
家族で引越しを考えたとき、心配になるのはどれだけ費用がかかるかだと思います。家族が多いとどうしても荷物が増えていきますよね。全部持っていくとどれだけお金がかかるのではないかと心配になるものです。そんなとき、家族で引越しするときにかかる費用の目安は知っておきたいところですね。
今回は引越し費用相場が家族の場合でどれだけなのか、その目安と費用を抑える方法をご紹介したいと思います。
目次
家族の引越しに掛かる費用相場
まずは引越しの相場費用 が、家族の場合どれくらいなのか見てみましょう。
【通常期(5月~2月)の家族引越しの費用相場】
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
---|---|---|---|---|
近距離 (~50km) |
65,424円 | 78,933円 | 99,642円 | 131,640円 |
中距離 (~200km) |
78,874円 | 93,941円 | 118,207円 | 159,098円 |
長距離 (200km以上) |
113,754円 | 134,417円 | 138,012円 | 191,986円 |
【繁忙期(3月・4月)の家族引越しの費用相場】
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
---|---|---|---|---|
近距離 (~50km) |
79,519円 | 108,590円 | 123,339円 | 161,609円 |
中距離 (~200km) |
104,997円 | 144,015円 | 162,383円 | 186,965円 |
長距離 (200km以上) |
146,708円 | 191,828円 | 228,282円 | 324,854円 |
※引越し見積もりを取った人の平均
引越し費用は荷物の量で変化します。家族での引越しの場合は、一緒に暮らしている人数によって金額が変わることが一般的です。
人数が増えるほど使っている生活用品は増えるのですから当然ともいえるでしょう。引越し費用相場を家族別に見た場合、以下を目安にするとわかりやすいかと思います。
- 2人家族:平均約65,000円~
- 3人家族:平均約78,000円~
- 4人家族:平均約99,000円~
- 5人家族:平均約131,000円~
しかしこれはあくまで近距離の最低金額を平均した家族引越しの費用相場であって、条件が変わると引越しにかかる費用は増減します。
上記の料金は参考程度に留めておき、正確な引越し費用が知りたい場合は必ず見積もりをとるようにしましょう。
引越し費用は「荷物」「時期」「距離」で変動する
引越し費用が変動する要因は「荷物量」「時期」「距離」の3つです。
1年を通して引越しが増える時期である繁忙期(3月・4月)とそれ以外の時期があるのですが、繁忙期とそれ以外では引越しにかかる費用が変化します。
- 家族2人
通常期:平均約65,000円~
繁忙期:平均約79,000円~ - 家族3人
通常期:平均約78,000円~
繁忙期:平均約100,000円~ - 家族4人
通常期:平均約99,000円~
繁忙期:平均約123,000円~ - 家族5人
通常期:平均約131,000円~
繁忙期:平均約161,000円~
このように時期別で引越し費用の家族別相場を見ると、繁忙期と通常期では金額に大きな違いが出てくるのです。さらに新居までの「距離」が遠くなればなるほど、引越し費用は上乗せされることになります。
また、荷物量が増えればそれだけ大きなトラックを利用することになるため、引越し代は高くなってしまいます。
ちなみに2人家族の場合、必要なダンボールの目安は20~50枚程度。
50枚のダンボールと、家具家電一式を積むのに必要なトラックサイズは2~3tなので、ダンボールが50枚以上の場合や、家具家電が多い場合は必要なトラックのサイズが大きくなり料金も高くなります。
家族引越しの費用を相場より安くするポイント
家族引越しは単身引越しと比べて、荷物量が多くなるため高額になりがちです。
長距離になればなるほど、なおさら料金は高くなるので家族引越しをする場合はある程度の料金が必要になることは覚悟しておきましょう。
新居で必要になる新しい家具や家電などの購入費も含めたら、総額で必要な費用はけっこうな金額になります。
高額になりがちな家族引越しなので「荷物も多いし遠距離だし、安く引越すなんて無理だよね…」と思う人もいるかと思いますが、あきらめる必要はありません!
家族引越しは高額だからこそ、値引けるポイントもいくつかあるのです。
節約できるところは節約して、家族引越しでもお得に引越しちゃいましょう!
安い時期を狙って引越す
引越し費用を安くするポイントとして、一般的に「繁忙期を避けると良い」と言われていますが、家族で引越す場合はお子さんの卒業を待っての進学、就職などの関係でどうしても3月~4月の春先に引越すことが多くなるはずです。
つまり、この繁忙期を避けて引越すことは難しい場合が多いと思います。
もちろんスケジュールにゆとりがあって、3月や4月の繁忙期を避けて引越すことができるならそれが一番ベストです。
しかし繁忙期(3月・4月)の中でも安く引越せるタイミングがあるので、どうしても繁忙期にしか引越せない人は、以下のタイミングを選ぶとよいでしょう。
安くなる | 高くなる | |
---|---|---|
時期 | 月初~中旬 仏滅 |
月末 大安 |
曜日 | 平日 | 土日祝日 |
時間 | 午後 業者に任せる |
午前 |
つまり、3月上旬~中旬の平日(時間おまかせ)に引越せば繁忙期であっても安く引越せる可能性が高くなるのです。
春先の引越しシーズンのピークは3月末~4月上旬と言われているので、その時期をズラすだけで安くなる可能性があります。
少しでも安く引越したい人は、曜日や時間帯が調整できるか検討してみましょう。
引越しプランを見直す
家族引越しの場合、荷物が多いので荷造りにも時間がかかると思います。
その面倒な荷造りや荷ほどきを引越し業者にお願いする「お任せプラン(プラン名は引越し業者によって異なる)」というものがありますが、そのプランで依頼すると料金は高くなります。
確かに引越し業者に全てお任せした方がラクではありますが、少しでも引越し費用を節約したいのなら、自分で荷造りや荷ほどきを行う「通常プラン(プラン名は引越し業者によって異なる)」でお願いしましょう。
オプション料金を節約する
家族引越しの場合、単身引越しと違って「ピアノはどうやって運ぶか」「仏壇やペットはどうしたらいいのか」「マイカーはどうやって運ぶべきか」などで困ることも多いと思います。
これらは基本的に協力会社に委託することになるので、オプション料金が発生することになります。
つまり、オプション料金を節約することが出来れば引越し費用を抑えることができます。
オプション項目 | 安くする方法 |
---|---|
車の輸送 | 自分で運転して運ぶ |
安く輸送してくれる専門業者に依頼 | |
ペット | 自分で運ぶ |
里親を探す | |
安く輸送してくれる専門業者に依頼 | |
仏壇 | 自分で移動 |
安く運搬してくれる仏具店に依頼 | |
ピアノ | 売却 |
安く運搬してくれる専門業者に依頼 | |
ベッドや冷蔵庫や洗濯機など大型家具や家電 | 旧居で処分する |
リサイクルショップで売却 | |
引越し先で新しく購入 |
新居での洗濯機の取り付けやエアコンの取り付け作業は、引越し業者が委託した電気工事業者が行うのでオプション料金が発生します。
耐用年数(寿命)が近づいている家電製品は、処分して新しく買いなおした方が安くなることがあるので、検討する余地はあるでしょう。
複数社の見積もり料金を比較する
引越し費用相場は家族の場合、かなり高額になります。
少しでも安くするポイントは「複数社から見積もりをとって、業者間で料金を競わせる」ということです。
家を買うときや車を買うときと同じように、1社だけで引越し業者を決めてしまうのではなく、複数社を比較して一番安く引越せる業者を探すことが重要です。
オプション料金自体を値引くことができませんが、複数社を比較することで結果的にオプション込みで安く引越せる業者を探すことができます。
子供の荷物はなるべく不用品処分する
お子さんがいる場合はおもちゃや絵本など、とにかく荷物が多いのが悩みだと思います。
荷物が多ければそれだけ引越し料金も高くなりますが、逆に言えば不要なおもちゃや絵本は売ったり譲ったりして処分すれば、引越し料金をかなり節約することができます。
リサイクルショップなどで売れば、ちょっとしたお小遣いにもなり一石二鳥ですよね。
思い入れのあるおもちゃや絵本を、処分するのは心苦しい人もいるかもしれませんが「どうしても捨てられないもの」と「処分してもいいもの」にせめて分類しておいて、少しでも荷物を減らす努力をすれば、それだけで引越し料金の節約につながります。
【やることリスト】家族引越しは段取りが重要!
家族での引越しは人数も多く、荷造りを含めてやるべきことが多くて大変です。出費もかかるので、出来る限り安くすませたいと思うはずです。
そのためには余裕のある引越しスケジュールを組むことが大切になってきます。
荷造りを早めにして荷物の量を確定し、引越し先と引越しする日を早めに決めることで引越し業者が提供している早期割引の特典を受けられるようになるからです。
そこで、いつ何をすべきかひと目で分かるように、簡単ではありますがやることリストを作りましたので、参考にしてください!
1ヶ月前
- 退去の連絡引越し業者の選定
- 転校手続き
- (家族の)退職手続き
3週間前
- 使用頻度の低い荷物の梱包
- 不用品回収の依頼・粗大ゴミ収集の手配
2週間前
- 転出届の手続き
- 公共料金の規約・契約手続き
- 冷蔵庫の中身の消費開始
前日
- 使用頻度の高い荷物の梱包
- 冷蔵庫・洗濯機の水抜き
当日
- 引越し作業
- 退去の立ち合い
引越し後
- 転入届の手続き
- 免許証の住所変更
- 荷解き
家族引越しを効率よく行うためには、引越しが決まった時点で早急に引越し業者を探すことが重要です。
引越し業者が決まらないことには、いつまでたっても荷造りや引越し作業が進まず作業が後倒しになってしまいます。
やる事が多い家族引越しこそ、早め早めの行動が吉となるはずです!
まとめ
いかがでしたか?引越し費用は家族単位でするとどれだけかかるのかを平均値ではありますがご紹介させていただきました。
持って行く荷物の量で金額が変わるのはもちろんですが、時期や移動距離によっても金額は変化します。特に時期や移動距離によっては引越しにかかる費用の差が激しいので、少しでも安く引越しをしたいのであれば早めに引越し業者を決めて、段取り良くスケジュールを立てる必要があることを覚えておきましょう。
家族引越しでバタバタと忙しいからといって、引越し業者を1社だけで決めてしまうのは厳禁です。ただでさえ高額な家族引越しを少しでも安くするために、複数社の料金を比較することは必須です。
出してもらった見積もり金額を元に、値引き交渉を行えば思っているより安く引越せるかもしれません。
引越し時期を見直したり、オプション料金を節約するなども検討して、少しでも費用を抑えて引越しを行ってください。
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