引越し前に冷蔵庫の電源を切るタイミングが大事であることはもちろんのこと、引越し後にも気を付けなければならないことがあるのをご存知でしょうか。
ただでさえ大変な引越し作業の中、少しでも不安や悩みは解消しておきたいものです。引越しでの冷蔵庫の電源を入り切りするタイミングについて分かりやすくまとめているので、新居に冷蔵庫を送る方は参考にしてみてください。
【引越し前】冷蔵庫の電源を抜くタイミングは前日
冷蔵庫の電源コンセントは引越し前日の夜までに抜く必要があります。
というのも、冷蔵庫を運搬する直前には「水抜き」という作業を行っておく必要があり、その水抜きを行うために電源を抜いておく必要があります。
もう少し詳しく解説すると、電源を切ることで冷蔵庫の自動霜取り機能が作動します。そして冷蔵庫内部の霜が溶け出してトレイに水が溜まり、その水を排水する作業が水抜きです。
この作業は冷蔵庫の運搬前に済ませておく必要があり、そのために前日の夜までに電源を抜かなくてはならないということですね。
当記事では冷蔵庫の電源を抜くタイミングの目安を前日の夜としていますが、正確には前日の22時ごろに切っておくと良いです。翌日の運搬作業開始時間が午前であれ午後であれ余裕をもって水抜きができ、搬出が行なえるでしょう。
「冷蔵庫の水抜き」については以下の記事で詳しくまとめています。
冷蔵庫によっては2日前
冷蔵庫によっては自動霜取り機能が付いておらず、水抜きではなく「霜取り」作業が必要となります。
冷蔵庫を開けてみて、冷蔵庫内、もしくは冷凍室付近に霜がびっしりと付着しているものだと霜取りが必要となります。
事前に電源を切るという点は水抜きと同じですが、霜取りでは冷蔵庫のドアを開けて常温で霜を溶かす必要があります。
そのため溶け切るタイミングが室温、つまり季節次第ということもあり、やや余裕を持って2日前に電源を切っておくことをおすすめします。
【引越し前】冷蔵庫の電源を切り忘れてしまったら
前日の夜までに冷蔵庫の電源を切り忘れて水抜きが間に合わなかった場合、運搬作業中に水漏れが発生してしまいます。
引越し業者に運搬を依頼している場合は、気付いた段階ですぐに引越し業者に申し出るようにしましょう。ただ普通、プロの業者は水抜きできていないことに気付くものですが、スケジュールが立て込んでいて忙しいと、気付かずに搬出してしまうかもしれません。
水抜きをしていない冷蔵庫は、配送・運搬中の揺れで水がこぼれ、他の荷物を濡らしてしまう恐れがあります。例えるなら水で満たされたバケツを他の荷物と一緒に運搬するようなものです。
濡れてもろくなったダンボールの底が抜けて、中の荷物が落下…なんてアクシデントが予想されます。また、引越し業者が混載便(トラックのスペースを他の利用者の荷物と利用する運び方)で運送していた場合だと他の人の荷物にまで影響が出てしまうかもしれません。
引越し業者に申し出た場合、冷蔵庫だけのちに別送する扱いになる場合もあります。面倒かと思われるかもしれませんが、万が一の事故防止のために必ず申し出るようにしてください。
【引越し前】冷蔵庫の電源を切る前に中身を片付けておく
当然冷蔵庫は電源コンセントを抜くことで冷却機能がストップします。なので、電源を切る前日の夜までに冷蔵庫の中身があってはいけません。
そのため、冷蔵庫の中身の片付けは電源を切る1週間前までに計画立てて実行する必要があります。
もし、前日の夜の時点で中身が残っている場合はクーラーボックスを利用して持っていきましょう。
「冷蔵庫の中身の片付け」については以下の記事で詳しくまとめています。
【引越し後】冷蔵庫の電源を入れるのは設置1時間後
安全に冷蔵庫を運搬でき、引越しが完了したとしてもまだ安心すべきではありません。やってしまいがちなミスが、引越しして冷蔵庫の電源をすぐに入れてしまうということです。
冷蔵庫の冷却装置は液体状になっています。そのため、運搬した後に冷却装置を安定させる時間が必要になります。
もしすぐに電源を入れてしまった場合は冷蔵庫が故障してしまうこともあるので、冷蔵庫の電源を入れるときは必ず時間をおいてから入れるように注意しましょう。
冷蔵庫のメーカーごとの設置後電源を入れる時間の目安をまとめると、下記のようになります。
シャープ | すぐ入れてOK |
パナソニック | すぐ入れてOK |
三菱 | すぐ入れてOK |
日立 | 15分程度 |
東芝 | 10分程度 |
最近の冷蔵庫では設置後すぐに電源を入れても良い、もしくは10分~15分程度の短時間待機すれば良いとしているものが多いようです。
とはいえ、型番やモデルによっては時間を要するものもあるので、万が一を考えて約1時間以上は時間をおくことをおすすめします。
電源を入れてもすぐに食材をしまうのはダメ
冷蔵庫を設置し、少し時間をおいて電源を入れたら、冷蔵庫内が冷えるまで待つ必要があります。
この冷蔵庫内が冷えるまでの時間は、季節にもよりますが6時間程度が目安です。つまり、その間に食材をしまわないように気を付けましょう。
冷蔵庫内に食材を入れると1~2時間は常温に晒されることに。特にアイスや冷凍食品、肉や魚、卵や牛乳など生鮮食品をしまってしまうと、食材が傷んだり劣化したりするのは言うまでもありません。
【引越し後】もし冷蔵庫が冷えないときは
冷蔵庫の電源を入れて10時間程度経過しているのに、冷蔵庫内が一向に冷えない場合は、一度だけ電源コンセントを抜いて1日おき、再び電源を入れて様子を見てください。
引越しで運搬作業後の冷蔵庫は、内部の冷却装置が安定していない状態です。長時間放置して安静にしておくことで、冷却装置が安定する可能性があります。
それでも冷蔵庫が冷えない場合、焦らず下記を参考にしてみてください。
冷蔵庫の設置場所に問題がある
冷蔵庫は内部を冷やす分、外部に熱を放つ仕組みになっています。
冷蔵庫の上部、側面、背面に対し熱を放っているため、設置場所に放熱するためのスペースが無いと正常に内部を冷やすことができません。
つまり、放熱できず熱がこもってしまい、内部の冷却機能が上手く働かないことが冷えない原因の一つとして考えられます。
また、周囲に熱がこもってはいけないということは、直射日光や他の熱を放つ家電の隣に設置するのは良くありませんよね。
この場合は周囲に数10cmのスペースを作ったり、設置場所を見直したりすることで改善する可能性があります。
冷蔵庫内部から全く音がしない
冷蔵庫が故障しているときのよくある特徴に「全く音がしない」ということがあります。
冷蔵庫が正常だと、本体に耳を近付けてみると「コポコポ」と音がします。これは内部の冷却機能(冷媒ガスが液化し循環して内部を冷却している)が正常に動作している音で、異音ではありません。
むしろ電源を入れているのに全く音がしないという場合は、内部の冷却機能が正常に動作していない、つまり故障している可能性があります。
もし故障している場合、自力でなんとかするのは難しく修理する必要があるため、気付いたその時点ですぐに引越し業者に申し出て、修理費の補償が可能かの確認をするようにしましょう。
冷蔵庫外部にキズ、ヘコミがある
もし、冷蔵庫の外部にキズやヘコミが確認できる場合、引越し作業中の衝突や落下で破損した可能性が高いです。
引越し業者を利用した場合は、すぐに申し出るようにしましょう。引越し作業が原因の故障は、基本的に業者側に補償の義務があります。
しかし作業日から時間が経ちすぎてしまうと、設置後の利用者側の過失ではないか?と疑われる余地ができてしまうため、できれば冷蔵庫のキズやヘコミを見つけた当日に申し出ましょう。
まとめ
引越しで荷物に冷蔵庫がある場合は、ただ運ぶ・運んでもらうだけ、というわけにはいきません。
冷蔵庫の引越しでは自分で運搬するにせよ引越し業者に依頼するにせよ、電源を入り切りするタイミングに関しては誰もが必ずぶつかる問題です。
せっかく快適な新居に引越したのに、生活必需品の冷蔵庫の調子が悪くなって使えないとなったら相当不便な生活を強いられることになってしまいますよね。
引越しの前、後問わず冷蔵庫の電源を入り切りするタイミングをきちんと把握しておき、余裕を持っておくことが大切ではないでしょうか。
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「冷蔵庫の引越し準備」や「冷蔵庫だけの引越し料金」などについては以下の記事で詳しくまとめています。
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