室内にアリが発生しているというトラブルはありませんか?体が小さなアリですが、たくさんのアリが室内に入り込むと様々な被害に遭うおそれがあります。
しかしながら、アリのような小さな虫が室内に入ることを防ぐのは、どんなご家庭でも難しいことです。そのうえ、アリはいったん発生すると大量発生するので、その駆除や対策には苦労はつきものです。
このコラムでは、そんな厄介なアリに対する多くの対策を紹介しているので、参考にしてみてください。
目次
室内にアリが!どんな被害が出るのか?
室内にアリが発生すると出る被害としては、大きく3つあります。それは食べものに群がるという被害、咬まれるという被害、そして家電や家具に侵入するという被害です。
食べ物に群がる
一般的に、アリにはミミズや虫の死骸を食べる雑食性のものと砂糖や蜜を好む吸蜜性のものがいます。この2つの中で雑食性のものは人が食べる肉、魚、チーズなども食べるので、室内に入り込むとあらゆる食品を食害します。
室内に大量に発生したアリによって食品類をかじられただけでも台無しになってしまいますが、食品に群がれば異物混入になり、誤って体内に入ってしまう危険性も出てきます。
咬まれる
室内に発生するアリには攻撃性が高く、人を咬むものも存在します。アリに咬まれれば痛みや腫れが生じることもあります。そうでなくとも、アリが体にまとわりついただけで不快感を与えかねません。
家電や家具に侵入する
アリは狭くて人の手が届かないような場所に巣を作る傾向があります。その理由は安全だからです。
そのうえ、温かい場所を好む傾向があるので、適度に熱を発している家電の中はアリにとっては住みやすい環境になっています。アリが家電に入り込むと、当然故障の原因になってしまいます。
家具もアリにとってはいい隠れ家になるので、入り込まれることがあります。アリが家具の中に巣を作ると、家具の品質が落ちたり劣化したりという問題が発生します。
室内にアリを呼ぶダメ習慣…やっていないか見直しを
室内にアリが侵入する原因の多くは食べ物です。いったんアリがにおいの場所を覚えるとマーキングをするので、何度もアリがやってきてしまいます。アリは体が小さいだけでなく、10階以上の高層階に侵入するほどの体力も持ち合わせています。そのため、一度室内に侵入されると、何度も侵入される危険があるのです。
知らず知らずのうちに、アリをおびき寄せる食べ物のにおいを出すような悪い習慣が身についていませんか?以下でチェックしてみてください。
生ごみを放置する
当然ですが、生ごみを放置するとにおいが出ます。そのにおいにつられて、アリだけでなくハエやゴキブリもやってきます。たとえ自分が気にならないとしても、害虫はにおいに敏感です。なので、こまめに生ごみを捨て、生ごみをビニールでくるんでにおいを出さないように工夫しましょう。
食べこぼしを放置する
食べこぼしが落ちていれば、そこにもアリは群がります。とくに、小さいお子さんや赤ちゃんがいるご家庭では、お菓子やミルクなどの食べこぼしが放置されがちです。ごみを片付けるだけでなく、こまめに掃除することを心がけましょう。
果物を常温保存している
果物を常温保存しておいてもにおいが発生します。バナナやリンゴなどは常温保存しがちですが、そのにおいにつられてアリがやってくることもあるのです。
果物の常温保存が原因のときは、冷蔵庫に果物をしまえば解決するでしょう。意外と気づきにくい習慣なので、注意しましょう。
室内のアリを駆除・追い出す方法
できることならば室内にアリが侵入しないように対策することが望ましいです。しかし、どんなご家庭でも完全にアリの侵入を防ぐことはできません。万が一室内にアリが侵入してしまった場合は駆除したり追い出したりする必要があります。
室内に入り込んだアリを手っ取り早く駆除するためには、アリ専用の殺虫剤を使うことをおすすめします。アリ専用の殺虫剤には、液体系殺虫剤、エアゾール系殺虫剤、えさ持ち帰り系殺虫剤の3種類が典型的です。
アリがいなくなるシャワー
液体系殺虫剤はアリの巣や行列に撒くことで、アリを駆除することができるというものです。アリが地面一帯に発生しているときはこのタイプがおすすめです。
アリキンチョール
エアゾール系殺虫剤はガススプレーになっているので、天井や壁などに噴射でき、アリの巣内や家具の隙間など人の手が届かない場所にも使うことができます。
スーパーアリの巣コロリ
そして、えさ持ち帰り系殺虫剤はアリが発生しやすい場所に置くだけで、アリが巣に持ち帰り、アリの巣を駆除できるという優れものです。即効性はありませんが、えさを巣に持ち帰って食べるというアリの習性を利用して効率的に駆除することができます。
これらについて、詳しくは「おすすめの殺虫剤6選!アリを殺虫剤で駆除する方法についてご紹介」を参考にしてみてください。きっと状況に合わせてアリ駆除に役立つものが見つかるでしょう。
殺虫剤に頼らなくていい!アリが嫌う台所グッズ紹介 アリを寄せ付けない成分って?
室内のアリを駆除したり追い出したりする方法は殺虫剤だけではありません。ご家庭で使っているものでもアリ対策はできるのです。とくにアリが発生しやすい台所で使えるものをお教えします。
酢
酢にはアリが嫌う成分が入っています。酢を使ってアリを駆除する場合は、水と酢を1:1の割合でよく混ぜ合わせて、アリに直接スプレーを吹きかけるだけです。そうすると、アリはその場所に寄りつかなくなります。ただし、噴射したスプレーの液体が乾燥すると酢のにおいは消えてなくなります。
レモン汁
アリはレモンに含まれているクエン酸も嫌う傾向があります。なので、レモンを3倍に薄めてスプレーするという方法でも、アリを追い出すことができます。家の周りなどにスプレーしておくとアリが寄りつかなくなるので、おすすめです。
シナモン
シナモンもアリが嫌うにおいのひとつなので、シナモンを撒くことでアリが室内に侵入することを防ぐことができます。窓辺や家の周りなど、アリが侵入しそうな場所にシナモンで線を作ると、アリはその線をまたぐことができません。線が一度でも崩れるとすぐにアリが侵入してくるので、数日おきに線を引きなおすことが重要です。
コーヒーのカス
シナモンの代わりにコーヒーの搾りカスを使っても同様の効果が得られます。コーヒーの搾りカスならば、捨ててしまってもいいものなのでシナモンよりは使いやすいかもしれません。
洗剤
洗剤にはアリを窒息死させる効果があるので、洗剤は殺虫剤の代わりになります。洗剤と水を2:1の割合で混ぜ、アリに直接噴射すれば、アリは死んでしまいます。強力な効果がある洗剤でなくとも、台所用洗剤で十分効果があるはずです。駆除したアリの死骸は湿った布などで拭いてきれいにしましょう。
重曹
重曹は家の中のあらゆる場所の掃除に役立つものですが、アリを退治する場合にも役立ちます。砂糖と重曹を混ぜて、アリの通り道に置いておきます。そうすると、アリが誤って重曹を食べることがあります。
アリが重曹を食べるとアリの体内にある酸と重曹が反応し、アリの体内で二酸化炭素が発生します。体が小さいアリにとっては、体内から発生する二酸化炭素に体積的に耐えることができないので、死んでしまいます。
熱湯
アリに限らず、昆虫は70℃以上の熱に弱い傾向があります。熱で体のタンパク質が変異してしまい、生命を維持することができないからです。やかんなどに熱湯を注いでアリの巣の中に注ぎ込めば、ほとんどのアリは死滅してしまうでしょう。
また、熱湯を使うことによって、アリを熱で死滅させるだけでなく、溺死させることもできます。自分がやけどしないように注意して熱湯を使えば、楽にアリを駆除できるかもしれません。
ホウ酸を使って罠を作ろう!罠の仕掛け方
ホウ酸は殺虫剤とは違い天然物質なうえに、アリの体内に入り込むと毒物と化して、アリたちを死に至らしめます。そのため、有効に使えば、効率的にアリを駆除することができます。
ホウ酸を使って罠を作る方法はいたって簡単で安価です。まずは以下のものを用意しましょう。
・ホウ酸の粉末
・シロップなどの糖分が多く含まれている液体
・段ボール箱の切れ端またはインデックスカード
次に、罠を作ります。糖分が多く含まれている液体とホウ酸の粉末をよく混ぜて、のり状にします。ほどよく粘り気が出たら、段ボール箱の切れ端またはインデックスカードにのり状の調合液をスプーンで伸ばします。これでホウ酸を使った罠が完成です。
罠が完成したら、最後にその罠をアリの巣の周辺やアリの通り道に設置します。最初はわらわらとアリたちが罠に群がりますが、次第に罠に群がるアリの数が減り、死骸があたりに散らばります。必要に応じて糖分が多く含まれている液体とホウ酸の粉末の調合液を加えます。室内のアリに使う場合は、こまめに掃除することを忘れないようにしてください。
アリの巣を駆除するときは、ある程度時間をかけて
アリの駆除は速くできれば、それに越したことありません。とくに、室内のアリは一刻も早く駆除したいと考える人は多いことでしょう。
しかし、アリは社会性昆虫なので巣を作って多くの仲間とともに助け合って生きています。その中のほんの一部を駆除しても、巣やほかの個体さえ残っていれば、すぐに繁殖して増えてしまうので効果は薄いです。ほんのわずかな数のアリしか残っていなくても繁殖し続ければ、いずれ大量発生してしまいます。そのため、アリを駆除するときはアリの巣ごと駆除しなければ意味がないのです。
アリの巣全体を駆除するとなれば、駆除するアリの数は多くなり、どうしても駆除に時間がかかってしまいます。アリの巣の規模によって、早ければ1日ぐらいで駆除が終わることもあれば、数週間から数年単位の時間がかかることもあります。とくに、えさ持ち帰り系殺虫剤やホウ酸を使った罠は、アリの行動が駆除のカギになるので、効果が出るのに時間がかかります。
アリの駆除は一刻も早く終わらせたいことでしょうが、確実にアリを駆除するためには時間をかけて辛抱強く対策し続けることが必要なのかもしれません。
まとめ
アリに対する対策は数多く考えられます。このコラムを読んで、室内のアリに悩まされる人々が少しでも救われることを願っています。
しかし、アリは小さな体で人の手が届かないところに入っていくことも多くあります。そうなれば、ときにはいくら対策を講じたところで、アリを駆除することも追い出すこともできなくなることもあるでしょう。
個人でどうしようもないときはアリ駆除の業者にお任せすることをおすすめします。蓄積された技術と経験で、あなたの悩みを迅速かつ的確に解決してくれるでしょう。
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