知らない人はいないであろう虫、アリ。その頂点に君臨する女王アリの生態って、よく知られていませんよね。寿命が長い、という情報をみなさん耳にしたことがあるのではないでしょうか。
実は巣にこもったままだったり、卵の産み分けができたり、女王アリには知られていない生態がたくさんあります。今回はそんななぞに包まれた女王アリの生態について、誕生やその一生、特殊な技などを詳しくご紹介します。
目次
女王アリの生態①:誕生と旅立ち
女王アリの生態を順繰りに見ていきましょう。
アリの中でも、女王アリが存在しない場合やそもそも巣を作らない、女王アリが複数存在するという種類もいます。ですがほとんどの場合、一匹の女王アリから巣は始まります。女王アリは、ある程度発達したコロニーから生まれます。そうして生まれた新女王アリは、新たな巣を作るため、雄とともに飛び立っていくのです。
・働きアリと女王アリは元となる卵は同じ?
女王アリが生む卵は雌か雄かの違いだけなので、働きアリも女王アリも卵は同じです。雌のアリを育てる際のフェロモンの量や種類によって、女王アリになるか働きアリになるかが決まります。
・どういうとき巣で新女王アリが生み出されるの?
女王アリは体が大きいため、コロニー内の余裕がないと誕生しません。なので、ある程度巣が発達して余裕が出てくると、新しい女王アリと繁殖のための雄アリを生み出します。
女王アリの生態②:結婚飛行と巣作り
巣で生まれた雄アリと新女王アリは、繁殖期になると一斉に巣から飛び立っていきます。この行動は結婚旅行と呼ばれているそうです。飛び立った女王アリと雄が空中で交尾をし、女王アリは一生分の精子を雄からもらい受けて体内の中にためます。
その後、雄は死んでしまうので、女王アリは一人で降り立ち巣を作ります。その時に、自身についている羽をもいでしまうそうです。不思議な女王アリの生態のひとつですね。
そして産卵をして、最初の働きアリが孵化するまで、女王は自身の体内に蓄えている栄養を幼虫に与えて子育てをします。その間、女王アリは外に出ず、飲まず食わずだそうです。
・どういうところに巣を作るの?
種類によって場所は様々です。多くは地中に巣を作りますが、木の洞、竹の中、木の上、砂浜などもあります。
女王アリの生態③:働きアリを生み続ける
女王アリの生態は、生まれてから死ぬまでアリを生み出し続けます。そのほとんどが雌であり、働きアリとなります。アリは無精卵で雄、受精卵で雌が生まれるようになっており、産み分けができます。
なので、繁殖期以外は自身に蓄えた精子を使用して、雌を生み出し続けます。そうして生まれた雌が働きアリや兵隊アリになるのです。最初の時点では巣は小さく、働きアリを増やすために餌の制限がありますが、コロニーの増大につれ、体の大きな兵隊が生まれたり、次世代の女王を生み出したりします。
女王アリ以外の雌も卵巣があるため産卵が可能ですが、女王アリのフェロモンによって産卵を押さえているそうです。まれに産卵してしまう働きアリもいますが、その場合は働きアリが食べたり、幼虫の餌となってしまいます。
・働きアリの数で産卵数が変わる?
最初の時点ではコロニーの発達が主ですから、じゃんじゃん卵を生み出しますが、ある程度コロニーが発達すると、次世代の雄や雌を生み出すため、多少の変化があるようです。
・女王アリが複数いる巣がある?
種類によってはいます。クロトゲアリというアリは一つのコロニーにたくさんの女王が住んでいて、雄が同じ巣の雌と交尾をし、女王が増えていく制度をとっています。また、クロナガアリも多雌性の生態系をとっています。
女王アリの生態④:女王アリの最期とその後の巣
女王アリの寿命は10~20年と長く、その間卵を産み続けます。もし女王アリがなくなってしまった場合は、その巣の働きアリたちが死んでしまうまでその巣は続きますが、働きアリは1~2年で死んでしまうので、そこで巣は終わってしまいます。
時々、新しい女王アリを外から迎えたり、女王アリが以前いた巣に戻ることもあるそうです。その場合は巣は女王アリが死ぬまで続いていきます。
<h3.女王アリを殺す働きアリがいる?
働きアリも雌であり、卵巣が存在しますが、繁殖は女王のフェロモンによって抑えられている状態です。しかしある研究では、働きアリはコロニーの遺伝子構成を変え、自分や姉妹がオスの卵を産めるようにする目的で女王アリを殺すことがあるという結果が出ています。
ですので、場合によっては女王アリを働きアリが殺すこともあるようです。
女王アリの中にはほかの巣に寄生するものも
アメイロケアリ、というアリの女王アリがこの生態をとっています。アメイロケアリの女王は地上に降り立った後、ほかのアリの巣に侵入し、一体働きアリを殺して臭いをつけます。そのまま巣を進み、女王アリを殺してしてほかの巣に寄生をします。ほかにも、トゲアリやクサアリモドキなども方法は異なりますが、寄生を行います。
まとめ
女王アリの生態には不思議なことが多くありますね。飛び立ち、一人でコロニーを形成する女王アリの強さに驚きです。
また、卵の産み分けもできたり、フェロモンで繁殖を抑えたりと多芸な印象です。みなさんも一度、よく観察してみてはいかがでしょうか?
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