は生物の死骸に群がったり、エサを運んだりして活動します。蟻は気温と湿度が高い時期に活発に行動するため、梅雨時から夏のあいだに姿を見ることが増えます。
梅雨時から夏のあいだは蟻が活動的になることもあり、蟻は屋内に侵入すると家の中やゴミ捨て場など、エサを求めて行動します。
「蟻を家で見かけるようになった!」というときは梅雨の影響による湿度の上昇や夏のあいだの気温上昇などが、蟻が家中にいる原因となっているかもしれません。
蟻には家中の隙間対策と掃除が基本
蟻が家に侵入してくる原因として餌を求めて侵入していることが考えられます。蟻は嗅覚が発達しているので、食べ物のにおいには敏感です。
そのため、掃除をしていないと食べ物のにおいが外に漏れてしまい、蟻が隙間から侵入して、蟻が家中にいる原因につながります。
蟻の侵入を防ぐには掃除をすることは基本ですが、隙間対策をすることも基本です。
蟻は小さな隙間からも侵入してきます。蟻には様々な大きさのものがいますが、とくに小さな蟻はサッシの隙間などでも侵入してくることがあるので、きちんと隙間を埋めることが侵入防止につながります。
また、蟻は自分の巣の位置を把握するために、通ってきた道に酸を出すという習性があります。
この酸によって、蟻は侵入経路や巣への帰り道を把握することができます。
また餌を発見したときにはこの酸によって餌の経路を後続の蟻へ伝えることができます。1匹でも侵入してしまうと、酸をたどって続々と蟻が侵入することがあるので注意が必要です。
では、どのような隙間からの侵入対策が蟻には有効なのでしょうか。
隙間からの侵入対策の方法がいくつかあるのでご紹介いたします。
隙間テープ
隙間テープは100円ショップにも置いてあり、手軽に購入することができます。もともとは隙間風を防ぐためのものですが、蟻の侵入対策にも活用できます。
窓のサッシに貼ることもでき、色の種類もあるので施工場所にあわせて利用できます。
レモン
蟻はクエン酸が苦手なのでクエン酸を避ける傾向があります。
レモンとお水の割合を1:3(レモン):(お水)で配合したスプレーを作って、蟻が通ってきた通路や、サッシの隙間にスプレーします。
蟻が出す酸を除去する効果もありますので、後続の蟻を防ぐことができます。
ミント
蟻は、ミントに含まれる成分である、メントールを嫌う傾向があり、ミントが香る付近に寄り付かないといわれています。
プランターがあるなら、家の周辺に置いておくだけで蟻が寄り付かなくなるそうです。
ご自宅にペパーミントエッセンスがあるなら、乾いた布巾に垂らして、蟻の侵入通路に置くとよいかもしれません。
効果を最大限に引き出すには、蟻の侵入経路を特定するのが一番です。目を凝らして、蟻がどこから侵入してくるかをチェックしましょう。
お庭やベランダの状態も要チェック――蟻が巣を作りやすい場所
餌を求めて屋内に侵入するということをお話ししましたが、ほかにも蟻が家中にいる原因として、ベランダやお庭が蟻の発生源になっているということが考えられます。
集合住宅などでは、蟻がお隣のベランダからやってくることや、自分のベランダが蟻の発生源になってしまい、蟻がお隣の家中に発生して、迷惑をかけるということもあるそうです。
お庭の花壇の周りから、蟻が発生する話もよくあります。
こういった事態に陥らないためにも、普段から、お庭やベランダをチェックする必要があります。
蟻の発生源となる原因は蟻の巣にありますが、蟻はどんな場所に巣を作るのでしょうか。
蟻は湿気が多いところを好みますので、一般的には土の中に巣を作ることが多いです。
また、梅雨時の場合木は湿気を多く吸収するという特徴があるため蟻は木の中に巣を作ります。そのためお庭に木がある場合などは梅雨時に確認するとよいでしょう。
蟻の駆除は根気よく!――困ったらプロに依頼が早い
蟻は群れで生活するという習性から、1匹だけ駆除してもどんどん発生してしまうことがあります。女王蟻を駆除しない限り、幼虫が生まれ続き、ほかの蟻を駆除しても意味がなくなってしまうのです。しかも、女王蟻は一日に約2000個の卵を産み、蟻の成長は卵から成虫までおよそ1か月です。駆除するどころか増え続けてしまい、蟻が家中にいる原因になります。
蟻を完全に駆除したい場合は女王蟻を退治しなければなりませんが、女王蟻は巣の奥のほうに潜んでいます。そのため、個人の力で完全に駆除するのは困難です。
巣の中にいる女王蟻を駆除したいときは、働き蟻に毒を運んでもらうという方法もあります。
毒の作り方は、ホウ酸と甘いシロップを混ぜ合わせて、新聞紙やダンボール紙に塗るだけです。働き蟻が毒を食べ、巣に運んでいきます。1~2週間ほどで蟻を駆除できたかということが分かります。
うまく駆除できた場合は多くの蟻を減らすことができるので効果的なのですが、巣に運ばれて女王蟻が食べたか、ということを確実に判断するのは難しいという面もあります。自分での駆除が難しい場合は業者に相談したほうがよいでしょう。
まとめ
蟻が活発になる時期は梅雨から夏にかけての時期です。蟻が家中にいる原因とならないように、この時期より前に、掃除をしっかりすることや、ミントを家の周りに置いて対策したいところです。
蟻が一匹侵入してしまったら、後続の蟻も続く可能性がありますので、蟻の侵入経路を特定して、レモンスプレーをかけるなどの対策をしっかり施しましょう。
しかし、たとえ蟻の侵入を防いだとしても女王蟻を駆除しない限り、蟻は繁殖してしまいます。
また蟻の繁殖の原因となっている女王蜂は巣の中で生活しており、素人では駆除することは困難です。家中にいる蟻に困っている方は、アリ駆除のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
アリ駆除を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「アリ駆除」をご覧ください。
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