単身引越しをするとき、まず候補に入れたいのが「単身パック」ですよね。
引越し業者の用意したボックスの中に荷物が収まれば、相場より格安で引越しできる単身者にとってありがたいプランです。
ただし、結論から言うと単身パックだけで一人暮らしに必要な家具家電すべてを運ぶことは難しく、当日になって「単身パックの料金+別料金」という結果になりかねません。
家電1つ入らないだけでボックス追加となり、料金が倍になる可能性があるのが単身パック最大の注意点。
単身引越しの料金を安くするためには、単身パックで運びたい家具や家電が入りきるかをしっかりと把握しておくのが重要。単身パックに入らない荷物もどう運ぶかも含めて、賢く引越しをする必要があります。
運びたい荷物が単身パックに収まるかどうかわからないときは、荷物の個数を選択するだけで最安の単身パックが探せる一括見積もりサービスがおすすめ。
単身パックに入らない荷物量だったとしても、その荷物量で最安の引越し業者を探すことができますよ。
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この記事では、単身パックの一例として日通の単身パックL(横幅108cm×奥行104cm×高さ175cm)と大型家具家電の標準的なサイズを比較し、それぞれを単身パックで運ぶことが可能かご紹介していきます。
「運ぼうと思ってる荷物全部が単身パックに入りきらないかも……」
「そもそも、この家具や家電って単身パックで運べるの?」
と不安な方はぜひ当記事をお役立てください。
一人暮らしに必要な家具家電が単身パックで運べるかどうか、また運べなかったらどうすればいいかといったことを解説していきます!
単身パック×冷蔵庫の引越し
まずは冷蔵庫の単身パックでの引越しから説明していきますね。
結論から言うと、単身パックで冷蔵庫は運ぶことは可能です。
ただし、冷蔵庫によって単身パックに収まるか収まらないかが変わってくるため、まずは下表をご覧ください。
単身パックに収まる冷蔵庫
横幅 | 奥行き | 高さ | |
---|---|---|---|
日通 単身パックL | 108cm | 104cm | 175cm |
2ドア冷蔵庫 (一人暮らし向け) |
47cm | 50cm | 85cm |
2ドア冷蔵庫 (二人暮らし向け) |
47cm | 52cm | 125cm |
3ドア冷蔵庫 (少人数の家族向け) |
55cm | 67cm | 160cm |
5ドア冷蔵庫 (大人数の家族向け) |
68cm | 70cm | 180cm |
少人数の家族向けの3ドアタイプ冷蔵庫(画像右)までであれば、単身パックの規定サイズ内に収まります。
そのため、一人暮らし向けの2ドア冷蔵庫(画像左)は単身パックで運ぶことが可能です。
一人暮らし用の冷蔵庫なら、日通の場合だとさらに1サイズ下の「単身パックS」でも運ぶことができます。
サイズが下がる分料金も安いので、一人暮らし用の冷蔵庫であれば、単身パックの一番小さいプランでも運べるということですね。
ただし、以下の画像のような大型家族向けの5ドアタイプの冷蔵庫となると高さがオーバーしてしまい単身パックにはまず収まりません。
こうした単身パックに入らない大きな家電をオトクに引越す方法に関しては、のちほど解説しています。
冷蔵庫の引越しをするときの注意点
冷蔵庫の引越しが決まった場合、引越し当日までにやっておかなければならないことが大きく分けて2つあります。
冷蔵庫の中身を処分しよう!
引越し1週間前からは新たに食材を購入することは避けましょう。
今ある食材を減らしていくことが大切です。
とくに肉や魚、卵や乳製品など傷んで悪くなりやすい生鮮食品は優先的に料理に使うなどして早めに消費していく工夫をしましょう。
ただ、どうしても冷蔵庫の中身が多く、引越し当日までに減らすことが難しい場合は、クーラーボックスやヤマト運輸のクール宅急便を利用してください。
クール宅急便なら夏場の引越しや長距離の引越しでも、食品の鮮度を保ったまま運ぶことができます。
また、クール宅急便を利用する際は、配送前に「予冷」をしなくてはならない点に注意しましょう。
とはいっても予冷は別にむずかしい作業ではなく、「配送前にあらかじめ冷蔵庫で食品を冷やしておくだけ」です。
クール宅急便はあくまで荷物を低温で維持できるものであって、冷却ができるわけではないので予冷が必要なんですね。
詳しくはヤマト運輸の公式サイトをご覧ください。
ヤマト運輸【クール宅急便】
水抜き・霜取り作業
冷蔵庫を引越す前のもう一つの準備として、「水抜き」か「霜取り」をする必要があります。
運ぶ冷蔵庫に自動霜取り機能が付いている場合は水抜き、付いていない場合は霜取りと作業が大きく異なります。
最近の2ドア以上の冷蔵庫は、ほとんどが自動霜取り機能付きなので水抜きの手順から解説していきますね。
- 水受けトレー(タンク)の位置を確認しておく
- 引越す2日ほど前からコンセントを抜く
- 冷蔵庫の移動を始める前に、水受けトレーに溜まった水を捨てる
水受けの位置はだいたい冷蔵庫の下部か、背面に内蔵されています。
背面に内蔵されている場合は取り出しの際、フタをドライバーで外したり冷蔵庫の向きを変えたり必要があったりするかもしれません。
引越し当日に困ってしまわないように、付属の説明書やメーカーのホームページで早めに確認しておきましょう。
また、小型冷蔵庫や古いタイプのものは自動霜取り機能が付いていないことが多いです。
小型冷蔵庫でなくとも、冷蔵庫内の冷凍室周辺に霜が付いていれば霜取りをする必要があります。
- 冷蔵庫のまわりに新聞紙やタオルを敷いておく
- 作業前に必ずコンセントを抜く
- 冷蔵庫のドアを開いて、冷蔵庫内を常温にさらす
- ヘラなどを使って霜をはがし、バケツに入れていく
- 冷蔵庫内に残った水気をタオルでしっかり拭き取る
霜取り作業では、冷蔵庫周辺に霜が溶けた水が漏れ出すことが予想されます。
漏電の恐れがあるので、必ずコンセントを抜いておきましょう!
また、冷蔵庫内に霜がビッシリ付いていたり、季節や室温の関係で霜がなかなか取れなかったりなんてことがあるかと思います。
そんなときは、お湯に浸したタオルやドライヤーの温風で霜を溶かしつつ、ヘラではがしていきましょう。
この水抜きや霜取り作業がしっかりとできていないと、冷蔵庫の配送中に思わぬトラブルが起きてしまうかもしれません。
たとえば単身パックで移動するとき、冷蔵庫内に溜まった水がこぼれて一緒に運んでいる荷物を濡らしてしまったり、冷蔵庫内部に水が漏れ出したりといったことがあります。
冷蔵庫内部に水が漏れ出すと、新居で設置するときに漏電の恐れがあるため大変危険です。
水抜き、霜取り作業は面倒でも絶対におこなってくださいね!
単身パック×洗濯機の引越し
続いて洗濯機ですが、冷蔵庫と同様に一般的な洗濯機であれば単身パックで運べます。
業務用の大容量洗濯機でもない限り単身パックには収まりますので安心してください。
単身パックに収まる洗濯機
横幅 | 奥行き | 高さ | |
---|---|---|---|
日通 単身パックL | 108cm | 104cm | 175cm |
縦型式洗濯機 | 53cm | 50cm | 88cm |
ドラム式洗濯機 | 60cm | 67cm | 85cm |
洗濯機には縦型洗濯機とドラム式洗濯機があります。
どちらもサイズはほとんど変わらず、単身パックに収まります。
とはいえ、単身パックに冷蔵庫と一緒に積み込むのは横幅の関係で難しい、もしくはギリギリとなってしまいます。
どちらも運ぶとなると、やはり他プランとの併用を考えなくてはなりません。
このような、単身パックに他の大型の家具家電が入らないときの解決策は以下のリンクから飛べる章で紹介しています。
洗濯機の引越しをするときの注意点
洗濯機の引越し準備としてやっておくことは、洗濯機の内部に溜まっている水を取り除く「水抜き」作業です。
洗濯機の内部に水が残っていると、単身パックで移動するときに水が漏れてしまいます。
そうなると、他の荷物を濡らしてしまったり洗濯機の電気系統に水がかかって漏電し故障してしまったりすることがあります。
簡単にではありますが洗濯機の水抜き手順を解説しますので、遅くとも引越し前日には必ずおこなうようにしましょう。
- 洗濯槽の衣類などを全て取り出しておく
- 給水栓を閉じる
- 洗濯機のフタを閉め、通常通りスタートボタンを押し15秒程で電源を切る
- 給水ホースを外し、水をバケツなどに捨てる
(水があふれる可能性があるので、タオルを用意しておきましょう) - 洗濯機のフタを閉め、電源を入れて脱水を選びスタートボタンを押す
- 脱水が完了したら、タオルで洗濯槽内の水気を拭き取る
- 排水ホースを取り外し、内部の水を捨てる
縦型、ドラム式ともに基本的な手順は一緒です。
ただし、洗濯機によっては細かい手順が異なることがあるため、付属の説明書を確認してからおこなうようにしてください。
そして、水抜き作業では洗濯機の付属品を紛失してしまいがちです。
作業中は細かい部品などをなくしてしまわないようビニールに入れておき、単身パックに積む際には洗濯槽の中に付属品を全てまとめておくことをオススメします。
また、洗濯機の引越しには水抜き作業だけではなく、設置など手間のかかる作業が伴います。
水抜きは自分でおこなう必要がありますが、梱包と設置は引越し業者が標準のサービスとしてやってくれる業者もいます。
たとえば…
- 日通
- アリさんマーク
- クロネコヤマト
上記3社は単身向けプラン内で梱包と設置のサービスをおこなってくれます。
単身の引越し料金を安く済ませるには、「梱包や設置を無料でやってくれるか」といったところも大切なポイントです。
オトクな単身パックでも、大型家具や家電の設置などで別料金をいちいちとられていたら、結局高くなってしまいますよね。
洗濯機に限らず、運びたい家具家電の引越しに必要な作業と、それに伴う料金もきちんと把握しておきましょう!
単身パック×ベッドの引越し
生活必需品ともいえるベッド(マットレス)は単身パックで運ぶことはできません。
単身パックで運ぶことができるベッドはありますが、単身パックに収まるサイズに調整できるベッドに限られます。
そもそも単身パックはベッドを運ぶことに適していないんです……
ただ、単身パックで運べない=オトクに引越せないというわけではないので、詳しく解説していきます。
単身パックに収まるベッド
横幅 | 奥行き | 高さ | |
---|---|---|---|
日通 単身パックL | 108cm | 104cm | 175cm |
マットレス (シングル) |
100cm | 200cm | 20~40cm |
マットレス (セミダブル) |
120cm | 200cm | 20~40cm |
折りたたみベッド (シングル) |
100cm (折りたたみ時) |
35cm (折りたたみ時) |
110cm (折りたたみ時) |
折りたたみベッド (セミダブル) |
120cm (折りたたみ時) |
35cm (折りたたみ時) |
110cm (折りたたみ時) |
マットレスタイプのベッドは奥行き(長さ)がオーバーしてしまうため単身パックに収まりません。
運べるベッドは大きく分けて
- 折りたためるタイプのマットレス
- 分割ができるマットレス
- 折りたたみ・分解ができるベッド
の3種類が挙げられます。
ただし、折りたたみできるタイプであっても、サイズがセミダブル以上の場合は単身パックの規定を超えてしまい運ぶことができません。
また、マットレスタイプ含む、ウォーターベッド、電動ベッドなどは単身パックでは運ぶことが不可能なため、別料金で運ぶことや別プランへの切り替えが必要となってきます。
一人暮らしに必要な一般的なベッドは単身パックでは運べないと考えておきましょう。
引越し当日、ベッドのような運べない家具があることがわかると、単身パックと別に配送となるのが一般的です。
その際にかかる料金は、単身パック料金 + 追加料金となり、結果的に割高となってしまいます。
処分や買い替えをするにしても決して安く済むわけではありませんよね。
単身パックでベッドが運べないときの対策などに関しては、以下の記事で詳しくまとめています。
ベッドの引越しをするときの注意点
引越しでベッドを運ぶ際に注意する点は、引越し業者の方がベッドの分解と組み立て作業をやってくれるのか、ということです。
日通の単身パックの場合、分解や組み立ては別料金として設定されています。
ベッドの状態によってはさらに高額となったり、作業自体を断られてしまったりするので事前相談が必要です。
分解せずにそのままの大きさで運ぶときは、もう一点注意が必要です。
搬入先がマンションの場合、エレベーターの有無、部屋の玄関やドアから搬入ができるかどうかを事前に確認しておきましょう。
万が一搬入が難しいようであれば、追加料金でクレーンなどを手配する必要があるので、ベッドを引越すときはやはり単身パックはあきらめ、別のプランを検討する必要があります。
単身パック×自転車の引越し
単身パックで、一般的な自転車(ママチャリ)を運ぶことはできません。
ただし、折りたたみや分解が可能なスポーツバイクなどの自転車は単身パックに収まるため運ぶことが可能です。
単身パックに収まる自転車
横幅 | 奥行き | 高さ | |
---|---|---|---|
日通 単身パックL | 108cm | 104cm | 175cm |
自転車 (ママチャリ) |
58cm | 185cm | 120cm |
スポーツバイク | 30cm (分解時) |
130cm (分解時) |
70cm (分解時) |
一般的な自転車(ママチャリ)を運ぼうとすると、奥行き(長さ)が単身パックの規定サイズをオーバーしてしまうため、運ぶことができません。
そのため、ベッドと同様単身パックとは別に配送する必要があります。
ただし、西濃運輸の単身パック(カンガルー単身MAX+1)であれば、単身パックのサイズ規定とは別に自転車を1台まで運ぶことが可能です。
「単身パック内に自転車だけが収まらない!」という人にとって大変ありがたいプランですね。
詳しくは西濃運輸の公式サイトをご覧ください。
また、ロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツ用バイクは、コンパクトに分解できるため単身パックで運ぶことができます。
ただし、他の大型家具と一緒に積む場合、フレームのへこみや破損などの恐れがあるため、梱包には気を使いましょう。
フレームやサドルをエアパッキン(プチプチ)などの緩衝材で包み、テープで巻くようにして固定し、ダンボールに入れてください。
さらに、ダンボールに入れたときに大きく隙間ができるようであれば、新聞紙などを詰めてスペースを埋めるようにしましょう。
配送時の揺れによる自転車への衝撃が少なく済みます。
大切な自転車を傷つけてしまわないためにも、梱包はしっかりとおこなってくださいね。
自転車の引越しをするときの注意点
引越して住所が変わると、新たに自転車の防犯登録手続きが必要です。
そして登録手続きは引越し先が「県内」か「県外」かで手続きが違うため、解説していきますね。
県内への自転車の引越し
引越し距離が近く、同じ県内へ引越す場合は自転車の登録番号の変更は必要ありません。
ただし、登録内容の変更が必要です。
変更するときに
- 防犯登録カード
- 身分証明書
の2点をもって「自転車防犯登録所」の看板がある自転車店へいけば登録内容の変更手続きができます。
また、近くに自転車屋がない場合は交番や警察署でも手続きをおこなうこともできます。
県外への自転車の引越し
長距離引越しなどで県外へ自転車を引越す場合は、今までの防犯登録の抹消と、新しい住所での再登録をしなくてはなりません。
手続きの際は自転車屋や交番、警察署に
- 防犯登録カード
- 身分証
- 自転車本体
の3点をもっていく必要があります。
防犯登録の手数料は、地域によって多少変わりますが500円程で、時間も大体5分くらいで済みます。
単身パック×ピアノの引越し
単身パックでピアノを運ぶことはできません。
電子ピアノの場合、向きを変えれば単身パックに収まりますが、破損する可能性が高いので絶対にやめておきましょう。
また、ピアノはとてもデリケートな楽器です。
部屋から部屋の移動やちょっとした振動で音色が変わってしまうので、そもそも単身パックのような通常の荷物と同じ配送の仕方をするのはオススメしません。
単身パックに収まるピアノ
横幅 | 奥行き | 高さ | |
---|---|---|---|
日通 単身パックL | 108cm | 104cm | 175cm |
電子ピアノ | 140cm | 40cm | 85cm |
アップライトピアノ | 152cm | 68cm | 131cm |
グランドピアノ | 155cm | 227cm | 102cm |
ピアノはどの種類であっても単身パックで運ぶことはできません。
また、引越しの荷物にアップライトピアノやグランドピアノが含まれる場合は、ピアノ専門の運送業者を利用する必要があります。
ただ、基本的に引越し業者はピアノ運送業者と提携しているため、複数の引越し業者からまとめて見積もりをとれば、安く済む運送業者を提案してくれます。
まとめて見積もりをとる際は、引越し一括見積もりサービスの利用が一件一件電話する手間もなくオススメです。
以下の記事で、引越し一括見積もりサービスについて詳しく解説していますので参考にしてください。
ピアノの引越しをするときの注意点
ピアノを運送する料金は、時期や距離だけではなく、特殊作業によって価格が異なります。
とくに、グランドピアノやアップライトピアノは大きく重いうえに特別な扱いが必要で、引越し業者がピアノの運送業者に依頼するほどです。
そのため、通常の荷物と比べて引越し料金が高くなってしまいます。
いずれにせよ、ピアノの引越しをする場合は単身パックで検討せず、複数の業者の料金比較をして、安く安全に運べる業者を探してくださいね。
単身パック×デスクトップパソコンの引越し
単身パックでデスクトップパソコンを運ぶことは可能です。
大きさを全く気にする必要はなく、ディスプレイなどの付属品もセットで運ぶことができます。
ただし、精密機器であることから梱包作業を丁寧におこなう必要があるので、詳しく解説していきます。
単身パックに収まるデスクトップパソコン
横幅 | 奥行き | 高さ | |
---|---|---|---|
日通 単身パックL | 108cm | 104cm | 175cm |
ミニタワー型 | 20cm | 40cm | 35cm |
タワー型 | 20cm | 50cm | 45cm |
フルタワー型 | 25cm | 60cm | 60cm |
見ての通り、どのタイプであっても問題なく単身パックに収まります。
ディスプレイなど付属品込みでも他の大型家具家電と一緒に積めるでしょう。
ただし、デスクトップパソコンの引越しで注意したい点はサイズよりも梱包方法です。
単身パックで運ぶ際、梱包が雑だと移動の衝撃で破損してしまうことが大いに考えられるからです。
デスクトップパソコンの引越しをするときの注意点
先ほども触れましたが、デスクトップパソコンなどの精密機器は非常にデリケートなため、配送中に強い衝撃などを受けた場合、壊れてしまうことがあります。
そのため、単身パックでデスクトップパソコンを運ぶ際は、引越し業者に梱包を任せてしまうのがベストです。
引越し業者は「運送業者貨物賠償責任保険」という損害保険に加入しており、万が一トラブルがあった際に補償が受けられるといった点でも安心です。
ただし、データ消失などの内部故障は補償が受けられない点には注意してください!
引越しが決まったタイミングで、パソコン内のデータのバックアップを必ずとっておくようにしましょう。
バックアップでは、外付けハードディスクやUSBメモリ、オンラインストレージなどを利用し、外部にデータを保管しておきましょうね。
単身パック×机の引越し
一人暮らし向けの机(ローテーブル)を単身パックで運ぶことは可能です。
一人暮らし向けの小型の机であれば、基本的に運べるものと考えてよいでしょう。
また、最近のパソコンデスクなどは分解・組み立て可能なものが多いものの、分解不可能な大型デスクを運ぶとなると、単身パックで運ぶことは難しいです。
加えて椅子も一緒に運ぶとなると、1つの単身パックで運ぶのは無理があるかもしれません。
単身パックに収まる机
横幅 | 奥行き | 高さ | |
---|---|---|---|
日通 単身パックL | 108cm | 104cm | 175cm |
ローテーブル | 80cm | 50cm | 30~40cm |
パソコンデスク | 90~150cm | 50cm | 70cm |
一人暮らしに多いローテーブルなどは、基本的に単身パックで運ぶことが可能です。
また、一般的なローテーブルであれば折りたたむことができるので、単身パックのスペースをとることなく収まります。
パソコンデスクなどのワークデスクとなると横幅によっては運べないものもあります。
ただし、分解や組み立てができるタイプのものであれば、向きを変えて積むことができるため、単身パックで運ぶことが可能です。
机の引越しをするときの注意点
一人暮らし用の机の種類は様々ですが、なかでも天板がガラス製のテーブルの梱包には注意してください。
配送時、ちょっとした衝撃で割れてしまう恐れがあるため、エアパッキンで包んでおくことは必須です。
ダンボールにいれるときも、できるだけ大きめの箱を用意して、テーブルを取り囲むようにして新聞紙や発泡スチロールなどの緩衝材を隙間なく敷き詰めましょう。
机に限らず、こういったガラス製の家具を運ぶ場合は、梱包をきちんとしないと家具の破損だけでなく、ケガにも繋がってしまいます。
どうしても梱包に自信がなければ、事前に引越し業者に相談してみましょう。
単身パック×タンス(チェスト)の引越し
単身パックで整理タンス(チェスト)を運ぶことは可能です。
基本的に整理タンスは一人暮らし向け、一般家庭用のもの問わず単身パックに収まります。
ただし、洋服タンスだと高さの関係から運べないものがほとんどなので注意しましょう。
単身パックに収まるタンス(チェスト)
横幅 | 奥行き | 高さ | |
---|---|---|---|
日通 単身パックL | 108cm | 104cm | 175cm |
整理タンス (4段) |
50~80cm | 40~70cm | 60cm |
整理タンス (6段) |
50~80cm | 40~70cm | 120cm |
洋服タンス | 50~80cm | 40~70cm | 180cm |
一人暮らし向けの整理タンス(チェスト)であれば、単身パックで運ぶことが可能です。ただし、横幅が大きいものだと単身パックの規定ギリギリとなってしまい、他の家具を積むスペースがほとんどなくなってしまうことに注意しましょう。
また、洋服タンスの場合、どうしても高さの関係から単身パックで運ぶのは難しいです。
なかにはギリギリ高さが収まるものもありますが、収まったとしてもやはり他の家具と一緒に積むのは難しいでしょう。
そのため、洋服タンスのようなスペースをとる荷物の引越しは、単身パックで運ぶことはオススメしません。
大型荷物を安く引越しする方法は、のちほど解説していますので参考にしてくださいね。
タンス(チェスト)の引越しをするときの注意点
タンス(チェスト)の引越しをするときの注意点は、中身を取り出すか否かという点です。
これは引越し業者によって異なりますが、基本的には中身に衣服などが入った状態で運んでくれることが多いです。
ただし、割れやすいものや鋭利な突起物がある小物などが入っている場合は運んでいる最中にタンスを傷つけてしまう恐れがあるため、タンスとは別にダンボールに入れて運びましょう。
また、タンスを移動する際、傾いたり衝撃を受けたりしたときに、引き出しが飛び出してしまうことがあります。
単身パックに積み込む前にタンスの引き出しや扉をガムテープなどでしっかりと固定しておくことを忘れないようにしましょう。
大型家具家電が単身パックに収まらないとき
ここまで、さまざまな一人暮らし向けの家具家電が単身パックで運べるかを紹介をしてきました。
そして単身パックで運べない大型家具家電は……
- 単身パックをもう1台追加して運ぶ
- 入りきらない荷物だけを別に配送する
- 一括見積もりをとって別の単身プランを検討する
という方法で運ぶことになります。
結果的に、3の一括見積もりで別の単身プランを探す方法が一番安く済みやすく、手間もないためオススメです。
ただ、入らない荷物の大きさや量によっては1、2の方法でも安く済むかもしれないので、それぞれを詳しく解説していきますね!
【方法1】単身パックをもう1台追加して運ぶ
単純に単身パックを追加して、2倍の容量で運ぶという方法です。
しかしこの方法だと、そもそも単身パックの規定内に収まらないベッドや自転車などは運ぶことはできないうえ、引越し料金が割高になってしまいます。
ただ、日通の単身パックであれば2台目以降、1ボックスにつき1,000円分割引されますので
「運ぶ家具家電のサイズが全て単身パックの規定内に収まる」
「2台目の単身パックにも隙間なく荷物が入る」
という人は無駄なく利用できるので、お得になります。
【方法2】入りきらない荷物だけを別に配送する
単身パックに収まりきらない荷物を宅急便などで個別配送するといった方法です。
大型家具を積んでスペースが足らず、ダンボール数箱分の荷物があふれてしまう場合は、日本郵便のゆうパックや、アリさんマークの引越社のミニ引越しプランを利用して配送するのが一般的です。
ただし、それぞれ配送できる重量やサイズ、距離などに制限があるため詳しくは以下のページを参考にしてください。
また、そもそも単身パックの規定に収まらないベッドや自転車などを運ぶときは、クロネコヤマトの「らくらく家財宅急便」を利用して個別に配送すると安く済みます。
らくらく家財宅急便は、移動距離や家具家電の大きさによって料金が異なるため、以下の表の料金を目安として参考にしてください。
東京都→東京都 (近距離) |
東京都→大阪府 (中距離) |
東京都→福岡県 (遠距離) |
|
---|---|---|---|
単身用冷蔵庫 | 7,398円 | 8,694円 | 11,718円 |
洗濯機 | |||
家庭用冷蔵庫 | 16,254円 | 19,170円 | 25,758円 |
シングルベッド | |||
自転車 | |||
整理タンス | |||
ダブルベッド | 22,950円 | 25,866円 | 33,534円 |
参考:ヤマトホームコンビニエンス【大型家具家電の輸送 らくらく料金検索】
【方法3】一括見積もりサービスの利用で別の単身プランを検討する
これまで、単身パックで運べない大型家具家電の配送では単身パック追加や、宅急便での個別配送といった「単身パック + 別の方法」を紹介してきました。
しかし、結局いろいろと別料金がかかることから、単身引越しといっても単身パックにこだわる必要はないということにお気づきになったんじゃないでしょうか?
単身パックは単身者向けのオトクなプランとはいえ一人暮らしに必要な家具や家電を複数引越そうとすると規定内に収まりきらずに運べないことがほとんどです。
それに単身者にとってオトクな引越しプランは、なにも単身パックだけじゃないんです。
単身引越しを安く済ませたい方にとって一番大切なこと!
――それは、運びたい大型家具家電をまとめて運んでくれる業者の比較ができる一括見積もりサービスを使うことなんです。
運びたい家具家電を入力し、一括見積もりをとってみると、荷物量に応じて最適な引越しプランを複数の業者がこぞって提案してくれます。
その中から最も安い料金を提示している、業者を選べば最安値で単身引越しができるということです!
当サイトは、3社の一括見積もりサイトをオススメしています。
人によって最適な一括見積もりサービスがあるため、詳しくは以下の記事をご覧ください。
また、大型の荷物数点だけの個別配送を考える場合も、やっぱり一括見積もりがオススメです。
先ほど大型家具家電の個別配送では、クロネコヤマトの「らくらく家財宅急便」が安いためオススメしましたが、
- 引越す時期などによってヤマトが配送を受け付けていない
- 合計で考えると、ヤマトに頼むよりも安価で引き受けている引越し会社が見つかる
といったことはよくあります。
そのため、いくらヤマトが安いとはいっても1社だけで検討をするのは大きな落とし穴といえるでしょう。
一括見積もりをとれば、ヤマトのプランを含めた他社との比較見積もりが可能です。
各社の見積もり金額を比べることで、引越し料金が半額以上安くなることは引越し業界では珍しくないんです。
大型家具・家電の引越しでも一括見積もりサービスでの業者比較は必ずおこないましょう。
まとめ
多くの方は「単身向け引越しプランといえば単身パック」と思ってしまいがちです。
でも、一人暮らしに必要な家具家電などを全部引越そうと思うと、1台の単身パックに収まりきらず、運べないということはわかっていただけたかと思います。
つまり、単身パックは「単身者向けのプラン」というよりは、「運ぶ荷物が少ない人向けプラン」といえるでしょう。
単身パックで大型家具家電が運べないと事前にわかったら、一度に複数社の見積もりがとれる「一括見積もりサービス」を利用してくださいね。
あれやこれやと単身パックに別の方法を追加して運ぶよりも、ずっとオトクに済むはずです!
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